あさが来た 47話 梨江からの最後の贈り物

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年11月20日(金)放送
第8週 第47話 「京都、最後の贈り物」

『あさが来た』第8週 第47話 「京都、最後の贈り物」あらすじ

あさの母・梨江が加野屋のよのを訪ねて来ました。今井家が長年住み慣れた京都を去り東京へ移転する挨拶をするためにやって来たのです。梨江はよのに詫びました。あさが嫁としてのつとめを疎かにしていることを。

しかし梨江は、あさの生き方を否定しきることは出来ませんでした。あさが加野屋を守り通す姿を見て、女性は家業に首を突っ込んではならないという過去の自分の考え方が間違っていたのかも知れないと思い始めていたのです。

梨江は今井家が所有する和歌山の土地の証文をあさに託しました。その証文をはつに渡して欲しいと梨江はあさに頼んだのです。その時、はつが加野屋にやって来ました。はつは土地の証文の受け取りを拒みました。施しを受けるわけにはゆかないとはつは言います。

あさははつを説得しました。今井家はこれから銀行になる。銀行は志のある者にお金を貸して応援するのが仕事だ。これは銀行からお金を借りることと同じだ。その土地を借りて一生懸命働き、いつか倍にして返せば良いと。はつはあさの説得を受け入れるのでした。

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『あさが来た』第8週 第47話 「京都、最後の贈り物」
 事前発表あらすじのレビューと解説

今週のサブタイトルにもなっている「京都、最後の贈り物」が描かれます。

その贈り物は梨江からはつへ。京都を去り東京に転居することになった今井家は、転居にあたり不要となった和歌山の土地を山王寺屋へ譲ることに。

しかし、はつがそれを拒むことを察した梨江は土地の証文を一旦あさに託します。土地の証文を託されたあさは、はつにそれを渡すものの案の定はつは受け取りを拒否。

施しを受けるわけにはいかないと頑ななはつをあさが説得に当たります。この時の説得に効いてくるのが五代友厚があさに教えてくれた銀行の使命です。

銀行とは志あるものにお金を貸す事業だ。土地の証文をはつに贈るのは施しでなく、はつと惣兵衛の志に対して貸すものだ。だから仕事に励んで倍にして返せば良いのだと。

「京都、最後の贈り物」を銀行の使命に喩えて熱弁するあさの心の中では、この時すでに銀行という新しい事業への情熱が湧き始めていました。

ほどなくしてあさは正吉に切り出します。銀行をはじめたいと。

『あさが来た』第8週 第47話 「京都、最後の贈り物」
 朝ドラ観賞後の感想

迷いが晴れたあさちゃん

加野屋に転居の挨拶のためにやって来た梨江さんがあさちゃんの生き方を肯定することで、今週に入って描かれてきたあさちゃんの迷いが吹っ切れました。

加野屋に嫁いで以来この方、前のめり気味に走り続けてきたあさちゃんでしたが、今週は珍しく迷いを見せる週となりました。

迷いの始まりは新次郎さんの幼馴染の思い出でしょうか。お金は時に人を傷つけるという新次郎さんの言葉は思いがけずあさちゃんの心に突き刺さる。

忠興さんや五代さまの銀行の話しに乗って来ないあさちゃんはある意味で新鮮でした。五代さまが語る銀行の役割の話を聞かされ少しは納得したのかも知れません。しかし、夫からの影響力の方が大きかった。

はつちゃんの第二子の妊娠。ふゆちゃんへの言葉に出来ない違和感。それらもあさちゃんの迷いを深め、前のめりに走ってきたあさちゃんのブレーキになったのかも知れません。

梨江さんの訪問で、ブレーキからアクセルに踏み換えられたあさちゃんは早速、正吉さんに「相談」しました。あさちゃんからの「相談」を読んでいた正吉さん、さすがです。

そして、エンジンが再起動したあさちゃんの前に、明日は文明開化の音がする忠興さんが登場します。あさちゃんにどんな言葉を残して東京に旅立つのかが楽しみです。

梨江さんの加野屋訪問の本当の目的

梨江さんの加野屋訪問の表向きの目的は、今井家が京都を去り東京に転居する挨拶です。しかし本当の目的は、娘の生き方を理解するに至った梨江さんが、あさちゃんが迷いなく走り続けてゆくための根回しと考えるのはうがち過ぎでしょうか。

