マッサンが三級ウイスキー製造に踏み切った理由/史実比較

『マッサン』第24週で、マッサンは「偽物」であることを理由に拒み続けていた三級ウイスキーの製造をついに決断。マッサンを動かしたものは何だったのか。史実と劇中のマッサンの動機を比較してみました。

マッサンが三級ウイスキー製造に踏み切った理由/史実

昭和24年頃、史実では、大日本果汁はイミテーション・ウイスキーのメーカー約30社に原酒を供給。この商売で経営は一旦は安定するものの、折からのインフレにより従業員に支払う給与が高騰。ついに資金繰りに行き詰まり納税すら滞る事態に陥ります。

そんな中、日本のウイスキー市場は三級ウイスキーが席巻していること。また、大日本果汁の資金繰りに窮している現実を直視せよと、国税庁初代長官の高橋衛氏が大日本果汁のマッサンを説得。

高橋氏の説得に応じ、マッサンは昭和25年三級ウイスキー製造を宣言。税法上の上限に当たる5%いっぱいまで原酒混合率を引き上げることで、世にはびこるイミテーション・ウイスキーとは一線を画した三級ウイスキーを製造しはじめました。

マッサンが三級ウイスキー製造に踏み切った理由/『マッサン』劇中の脚色

一方、『マッサン』劇中では、二人の出資者から誰のためにウイスキーをつくっているのかと詰られながらも、三級ウイスキーは「偽物」であることを理由にマッサンは製造を拒否。そのマッサンの姿勢に異を唱えたのは甥の岡崎悟でした。

シベリアに抑留され生き地獄を見るような日々を経て運良く解放された悟は、帰国して早々に飲んだ三級酒の心に沁みる美味さに涙を流した経験をしていました。その三級酒を「偽物」と斬って捨てるマッサンを、悟は許せなかったのです。

またマッサンの「本物」のウイスキーは高価過ぎて、衣食すらままならない当時の多くの日本人には手が届かない。誰も飲むことが出来なければ、いくら「本物」であろうともそのウイスキーは存在しないに等しい。悟の言葉にマッサンは言い返す言葉が見つかりません。

またその頃、ドウカウイスキーの工場で預っていた無縁故者の人々が、心から美味しそうに三級ウイスキーを飲む笑顔もマッサンの背中を押すことになりました。『マッサン』劇中では、こうした経緯を経てマッサンは三級ウイスキー製造の決断を下します。

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2 Responses to “マッサンが三級ウイスキー製造に踏み切った理由/史実比較”

  1. より:

    マッサンの本物に固執する姿は美しいです。
    しかし商売手腕では鴨居大将、虎熊さん、出資者から大いに学ぶ心の広さが欠けて自分を苦しめているのでは?
    実際に毎日僕が経験するところでは、
    綺麗に物凄くお金を懸けた日本人経営の和食レストランはいくら本物の料理を用意しても、敷居が高い、値段が高くお客はあまり入らないが、中国人、韓国人のレストランは出汁の入っていないような味噌汁、低質な寿司でもよく流行る。
    それでも日本人の経営者は店を閉めるまで頑固に本物で通そうする感じがします。
    その閉じた店を韓国人、中国人が経営するとよく流行るということが数え切れないです。
    マッサンの姿がじれったく見えて仕方ないのは僕だけではないでしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      鴨居の大将からは、ウイスキーの美味い不味いを評価するのはお客さんだということを学んだと思っていたのですが、忘れてしまったみたいですね。
      しかし、その忘れたことを甥っ子の悟くんが思い出させてくれるみたです。

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