梅ちゃん先生 1話 終戦の日から始まる物語

連続テレビ小説(朝ドラ)『梅ちゃん先生』
本放送:2012年4月2日(月)放送
再放送:2014年9月29日(月)放送
第1週 第1話「あたらしい朝が来た」

『梅ちゃん先生』第1週 第1話「あたらしい朝が来た」あらすじ

昭和20年8月15日の朝。東京・蒲田の焼け跡に建つバラックでいつも通り寝坊して目覚めた16歳の下村梅子は、姉・松子とともに勤労動員で工場に働くために家を出発。一方、非常時に勉強していいものかと悩む兄の竹夫。

隣人の安岡幸吉は息子の信郎と朝から大喧嘩。取っ組み合いの末下村家に乱入し、大学教授で医師でもある梅子の父・建造につまみ出されます。そんないつもと同じ朝を迎えたその日は、昼に特別な放送があると事前に知らされていました。

その日の昼。梅子たち女学生らは校庭に整列し「特別な放送」を聴くものの、セミの泣き声がうるさ過ぎて放送を聞き取れない梅子。その時、軍服を着た教官が号泣しはじめました。日本が戦争に負けたというのです。

戦争が敗戦で終わり、喜んでいいのか悲しんでいいのかわからない梅子は帰宅の途中で信郎と遭遇。明日から生きて行くために焼け跡の中から売れそうなものを掘り出し「新しい時代を掘るんだ」と語る信郎の姿に、梅子も前を向いて生きて行く決意を固めるのでした。

『梅ちゃん先生』第1週 第1話「あたらしい朝が来た」感想

昭和20年8月15日、終戦の日の朝っぱらから物語をスタートさせるそのアイディアにのっけから腰が抜けるほどに驚かされました。しかも、戦時中にも関わらず、しかも極めて特別な日にも関わらずその日をいつもの騒がしい朝の一日にしてしまう強引さ。脚本の筆力に心を鷲掴みにされてしまいました。

そして、今日はじめて気づいたことがひとつ。堀北真希ちゃん主演のテレビドラマ『ミス・パイロット』で堀北真希ちゃんが演じたヒロイン・手塚晴が蒲田生まれというのはもしかして『梅ちゃん先生』へのオマージュだったんでしょうか。

実は以前、短い間でしたが蒲田の近くに住んでいたことがあり、『ミス・パイロット』の手塚晴の実家が蒲田ということで懐かしく見てました。そんなわけで、堀北真希ちゃん=蒲田という印象が残っていたのですが『梅ちゃん先生』の舞台が蒲田だったとは。

もっとも、ナレーションによれば空襲で焼き尽くされたその場所は「蒲田だったところ」ということですが(笑)

玉音放送を整列して聴く場面もこれまで見た事のある映画やドラマの中で一番リアルだったかも。梅ちゃん、セミの泣き声がうるさ過ぎて聞き取れず隣の子に放送内容をそっと聞いてましたが、あの放送を聞いたという人の多くが受信状態が悪くて聴き取れなかったとか。

また、放送を聴いた後もその日の朝と変わらない表情で梅ちゃんは帰宅してましたが、放送前後でいつもと変わらぬ時間がいつもと変わらぬように流れるのもリアルに感じました。これまで見た事がない終戦の日の描き方、本当に度肝を抜かれました。

参考までに、終戦の日の放送前後の世田谷の様子が故・黒澤明映画監督の自伝に記されています。それによれば、その日に特別な放送があると事前に知らされた商店街の大人たちは一億玉砕を覚悟して殺気だっていたとか。

ところが、その日の夕方に同じ商店街を通ると、殺気立っていた人たちが今度は終わった終わったと浮かれていたんだそうです。そんな記録を読んでいたこともあり『梅ちゃん先生』で、初めてリアルな終戦の日を迎える庶民の姿を見せてもらったような気がします。

そして戦争が終わるや、翌日から生き抜くために早速動き出す信郎くんの行動力、生命力が素晴らしい。彼の姿を映し出す背後に流れるナレーション「人生という名の新しい戦い」。ワクワクさせてくれる第一回でした。

<<梅ちゃん先生トップページ | 次回2話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

2 Responses to “梅ちゃん先生 1話 終戦の日から始まる物語”

  1. えびすこ より:

    今朝のアンコール放送をご覧になられましたか?
    この番組をきっかけに人気が出た出演者が多いので、本放送をご覧になった人は振り返りながら見るのもいいですね。
    私は本放送当時毎回欠かさず見ていました。
    「梅ちゃん先生」は本放送終了からまだ2年しか経っていないのですが、「遙か以前に放送された番組」のような気がします。この頃はあまちゃんでさえそういう感覚がします。両方とも楽しんで見ていました。
    しかし、6年前の大河ドラマ・篤姫(堀北さんも出ていた)は鮮明に記憶に残り、「最近の番組」と言う感覚はあります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『梅ちゃん先生』見ました。
      本作がきっかけで人気が出た人に加え、再起のきっかけになっていそうな方もおられますね。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