あさが来た 第4週 若奥さんの底力

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年10月19日 〜 10月24日放送
第4週「若奥さんの底力」

『あさが来た』第4週「若奥さんの底力」あらすじ

加野屋を守りたい一心で諸藩への貸付金の回収を提案し続けるあさに、正吉がついに折れました。正吉は条件付きであさの提案を受け入れます。諸藩の中でも付き合いの短い宇南山藩のみ貸付金の回収に行っても構わないと正吉はあさに告げました。

早速、あさは宇南山藩の蔵座敷に足を運ぶものの門前払いを食らう日々。それでも諦めずに日参し借金返済を迫るあさに、宇南山藩の勘定方はついに音を上げました。わずかな額ながらも貸付金の回収に成功したあさに正吉は感激し、あさを働き手として認めるのでした。

1868年(慶応4年)。鳥羽伏見の戦いで幕府軍は敗退。新政府は上方の商人たちを二条城に召集。加野屋は十万両もの巨額の上納を新政府に求められました。法外な要求に床に伏してしまった正吉に代わり、加野屋の生き残りを賭けた金策にあさが立ち上がります。

新政府の銀目廃止の政策が加野屋の経営に追い打ちとなる打撃を与えました。銀目手形の資金化に焦る商人たちに銀貨を放出し資金繰りに窮した加野屋を救うべく、あさは奈良の豪商・玉利からの借金に成功。その頃、元号は慶応から明治に改元されました。

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『あさが来た』第4週「若奥さんの底力」各回あらすじとレビュー

第19話 10月19日(月) 家業に強い関心示すあさ
第20話 10月20日(火) 貸付金の取り立てを開始
第21話 10月21日(水) 加野屋の一員になるあさ
第22話 10月22日(木) 新政府が巨額の上納要請
第23話 10月23日(金) 銀目廃止による騒動勃発
第24話 10月24日(土)  奈良の玉利家で借金交渉

『あさが来た』第4週「若奥さんの底力」
 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

いよいよあさの快進撃がはじまります。

大政奉還、王政復古の大号令。時代のあまりにも急激な変化は、あさの嫁ぎ先当主・正吉の理解を超えるものでした。

そんな中、時代の先を見据えるあさの慧眼が冴え始めます。

第4週のレビューと見どころ

家業の経営状態に深い関心を持ちはじめたあさが、新次郎の協力を得て諸藩への貸し付け金の総額がいくらになるかを計算してみると、想像を超えた巨額の貸付金が返済されないままの状態になっていることが判明します。

折しも時代の大きな変化を避けては通れない事態となり、巨額のお金を貸し付けている諸藩の明日の見通しも立たぬ状況下、ついにあさが頭角をあらわしはじめます。

貸し付け金の回収を早急にすべしというあさの説得に折れ、それまで諸藩との信頼関係を重視するあまり貸し付け金回収に難色を示し続けた正吉は、ついに貸し付け金の回収をあさに指示。ただし、他藩と比べてつきあいの歴史が浅い「宇南山藩」限定という条件付でした。

そして連日の門前払にも屈することなく貸し付け金の返済を迫り続けるあさは、少額ながらも回収に成功。この成果に感激した正吉は、あさを加野屋の働き手の一人として認め、ここにあさの快進撃がはじまります。

しかし、そんなあさを働き手に迎えた加野屋に存亡に関わるような新たな試練が襲います。新政府による戊辰戦争の戦費の上納の要請。そしてそれに次ぐ大坂を中心に流通していた銀目(銀貨)の廃止で、大坂経済は壊滅的な打撃を被ります。

これら試練に立ち向かって行くあさの、決して諦めない行動力が今週の見どころの一つになりそうです。

歴史・時代背景

1867年(慶応3年)大政奉還、王政復古の大号令
徳川幕府の閉幕を表明する「大政奉還」に続き、新政府樹立を宣言する「王政復古の大号令」が発せられ、日本は新時代に向かって大きく舵を切り始めます。