梨江さんはあさちゃんに同席を許さずよのさんとだけ言葉を交わす。あさちゃんを同席させなければ、よのさんが嫁の不満を口にするだろう。その梨江さんの読みは当たり、よのさんが不満を遠回しながらも言い始めたその時、美麗な着物でよのさんの心を奪う。

言葉は悪いですが、誤解を恐れずに言えばよのさんを理解し尽くした梨江さんが、よのさんをものの見事に籠絡した瞬間でした。梨江さんに持たせる手土産選びに夢中になるよのさんの姿を見て梨江さんの作戦の成功を確信しました。よのさん、嫁の不満を完全忘却です。

恐るべし梨江さん、さすが今井の嫁です。

追記:加野屋の店先で、新次郎さんと言葉を交わす梨江さん。自分が不甲斐ないからあさちゃんが外で働いているのだと謙遜する新次郎さんに梨江さんが同意する。

この梨江さんの同意にドキリとさせられたのは僕だけでしょうか。結局、同意したのはあさちゃんが生き生きとした表情をしているというその点でしたが・・・

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18 Responses to “あさが来た 47話 梨江からの最後の贈り物”

  1. きみ より:

    こんばんは。
    梨江さんの新次郎さんの「自分は不甲斐無い」の言葉を否定しなかったところ、私もドキリとしました。夫の忠興さんは仕事一筋の人だし、働かないということをよく思わないということは当然なのでしょうけど・・・。なんか会話の雰囲気が妙にリアルだなと。

    でもあさの手綱を締めてほしいといったことも新次郎さんにお願いしていました。娘婿が仕事をしないことはともかく、娘が生き生きと働いていくには、娘婿のサポートが不可欠だということなんでしょうね。

    しかし、あさやはつがお嫁にいってもう10年になるんですね!
    となるとあさは20代後半・・・。正吉さんに相談するシーンの着物がだいぶ落ち着いた色や柄になっていて新鮮でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あさの手綱を締めてほしい

      梨江さんの加野屋若夫婦への挨拶。あさちゃんの人と成りを梨江さんがよく理解しているのは当然のこととして、新次郎さんのこともしっかり理解し、夫婦間のバランスまで熟知した様子はさすがだなと思いました。

  2. のよ より:

    今日の母親対決(?)は、朝蔵さんのおっしゃるとおりで、梨江さんに軍配! 女ならではの策士ぶりでした。

    でも、ひょっとすると、よのさんはわざと着物に目を眩ませたのかも?
    嫁の悪口を言いかけたとたんに上等な着物を差し出されてコロっと参る単純なよのさん、というのも可愛いですが、実はよのさんの中にある二律背反が、あの手作りの張り子のお土産では?
    あんなにたくさん、張り子の招き猫をもらって、梨江さん嬉しいでしょうか…。張り子攻めすることで、加野屋の救世主としてのあさを認めながらも、嫁としては認めがたい、という気持ちを表した…と、これまたうがち過ぎですか…(^-^;

    あさはあさで、一度は新次郎の言葉に感化されかけたものの、はつを説得するのに、BANKの存在意義を図らずも論じてしまった。
    ”BANK加野屋”の始まり、ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 張り子攻めすることで、加野屋の救世主としてのあさを認めながらも、
      > 嫁としては認めがたい、という気持ちを表した…と

      この推察はすごいです。天然の仮面を被ったよのさんの逆襲。あり得なさそうで、しかしよのさんならやるかも知れない。

      よのさん、『あさが来た』の中で最強キャラかもです。

  3. うみがめ より:

    梨江さんの申し出を断ったはつちゃん。はつちゃんは頭がよく聡明な人だけど、実はとても不器用な人なんだな、と思いました。あそこまで頑固だと、時に人を傷つけるかも、のレベルです。
    でも、あまりによくできた人柄に描かれてきたので、今日はとても人間らしいな、とも思いました。

    よのさん、ご自分のお嫁さん時代の苦労話をしていましたが、本当にお姑さんに苦労したんでしょうか?私は疑問です(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 実はとても不器用な人

      はつちゃんへの新鮮な洞察だと思います。あさちゃんと異なり柔軟性がなさ過ぎる点、おっしゃる通り確かに不器用この上ないと思います。

      > 本当にお姑さんに苦労したんでしょうか?私は疑問です(笑)

