花子とアン 118話 花子の喪失感/仕事再開

連続テレビ小説(朝ドラ)『花子とアン』
2014年8月14日(木)放送
第20週 第118話 「海にかかる虹」

『花子とアン』第20週 第118回「海にかかる虹」

9月1日の明け方に疫痢で息を引き取った歩の葬儀が執り行われ、甲府からも花子の両親や朝市が駆けつけて来ました。歩の突然の死に呆然となる吉太郎は一緒に遊んだ鉱石ラジオを見つけるや泣き崩れてしまいます。その吉太郎にそっとハンカチを差し出す醍醐。

葬儀の翌日も蓮子は花子のもとにやって来て、子を亡くした母親の胸の内を想って詠んだ和歌の短冊の束を花子に贈りました。その蓮子の和歌は、喪失感から何も出来なくなっていた花子を仕事に向かわせます。

花子が書斎にこもって翻訳の仕事に再び取り組みはじめた頃、吉太郎が訪問。歩が死んだばかりでよく仕事が出来るなと花子を詰る吉太郎。しかし、大切な人を亡くした後はがむしゃらに働かないと悲しさから逃れられないと吉太郎はかよからたしなめられました。

完成した翻訳原稿を花子に変わって英治が梶原に渡しました。翻訳原稿の中にまぎれていた、亡き歩への想いを綴った花子の文章を見つけて英治は涙を流します。その時、平祐が花子がいないと言い出しました。花子は忽然と姿を消してしまったのです。


『花子とアン』第20週 第118回 「海にかかる虹」感想

可愛いがっていた甥っ子を突然亡くし茫然自失の吉太郎くんを見ているのがつらい。憲兵になってからは常にクールな吉太郎くんだっただけに、そんな吉太郎くんがあそこまで落ち込む姿を見るのはつらいものがある118回でした。

しかし一方で醍醐さまがいつにも増して優しい。吉太郎くんの背後からそっとハンカチを差し出し「吉太郎さんは歩ちゃんの親友でいらっしゃいましたものね」。それだけ言うと、後は何も言わずに吉太郎くんに寄り添うだけの醍醐さま。

吉太郎くんと歩ちゃんのことを「親友」と表現したのも、醍醐さまが吉太郎くんをどれほど深く観察していたのかが現れています。花子は吉太郎くんと歩ちゃんの二人を「ウマが合う」と言ってましたが「親友」という表現がぴったりかも。

吉太郎くんの悲しみを、可愛がっていた甥っ子を亡くした悲しみでなく、親友を喪った悲しみだと察して「親友」という言葉を選んだであろう醍醐さま。今回は誰よりも輝いて見えました。(そしてこのことが醍醐さまと吉太郎くんの二人の距離を縮めるのでしょうか)

蓮さまが詠んだ和歌の数々も心に沁みました。こんな時に慰めの言葉を和歌に託して贈る蓮さまの心情も美しい。

必要最低限の登場人物にしか台詞をしゃべらせない静かな演出も印象的でした。甲府から両親や朝市くんまでがやって来たにも関わらず、甲府の人たちの台詞は吉平おとうやんの二言三言のみ。見ていてつらい回でしたが静かな演出だったのが救いでした。

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2 Responses to “花子とアン 118話 花子の喪失感/仕事再開”

  1. ※※久代 より:

    歩君が亡くなって英治さんも辛く悲しいはずなのに花子さんの事を気遣うなんて花子さんへの想いやりと愛情を感じました。花子さんが姿を消したとわかり英治さんが心配してわあてて捜しにでたのに凄く胸を打たれました。

    • hublog より:

      コメントありがとうございます。
      誰かに頼らずにはいられないほど苦しいのは英治さんも同じなのに、夫として家長として実に立派な男性だと僕も思います。

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