カーネーション 75話 泰蔵戦死、そして終戦を迎える

連続テレビ小説(朝ドラ)『カーネーション』
本放送:2011年12月28日(水)放送
再放送:2014年7月2日(水)放送
第13週 第75話 「生きる」
花言葉の花「マリーゴールド」

『カーネーション』第13週 第75回
「生きる」あらすじ

勝の戦死の報せを受けた糸子。ほどなくして泰蔵の戦死や神戸の工場と屋敷の全焼が伝えられるものの、疲れ切った糸子は悲しみを感じる気力もありません。しかし、糸子はそれはそれで楽だと考えていました。

悲しいことがあっても涙も出ず、悲しみも感じられなくなったまま忙しく毎日を過ごす糸子。しかし、ある日だんじり小屋に収まるだんじりを眼にした糸子は賑やかなだんじり祭りの幸福な日々を思い出し激しく号泣し始めるのでした。

そんなある日の夜、家族を疎開させた郊外が空襲されていると聞き、慌てて助けに向かう糸子。近くで爆弾が炸裂する中、家族を守り抜いた糸子は「うちは死ねへんで!」と夜空を照らす焼夷弾に向かって叫びます。

昭和20年(1945年)8月15日、ラジオから流れる「重大発表」を朦朧とした意識の中で聞く糸子。戦争が終わったらしいと喜ぶ者、悔しがる者も。糸子は一人家から出ずにうつろな目で呟くのでした。「さ、お昼にしよけ」


『カーネーション』第13週 第75回
「生きる」感想

勝さんの戦死広報の到着。葬式行列。ほどなくして泰蔵兄ちゃんの戦死広報。思い出の詰まった神戸の工場と屋敷が全焼。悲しいことがこれでもかというくらい続くにも関わらず「気持ちがどっかへ行った」糸子は悲しむ気力もありません。

炎天下の中で続く悲しみで糸子が感じたことと言えば「暑い」か「(蝉が)うるさい」くらい。感情の動きと一緒に思考も停止。人に言われるままに空襲から逃げ回り、空襲が落ち着いた寝れる隙間時間を見つけて寝る、でもすぐに警報。

悲しいことがあっても涙も出ず、言われるままに動き、惰性で自転車の食料運びを続ける状態を「これはこれで楽だ」

そんな中、家族の疎開した家で優子と直子が真っ赤な花を摘んで来てくれました。子供の小さな手のひらの中でその花はバラバラになってしまったけれど、子供たちから手渡される鮮やかな赤いはなびらが糸子に少しだけ「気持ち」を取り戻させたのでしょうか。久しぶりに和むような表情を見せる糸子。

次の映像はその赤い花びらが地面に散る映像。地面に散った花びらの切なさは、気持ちがなくなった糸子の中にまだ残っていた幸福な時代への郷愁の暗示でした。岸和田の町中を勢い良くひかれるだんじり。泰蔵が屋根の上で舞う姿。

気持ちを失った糸子の中で、しっかり残っていた気持ちが爆発する瞬間は怖いくらいでした。歯ぎしりするような激しい号泣。気持ちがなくなったその間に失ったものの大切を思い知る糸子の姿に戦慄しました。

でもまた気持ちをなくした糸子に戻ります。悲しいことを悲しめなかったように、終戦にも何も感じない糸子。木岡のおっちゃんが日本が負けたと悔しがり、家の者たちが戦争が終わったのかとそわそわする中、何も考えられず昨日や一昨日と同じように昼には昼食の心配をする糸子。

蝉時雨の中、うつろな目つきで、たった一人「さ、お昼にしよけ」と呟く糸子。こんな恐ろしい終戦の日の場面は初めてみました。

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