マッサン 3話 父・政志に覚悟を問われる

連続テレビ小説(朝ドラ)『マッサン』
2014年10月1日(水)放送
第1週 第3話 「鬼の目にも涙」

『マッサン』第1週 第3話「鬼の目にも涙」あらすじ

亀山家の夕食の時間。日本の食卓をはじめて経験するエリーでしたが、エリーのお膳だけが用意されていません。後で女中と一緒に食べろという早苗がエリーの分だけ準備させなかったようです。政春は母の仕打ちに激怒しエリーを連れて部屋に戻ってしまいます。

スコットランドの母からも反対されたことを思い出し、誰からも祝福されない結婚を悲しむエリー。しかし政春に慰められたエリーは気をとりなおし、翌朝には掃除や食器洗いの手伝いに励みます。その夜、政春の寝顔を見て日本人になるよう頑張ると心に誓うエリー。

政春の父、政志が帰って来ました。田植えしたばかりの酒米の世話に没頭する政志はエリーのことを一切口に出そうとはしません。しかし、三年ぶりに再会した政春にウイスキーづくりに命を賭けるつもりはあるのかと、厳しく覚悟を問い質します。

親戚たちが集まって来る法事の日がやってきました。早苗でさえも頭が上がらない和尚にエリーを認めさせようと一計を案じる政春。エリーは初めて着る和服姿で、日本式の挨拶の仕方を政春から教わります。そしてついに集まった親戚たちに披露されるエリー。

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『マッサン』第1週 第3話 「鬼の目にも涙」
 事前発表あらすじへのレビュー

マッサンとエリーちゃんの馴れ初め。スコットランドでの出会い、恋に落ちつつも結婚を猛反対され駆け落ち同然で結婚に至る、詩のように美しい物語がドラマの中で描かれるのかがずっと気になっていました。

なにしろ第一話から広島でのバトルです。マッサンとエリーちゃんの馴れ初めなど入る余地がなさそう。でも安心しました。広島での家族との会話をきっかけにしながら、スコットランドの日々を思い出して、その中で馴れ初めを語るようです。

スコットランドに伝わるクリスマス・プディング占い。クリスマス・プディングに仕込んだ銀貨と指貫を、男が当てれば金持ちに、女が当てれば幸福な結婚。そしてそれぞれを当てた男と女が独身であれば二人は将来結婚する。

その占い通りの運びとなったクリスマスの夜の出来事が実話での馴れ初めなのですが、ドラマの中でもその占いを登場させて欲しいものです。

そして法事の席でエリーちゃんとの結婚を親戚たちに認めさせてしまおうと、マッサンがひと芝居打つようですが、これは恐らくドラマオリジナル。どんな手を打って出るのか、見どころとなりそうです。


『マッサン』第1週 第3話 「鬼の目にも涙」
 朝ドラ観賞後の感想

鼻歌を歌いながら家の前を掃除したり、鍋をたわしで磨いたり。「たわし」という言葉を千加子お姉ちゃんから教わり、嬉しそうに「タワシ!タワシ!」と繰り返したり。「ふつつか者」とうまく発音できず「フシュシュカモノ」で噴き出したり。

エリーちゃんのその時々の豊かな表情が楽し過ぎる!新しい体験、初めて聞く言葉に対するエリーちゃんの瑞々しい反応を見ているだけで癒されます。と、同時にそんな楽しそうなエリーちゃんを見ながら実は悲しい気持ちにも満たされてます。

第1話の冒頭に出て来たエリーちゃんの遺影と、それを寂しげに見つめる老マッサン。あの映像がどうやら僕には衝撃的過ぎたようです。人は誰でも最後は死ぬものですが、それでも『マッサン』の半年間の後にはもうエリーちゃんの人生はない。その現実が辛い。

だから、今キラキラと生の輝きに満ちたエリーちゃんを瞼の裏に焼き付けておこうと、これまでになく毎回(と言っても3回目ですが)真剣に見入ってしまってます。今目の前で放送されているワンカット、ワンカットが半年後には大切な思い出になっていることでしょう。

話し変わって政志お父ちゃんが初登場。エリーちゃんと島爺がもみ合っているうちに頭から水をかけられても、そのことについての苦情を一言も口に出さない。目の前にいる見知らぬ西洋人女性が何者かはわかっているんでしょうが、それについても表情ひとつ変えない。

無駄口を一切たたかない寡黙な性格と、人物の器の大きさに初登場にして心を掴まれてしまいました。愛する倅が酒蔵を継がない、嫁は外国人。政志お父ちゃんも複雑な思いを胸の中に秘めているはず。それを一切出さず、倅のウイスキーづくりへの覚悟を質すのみ。

家長ながらも婿養子として迎えられた微妙な立場。一方で早苗お母ちゃんの、夫に仕えながらも婿養子を迎えた身で家を守ろうとする気概。政志・早苗夫婦がはじめて一緒に登場した場面ではこの立場のねじれがにじみ出具合が絶妙でした。

そして法事の日を迎える前夜、気持ち好さそうに寝息をたてるマッサンの寝顔を見つめながら、夫のために日本人になると決意を新たにするエリーちゃんの表情。強烈な印象が残りました。(そして翌朝の和服姿のエリーちゃんが美しい!)