1868年(慶応4年)
大政奉還後の徳川慶喜の処遇に不満を募らせる旧幕府軍は京都に出兵。新政府軍との間で戦闘状態に入りました。(鳥羽・伏見の戦い)

「鳥羽・伏見の戦い」で旧幕府軍は敗退するものの、この戦闘が引き金となり日本を新勢力と旧勢力とに二分する「戊辰戦争」が勃発。

旧幕府勢力に比して財政基盤が圧倒的に脆弱な新政府軍は、「戊辰戦争」を戦い抜くために必要な軍資金調達のため上方商人に上納を要請。

この上納要請により、ヒロインの婚家・加野屋が財政的窮地に追い込まれる場面が劇中で描かれます。

『あさが来た』第4週「若奥さんの底力」一週間のエピソード観賞後の感想

幕藩体制の衰退、戊辰戦争、倒幕を経て新政府樹立。世の中が急激に変化する激動の時代を背景に、あさちゃん自身も急激に成長し大実業家の片鱗を見せ始めるまでの躍動感に満ち溢れた展開にワクワクが止まらない一週間でした。

この時代は、大河ドラマはじめ映画やテレビドラマなどでも繰り返し描かれてきた鉄板の素材ですが、それら作品と比較し『あさが来た』は次の二点が秀逸だと思います。

  • 登場人物たちの喜怒哀楽を深く掘り下げている
    維新前後を時代背景として作劇する場合、どうしても関心は歴史的事象に集まりがちです。そして、その時代に生きる人々の日々の暮らしの中でのささやかな喜怒哀楽は些事として扱われる場合もしばしばです。

    その点『あさが来た』は、従来些事として軽くあしらわれていた人々のささやかな喜びや悲しみに徹底して丁寧に寄り添う視線が実に新鮮でした。

    そして喜怒哀楽への繊細な視点が、激動の時代を人々がどのように乗り越えたのか。どのような人生を送ったのということを生々しく見せてくれました。

  • 確かな人物造形
    激動の時代を生きた庶民の喜怒哀楽という視点を提供してくれただけでも斬新ですが、それに加えて人物造形が実に深く作り込まれ度々うならされました。

    大河ドラマやいわゆる歴史ものと異なり史実に対して自由度が高い朝ドラだから人物造形も独自に深堀り出来たということもあるのでしょう。しかし、仮にこれがオリジナルドラマだったとしてもその人物造形の確かさは秀逸でした。

    人は誰もが一人の人格の中に矛盾した要素を抱え込んでいるものですが、ドラマや映画の中で登場人物たちの矛盾を描く時、下手をすれば「ブレ」たり「迷走」しているようにしか見えかねない。

    しかし、『あさが来た』の登場人物たちはそれぞれ抱える自己矛盾がとても自然な形で一人の人格の中に含まれ違和感が全くない。これは人物造形の確かさがなせる技かと思います。

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2 Responses to “あさが来た 第4週 若奥さんの底力”

  1. 里のたぬき より:

    完全に嵌っています。朝7半からのBS、それを見逃した時は8時から、さらに夕食時に録画を子供と一緒に見ています。大学生の子供は普段は朝ドラをあまり見ませんが、「面白過ぎる。大河のスカスカぶりが際立っちゃうね。同じ時代を扱っていて、大河だって役者も揃っているのに、これは脚本家の力の差だね。」と申します。15分間という短い時間にこれだけの展開、心に響く台詞、役者さん達の達者な演技、朝蔵さんの「大河越え」との評価、全く同感です。
    なお先日の「銀目」の解説、ありがとうございました。大変よく分かり、物語の理解が深まっただけでなく、経済の転換点を人々がどの様に切り抜けようとしたのか、実感出来ました。今後もよろしくお願いいたします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      私も自分で驚くほどにハマっています。
      大阪局制作の朝ドラ作品は人物造形に秀でたものが多いですが、本作はその最たるものだと思います。まだ始まったばかりだというのに放送がすべて終わってしまう日が今から怖いほどです。

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