あさが来た 21話 加野屋の一員になるあさ

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年10月21日(水)放送
第4週 第21話 「若奥さんの底力」

『あさが来た』第4週 第21話 「若奥さんの底力」あらすじ

門前に居座るあさを追い払おうと、宇奈山藩の門番が嫌がらせのつもりであさを加子部屋に押し込んだものの、あさはこれで雨露をしのげると平然としていました。翌朝、勘定方はついに根負けし、わずかな額ながらもあさは貸し付け金の取り立てに成功します。

あさの成果に心から感激した正吉は、あさを加野屋の正式な働き手として迎えました。正吉にその力量を認められたあさは、宇奈山藩だけでなく他の藩の蔵座敷もまわり、ますます貸し付け金の取り立てに励むようになりました。

1868年(慶応4年)、大坂の商人たちの間に衝撃が走りました。「鳥羽伏見の戦い」で徳川軍が敗れ幕府が倒されてしまったのです。大坂城は炎上し、時代が大きく動き出したことは誰の目にも明らかになりつつありました。

そんな中、政権を握った新政府から二条城に呼びされた正吉が血相を変えて加野屋に帰って来ました。新政府は倒幕のための軍資金として十万両の調達を加野屋に命じたのです。加野屋には重すぎる負担にショックを受けた正吉は腰を抜かしてしまうのでした。

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『あさが来た』第4週 第21話 「若奥さんの底力」
 事前発表あらすじのレビューと解説

あさが初めて手柄を上げます。

あさは婚家・加野屋の経営状態を危惧していました。無尽蔵にお金を貸し付けたために、手元にはわずかな現金しか残っていない。

しかも、貸し付けたお金も世の中の変化のしかたによっては取り返すことが出来ないかもしれない。もしそうなれば婚家・加野屋の倒産は免れない。

しかし、はじめて挑戦する貸し付け金取り立ての仕事は簡単ではありませんでした。経済力では諸藩に圧倒的に勝っているとは言え、両替商は「士農工商」の身分の中で一番低いポジションに甘んじる立場です。それに加えてあさは女性です。

そんな悪条件を物ともせず、度重なる門前払いにもめげず、前のめりに貸し付け金の取り立てに邁進するあさの活躍は朝から元気をもらえることは間違いなさそうです。

『あさが来た』第4週 第21話 「若奥さんの底力」
 朝ドラ観賞後の感想

いよいよはじまったあさちゃんの快進撃の躍動感。そこから一気に時代の大きなうねりに流れ込む15分間によくぞここまで詰め込んだと思うほどの濃密な回でした。

豪胆にして天然の最強キャラ

加子部屋に押し込まれるという嫌がらせをされても、それを嫌がらせと受け取らず好機と素直に喜ぶ豪胆だか天然だかよくわからないあさちゃんが最強です。

作劇上においても、あんな状況を素直に喜ぶなど一歩間違えれば違和感しか感じない残念な場面になりかねないところ、てらいは一切なく実に自然。

波瑠さんの演技力の確かさなのか、脚本家の人物造形の深さなのか、それとも卓越した演出力のなせる技なのか。見事というしかありません。

蔵屋敷で朝ごはんを食べ、それが美味しかったと嬉しそうに語る時の天然ぶりは、神レベルと言っても差し支えないほど。

天然の一方で、中番頭を驚かせるほどの数字の強さ。矛盾した要素が一人のキャラに自然に収まっているヒロインから目が離せません。

新次郎さまが「アホっ!」

あの穏やかですべてを受け入れる雅量を持った新次郎さまが、真剣そのもののちょっと怖そうな顔つきであさちゃんを「アホっ!」と一喝。

大人の男の余裕を失うほどにあさちゃんのことが心配だったのかと思うと、そのあさちゃんへの深い愛情が心に沁みるその一方で、あさちゃんを守りきれない自分へのもどかしさに苛立つ新次郎さまがいつになくかいらしい。

そんな中、あさちゃんが明るい笑顔で帰ってきた。

新次郎さまだけでなく、正吉お父ちゃん、そして雁助さんまでもが大慌てて店の外に飛び出しあさちゃんの帰りを迎える。

加野屋の愉快な面々の優しさとあさちゃんへの愛情も素敵です。

はつちゃんの義父・栄達さん

栄達さんが初めてはつちゃんに披露した本心。

はつちゃんの辛い立場を察し嫁に来させたことを詫び、鬼嫁への皮肉を口にしながらも、その一方で菊さんへの理解をしっかりとはつちゃんに求める栄達さんの器が大きい。

そんな栄達さんの苦しい立場を瞬時に理解を示すはつちゃんもまた、素敵な大人の女性に成長しました。

白蛇はん、いいお父ちゃんといいお嫁さんに恵まれたものです。

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14 Responses to “あさが来た 21話 加野屋の一員になるあさ”

  1. koji より:

    いよいよ新時代の幕開けですね。

    江戸が東京となるように

    大坂も大阪になるのですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      民間人の視点から見る新時代の幕開けが新鮮過ぎてワクワクがとまりません。

  2. koji より:

