あさが来た 68話 炭鉱事故の犯人はサトシ

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月15日(火)放送
第12週 第68話 「大阪一のおとうさま」

『あさが来た』第12週 第68話 「大阪一のおとうさま」あらすじ

炭鉱から帰ってきた亀助は、あさ、新次郎、そして榮三郎に報告をしました。炭鉱の事故現場の後始末は予想外に費用もかさむ見通しだと。報告を受けた榮三郎は炭鉱を手放すべきだと主張。加野屋には炭鉱が必要だと考えるあさと激しく対立します。

そんなある日、ふゆが血相を変えて店に戻って来ました。見知らぬ男が加野屋の前で店の中の様子をうかがっているというのです。その数日後、九州の雁助から炭鉱の様子と再建の状況を報告する手紙が届きました。

雁助は炭鉱現場にも馴染み鉱夫たちを上手に取り仕切っていました。炭鉱再建にかかる費用の見積もりなどの資料も正確につくられ、あさを感心させます。続けて記されていた手紙の内容に正吉と新次郎は言葉を失いました。

炭鉱を爆発させたのはサトシで、サトシはかつて加野屋から暖簾分けした後に倒産してしまった両替屋の息子・松造だったのです。新次郎は、そのことを初めてあさに打ち明け、これまで黙っていたことを詫びるのでした。

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『あさが来た』第12週 第68話 「大阪一のおとうさま」
 事前発表あらすじのレビューと解説

ついにサトシが丸裸にされます。

炭鉱落盤事故が実は事件であり、その犯人がサトシだったことが確定。さらにサトシが、かつての加野屋の大番頭の息子・松造であること。松造は、父の窮地を救ってくれなかった加野屋を恨んでいること。

そして、その恨みを晴らすのが加野屋の炭鉱を爆発させた動機であることが明らかになります。雁助がサトシを追求したのです。

その一方で新次郎の深い苦悩が始まります。幼馴染のサトシの家の没落が新次郎の心を深く傷つけ家業を敬遠する理由になったことはこれまで幾度も語られてきました。

新次郎がこれまで家業を敬遠してきたのは過去の悲劇を直視する勇気がなかったからなのかも知れません。しかし、その悲劇が目の前で蘇るばかりか悲劇の第二幕までが始まってしまった。新次郎が過去の悲劇と向き合わなければならない苦境は『あさが来た』前篇の最大の見せ場の一つかもしれません。

さて、サトシが丸裸にされた直後にサトシは失踪。サトシ失踪と前後して、不審者が加野屋の周辺で度々目撃されるようになります。炭鉱を爆破するほどの恨みを持ったサトシが行方をくらますと同時に加野屋周辺での不審者の出没。

『あさが来た』劇中で前例にないほど不穏な空気に支配された週になりそうです。

『あさが来た』第12週 第68話 「大阪一のおとうさま」
 朝ドラ観賞後の感想

新次郎さん

いつもは陽気な軽口を叩いて空気を和らげるのが上手な新次郎さんの眼前で、あさちゃんと榮三郎くんが激しい口論を展開。険悪な空気が流れているにも関わらず、二人の口論にすら気がついてない新次郎さん。二人を取りなす素振りすら見せず終始黙ったまま。

炭鉱の廃業を榮三郎くんから迫られ深く落ち込むあさちゃんの姿を見ても、いつものようにあさちゃんに慰めの言葉をかけることもなく思いつめたままでいる。

常に気配りを忘れない新次郎さんが、気配りを失念する異様。失念というより、あさちゃんや榮三郎くんのことが視野に入っていないと言っても差し支えないかも知れません。

そして今回、新次郎さんが初めて言葉を発したのは放送開始12分経過した段階。正吉さんからの問いかけに「へえ」とだけ答えたのが最初です。

炭鉱のサトシが松造だったこと。そしてその松造が加野屋を窮地に陥れる事故を起こした当事者だったこと。これら事実を知った新次郎さんの今回の反応を上にまとめてみて、新次郎さんが受けたショックの大きさがどれほどのものだったのか改めて思い知りました。

思えば家業を敬遠するほどまでに深い心の傷を負った少年時代の松造の悲劇。悲しい過去と再び直面せざるを得ない状況だけも充分過ぎるほどに辛いこと。

それに加えて、その悲劇がめぐりめぐって加野屋を窮地に陥れるような事故に発展する。傷口に塩、というよりタバスコをかけられるようなもの。周囲が視野に入らなくなるほど思いつめてしまうのも無理はありません。

普段、陽気な性格なだけにここまで思い詰めた姿が気の毒でなりません。

雁助さん

炭鉱を統率する雁助さんが格好良すぎる!

