まれ 142話 マキの過去の失敗と挫折

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年9月10日(木)放送
第24週 第142話「女たちのジレンマムース」

『まれ』第24週 第142話「女たちのジレンマムース」あらすじ

希はしばらくの間「プチ・ソルシエール」を休店することにしました。JAPAN洋菓子コンクールの北陸地区大会に出場するためのルセットの研究に没頭することにしたのです。しかし、久しぶりのオリジナル・ルセットづくりの作業は困難を極めました。

8年間のパティシエとしてのブランクは希にとって想像していた以上に大きなものでした。どれほど考え抜いても昔のようにルセットのアイディアが思い浮かばないのです。そんな中、焦る希は甘えてくる歩実を怒鳴りつけてしまいました。

子供に大声を出してしまい深く落ち込む希にマキが語りかけます。マキは希に語って聞かせました。自分の過去とトラウマを。歌手を目指して東京に出たマキは、俳優を目指す男と恋に落ちたものの、夢にも恋にも破れ逃げるようにして能登にやって来たのです。

ついに希は圭太の前で弱音を吐き始めました。家族と夢の両方を得るのは自分には出来ないと。そんな希を圭太は一喝しました。難しいことを承知の上で家族と夢の両方を追い始めたはずだ。出来ないというならどちらかを捨ててしまえと。

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『まれ』第24週 第142話「女たちのジレンマムース」
 事前発表あらすじのレビューと解説

陶子の檄に触れ、希は家庭と仕事のイイトコ取り人生を改め、世界一のパティシエになるための行動に集中することを決意。

しかし、決意を固めたところで落ちた腕や勘をすぐに取り戻せるはずもありませんでした。久しぶりに真剣に取り組むオリジナル・ルセットづくりは思いの外困難で、希は瞬く間に追い詰められてしまいます。

心のゆとりを失った希は、うっかり子供たちにきつく当たってしまいますます落ち込むことに。そんな希にマキが自分の過去を聞かせます。

マキの過去の失敗と挫折はこれまで断片的に語られてきたのみで、その全貌は明らかにはされていませんでした。今回、行き詰まる希へのアドバイスという形を借りて、ついにマキの半生が明らかにされてゆきます。

しかし、マキの過去が明らかになるのはマキの退場のフラグでもあります。間もなく、マキは幸福な形で『まれ』の物語から去って行きます。

『まれ』第24週 第142話「女たちのジレンマムース」
 朝ドラ観賞後の感想

ジレンマに陥る希ちゃんの姿を見て思い出す幸恵さんのジレンマ

世界一のパティシエの道を選ぶか、子育てを選ぶかのジレンマに陥る希ちゃんを見ていて思い出すのは藍子さんを捨てた幸恵さんです。

幸恵さんが藍子さんを捨てて渡仏した時の詳しい状況は劇中では詳しく語られることはありませんでした。

それ故に、子供を捨てた幸恵さんの過去が紹介された時はその非情さが際立って見えたものですが、その時の幸恵さんも今回のようなジレンマに陥り苦悩していたのかも知れません。

ただし、幸恵さんがジレンマに苦悩した頃は恐らくパティシエとして才能が伸び盛りの頃のはずです。希ちゃん以上に菓子づくりに没頭する環境が必要だったかと。

一方、幸恵さんは藍子さんを捨てた時のことを「身を切られるような思い」と説明したいたことを記憶しています。

その説明があった時は、正直申し上げて幸恵さんの「身を切られるような思い」が想像し切れませんでした。

しかし、今の希ちゃんが目の前の双子を見捨てて渡仏する覚悟をもし固めたとしたら・・・そう想像すると、当時の幸恵さんの苦悩がどれほどのものだったのか、今になってようやく深く理解出来ました。

いつになく厳しい圭太くんが頼もしい

またしても幸恵さんの話になりますが、幸恵さんが世界一のパティシエを選ぶか、最愛の娘を選ぶかのジレンマに陥った時、元夫にして藍子さんの実父に当たる男性は一体どんな反応を示したのかが気になりました。

もしかすると今回の圭太くんのような毅然とした態度を幸恵さんに示すことが出来なかったのかも知れません。

そしてそのことが幸恵さんの迷いを深め、心の離反を招いてしまったのかもです。圭太くんの姿を見ていてふとそんなことを考えました。その点、希ちゃんは幸福です。

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10 Responses to “まれ 142話 マキの過去の失敗と挫折”

  1. koji より:

    なるほど、たしかに当時の幸恵ちゃんの苦悩は今の希に通ずるところ、今の希の苦悩は当時の幸恵ちゃんに通ずるところがあると思います。

    しかし、今の希は子供達がそばにいますが当時の幸恵ちゃんは愛娘と離れる覚悟て渡仏したので今の希よりも心が痛んだのかもしれませんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      こんな時に幸恵さんがいてくれたらと思いながら見ていました。
      家族は捨てなさいとキッパリ言われてしまうかも知れませんが・・・

