まれ 48話 試用期間は終わり不合格

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年5月23日(土)放送
第8週 第48話 「危機的クリスマスケーキ」

『まれ』第8週 第48話 「危機的クリスマスケーキ」あらすじ

クリスマスの営業が終わり、店の面々は「天中殺」でクリスマスパーティーを開きました。パーティーの席上、希の仕事を自分の手柄とすることにいたたまれなくなった浅井は、ルセットを考案したのは希だと白状してしまいました。

真相を知った大悟は激怒。パティシエの命であるルセットを他人に差し出すような者はうちにはいらないと、大悟は希に採用不合格を宣告するのでした。意外にも高志が大悟に抗議するものの、高志の抗議が受け入れられることはありませんでした。

その頃、能登では忘年会が開かれていました。楽しい宴席は一転、二組の大乱闘の場と化しました。圭太が希に電報を送ったことを怒った洋一郎は圭太と大喧嘩。夢を忘れると宣言した徹に藍子は激怒。夢のない徹に魅力はないと徹と藍子が夫婦喧嘩をはじめたのです。

一方、不採用がどうしても納得出来ない希は大悟に抗議するものの、大悟は希の言葉を聞く耳を持ちません。呆然としている希に能登からの電話が取り次がれました。電話は一徹からでした。藍子が徹と離婚すると言い出し大騒ぎになっているというのです。

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『まれ』第8週 第48話 「危機的クリスマスケーキ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

ルセットが他店に流出するという前代未聞の不祥事を経て、新たなルセット(レシピ)で困難を極めたクリスマス商戦を乗り切った希たち。しかし、大悟にとってのルセットの価値がどれほどのものなのか、希はまだ認識が浅かったようです。

ルセットを盗まれた上にパクられたことは許し難い。しかし、大悟はこうも考えます。ルセットを盗むことは罪ではない。何故なら、ルセットを盗んででも生き抜こうとする覚悟がなければ勝ち目がないのがこの世界であるから。

それほどの覚悟が要求される生存競争の激しい世界で、あろうことか希はルセットを盗むでもなく、盗まれるでもなく、安易にさし出してしまった。この振る舞いは大悟にとってみれば最大の罪と言っても差し支えないほどのものでした。

大悟はまた、ルセットを作る時は命を削るような思いをしているという意味の言葉を別の場面で語っています。ルセットを作るのも命がけ、つくったルセットを守るのも命がけ。そして時には命がけでルセットを盗むこともある。

某ラーメンの巨匠が、優秀な競合店のスープのレシピをここでは記せないある方法で盗みまくった壮絶な体験を聞かせてもらったことがあります。大悟の語る覚悟はリアルへの取材に基づいた台詞かと思われます。果たして希はこの先、そこまでの覚悟を固めることが出来るのでしょうか。

『まれ』第8週 第48話 「危機的クリスマスケーキ」
 朝ドラ観賞後の感想

繁忙を極めた営業日を乗り切り、祝賀ムードのクリスマスイブが一転。横浜も能登も修羅場と化すジェットコースターのような展開に呼吸するのを忘れるほど。並行して進んでいた三つの物語が一挙に大爆発を起こすストーリーテリングが絶妙でした。

フレンチレストランの企画書を再び引っ張り出していた徹さんの今週の行動は、断ち切り難い夢への未練との格闘を表現していたようです。それを複雑な表情で見つめ続けていた藍子さんも迷っていました。夫が夢を捨てることを歓迎すべきなのか悲しむべきなのか。

そして、圭太くんに希ちゃんに塗箸第一号を贈ったことがずっと一子ちゃんの心の奥に引っ掛かっていた。その一子ちゃんに圭太くんが贈ったのはよりによって塗箸第二号。

そのタイミングで、追い討ちをかけるように圭太くんが希ちゃんに送った電報のことを洋一郎くんの口から言わせるのは、一子ちゃんにはあまりにも残酷過ぎました。今回、はじめて一子ちゃんが心底気の毒に思えました。

以上の二つの対立。津村夫婦の離婚の危機。圭太くんと一子ちゃんの顕在化したすれ違い。次週、これらはどのように回収されるのでしょうか。

そして希ちゃんと対峙する大悟さんのストイックさには慄然とさせられました。

「何かを得たいなら何かを捨てろ」

ルセットを盗むのも盗まれるのも罪ではないと言い切る大悟さんの修羅場をくぐり抜けて来たであろう気迫が怖い!

大悟さんにとって世界一になるための行動であればルセットを盗み出すことも善。それ以外はすべてが悪。大悟さんは世界一になるために「悪」をすべて捨てて来た。常識的な善悪の観念すら捨て去った。お菓子馬鹿というより狂気の芸術家に近いかも知れません。

▼ポイントレビュー
・ほろ酔い加減の陶子さんの横顔が美しい!
・不合格だと告げる大悟さんの口調が静かだけに余計に怖い
・高志くんがしゃべった!第一声が北京語なのは何故?
・圭太くん、箸を贈ってはダメだよ
・今回は一子ちゃんに同情せずにはいられない
・洋一郎くんの激怒も納得

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8 Responses to “まれ 48話 試用期間は終わり不合格”

  1. koji より:

    洋一郎くんのネイティブな能登弁の台詞の怒り方が凄かったです。

    と言うか上手かったです!。

    かなりのリアリティがありました!。


     

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      洋一郎くんの能登言葉、回を重ねるほどに聞き取れなくなってきています。それだけリアルということなんですね。

  2. tonko より:

    私は、キツイ人が出てくるのが苦手なので
    今は、ちょっと辛い時期です

    以前から、希ちゃんと圭太君が似てると思っていたのですが、
    今週は、まれちゃんの笑顔が少なかったので
    より、似てるな~と思いました

    それにしても、ごちゃごちゃしてきましたね~

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 私は、キツイ人が出てくるのが苦手なので
      > 今は、ちょっと辛い時期です

      次週、希ちゃんは能登に戻るので、優しい面々に囲まれ
      ちょっと一息つけそうですね。

  3. みかん より:

    今日の見たんですけど、陶子の言ってたことがおかしいな?と思いました。
    陶子が希に「あんたはルセットを考えるな」と言ったから希はルセットを浅井さんに渡したのに、「浅井に同情でもしたの?!」ってお前のせいで泣く泣くルセット渡したんだろ?と思ってしまいましたww

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      言われてみれば陶子さんのイジメが引き起こした事態でしたね。
      鋭いご指摘です。

  4. スナフキン より:

    最近でいえば某ドーナツ店の類似品がコンビニに出回ってたりしてますが需要のある商品は特許でも取らない限り遅かれ早かれ同業者にパクられてしまう運命 しかも消費者は多少、見栄えや味が悪くても少しでも安く買える方を選んでしまうから報われないですよね

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      食べ物のレシピやデザインは、それらを守ってくれる法律がないので辛いところですね。

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