あさが来た 57話 姉の和歌山行き知るあさ

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月2日(水)放送
第10週 第57話 「お姉ちゃんの旅立ち」

『あさが来た』第10週 第57話 「お姉ちゃんの旅立ち」あらすじ

加野屋の襲名披露に集まった大阪の商人たちの前で、正吉は隠居を宣言し八代目を三男の榮三郎が襲名することを発表。新次郎が後見人となること、あさの尽力により石炭商の看板をあげたこともあわせて告げられました。

襲名披露の式が全て終わり、あさはうめから聞かされました。はつ一家が大阪を離れ和歌山に旅立つことを。そのことを知った正吉とよのの計らいで、大阪を発つまではつを加野屋に招待し泊まらせることになりました。

そんな中、炭鉱からあさに宛てて手紙が届きました。その手紙は炭鉱の様子をあさに報告するもので、治郎作の説得によりサトシも真面目に働くようになったと記されていました。あさは安堵しつつもサトシが新次郎の名を知っていることが心に引っかかっていました。

一方、新次郎は和歌山に旅立つ準備を進める惣兵衛と酒を酌み交わしていました。長年住み慣れた大阪を離れる惣兵衛には、ひとつだけ大阪に心残りがありました。惣兵衛はそのことを新次郎に相談します。

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『あさが来た』第10週 第57話 「お姉ちゃんの旅立ち」
 事前発表あらすじのレビューと解説

あさとはつの別れが目睫にせまる中、姉妹の別れを美しく演出する小道具として、姉妹の幼少期に繰り返し描かれた「箏」が再び登場します。今週の姉妹の別れを彩るために、京都時代に箏の演奏場面が繰り返し描かれたと考えるのはうがち過ぎでしょうか。

あさとはつが京都で姉妹並んで奏でた箏を、姉妹はそれぞれの嫁ぎ先に持って行きました。しかし、山王寺屋が倒産した折にはつの箏は売りに出されてしまっていました。箏の不得手なあさの箏は手許に残り、箏が上手だったはつのそれは失われる。皮肉な展開です。

結婚前、はつの奏でる箏の音色に心を奪われた経験を持つ、美しいものをこよなく愛する惣兵衛は、最愛の妻の大事にしていた箏を売り払ってしまったことが心残りでした。行方知れずとなった箏を大阪のどこかに残したまま和歌山に旅立つことが惣兵衛は辛かった。

かつて惣兵衛が失踪したその理由の一つも「箏」でした。山王寺屋に嫁いで来たばかりに、妻に得意な箏を弾かせてすらあげられない。夫として不甲斐ない自分を責めていた惣兵衛の心の痛みが今回再び蘇ってきます。

そして、そんな惣兵衛の気持ちを新次郎が密かに察します。しかし、新次郎を無条件に優しい男として描かないあたりがこの物語の深いところです。惣兵衛の心中を察した新次郎が向かった先は、またしても三味線の師匠・美和のもとでした。

『あさが来た』第10週 第57話 「お姉ちゃんの旅立ち」
 朝ドラ観賞後の感想

白蛇はん

白蛇はんがいちいちかっこいい!

加野屋に泊まらせもらうことをためらうはつちゃんを白蛇はんが阿呆と一喝!身なり以外、負けているところはひとつもないと言い切る白蛇はんが男前過ぎる。そんな頼もしい旦那さまを見つめるはつちゃんの尊敬の眼差しも心に沁みます。

山王寺屋時代の井戸転落の一件についての白蛇はんの捉え方も立派です。その一件を自分自身の転機として考えているところが彼の誠実さと謙虚さをよく表していると思います。

この若夫婦は間もなく大阪を去って和歌山へ旅立つことになりますが、一点とても気になります。果たして白蛇はんとはつちゃん一家は今週で劇中から退場してしまうのか。それともまだ出番は残されているのか。

