マッサン 135話 一馬のウイスキーと大麦

連続テレビ小説(朝ドラ)『マッサン』
2015年3月11日(水)放送
第23週 第135話 「待てば海路の日和有り」

『マッサン』第23週 第135話 「待てば海路の日和有り」あらすじ

昭和20年8月6日。熊虎とハナは一馬の合同葬に参列し、白木の箱になってしまった一馬を携え帰って来ました。しかし、白木の箱の中の骨壺には遺骨どころか遺品すら納められておらず戒名の書かれた紙片が一枚入っているだけでした。

その日、一同は一馬の席ももうけた「お帰りなさい会」を開きました。熊虎は一馬のことは今夜でひと区切りをつけようと宣言。政春は一馬の夢が詰まった品種改良された大麦の種を一同に披露。一同は一馬が自らブレンドしたウイスキーで献杯をしました。

同じ日、広島に新型爆弾が落とされたと知り、広島の家族を案ずる政春は実家に電報を打つため外出。その間、家に泥坊が入ります。食べ物を盗みに入って来た子供は、父を殺したアメリカが何故ここにいると包丁を突きつけ恫喝し、エリーを震え上がらせました。

昭和20年8月15日、終戦を迎えました。玉音放送を聞き終わった政春はエリーに告げました。戦争は終わりもうエリーは自由だと。しかしこれまでの心労が重なったエリーはその場で気を失い、そのまま朝まで眠り続けるのでした。

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『マッサン』第23週 第135話 「待てば海路の日和有り」
事前発表あらすじのレビューと解説

第135回の劇中の日付設定は昭和20年8月6日。米軍により広島に原爆が投下された日です。広島といえばマッサンの実家がある県。原爆投下の日を劇中に設定した理由はまだ定かではありませんが、わざわざこの日に設定したということは、原爆にまつわるなにがしかのエピソードが登場するかも知れません。

さて、そんな日に一馬くんが帰って来ました。白木の箱になって。白木の箱には遺骨の一部や遺品が収められている場合もあれば、空箱の場合もあったとか。一馬くんの白木の箱に何か収められているかは不明ですが、終戦間際のこのタイミング。残念ながら空の箱かも知れません。

本当は戦争に行かせたくない。出征直前の本当の気持ちをエリーちゃんに吐露していた熊さんが、最愛の息子に先立たれた悲しみを噛み殺してエマちゃんの悲しみを癒そうと言葉をかける場面、想像するだけで涙腺が決壊しそうです。

鴨居の大将の長男・英一郎くんの時も彼が仕込んだ原酒で、英一郎くんの死を悼みましたが、今度は一馬くんがブレンドしたウイスキーで乾杯。出征直前、マッサンが一馬くんブレンドを教えた際のウイスキーでしょうか。

また、一馬くんが品種改良したウイスキー用の大麦の種もこの席で披露されます。その大麦に一馬くんは一体どんな夢を思い描いていたのか。マッサンの口から説明されることを期待しています。

『マッサン』第23週 第135話 「待てば海路の日和有り」
朝ドラ観賞後の感想

終戦直前に開かれた一馬くんの「お帰りなさい会」。その会をもって一馬くんのことはひと区切りつけようと宣言する熊さんの潔さが立派過ぎて泣けました。前回では飲めなかった一馬くんのウイスキーも「ひと区切り」によって飲み干す熊さん。

そんな熊さんの宣言を笑顔で引き受けるエマちゃんも可哀想だけれどずいぶん大人になりました。しかし、顔は笑っていても心の中はボロボロでしょう。エマちゃん演じる優希美青さんの体調不良による激ヤセがエマちゃんの悲壮感を増幅させていました。

「お帰りなさい会」。悲しい会ながらも穏やかな空気が流れ、一馬くんの席に目に見えない一馬くんが来ているような錯覚にとらわれたのは僕だけでしょうか。

余談ですが、今回の「お帰りなさい会」。マイケル・チミノ監督の名作映画『ディアハンター』のラストシーン。ベトナム戦争後、現地で失踪し命を落としたニック(クリストファー・ウォーケン)に献杯する場面に似てるなと思いました。

やっと戦争が終わったもののエリーちゃんが心労でダウン。一馬くんを亡くし、エリーちゃんは健康を損なう。終戦の安堵感よりも、喪失感のほうが目立つ実に重苦しい終戦の日の描写だと思ったことでした。『梅ちゃん先生』の玉音放送場面とはえらい違いさですね。

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7 Responses to “マッサン 135話 一馬のウイスキーと大麦”

  1. より:

    僕の叔父さんも戦死したこの戦争、荒くたい進駐軍、配給制度の時代ですが、この頃の日本は不幸の中でも吉田茂首相のリーダーシップの下で、賢明で辛抱強い我々の先輩は立派な日本の基礎を造ってくれました。
    僕はこの日本人として生まれて良かったです。

    このマッサンの役者は全員、無茶苦茶に芝居が上手くて
    最高です。
    このあと熊虎さんはどういう感じで終わっていくのでしょう。
    僕は熊虎さんの大ファンになってしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      熊さんは年齢を重ねるほどに味わい深くなってきますね。戦後、これからますますマッサンの支えになるようです。
      間もなく熊さんはじめ『マッサン』の面々との別れの日がやってきます。寂しくなりますね。

  2. koji より:

    源ちゃん
     
    なにしてるん?

    源ちゃん

    やめて!



    思ったのは僕だけではないと思いました。

    献杯のシーンは悲しさ寂しさ嬉しさが絶妙でしたね。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      似たようなことを思い出していました。・・・源ちゃん

  3. えびすこ より:

    マッサンはどういうわけか後進に恵まれないような気がします。住吉酒造時代に自分の後任となった人が見当たらず、英一郎も早死にしていますし、自分には子供(息子)がいない。
    でも来週・再来週の最後の2週で後継者の悟が出ます。

    ところで「団塊の世代の人が朝ドラの主人公にならないのはなぜだろう?」、という一部意見がありますがこれについてどう思いますか?団塊の世代の人が若者の時代には朝ドラで取り上げられてると思います。
    ちなみに松下奈緒さんが演じたゲゲゲの女房のヒロインは昭和1ケタ世代の人です。
    個人的な発想ですが昭和50年代~平成1ケタ年代をテレビドラマであまり取り上げないのは、上記の時期の電車の車体がほとんどないからではと思います。当時の首都圏の通勤車両はもう皆無に近いです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      映画もドラマも、昭和30年代まではよく描かれますが、昭和40年代になると描かれる機会が減り、50年代以降になると滅多にないですね。昭和30年代までは時代のカラーが明確、昭和40年代以降はカラーがぼやけてくるのが理由かなと考えています。

      > 団塊の世代の人が朝ドラの主人公にならない
      朝ドラ初期作品『信子とおばあちゃん』のヒロインが団塊の世代がそれに限りなく近い世代になりそうです。

      本作は1969年放送の現代劇。時代設定が放送の2年前として1967年。ヒロインの大学受験失敗が描かれるので、ヒロインの生まれた年は1949年。

      団塊の世代の定義が「1947年から1949年までの3年間に出生した世代」となっているので、該当するのかなという気がします。

      本作『信子とおばあちゃん』は昭和帝お気に入りの一本だったそうですね。

  4. 田 一 より:

    #135

    一馬のブレンドしたウヰスキーで

    「乾杯」では無く「献杯」では無いでしょうか?

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