    近藤正臣さんの演技も秀逸ですね。

    しどろもどろ感を出しつつも物事の核心に迫ることを言い放つところが凄いと思います。

    ごちそうさんのときも

    そうでした(^_^)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      近藤正臣さんの演技、僕もいつも見とれています。
      硬軟を自在に行ったり来たりするバランス感覚がたまりません。

  3. きみ より:

    こんばんは。

    よのお母さんの、新政府に旦那様が呼ばれているのに「なんなんやろうか んふふ・・・。」と十万両がどのくらいかピンとこない態度に、ちょっとズレてるけど憎めない可愛さを感じました。

    一人一人のキャラクターが人間味があって、毎日観ていて楽しいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 一人一人のキャラクターが人間味があって、毎日観ていて楽しいです

      一人一人のキャラクターがこれまで歩んできた人生が想像できてしまうくらい、登場人物たちの個性が描き分けられ、本当に観ていて飽きたいですね。

  4. のよ より:

    今日は、初めて眉山の婿殿(辰巳琢朗さん)の、悲しみがはっきりと言葉として現れましたね。すでに何十年も眉山家に飼いならされた投げやり感はあれど、義父の告白は、はつにとっては少し心の救いになったんじゃないかなと思いました。
    鬼女房のお菊さんのことを庇う台詞もあり、少しホロっとしました。悲しい入り婿さん、しっかり妻を愛しているんだなあと。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 悲しい入り婿さん、しっかり妻を愛しているんだなあと。

      栄達さん、これまで本心を語る機会がなかっただけに、その気配り、家族への深い愛情と思いやりに心を打たれました。

      > 義父の告白は、はつにとっては少し心の救い

      本当に救いだったと思います。立派な義父に恵まれたということも救いだったかと。そしてそんな父親に恵まれた白蛇はんも、父親譲りのいいところをきっと持っているんでしょうね。実際、結婚前にお父ちゃんの気の毒な身の上に同情を寄せるような言葉を発していたので、白蛇はんは案外お父ちゃん思いかも知れません。

  5. ※※京子 より:

    白岡家の明るいキャラクター、正吉演じる近藤正臣さんの大袈裟までのあさを庇い、あさの帰りに飛んでやって来たところ、ぎっくり腰になっても、興奮しながら、思わず、
    「痛い!痛い!」叫びまくる天衣無縫の明るさが抜群でした。
    奥さんのとよ役の風吹ジュンさんの
    息子より旦那さんが頼りの天然の可愛さが、地味ながら秀逸でした。
    一方、眉山家の若旦那演じる柄本佑さんの地味ながら男の弱さ、哀愁を
    感じさせる、はつが大好きなのに、
    下手くそな愛情表現しか出来ないところ、結局、母親の菊さんより、
    はつに弱い…最初の印象とは大違いのところ…など急展開のドラマは、朝ドラで初めてで、毎日、笑ったり泣いたりして見ています。
    白岡家のお屋敷の人数の多い賑やかさ、明るく広いお屋敷に比べて、
    眉山家の殺風景な寂しい感じ、奉公人の暗さ、地味さが、全く対照的で
    これからを暗示しているようです。
    あささんの演技が益々生き生き爽やかになって来たのも楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、役者さんが一人ひとりとても生き生きとお芝居をされていて何度観ても新しい発見がある濃厚な回でした。
      役者さんがたもそれぞれが演じられる役に慣れてきたのでしょうか。皆さん、すっかりそれぞれのキャラになりきっておられ、芝居であることを忘れてしまうほどです。

  6. よるは去った より:

    本日の回を見た限りでもこのドラマは「大河ドラマ」で扱うべきだったのではなんて思ってしまいます。鳥羽•伏見の戦いでの幕府軍の敗北が両替商たちにあんな影響を及ぼしていたなんて初めてドラマでは観ますね。天王寺屋の惣兵衛君は「幕府が無うなってしもうた。」と「白蛇」から「青蛇」になり、加野屋の正吉父ちゃんは新政府軍から十万両の軍資金の調達を頼まれて腰を抜かし。ますます目が離せまヘんな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > このドラマは「大河ドラマ」で扱うべきだったのではなんて思ってしまいます

      民間人の視点から描いた幕末、本当に新鮮です。新政府の勝利に賭ける三井の決断など、大河ドラマ枠で男臭いドラマも観てみたいと僕も思います。

      > 惣兵衛君は「幕府が無うなってしもうた。」と「白蛇」から「青蛇」になり

      上手いことおっしゃいますね。思わず吹きました(笑)

  7. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    加古部屋に押し込められても、「これで雨露がしのげるわ」と意に介さないあさちゃんの大物っぷり。
    さらに、「はいはい、わかりました」とばかりに、さっさと帰ってしまうウメさんの豪胆さ。
    亀助さんの狼狽ぶりと好対照でした。

    『新政府に10万両用意せいと言われた』と正吉さんに言われて、『10万両ってどんなもん』と返すよのさんの金銭感覚の無さ。
    蔵の現状を見たら倒れてしまいそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ウメさんと亀助さんの対比がいつも笑えます。
      この二人が、これ以上の関係にならないのが残念。
      凸凹コンビながらも似合いの二人と思うのですが・・・

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