出来ることならば、白蛇はんとはつちゃんはじめ山王寺屋一家を最後まで定期的に顔を見せてほしいものです。

炭鉱買収資金を賄うため嫁入り道具を売り払った中、箏だけはお姉ちゃんとの思い出を失うようで手放せなかったと語る、あさちゃんのお姉ちゃん愛が泣かせます。

そのあさちゃんの心の宝物を、手のひらの中でそっと守ってあげるような新次郎さんの暖かな受け止め方もまた、形容する言葉が見当たらないほど素敵です。

あさちゃんの「お姉ちゃんとの思い出」の言葉が、心の琴線に触れたらしい新次郎さんが、今度は白蛇はんの「心残り」の相談を受ける。

そしていよいよ「お姉ちゃんとの思い出」と「心残り」が交錯する。この展開、この場面をずっと楽しみにしていました。

追記:箏の存在に初めて気がついたような新次郎さんのセリフでしたが、以前から二人の部屋の床の間に立てかけてあったようが気が・・・

話しが前後してしまいますが、新次郎さんのお座敷遊びを疑うあさちゃんの関心を他にそらすべく、言葉巧みにあさちゃんの気持ちを「髷」に誘導する新次郎さん。相変わらずあさちゃんの操作が上手です。

簡単に引っかかってしまうあさちゃんもあさちゃんですが・・・

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20 Responses to “あさが来た 57話 姉の和歌山行き知るあさ”

  1. Lara  より:

    お前はまけとらん~って堂々と妻をかばっているのを見ると (あれは愛の告白意外なにものでもないです)、白蛇はんいい旦那になったな~って思ってしまいます。大店のおじちゃんたちに、「襲名披露に何で女がおんねん」ってぶちぶち言われた時にあさちゃんをかばったのは、旦那の新次郎ではなく五代さんでした。それを考えると、白蛇はんのほうが旦那にはいいかな。それにしても、五代はん何年エゲレスにいてたら、ああもスパッと日常生活に英語がでてくるんですかね?3年未満やったら大爆笑です。 

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あれは愛の告白

      はつちゃんを湛えた後の白蛇はんの照れっぷりが妙に可笑しくかいらしいと思って観てましたが「愛の告白」とのご指摘で納得できました。「愛の告白」であれば確かに照れるかもしれません。

      ところで、実在のリアル五代さまの英語力は相当なものだったようです。幕末の生麦事件など外国人とのトラブルを語学力と交渉力を駆使し、トラブル収拾をしていたそうです。

  2. tamura より:

    わたしも、あさとはつの両家族の物語が続いてほしいです。はつの家族の話は薄くなるかもですが・・・
    主題歌にもありますが、あさとはつのそれぞれ、お互いにもしかしたら自分が生きていたかもしれない人生・・と言えるのではないでしょうか。どちらの人生を生きても、喜びがあり、悲しみがあり。そんな、人生の不思議さが浮かび上がって、ここまで、とても見ごたえがあったと思います。これからどうなるんでしょうか。楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      木曜日放送の58回で、山王寺屋の未来を暗示させるような場面が描かれましたね。幼い頃のあさちゃんを思い出さずにはいられない、パチパチはん上手な藍之助くんの姿。山王寺屋の未来の希望を描いたからには、山王寺屋の今後も描いてくれるに違いない。そう信じたいです。

  3. るんるん より:

    昨日ははつちゃんが白蛇さんの良さを話し、今日はその逆。本当にお互いを理解し、思い合ってる、素敵な夫婦ですね!!あさ夫婦の元気でコミカルなやり取りも楽しいですが、静かなはつ夫婦もいいですね。
    今日は、白蛇さんの言葉に本当にうれしそうなはつの笑顔と、あさの琴の話に優しい笑顔を向けていた新次郎が印象に残りました。
    明日も楽しみですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      56回のはつちゃんを讃える白蛇はん。そして57回の白蛇はんを讃えるはつちゃん。一対になっていたんですね。この夫婦の会話は。頂戴したコメントで初めて気が付きました。心から尊敬しあっている夫婦の姿がまぶし過ぎるくらいです。

