まれ 89話 幸枝は大悟の師匠だった

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年7月10日(金)放送
第15週 第89話「下克上駄菓子ケーキ」

『まれ』第15週 第89話「下克上駄菓子ケーキ」あらすじ

大悟と希のケーキを食べ比べた幸枝は、大悟の腕が上達したことを称えました。その一方で幸枝は希のケーキを未熟だと酷評。しかし、希のケーキに人気が集まったのはその未熟さが一般受けする食べやすい味になっていると説明しました。

そんな中、オーダーケーキを希に依頼していた榊原が、離婚の危機にある妻のためにケーキを駄菓子でつくってほしいと希に注文して来ました。すべてにおいてブランド志向の榊原は、正反対の嗜好を持つ妻に自分の趣味が疎まれていたことにやっと気づいたのです。

一方、徹が藍子にプロポーズするためのケーキづくりがはじまりました。希の指導のもと、夜を徹しての作業で徹はようやくケーキを完成。下手な出来映えながら、藍子の笑顔を思い浮かべながら徹がつくったそのケーキは希の心を激しく揺さぶりました。

希は、榊原に駄菓子を用いたオーダーケーキを断ったものの迷っていました。徹のつくったケーキを目にした希は自分のケーキづくりの原点を顧みていたのです。自分のつくりたいケーキと、食べる人を喜ばせるケーキは果たして同じものなのかと。

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『まれ』第15週 第89話「下克上駄菓子ケーキ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

徹が提案した希と大悟のケーキの対決。食べ比べをしてもらうプロが幸枝であることは想定内でしたが、幸枝が大悟の師匠だったというのは想定外でした。

さて、幸枝は大悟の耳に厳しい言葉を浴びせかけます。かつての師匠だっただけに遠慮がないかも知れません。というか、そもそも幸枝は人に遠慮するようなキャラではなさそうですが。

本格派を志向するあまりに客の好みを忘れてしまった大悟を戒める幸枝。その幸枝の言葉は希にも向けられているのかも知れません。

というのも、希は「駄菓子のケーキ」の特注に躊躇します。「駄菓子」に躊躇するところに、原点を忘れかけている希が見え隠れしているような気がします。

ところで、幸枝が大悟の師匠だったということは、大悟は魔女姫人形と「面識」があったのでしょうか。かつて大悟が出演した料理対決のテレビ番組で、緊張する大悟を励まそうと希が魔女姫人形を準備。

その魔女姫人形に大悟が微妙に反応したような気がしてならなかったのですが、反応したのは大悟が魔女姫人形と「面識」があるから反応したのではないか。そう思えてなりません。

いずれにせよ、魔女姫人形の導きで希は大悟のもとで修行することになったのは間違いなさそうです。

『まれ』第15週 第89話「下克上駄菓子ケーキ」
 朝ドラ観賞後の感想

かつて、金沢で開かれたロールケーキコンテスト会場で、食べた人の笑顔を見たいからケーキづくりをしたいと宣言した希ちゃんを、「ふん!」と鼻で笑った大悟さん。その時の大悟さんの反応を、今度は幸枝さんが鼻で笑う。

きっと大悟さんの若かりし頃、大悟さんは希ちゃんと同じことを主張したに違いない。そしてそれを幸枝さんに厳しく咎められ、大悟さんは自分のそんな気持ちをこれまでずっと封印して今日まで来たような気がします。

伝統へのこだわりか、食べる人の好みか。

伝統にこだわり抜けば食べる人の好みを忘れ、食べる人への好みに片寄れば伝統が崩壊してしまう。伝統とは基本と言い換えることが出来るかと思います。幸枝さんは大悟さんの基本を徹底させるために、食べる人の好みを一旦捨てさせようとしたのかも知れません。

しかし、基本を習得したことをやっと大シェフに認められた大悟さんは、原点に立ち返る自由を得た。それが駄菓子ケーキを意外にも希ちゃんに一任した理由のような気がします。

また、希ちゃんを「舞い上がっていた」と咎めた大悟さん。その言葉は一方で自分への戒めとして言ったのかもです。「俺様」の気に入らないことがあれば「閉店!」。今回、久しぶりに出た「閉店!」を幸枝さんが一喝。自身の舞い上がりに気付かされたのでしょうか。

明日は幸枝さんの口から大悟さんの修業時代が語られるそうですが、はじめて明かされる大悟さんの洋菓子づくりの原点が、希ちゃんにどのような影響を与えるのか。また、原点に立ち返った大悟さんが今後どんな姿を見せてくれるのか。楽しみは尽きません。

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10 Responses to “まれ 89話 幸枝は大悟の師匠だった”

  1. たろー より:

    今後、希が能登に戻ってケーキ屋を開店した場合、
    商圏的にも客層的にも大衆に受けるようなケーキの品揃えになるかと思います。
    今日の話はそのことについての最初のフラグだったように感じました。

