マッサン 23週 待てば海路の日和有り

連続テレビ小説(朝ドラ)『マッサン』
2015年3月9日 〜 3月14日放送
第23週「待てば海路の日和有り」

『マッサン』第23週「待てば海路の日和有り」あらすじ

昭和20年(1945年)7月、三年間も家の外に出られない生活を強いられていたエリーは心労から体調を崩し始めていました。そんな中、北海道も空襲されるという情報を得た政春は原酒の詰まった酒樽の避難を開始。そしてついに余市にも米軍機が襲来します。

空襲の翌朝、工場に被害はありませんでした。しかし皆が避難場所の乾燥棟からニシン御殿に戻って来た時、一通の通知が届きました。一馬の戦死を知らせる広報です。悲報を受け、その場にいた面々は深い悲しみに沈むのでした。

昭和20年8月15日、ついに戦争が終りました。エリーを監視し続けた特高の姿も見えなくなり安堵するものの、三年に渡る艱難辛苦の日々はエリーの健康を蝕んでいました。疲れが一気に出たエリーは倒れ、悪夢にうなされ続けます。

終戦から二ヶ月。エマは英文タイプを学び始めキャサリンが帰国するなど平穏な日々を取り戻す中、工場の収入が途絶え苦悩する政春。進駐軍からのウイスキー納入要請を一度は断るものの、生き抜くために手段を選ぶなという熊虎の進言で政春は進駐軍との取引を開始する決断を下すのでした。

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『マッサン』第23週「待てば海路の日和有り」各回あらすじとレビュー

第133話 3月9日(月) 北海道空襲への備え着手
第134話 3月10日(火) 余市空襲/一馬戦死広報
第135話 3月11日(水) 一馬のウイスキーと大麦
第136話 3月12日(木) 戦争終結/エリー倒れる
第137話 3月13日(金) エマ、英文タイプ始める
第138話 3月14日(土) ウイスキー求める進駐軍

『マッサン』第23週「待てば海路の日和有り」
 事前発表あらすじのレビューと解説

東京、大阪に次ぐ北海道の空襲。二度の原爆投下の終戦直前の惨禍。そして終戦。終戦を経て進駐軍が余市に乗り込んで来るまでの時代が今週の背景です。

今週の最大の出来後は一馬の戦死でしょうか。一馬の戦死がニシン御殿に届き、その後、合同葬で遺骨も遺品も何一つ収められてない白木の箱になって帰って来る一馬を迎える面々。そして一馬の死を乗り越えようと必死にもがく熊さん、ハナちゃん、そして何よりエマちゃんの姿は涙腺を直撃しそうです。

今週は更にエリーちゃんに異変が生じ始めます。三年に及ぶ軟禁状態を強いられた生活はエリーちゃんの心と身体に大きなダメージを与え、ついに体調を崩し倒れてしまいます。倒れて悪夢にうなされ、自由になっても恐怖から外出が出来ないエリーちゃんの姿がつらい一週になるかも知れません。

戦争は終ったものの、失ったものやそれぞれの心が負ったダメージはあまりに大きい。しかし、そんな中でも「待てば海路の日和有り」と、最悪の状況下でも焦ることなく再びやって来る平穏な明日を信じて、着々と未来への準備をはじめる面々。特に気持ちに区切りをつけ前を向こうと努める森の熊さんの活躍が期待されます。

さて、いくら気持ちを前に向けても工場に売上がなければ、マッサンは工員とその家族、そして自分の家族すら路頭に迷わせてしまうことになります。経営者として苦悩する中、進駐軍からウイスキーを売ってくれと要請が入るものの一度はその要請を一蹴。しかし親方としての苦労をよく知る熊さんは手段を選んでいる場合でないとリアリストぶりを発揮。

ついにマッサンは進駐軍にウイスキーを納入することを引き受けるのですが、この時に出来た進駐軍とのつながりが、将来のエマちゃんの人生を大きく変えることになろうとは、この時はまだ誰も気づいてはいません。

『マッサン』第23週「待てば海路の日和有り」
 一週間のエピソード観賞後の感想

第21週ではエマちゃんと一馬くんの恋が一週間かけて丹念に描かれ、続く第22週では一馬くんの出征までの日々をこれも一週間かけて丁寧に描き出す。これら2週にわたる一馬くんの描写がこの第23週で効き過ぎるくらい効きました。

一馬くんを亡くした喪失感の大きさ、それを実感させるために第21週、第22週ではここまで時間をかけて二つのエピソードを描いたのかも知れません。第21週、第22週は、一週にまとめられるくらいの時間しか劇中では経過していません。

さて、一馬くんとエマちゃんの恋が描かれるまで、一馬くんはどちらかと言えば地味な存在でしたが、これまでの彼の歩みを今一度整理してみると実はとても大きな役割を担っていたことがわかりました。

まず、窮地に立たされ完全に行き詰まっていた森野を家を救うきっかけをつくったのは一馬くん。森野家の土地の権利書を無断で持ち出す暴挙に出なければ、森野家は破産。当時、余市の嫌われ者だった熊さんの仲間と勘違いされていたマッサンもこの地で事業を開始出来なかったかも知れない。

実はこれほど大きな存在だったということも、恋と出征が丁寧過ぎるほど丁寧に描かれた理由の一つだったのかも知れません。

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2 Responses to “マッサン 23週 待てば海路の日和有り”

  1. たいとうみほ より:

    ハナちゃんは敢えて一馬の遺品を残さなかった。
    震災に遭った建物を取り壊すか残すか
    議論になっている事と重ね合わせてみていました。
    個人レベルの生活再建と
    社会レベルでの事実継承は
    まったく異なる次元である事を痛感します。
    こだわらない事と、忘れずにいる事と
    いい形で両立できればいいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今日、たまたま東京大空襲を経験した方の手記を読んだのですが、あの頃の人たちは忘れることに懸命だったようです。忘れないという選択は、ある程度時間が経過しないと難しいようですね。

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