マッサン 117話 キャサリンが余市に来訪

連続テレビ小説(朝ドラ)『マッサン』
2015年2月18日(水)放送
第20週 第117話 「夏は日向を行け、冬は日陰を行け」

『マッサン』第20週 第117話 「夏は日向を行け、冬は日陰を行け」あらすじ

ある日の夜、余市の政春とエリーのもとにキャサリンがやってきました。キャサリンは夫・チャーリーとともにこれが最後となる交換船に乗ってイギリスに渡ることを決意。エリーに一緒に帰国するようすすめに来たのです。

その頃、大阪では外国人は市民から迫害を受け、暮らしてゆくのが困難になっていました。しかもスパイ容疑で捕まれば激しい拷問で生命を落とすことさえあり、キャサリンは夫と日本に住み続けることに身の危険を感じていたのです。

キャサリンは政春に説得します。エリーの生命を守るためにもただちにエリーを祖国へ返すべきだと。しかし、交換船に乗れるのは英国籍を持つ者のみ。帰国するためには離婚が必要であることを知り政春は苦悩。一方でエリーは帰国することを拒絶します。

キャサリンの言葉に心が揺れる政春。その政春に追い討ちをかけるように俊夫もエリーの帰国を強くすすめます。しかしエリーを帰国させても、戦争が終わった後に再び会える保証などないことの恐れを政春は俊夫に吐露するのでした。

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『マッサン』第20週 第117話 「夏は日向を行け、冬は日陰を行け」
 事前発表あらすじのレビューと解説

キャサリンさんが久しぶりの登場。しかし、今回の登場は大阪住吉時代のような明るい登場のしかたではありません。夫がすでにイギリスに帰ったのか、それともこれから帰国する夫についてゆくことにしたのか、どちらかは不明ですがキャサリンは渡英を決意。

その際にエリーを誘ってから帰国しようというところがいかにもキャサリンさんらしい。と、同時にこのエピソードひとつで、どれほどの時代になっているかがよく現れています。今週に入って起こった投石事件の直後だけに、荒唐無稽な提案とはいえません。

参考までに前作朝ドラ『花子とアン』で、カナダ人宣教師・スコット先生が『赤毛のアン』の原書を花子に贈り、祖国カナダに帰国したのは昭和14年の暮れ。日本と米英が激突する2年前のことでした。

また、ドウカウイスキーは増産命令を受け仕事量が増えていますが、同じ頃『花子とアン』の村岡家の印刷所は仕事がまわってこなくなっていました。英治さんが近所の軍需工場に働きに出ていたのが、この頃だったと記憶しています。

『マッサン』第20週 第117話 「夏は日向を行け、冬は日陰を行け」
 朝ドラ観賞後の感想

久しぶりにキャサリンさんが登場。

マッサンの大阪住吉時代、マッサンの顔を見れば「辛気臭い」を連発していたキャサリンさん。今回はその言葉が一回も出ない。というかそんな言葉を口にしている余裕がない。特高らしき男に尾行されているくらいですから。

「辛気臭い」というキャサリンさんの言葉、正直言って一時は食傷気味でしたが、今となっては平和な時代のシンボルの言葉のように思えてなりません。無職の残念なマッサンをキャサリンさんが辛気臭いと悪態ついていた古き良き時代が懐かしい。

それはともかく、ご主人が交戦国のイギリス人で本人も特高に監視されるような状況。そんな中、大阪から余市まで移動し元イギリス人のエリーを訪問。こんな危険を冒してまでエリーちゃんをイギリスに連れて帰ろうとは。

キャサリンさんが大阪住吉時代にエリーちゃんを大事に思っていたのは口先だけではなかったと今回よくわかりました。願わくば戦後にキャサリンさんが帰国を果たし、エリーちゃんと再会する場面を見せてもらえると嬉しいです。

さて、エリーちゃんの帰国とそのための離縁をすすめられ苦悩するマッサン。相談に乗る俊ニイが実に頼もしい。会社の中では社長と工場長という関係ですが、二人の関係の原点はマッサンが「俊兄」と呼び続けているように兄貴分と弟分。

この二人が兄貴分と弟分の関係となった少年時代の原風景を見てみたい気がします。

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6 Responses to “マッサン 117話 キャサリンが余市に来訪”

  1. koji より:

    辛気臭いは番組開始当初に鴨居の大将もよく言ってましたね(笑)。

    またスコットランドまで行って嫁さん捕まえて厚かましい奴やな(やっちゃなぁ)とも言ってましたね(笑)。

    大作bossが余市まで足を運んでくれたように最終回までには鴨居の大将にも回想でない感動的なシーンを期待したいところです!。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      是非とも、結末までにもう一度鴨居の大将と再会させてほしいですね!

  2. カッサン より:

    マッサンが「エリーはわしと出会ってしまったばかりに…」と弱音を吐いた時の俊ニイがかっこよかったです。
    「それは違う」とハッキリ言い切る俊ニイ、まさに兄貴分という感じがしました。

    ハナとの結婚騒動の時は情けなかったですが、思えば鴨居商店時代の反乱騒動など、やる時はやる、言う時は言う男でしたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      本当に今回の俊ニイはシビれました。
      鴨居商店の反乱で、謀反の責任をとって一人去って行く後ろ姿も美しかったですね。

  3. たいとうみほ より:

    キャサリンにここで
    「特高に捕まったらどんな目に遭うか」
    を言わせる事で
    後で実際にエリーが捕まった時の恐怖感が
    より一層深められる。
    だからこそキャサリンはここで登場する意味があったんだと
    感じ入りました。
    特高に捕まっての拷問、という場面は
    大昔の「おしん」でもありましたね。
    おしんの元彼で左翼活動家(渡瀬恒彦さん)が
    モスクワに逃亡を図ろうとして…という。
    釈放された際には杖を突かないと歩けなくなっていました。
    まともな人格を持つ人間であっても
    非常時にはその人格が失われてしまう。
    戦争の本当に怖い部分はそこですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      平和時でもそれまで普通の人が何らかの拍子に暴走をはじめることがありあすが、
      これが戦時下では一体どこまで暴走してしまうのか。
      人を狂わせる戦争は怖く、その戦争を引き起こす人の心も怖いものがありますね。

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