      同感です。嫁入りした頃は、かなりお姑さんを苦労させたのではないでしょうか。しかし、天然よのさんのこと。自分はお姑さんに尽くした良い嫁だったと確信しているのでしょう。

  4. るんるん より:

    初めまして。マッサンの頃から見ております。

    今日の梨江お母さん、よかったですね。祝言の日に白無垢の生地を褒めていたよのさんには、着物の手土産はこれ以上ない効果だったでしょうね(笑)さすが今井の奥様と思いました。また、朝蔵さんも書いておられますが、新次郎さんの自分が不甲斐ないから、に同意したときは、次に何を言うのかとビックリしました(^^;)

    はつちゃんが証文を受け取るまで見せた表情の変化、その後ろで、あさちゃんをまた見直してる?惚れ直してる??ような新次郎さんの表情も素敵でした。いい役者さんばかりのドラマですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      長らく当ブログをご覧くださりありがとうございます。

      > その後ろで、あさちゃんをまた見直してる?惚れ直してる??ような新次郎さんの表情

      そこまでは全く気が付きませんでした。夜の放送でしっかりと見直してみます。貴重な情報提供ありがとうございました。

  5. えむ より:

    新次郎さんの心中…。
    あさが五代さんの助言を受けながら事業を展開していく姿を見るのはちょっと辛いかも…。
    なんだか、あさが五代さんに染まっていくような、連れていかれるような気持ちになってるのでは…。

    仕事と私のどっちか大事か。そんな野暮なことは言えるはずもなく、ただ、自分が不甲斐ないから。と自らを下げる。

    どうか、これからの物語で新次郎さんが過去を乗り越えて自信を持ってあさと並んでいくことを願っています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あさが五代さんに染まっていくような、連れていかれるような気持ち

      新次郎さんが今井家で五代さまと遭遇した際、あさちゃんを表に出さず自分で借りたピストルを返したのはそんな気持ちがあったのかも知れませんね。

      新次郎さんの実在モデルは、晩年に立派な経営者となっています。新次郎さんのそんな姿を見る日が楽しみです。

  6. atsu より:

    あさがはつを説得して父母からの贈り物を受け取らせる、そこは感動ものでしたが、わたし的にも今日はよのvs.梨江(前回字を間違えました。ごめんなさい)。よのの皮肉な挨拶に、まさに梨江は絶妙のタイミングで見事な着物を差し出しました。その後、梨江は迷うあさには、方向転換するのではなく、よりよく進んでいくよう助言する。新次郎やうめにも行き届いた挨拶。さすが!!今井家の奥様としての威厳もあり、やはりこれは寺島しのぶならでは。(「きらり」のしっかり者の一面可愛らしい長女もよかったんですが)
    よののお返しがあの手作りの何とも言えない人形(?)。よのは注意されてもカエルの面に水、めげない人ですから、先代の姑も結構手を焼いたのではないかと推察します。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      他の方から頂戴したコメントで、よのさんが梨江さんに持たせようとした手土産はよのさんの梨江さんへのリベンジではないかというものがありました。
      よのさんは、天然に見えて実は梨江さん以上にしたたか。ありえそうな推察だと思います。

  7. ※※敏行 より:

    毎日、見ています。いままでの朝ドラマのなかで、一番清々しい良いドラマだと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      僕は朝ドラ歴はとても浅いので他作品との比較は出来ないのですが、ヒロインも主題歌も清々しいことこの上なく、毎日朝が来るのが楽しみでなりません。

  8. ミナナ より:

    往年の⁉︎朝ドラファンとしては純情きらりで姉妹だったおふたりが親子役であることが微妙に気になっていました…がそんなことを飛び越える名演技…お守りも泣けます

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『純情きらり』を観たことがない僕としては、本当にこの二人が姉妹役を演じたのか!と思うほど親子に見えます。

  9. よるは去った より:

    嫁いだ娘たちが親の知らないうちに逞しくなっていると感じたのは梨江お母ちゃんだけではないかも知れませんね。それにしてもあの寺島しのぶちゃんもとうとう孫がいる役に•••••••(泣)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 寺島しのぶちゃんもとうとう孫がいる役に

      同感です。せめて、うめさんのようなポジションにしてほしかったです。

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