2016朝ドラ『とと姉ちゃん』ヒロインは「暮しの手帖」創始者・大橋鎮子がモデル

2016年4月スタートNHK連続テレビ小説(朝ドラ・94作目)の制作発表が行われました。新作は戦後日本の多くの女性たちの心を捉えた実在の生活総合月刊誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎮子(おおはししずこ)とその家族をモデルにした家族愛を描く物語です。

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2016年4月スタート新作朝ドラ『とと姉ちゃん』のあらすじと主要登場人物

静岡・遠州(静岡県西部)で生まれ育ったヒロイン・小橋常子(こはしつねこ)は12才で父を亡くしました。生前の父がその大切さを説いた「当たり前の暮らし」を守り抜くため、常子は親父代わりの「とと姉ちゃん」として母と二人の妹を守り抜く決意を固めます。

父の死後、小橋一家は母方の祖母の住む東京・深川へ移住。母と祖母の確執、東京での女学校生活、小さな新聞社での編集作業、戦争、そして終戦。様々な経験を積んだ常子は二人の妹とともに女性のための雑誌を出版する会社の起業を決意します。

ところがその決意を具体化する知恵を常子たちは持っていませんでした。途方に暮れる三姉妹はしかし、運命の導きで天才編集者・花山伊佐次と出会います。小橋家の三姉妹と花山の出会い、それは戦後を席巻する生活誌「あなたの暮し」が産声を上げた瞬間でした。

小橋家の三姉妹、常子・鞠子・美子。そして花山伊佐次の四人は、幾多の困難を乗り越えながら「あなたの暮し」を一世を風靡する雑誌へと育て上げてゆくのでした。

▼主要登場人物
  • 小橋常子(ヒロイン・小橋家長女)
  • 小橋鞠子(ヒロインの妹・次女)
  • 小橋美子(ヒロインの妹・三女)
  • 小橋君子(ヒロインの母)
  • 小橋竹蔵(ヒロインの父・染料会社の営業部長)
  • 滝子(ヒロインの祖母・君子の母)
  • 青柳平助(滝子の連れあい)
  • 花山伊佐次(ヒロインを支える天才編集者)

『とと姉ちゃん』の時代背景は戦前から戦後、静岡と東京が舞台

新作朝ドラ『とと姉ちゃん』の舞台の一つとなるのは、ヒロイン・常子が生まれ育ち、父が亡くなるまで一家で住んでいた、繊維の町・静岡県遠州(静岡県西部)です。

そして、一家の大黒柱である父を亡くし収入の途絶えたヒロイン一家は、母方の祖母を頼って東京・深川に移住。時代は1932年(昭和7年)、戦前です。

移住先の東京・深川では戦前・戦中・戦後にわたるヒロインとその一家の奮闘が描かれ、『とと姉ちゃん』の主要舞台となってゆきます。

恐らくヒロインの幼少期が描かれる初週の舞台が静岡県遠州。初週の最後にヒロイン一家は東京に移住。第2週以降は舞台を東京に移すものと思われます。

また、劇中に登場する雑誌「あなたの暮し」の実在モデル「暮しの手帖」は東京・銀座で創業していることから、銀座も物語の舞台の一つになることが予想されます。

ヒロイン・小橋常子と天才編集者・花山伊佐次の実在モデルは「暮しの手帖」の創業メンバー・大橋鎮子と花森安治

小橋常子のモデル、「暮しの手帖」創業者・大橋鎮子

新作朝ドラ『とと姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子のモデルとなった大橋鎮子(おおはししずこ)は、1920年(大正9年)3月10日、東京で生まれました。

その後、一家で北海道に移住するものの、極寒の地で父が肺結核を患ったため東京に帰還。小学5年生の時に父を亡くしています。

1937年(昭和12年)に東京府立第六高等女学校(現東京都立三田高等学校)を卒業後、日本興業銀行(みずほ銀行の前身)に入行。

同行調査課に三年間勤務した後、日本女子大学に入学するものの肺結核を患い、一年足らずで同大学を中退。しばしの静養の後、日本読書新聞に入社。

戦中及び戦後間もない時期を、小橋常子は日本読書新聞の編集部で過ごしました。そして同新聞社で知り合った花森安治や、妹の芳子とともに衣装研究所(現・暮しの手帖社)を起業。1946年(昭和21年)のことでした。