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8 Responses to “マッサン 3話 父・政志に覚悟を問われる”

  1. 朝蔵(あさぞう) より:

    コメントありがとうございます。
    リアルでは長男は海外でゴム園の経営をされていたと記憶しています。劇中でも同様の設定になっているみたいです。どこかのタイミングで紹介されると思います。海外なので法事くらいでは日本に戻って来れなかったのでしょう。
    それからリアルではリタさんの末妹が、マッサンの招待で戦後に来日。姉妹は再会しています。このエピソードは劇中で登場するかも知れないですね。日本国内で撮影可能ですから。一方、リタさんもマッサンとともにスコットランドを訪問しています。

  2. えびすこ より:

    6年前にあった母方の祖父の法事では田舎の家でやりました。
    参列者は私と母親、伯父夫妻と伯父の義理の妹夫妻、叔母夫妻です。従兄弟たちは仕事で顔を出していません。ちょうど今頃でした。

    法事の場面でマッサンが「次男」と言っているので、マッサンのお兄さんはいたようですが、(この番組では)早くに死んでしまったのでしょうか?
    母・早苗から「お前がこの家の跡取り」と言われているのでお兄さんは故人かも。いずれわかると思います。
    あと法事の席に千加子お姉さんの夫と思わしき人がいましたね。
    部屋に「南無阿弥陀仏」の掛け軸を出していましたが、家で葬儀・法事をする際に出す地域があるのかな?

    マッサンもエリーも両者とも親に結婚を反対されていたんですね。
    飛行機の移動が一般的ではない大正時代だから、異国の地に行くことは現代以上に距離が遠い感覚でしょうね。
    実際のリタさんの兄弟などがリタさんの存命中に日本に来たことはあったでしょうか?
    ちなみに竹鶴政孝氏のはとこが現在の竹鶴酒造の主です。

  3. リンダ より:

    いよいよマッサンが始まりましたね
    私は幼少期から始まるオープニングはいつも面白くないんです、が
    今回は初めっからエリーの魅力にすっかり夢中です
    可愛いと連発しています
    マッサンの兄弟3人はとてもみんな明るくいい人で、のびのびと育っているみたいです。早苗さんは絶対いい人ですよ
    大正時代ですから、お母さんの対応は当然かもです
    和枝さんは我が家の味を教えようともせず最初から怒鳴ってました。あれはいじめですよ
    とにかくエリーの表情、話し方みんな可愛くて応援したくなります
    これから半年、冒頭のエリーの遺影が頭から離れない事は確かです
    朝蔵さんまた楽しみにしております

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      エリーちゃん、しゃべりかたも豊かな表情もすべてが可愛いですよね。白人はケモノの肉を食べているから気が荒いんじゃないかと警戒していたんですが(笑)、その懸念は完全に消え去りました。
      早苗お母ちゃん、立派な母親だということは確かに亀山家の三人の子供たちを見れば一目瞭然ですね。特に兄を手玉にとっているすみれちゃんの図太さ、あれはお母ちゃん譲りかもです。虚勢を張ってもすみれちゃんにはかなわないマッサンの図、この兄妹関係がとても気に入っています。

  4. koji より:

    キムラ緑子という女優さんは、ごちそうさんで初めて知りました。

    これ、僕だけではなかったと思います。

    初めて知らせれた上に、あの「いけず」でしたから僕も相当に引いてしまいましたが、あの「いけず」があったからこそ希子ちゃんの計らいで見事なまでに悠太郎とめ以子の祝言が成功した回は僕も恥ずかしながら号泣でした(笑)。

    泉ピン子さんは習知の女優さんなので、かなりの「いけず」をしてもピン子さんらしいなと見て片付けてしまうところもあると思います。

    とは言え、早苗とエリーがいずれは和枝とめ以子のような心の奥底では互いに認め合う関係になるといいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      僕もキムラ緑子さんという女優さんは『ごちそうさん』で初めて知ったのですが、同時期に再放送されていた『ちりとてちん』にも出演されていて、後者ではこんなおばちゃんが身近にいてほしい!と思ってしまうような役どころ。そういうこともあって、怖いながらも注目していたらいつの間にか和枝姉さんの大ファンになってしまいました。

  5. koji より:

    史実によればリタの死去が昭和36年。政孝の死去が昭和54年のようですね。

    ごちそうさん、花子とアンの第1話になぞらえると、マッサンの死まで描かれるかはわかりませんが、やはりエリーの死が描かれることは間違いなさそうですね。

    しかし、これから半年間、楽しみです。

    そしてオープニング。花子とアンの「にじいろ」は絢香の独自の歌唱手法で最初のうちは聴いていて歌詞が聞き取れませんでした。

    もちろん絢香の歌唱手法は嫌いではないです。聴いてるうちに歌詞もわかるようになりました。

    ただ、やはり僕も昭和を20年間生きてきたので今回の中島みゆきさんの「麦の唄」はスンナリと受け入れられました。タイトルバックの描写も本当に素晴らしいですね。

    ネット上ではオープニングタイトルで泣けたというコメントも寄せられているようですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ご高察の通り、前2作の冒頭の描き方と、結末近くで冒頭の時代を描き、それ以降まで物語られるパターンを踏襲するような気がします。『ちりとてちん』で草原師匠が亡き妻と天国で再会できましたが、そんな結末であれば悲しいながらもハッピーエンドかも知れません。
      『にじいろ』は、朝の時間帯に聞くのに最適な爽やかな曲で大好きでした。明るいメロディーにのせて「これからはじまる・・・」、ここを聴くといつもこれからとてもいいことがはじまる、そんな気が毎朝していたのものです。
      中島みゆきさんは、正直言うと朝から聴くことに一抹の不安があったのですが、不安は一回目で払拭。この主題歌もすっかり気に入り、もう覚えてしまいました。僕も平成歴のほうが長くなってしまったとはいえ、昭和の歌が耳に馴染みやすいようです。

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