    ところで、第5週の『情熱ミルフィーユ』の最終日の放送で、
    元冶さんと文さんが弥太郎さんのもとに、圭太の破門を解くように説得しに行くシーンがありました。
    その時、弥太郎さんと文さんが付き合って頃に喫茶店で食べたマロンパイが美味しかったねという会話がありました。

    実はその会話に出てくるマロンパイが、
    輪島市に実在するロンシャン・イトウというケーキ屋さんの看板商品なので、ずっと気になっておりました。
    もしかしたら、そのケーキ屋さんは撮影協力など、何らかの形で「まれ」に登場するのかも知れませんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 今後、希が能登に戻ってケーキ屋を開店した場合、
      > 商圏的にも客層的にも大衆に受けるようなケーキの品揃えになるかと思います。
      > 今日の話はそのことについての最初のフラグだったように感じました。

      鋭い洞察ですね!
      ご高察の通り、大悟シェフのようなとんがったお店は一定以上の人口がいる都市でなければ成り立ちません。
      希ちゃんが能登に戻り開業する時、今週のエピソードがジワジワと効いてくるのだと思います。

      > 実はその会話に出てくるマロンパイが、
      > 輪島市に実在するロンシャン・イトウというケーキ屋さんの看板商品なので、
      > ずっと気になっておりました。

      弥太郎さん絶賛のマロンパイ、実在してたんですね!
      別途、能登スイーツを記事にまとめてようと思います。
      貴重な情報、ありがとうございました。

  2. きみ より:

    こんにちは。

    駄菓子ケーキ、どんなものになるんでしょうか。
    3年前の希だったら、駄菓子ケーキをオーダーされてもホイホイ受けてしまいそうですが、お店のケーキは伝統的なフランス菓子だ、と言うあたり、スーシェフとしての責任感からなのかなぁと思いました。

    シェフも自分の店で駄菓子ケーキを作るなんて、以前だったらすごく怒るだろうに、希に任せるなんてだいぶ丸くなってますよね~。

    希と圭太の関係は離れているから良好なのであって、一緒に暮らすとなると喧嘩ばっかりで夫婦としてはなかなか厳しいのでは、と悪く考えてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 3年前の希だったら、駄菓子ケーキをオーダーされてもホイホイ受けてしまいそうですが、
      > お店のケーキは伝統的なフランス菓子だ、と言うあたり、スーシェフとしての責任感
      > からなのかなぁと思いました。

      希ちゃんは『マッサン』の逆パターンですね。マッサンは二級酒はつくらないと頑なでしたが円熟した頃に二級酒づくりを決断。

      大悟シェフはマッサンと同じタイプなので、この先、まさかの行動があるかも知れないですね。

      > 希と圭太の関係は離れているから良好なのであって、
      > 一緒に暮らすとなると喧嘩ばっかりで夫婦としてはなかなか厳しいのでは、
      > と悪く考えてしまいました。

      脚本家の先生の都合もあるかも知れないですね。この夫婦に喧嘩をさせないと話しがもたなくなってしまいますので(笑)

  3. えびすこ より:

    血縁でもケーキ職人でも希は幸枝の孫になりますね。
    考えてみると朝ドラの主人公は、祖父母と同じ職業になることもありますね。親の後を継ぐ事はよくありますが、「あまちゃん」と同様に隔世で継ぐという事例になりますね。
    船越さんは今週だけの登場でしょうか?

    さて、先ほどようやく真田丸の1回目の出演者発表がありました。
    一時は「撮影開始初日まで発表を伸ばすのか?」と思いました。
    今日の時点では20代の若手男性俳優はいなかったのですが、若手俳優陣の配役も今後順次決まるでしょうね。
    まだ信長・秀吉の配役は未発表です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『まれ』関係者が目立ちますね。大泉洋さんは三谷幸喜さんと仲が良いのでその関係でしょうか。

  4. tonden より:

    今日は先週と同様にいろんなエピソードを盛り込んでる感じがしましたが、先週と比較すると評価が難しいですね。
    特に伝統的と家庭的の違いとか希に対する評価で言った「未熟だから売れた」と言った幸枝の真意がまだつかめてない感じです。
    後の展開にならないとよく分からないのかもしれませんね

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      先週は人間関係の葛藤が中心でテーマが具体的でしたが、今週のテーマは抽象的なので人によっては停滞感を感じる人もいるかも知れませんね。
      ちなみに僕は、幸枝ちゃんの登場に焦りまくる大悟シェフを存分に楽しませてもらいました。

  5. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    久しぶりに大吾シェフの『閉店だ!』がでましたね。
    その後幸枝さんに叱られた時の姿との対比がおかしかったです。

    圭太君、相変わらず自分の意見を押しつけてますね。
    本当、大丈夫なのか、この二人……。

    悩む希ちゃんを物陰からそっと見守る大吾シェフが印象的でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      幸枝さんの登場で、希ちゃんはもちろんのこと大悟さんまで原点に立ち返るまさかの展開。深い話しでしたね。

      幸枝さんの前では今回もタジタジの大悟さんでしたが、師匠を敬う気持ちを忘れないその姿勢が素晴らし過ぎです。

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