  2. きんどうにちよう より:

    はっきりと希に語りかけるときは能登弁なのに、ほぼ独白として過去を語るとき突然標準語をつかうマキ。
    考えて見ると今までにも、(大体においては)酒の上で本音をのぞかせるときには標準語使ってましたね。
    そして普通ならそういう場面では本来の御国言葉(津軽か南部か下北か)が出そうなところ、あえて標準語なのは、無意識ではなく意図的な切り替えとも思えます。
    彼女自身が抱えるトラウマとジレンマを止揚すべくギアを入れた瞬間であったのではないでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あえて標準語なのは、無意識ではなく意図的な切り替えとも思えます。

      鋭い洞察ですね。恥ずかしながら今回登場のマキちゃんが用いている「言語」にまったく無頓着でした。

  3. キヨコ より:

    どうでもいい事なんですが・・・

    ☆苺のケーキを試食する桶作家のテレビに
     「なーめーすーぎー」 
     と人差し指をクルクルさせてるTOKOさんの指先がチラリ

     きっと、ケーキの腕前もバラエティのセンスも抜群で
     マスコミ界では引っ張りだこなのでしょうね

    ☆息子が時々副音声で視聴するので 真似してみたら
     希たちの部屋が 「海鳴りの間」 と説明されてました

     でも 劇中で それぞれの住まいの部屋の名前なんて
     紹介されてないですよね

    ホントに どうでもいい発見でした

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「海鳴りの間」

      たしか第1週の津村家が夜逃げして来た頃、桶作家は元民宿ということを映像で表現するために部屋入り口に「海鳴りの間」の表札があったことを記憶しています。

      ただ出てきたのはほんの一瞬で特段の説明もなかったことから、あれは気がつかないかも知れません。

  4. ひー より:

    周りを応援しちゃうまれですが、実は誰よりみんなに支えられてる、フォローされてるんじゃないかと感じます。圭太の父親力もまれによるものというより、桶作家で培われた感じがしますし、何だかんだ女将時代も周りのフォロー。
    夢は嫌だと公務員になって、でもやっぱり夢を追って、なのに家族を支えに戻り、なんか一貫性がなくてブレブレ(ってたまにネットで叩かれてますが)ですが、これこそ現実かなと思います。女性は特に仕事だけに突っ走ることはできないでいる人が多いのでは。陶子さんみたいな生き方は男性がしてたら何もなさそうだけど、女性だから「何かを捨ててきた」になります。それは社会の固定観念もあるけれど、女性は同時にいろんなことを考えられてしまうから、あちこち気になってしまうということもある気がします。だからこそ出来ることもあるけど。
    パティシエの世界は何かを捨てないと勝てない、まさに男社会の世の中と同じに見えてきました。それに挑戦するのは今は非現実的に見えるかもしれませんが、もがくまれの姿はワーキングママの心に響くものな気がします。
    ワーキングママが朝ドラ見てるかは不明ですが。
    長々すみません!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > なんか一貫性がなくてブレブレ(ってたまにネットで叩かれてますが)ですが、
      > これこそ現実かなと思います。

      同感です。
      現実でも「一貫性を持った」人というのは極めて希少な存在。人間国宝ものです。
      そんな人を見せられても感情移入は困難かも知れません。

      また、希ちゃんはブレているのでなく、軌道修正を繰り返してゴールに到達する生き方をしているのではないかと思います。

      自営業者は往々にしてそうではないかとも思います。

  5. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    今日の『まれ』、「夢をとるか、家庭をとるか」という、大変厳しいジレンマの話でしたね。

    このジレンマで苦しい気持ちから歩美ちゃんを怒鳴りつけてしまった希ちゃんの行動は、絶対やってはいけないことだったし、圭太君の、「俺がおっても、やっぱし子供は母親なんやさけ」とか、「そんなん簡単なことやないってわかっとって、ほんでもやるって決めてんねんろ」というセリフも、いちいちごもっともなんだけど、これは圭太君に言わせないでほしかったセリフです。

    できれば、藍子さん、みのりちゃん、一徹君あたりにしといてほしかった・・・。

    圭太君が言ったことで、「圭太はもう希の夢を応援していない」「ほんとは圭太は希にパティシエを辞めてほしいんじゃないか」という印象を抱いてしまった人は多いんじゃないでしょうか。

    圭太君にはあくまで『希の夢の一番の応援者』でいてほしいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 圭太君が言ったことで、
      > 「圭太はもう希の夢を応援していない」
      > 「ほんとは圭太は希にパティシエを辞めてほしいんじゃないか」
      > という印象を抱いてしまった人は多いんじゃないでしょうか。

      なるほど、鋭い見方ですね。納得のご指摘です。

      実際、この場面では藍子さんのコメントも欲しかったと思います。
      母親に捨てれれた経験を持つ藍子さんの立場からの深い言葉が欲しかった。

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