加野屋の店先から雁助さんがいなくなったことで初めてわかる雁助さんの存在感の大きさ。雁助さん不在のせいで、店の者たちが元気をなくすほどに雁助さんは加野屋の中で皆から頼られる存在だったことが説明されました。

その一方で、これまであさちゃんと亀助さんが辛うじて仕切っていた炭鉱は、雁助さんが一人加わるだけで心地よい緊張感に包まれるところがすごい。鉱夫たちは覇気みなぎり、宮部のおじさんすらこれまで見せたことのないやる気を見せる。(日和見な点は変わらず)

雁助さんの存在感もさることながら、職業人としての心意気と実務能力も素晴らしい。炭鉱に関しての知見は皆無でしかも炭鉱経営に否定的だったにも関わらず、榮三郎くんを驚かすほどに炭鉱に馴染みあさちゃんを感心させるほどの見積もり資料をまとめてしまう。

リーダーシップもあり実務能力にも長け正吉さんと加野屋への熱い忠誠心を持つ。そんな雁助さんですが、いずれは加野屋と袂を別つ日がやって来るとか。その時を迎えるのが今から辛すぎます。雁ロスに耐えられるか心配です。

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14 Responses to “あさが来た 68話 炭鉱事故の犯人はサトシ”

  1. koji より:

    土曜が半どん(半休)日曜が休日。

    それが当時は「けったいなこと」だったとしても不思議ではないですね。

    逆に旧暦当時は、それこそ365日

    休みなしで商売してたのかと気になりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      家事に休みがないように家業にも休みはなかったようです。
      正月元旦とお盆の二日だけは休みとするところが多かったらしいです。

  2. koji より:

    きのう、きょうと玉木宏くんの顔を見て急に痩せこけた感じを抱いたのは僕だけでしょうか?。

    役作りのため健康的に痩せたのなら良いのですが。。。

    ちょっぴり心配になりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 急に痩せこけた

      同じことを感じました。照明のせいかなとも思いましたが。『マッサン』でも玉山さんが見る見る痩せてゆくのが痛々しかったことを思い出します。

  3. Alison より:

    初めまして。いつも、こちらのブログを楽しみに拝見しています。

    親友の家の窮状に、心を痛めていたであろう新次郎さま。
    しかも、新次郎さまに罪はないのに、
    「人殺し」なんて言われて、どれほど傷ついたでしょう。

    今井の忠興お父様も、山王寺屋の窮地に
    救いの手はさしのべませんでしたが、
    正吉お父様が、松造さんの家を助けなかったのも、
    何か考えがあってのことだったんだろうと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      いつも当ブログをご覧頂きましてありがとうございます。

      正吉さんが松造一家を助けなかった理由と助けなかった悔いがこれから描かれることになるかと思います。正吉さんは何を思ったのか。気になるところです。

  4. さや より:

    雁助さんが炭坑再建計画を作ってくれたのは意外でした! 栄三郎さんも九州に行けば意見が変わるかも知れませんね!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      榮三郎くんは雁助さんにぞっこんなので、雁助さん次第では榮三郎くんの炭鉱に対する考え方も変わるかも知れないですね。

  5. atsu より:

    新次郎は、商売が人を傷つけ、恨みを買うこともあるということが幼心に身にしみて、自分はそれに関わることを避け、家族からも黙認されていました。親友から「人殺し」と言われたのはどれほどショックだったかは想像できます。サトシに九州で再会した時気づきながらも、信じたくなかったので黙っていました。それが、ここへきて、自分に代わって家業に携わっている家族を苦しめ、諍いすら起こすことになってしまった、特に店を救うために炭坑の事業に心血を注いできたあさが炭坑を手放すことを求められました。いつもは暢気な新次郎の苦悩が15分、重低音のように響いているように感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > いつもは暢気な新次郎の苦悩

      暢気で陽気な人柄だけに沈痛な表情が痛々し過ぎました。

      > 15分、重低音

      12分間、一言も発しない新次郎さんの姿は気の毒を超えて怖いほどでした。

  6. よるは去った より:

    ちょうど西南戦争が行われている時立ったんですね。「五代さんも薩摩の方でしたな。」数年前の大河ドラマ「翔ぶが如く」でもかつての同志西郷隆盛氏(西田敏行)を倒さねばならなくなった大久保利通卿(鹿賀丈史)、西郷従道卿(緒方直人)、大山巌陸軍大将(坂上忍)たちの苦悩がありありと描かれてました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      西南戦争に対する民間人の反応(弥七くん)が実に興味深かったです。ほとんど関心を払っていないとは・・・

  7. よるは去った より:

    ついにサトシ•••••いや松造君の素性が明らかに。加野屋にこの上ない呪詛の気持ちを抱いている松造君に正吉父さん、新次郎君、あさちゃんはどう対峙していくのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      謎に包まれていた素性が明らかになるのと同時に失踪してしまうところが実ににくい展開だと思います >サトシ。

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