マッサン 129話 一馬の気持ちを問うエマ

連続テレビ小説(朝ドラ)『マッサン』
2015年3月4日(水)放送
第22週 第129話 「親思う心にまさる親心」

『マッサン』第22週 第129話 「親思う心にまさる親心」あらすじ

一馬の出征が2日後にせまった日、熊虎は写真屋を呼び一馬を囲んで家族や政春らと記念写真の撮影しました。その日の昼休み、エマは貯蔵庫に一馬を呼び出しました。二人して戦争のない世界へ逃げてしまおうとエマは言い出します。

しかし、運命は受け入れるしかないとエマを諭す一馬。エマは一馬の自分への気持ちを確かめるものの、一馬はそれには答えようとはしません。一馬の気持ちを確かめることができなかったエマは、再会の願いを込め『オールドラングサイン』を演奏するのでした。

千人針が仕上がり熊虎の手元に届きました。千人針をエリーに頼むことを遠慮していたハナでしたが、考えを改めエリーにも頼むことに。エリーは千人針を喜んで引き受け、ハナと俊夫を感激させます。

その日の夜。エマは自室で一人思い詰めたままです。政春とエリーは自分たちだけでも一馬を笑顔で見送ってやろうと話し合っていました。一方、進たちの前では威勢良く振る舞う熊虎でしたが、一人になると昼間の威勢の良さは影を潜めてしまうのでした。

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『マッサン』第22週 第129話 「親思う心にまさる親心」
 事前発表あらすじのレビューと解説

戦局が悪化の一途をたどる中での出征。一馬くんも覚悟を固めたようで「遺書」を用意。そんな一馬くんをエマちゃんが呼び出します。エマちゃんは一馬くんに告白しましたが、果たして一馬くんは自分のことをどう思っているのか。

そのエマちゃんの問いに一馬くんは頑なに口をつぐんだまま。本当は、自分もエマちゃんを好きだと言いたい気持ちを押し殺して、生還はかないそうもない自分の帰りをエマちゃんに期待させまいとする一馬くんが立派過ぎます。

結局、エマちゃんは一馬くんから何も聞き出すことは出来ず失意の中で、再会への祈りを込めて『オールドラングサイン』を演奏。この週は『オールドラングサイン』に何回泣かされることになるんでしょうか。

一方、森の熊さんは、三郎さんから拝借したバリカンを持って、自らの手で一馬くんの頭を坊主頭にまるめます。もしかすると、一馬くんが頭を丸められている父と息子のこの場面の背景で、エマちゃんが演奏する『オールドラングサイン』が聞こえてくるのかも知れません。

『マッサン』第22週 第129話 「親思う心にまさる親心」
 朝ドラ観賞後の感想

本心を噛み殺し、威勢良く振る舞いながら一馬くんとの思い出を残そうと懸命な熊さんの姿が哀しい。写真屋さんのおじさんのわずかに残った髪を突風がなびかせる映像に、熊さんの焦りが見え隠れしているような気がするのは僕だけでしょうか。

進さんや中島さんたちに、出征したら生きるか死ぬかより勝つことが大事と説く熊さん。これまでの威勢の良い言動も含めて、それらの強がりが間もなく破綻しそうです。夜、一人になった熊さんの表情に虚勢を張る疲れがそろそろにじみ出てきました。

エマちゃんも大人にはなったものの、熊さんの親心を想像するにはまだあまりにも子供過ぎる。誤解を恐れず極論すれば、片思いの恋人は交換が効きますが血を分けた息子はそういうわけにはゆかない。まして一馬くんは熊さんにとって一人息子。

でも、いつの日か、あの時は自分より熊さんのほうが辛かったんだ、それでも熊さんは笑うしかなかったんだと理解する日がエマちゃんにも訪れることを期待しています。

追記:千人針を快く引き受けてくれたエリーちゃんに心から御礼を述べる俊ニイの表情と言葉の響きに、義理の弟への深い愛情がたっぷりこもっていてぐっと来ました。これまでの俊ニイの中で一番好きな瞬間になりました。

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6 Responses to “マッサン 129話 一馬の気持ちを問うエマ”

  1. えびすこ より:

    今週はマッサンの出番・台詞が少なく、主人公でありますが影がやや薄いかな?終盤はエマを中心にしたエピソードが続きますね。
    マッサンもエリーも中年期になったので時期的に、「親の立場」で見守るスタンスになってますね。「花燃ゆ」では恐らくこういう場面はないかも?
    「千人針は寅年の女性が縫う」と言っていますが、周囲に該当者がいない場合はどうしたんでしょう?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      > 「千人針は寅年の女性が縫う」と言っていますが、周囲に該当者がいない場合はどうしたんでしょう?
      縁起の悪い干支というのはないので、寅年がいなければ無差別に引き受けたのではないでしょうか。

  2. より:

    ああー、エマが可哀そう過ぎます。
    同じメロディーでも、「蛍の光」と”Auld Lang Syne ”では全く意味が違うのでエリーとエマが英語で歌う心が判りました。
    敏ニイはすねてみたり、急に笑顔になったり、真面目になったりとてもいいキャラクターで、熊虎さんとのやり取りが面白いです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      エマちゃん、この先も胸を引き裂かれそうな悲しい場面が二つほど用意されていて、可哀想でなりません。

  3. たいとうみほ より:

    千人針=弾除け、というのが
    ある意味とても皮肉に感じました。
    場所によっては実際の戦闘行為の死傷者よりも
    栄養失調や感染症での死傷者の方が多かったらしいですから。
    弾に当たる以前の段階でそうなるようでは…
    負けるような戦争で死ぬほど空しい事はない。
    熊さんの「何が何でも勝て」の言葉の
    真意はそれだったんですね。
    戊辰戦争もまた客観的に勝てそうもない戦だっただけに。
    「おひさま」で陽子のお父さんが上司から
    「この戦争は負ける。身の振り方を考えておけ」と言われて
    負けると分かってるならさっさとやめろ
    こっちは息子2人が戦場にいるんだと
    怒り狂ったシーンを思い出しました。
    いざとなった時に逃げられないのが庶民の悲しさです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 場所によっては実際の戦闘行為の死傷者よりも
      > 栄養失調や感染症での死傷者の方が多かったらしいですから。

      『カーネーション』では、へたれの勘助が腹を冷やすなと腹巻きを持たされていたのを、このコメントを拝見し思い出しました。

      『カーネーション』劇中での戦争に対する当時の庶民の行動や言葉は、祖父母から聞かされた話と一致するところが多く、描写の数々が生々しいほどリアルでした。

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