  4. さーや より:

    白蛇はん、本当に男前でしたね!あの言葉でまたファンが増えたはず…。
    そして、白蛇はんと飲みに行くことをあえて伝えずに出かける旦那様。その優しさに溢れたフォローも素敵だし、襲名の場であさを立てる五代様や、嫁姉妹を気遣う舅・姑の配慮。人情が満ち満ちていて、心安らぐ回だったと思います。見る度に誰かに感謝したくなった朝ドラ「ゲゲゲの女房」を懐かしく思い出しました☆

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      白蛇はんに会うことを敢えて伏せて出かけた新次郎さんの心意気までは察しがつきませんでした。登場人物たちに注がれる優しい眼差しが心に沁みるコメントありがとうございます。

      『ゲゲゲの女房』と言えば総集編の再放送をするそうですね。コメントを拝読し、是非とも見たくなりました。

      『ゲゲゲの女房』総集編再放送
      12月5日 後4:40〜5:48 第1回「旅立ちの風」
      12月12日 後4:05〜5:13 第2回「来るべき時が来た」
      12月13日 後4:05〜5:13 第3回「ありがとう」

      • さーや より:

        再放送情報をありがとうございます!早速カレンダーにチェックしました♪
        水木先生を偲びつつ、大切に観させて頂こうと思います。

        ところで、史実では二号さんの子供が会社経営に携わったとのことですが、ドラマでは藍之助くんが養子として引き取られるのかも?と思いました。あの達者なパチパチぶりが示唆的で…。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。

          > 藍之助くんが養子

          それもありかもです。『マッサン』の亀山家と同じパターンですね。

  5. もんすけ より:

    > 白蛇はんがいちいちかっこいい!

    ほんまに同感どす!(笑)

    気持ちが前に向いているからか、これから新しい生活に向けての準備なのか、
    貧しくとも白蛇はんの身なりが整っていましたね。
    肩書きや迷い、不安などから解放された白蛇はんとはつさんの笑顔まぶしい回でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      白蛇はんの身なりまでは気が付きませんでした。
      鋭い観察眼ですね!
      夜の放送でしっかりと確認します。

  6. えり より:

    私も、和歌山に行ってからのはつ夫婦のその後をこれからも見続けたいです。苦労しながらも、みかんやはつの漬け物で成功していくのでしょうか?とても気になります。

    来週からはあさと直接会話するシーンなど登場回数は必然的に減ってしまうでしょうが、ダブルヒロインと言われているくらいなので、終盤まではつ夫婦のその後の様子もちょくちょく出てきてほしいです。

    宮崎あおいさんも、柄本祐さんも、眼差しや声のトーンで微妙な感情も表現できる、素晴らしい役者さんだとこのドラマを見て感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      宮崎あおいさんと柄本祐さん。お二人の仕事はこの先ずっと忘れられないものになりそうです。もっと観ていたいものですね。

  7. 1013 より:

    正吉お父ちゃんも無事隠居出来てよのお母ちゃんとフルムーン旅行、羨ましい限りです。
    お父ちゃんは若い頃音曲に現を抜かしとったそうですが、これってまさか、「足でピアノが弾ける」とか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 足でピアノ

      『ネコふんじゃった』ですか?(笑)

    • えむ より:

      足でピアノがひける…。近藤さんが主演した「柔道一直線」ですね。
      ちょっとニヤリとしました。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。

        > 足でピアノがひける

        何故だか昨晩この場面の夢を見ました(笑)

  8. ミナナ より:

    はつ夫婦の会話がよかったです。はつの慎み深さだけでなくプライドの高さもよく表現されていましたね。そして惣兵衛のはつへの愛情!本当に細やかな脚本です

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      お互いへの敬意を忘れない白蛇はんとはつちゃん。
      仲睦まじいなどという月並みな言葉では言い表せない美しい夫婦像。
      そしてそんな夫婦を作り上げた脚本に惚れ惚れします。

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