2013年(平成25年)3月23日、肺炎により死去。享年93歳。

天才編集者・花山伊佐次のモデル、「暮しの手帖」創業メンバー・花森安治

ヒロイン・常子を支え、ともに創刊した雑誌を一世を風靡する存在にまで育て上げる天才編集者・花山伊佐次のモデルとなった人物の名は花森安治(はなもりやすじ)。

1911年(明治44年)生まれの花森は、豪放磊落な性格と反骨精神を持つ一方、おかっぱ頭やスカート着用などの奇矯な振る舞いでも知られる天才肌の編集者でした。

戦後、日本読書新聞でイラストを担当していた花森は同社で知り合った大橋鎮子と衣装研究所を東京銀座に開設し、雑誌『スタイルブック』を1946年(昭和21年)に創刊。

そしてその二年後には「暮しの手帖」の前身となる「美しい暮しの手帖」を創刊。花森は編集長として同誌の創刊に参加しました。

編集者として辣腕を振るう一方で、画才に恵まれた花森はイラストも手がけ「暮しの手帖」創刊号から花森の死の直前の発行号までの全ての表紙を花森の作品が飾りました。

1978年(昭和53年)1月14日死去。享年66歳。

次女・大橋鞠子、三女・大橋美子それぞれのモデル

ヒロインの二人の妹・鞠子(まりこ)と美子(よしこ)の実在モデルは、大橋鎮子の二人の妹、次女の横山晴子(よこやまはるこ)と三女の大橋芳子(おおはしよしこ)です。

三女の大橋芳子は2014年(平成26年)10月21日死去。享年89歳。

※敬称略

『とと姉ちゃん』劇中に登場する「あなたの暮し」のモデル「暮しの手帖」とは

「暮しの手帖」は1948年(昭和23年)9月に季刊誌として創刊された家庭向け総合生活雑誌です。 1968年(昭和43年)2月から隔月刊誌となり現在に至ります。

「暮しの手帖」が他の生活雑誌と一線を画しているのが、他社の広告を一切受け付けず、自社の出版物の広告のみを誌上に掲載していること。

他社の広告を受け入れないことで、家電製品や生活用品の商品レビューを厳格・公平なものにしているのです。

新作朝ドラ『とと姉ちゃん』は家族についての物語

上に記した如く、本作の実在モデルたちは類希なる大きな仕事を残しました。しかし『とと姉ちゃん』の物語は、世間をあっと驚かせるような雑誌づくりの夢を追う物語ではなく、登場人物たちが「当たり前の暮らし」を愛おしむ姿に焦点を当てた物語になるようです。

亡き父から生前に「当たり前の暮らし」の大切さを繰り返し説かれたヒロイン。一方、ヒロインを支える天才編集者の実在モデル・花森安治も「当たり前の暮らし」を大切にしなかったことが冬の時代(戦争)を招いてしまったという意味の言葉を残しています。

大きな仕事を成し遂げる一方で「当たり前の暮らし」を何より大切にした登場人物たち。そんな彼らの姿を通し、ともすれば見失いがちな「当たり前の暮らし」の価値を見直す機会を我々視聴者に提供してくれる。『とと姉ちゃん』はそんな愛すべき作品になりそうです。

平成28年度前期 連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の放送日

  • 2016年4月4日(月)~2016年10月1日(土)全156回
  • NHK総合/8:00、13:00
  • NHK BS プレミアム/7:30、23:00
  • NHKオンデマンド/14:00より当日の放送回の視聴が可能です

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20 Responses to “2016朝ドラ『とと姉ちゃん』ヒロインは「暮しの手帖」創始者・大橋鎮子がモデル”

  1. tonden より:

    まれがクランクアップしたことを考えると来週あたりにヒロインお披露目の展開になりそうですねこれは。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      そう思います。いよいよですね。
      面白そうな題材なので、誰がヒロインに選ばれるのか実に気になるところです。

  2. ※※雄太 より:

    ヒロインは、黒島結菜、ヒロインの1人目の妹は、スザンヌで、ヒロインの2人目の妹は、清水富美加で、ヒロインの父は、伊原剛志でヒロインの母は、インゲ・ムラタで、滝子ヒロインの祖母は、宮本信子の予想です。

  3. tonden より:

    今回ヒロインが誰になるかは読めないところありますね。
    連ドラで主要キャストを経験した女優&ある程度の知名度が条件になると思います(能年・土屋もそうでしたし)。
    あとはやはり高い演技力でしょうね。
    天花の反省から朝ドラヒロインになるハードル何気に高くなってるし、現ヒロインを見ればわかるように、どんな脚本にも対応できるレベルの演技力はもう必要不可欠になってると思いますし(「まれ」に関して言えばヒロインが土屋でなければ間違いなく「天花」や「つばさ」みたいに炎上していた可能性高かったと思います)。
    私的には花子とアンに出てた芳根京子の可能性もなくはないかなと思うんですが、連ドラ主演やっててオーディション受ける暇なさそうだから難しいかなと。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      現代劇と異なり「時代劇」は若年からはじまって中高年以降まで演じきる必要があるので相応の演技力が必要となりそうです。
      本作は、ヒロインのみならずヒロインの二人の妹も重要な役どころを担いそうなので、こちらのキャスティングも楽しみです。

  4. ※※雄太 より:

    ヒロインの予想は、黒島結菜だと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『マッサン』のデコちゃんはエマちゃん以上に注目を集めて鮮烈な朝ドラデビューでしたね。

  5. tonden より:

    時期的に下旬ごろにヒロインお披露目になるのかなと思いますが、誰になるかですね。
    花子とアンにおける土屋太鳳という前例もありますから、まれ出演者の誰かがヒロインになる可能性もなくはないかなと思います。
    個人的にまれで最終選考まで残った柊子さんは今回オーディション受けてるのか気になるところではあります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『とと姉ちゃん』のヒロインは「親父ヒロイン」ということなので、柊子さんにはハマり役かも知れません。

  6. えびすこ より:

    もしかしたらマッサンの様に「共同主人公」の体制を取るのかもしれないですね。とと姉ちゃんは主人公が生涯独身の様なので「主人公夫婦」ではないですが。
    「共同主人公」と言えば大河ドラマでは2000年代は夫婦が主人公の作品が2つありますが、2010年以降の作品は「事実上の共同主人公」の体制を取る番組が続いていますね。制作側が明言しているわけではないのでクレジットの順番で判断されます。
    ただ、大河ドラマがこの方式だと主人公の番組内におけるウェート、立ち位置や生前の経歴(現代の知名度)によっては、「誰が主人公であるのかわかりにくい」と言うデメリットもあります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「事実上の共同主人公」の相方は、ビジネスパートナーとなる天才編集者でしょうか。もしそうなると、相応のビッグネームのキャスティングが予想され楽しみになってきますね。

  7. tonden より:

    来年の朝ドラは時差的にもリオ五輪と被る日も出てきそうですから場合によっては放送休止の日も出てくるかもしれませんね。そうなると話数はどうなるんでしょうか

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      場合によっては2話をまとめて放送なんていうこともあるかも知れないですね。まだ先ですが、東京オリンピックの時も昼の放送回は不安定になるかも知れません。

  8. tonden より:

    一見手堅いように見えますが、脚本の人がアニメ「タイガー&バニー」が代表作なことを考えると大胆というかAK的には今のまれ並みにかなり挑戦してるかなと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ヒロインのビジネスパートナーの実在モデルはかなりの変人だったようなので、とんがった演出が施されるかも知れないですね。ヒロインのモデルの女性も当時としてはかなり派手な衣装を好んでいたみたいなので、大人しい作品にはならないかもです。

  9. えびすこ より:

    主人公は三姉妹。あのコシノ三姉妹を連想しますね。
    昔の朝ドラ主人公にもなったサザエさんの長谷川町子さん(長谷川さんも生涯独身でした)も三姉妹です。

    最近亡くなられた人なんですね。亡くなられて日がまだ浅いので、在りし日を知っている人がまだ相当数いると思われるので取材がしやすいかも?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      モデルとなった大橋鎭子さんと長谷川町子さんは、ともに1920年(大正9年)生まれでです。参考までにコシノ三姉妹の母親・小篠綾子さんが1913年(大正2年)生まれ。同年代です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ▼ご参考まで
      ・大橋鎭子 1920年(大正9年)3月10日 – 2013年(平成25年)3月23日
      ・長谷川町子 1920年(大正9年)1月30日 – 1992年(平成4年)5月27日
      ・小篠綾子 1913年(大正2年)6月15日 – 2006年(平成18年)3月26日

  10. えびすこ より:

    主人公のモデルは生涯独身ですか?
    年を取るまで物語が進む作品では「最後まで独身」となるのは珍しいですね。
    公募されるヒロインの年齢は「18歳から33歳までの女優」とのことで、誰が選ばれるでしょうね?
    昭和生まれの女優が朝ドラヒロインに選ばれるのも、もしかすると「向こう数年まで」かもしれないですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      逝去時のニュースを読むと独身だったようです。
      長女と三女の訃報は「大橋」姓で伝えられ、次女のみ「横山」姓で伝えられています。

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