あさが来た 71話 正吉の最期/正吉の葬儀

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月18日(金)放送
第12週 第71話 「大阪一のおとうさま」

『あさが来た』第12週 第71話 「大阪一のおとうさま」あらすじ

自分の非を正吉に心から謝罪した松造は新次郎に伴われ警察に出頭。しかし、その後も加野屋の周りでは不審者が目撃され続けていました。一方、雁助の精緻な見積もりにより炭鉱再建の目処も立ち、あさと榮三郎は力を合わせて炭鉱の立て直しをする決意を固めます。

松造の一件を経て、新次郎は初めて正吉が家を守るために辛い決断を積み重ねてきたことに理解を示しました。そして、あさの仕事を手伝うつもりだと告げる新次郎の言葉を、正吉は心から喜びました。

日に日に衰弱していた正吉は、ある日家族を自分の枕元に呼び寄せると一人ひとりに言葉を贈りました。千代の成長した姿を見たかったこと。新次郎と榮三郎に店を任せることが出来て安心していること。そして、あさに加野屋の将来を頼むと言葉を遺します。

正吉はよのと二人きりになりました。よのとお伊勢参いをする約束を果たせなかったことを詫びると、心の中でよのとお伊勢参りを楽しみました。そして、神様によのと加野屋の安寧を祈願すると、正吉は静かに息を引き取るのでした。

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『あさが来た』第12週 第71話 「大阪一のおとうさま」
 事前発表あらすじのレビューと解説

いつも朗らかな正吉でしたが、息子・新次郎の心に大きなダメージを与えたサトシ=松造の一件は正吉にとっても心の重荷になっていたと思われます。

その心の重荷もきれいに浄化され、この世に掛け値が一切なくなった正吉がついにこの世を去る日を迎えます。

新次郎とサトシ=松造の一件の回収場面が『あさが来た』前篇の最大レベルの号泣回なら、今回描かれる正吉の死は正真正銘最大の号泣回になるかも知れません。

正吉なしには生きていけないのではないか。そう言っても過言ではないほどに正吉に頼りきっていたよの。そして、心の師匠、商売の師匠として正吉に心の底から心酔し、その半生を正吉に捧げ尽くしてきた雁助。

正吉を誰よりも大事に思っていた、よのと雁助の二人の今後が心配です。

また、正吉という要を失うことで、あさと榮三郎の小さな確執がこの先で大きくなってしまうのか。この点もまた気になるところです。

というわけで正吉は今回で物語から退場します。最も好きな登場人物の一人だったので、正吉退場で寂しくなります。

『あさが来た』第12週 第71話 「大阪一のおとうさま」
 朝ドラ観賞後の感想

正吉さん

前回の喜びの涙に続いて今回は悲しみの涙です。

悲しい別れではありましたが、そんな中でも正吉さんのこれまでの人生を祝福したくなるような気持ちにさせられた往生だったのは、やはりサトシの一件があったからでしょうか。

完全無欠な人間でない限り、自分の人生の中に負い目や後悔の一つや二つはあるはずです。決して大聖人ではない正吉さんも例外ではありません。

そんな誰もが心の中に抱え込んでいる人生の負い目や後悔ん念を象徴したのがサトシのお父ちゃんの存在だったのでしょう。

正吉さんは20年近くにわたって苦しんでいました。サトシのお父ちゃんを救えなかったことを。それがサトシの「お父ちゃんのお導き」でサトシの自分の負い目を謝ることが出来ました。そして息子の心の傷も癒えました。

負い目、後悔は浄化され掛け値のない人生になった。掛け値のない人生=貸しも借りもなくなって澄み切った心持ちで正吉さんは亡くなりました。

このことが正吉さんの死を悲しいながらもどこか明るさを感じさせるものしているのかも知れない。そんなことを考えた正吉さんの死でした。

正吉さん、大好きなキャラクターでした。素敵な人物を毎朝のように見せてもらえ感謝でいっぱいです。

追記:正吉さんの死で加野屋も一つの時代を終えましたが、最後の髷の主要登場人物の一人が劇中からいなくなったことで『あさが来た』も一つの時代が終わりました。

よのさん

正吉さんに頼りっきりだったよのさん。夫がいなくなったら一体この人はどうなってしまうのか。加野屋の老夫婦が劇中に登場して以来、実はずっと気になっていました。

しかし、夫を看取るよのさんは立派で荘厳でした。この人ならきっと大丈夫。夫を見送るよのさんの姿を見てそう確信することが出来ました。

加野屋に日常生活が戻ったら、再び可愛い天然ぶりを見せてほしいものです。

追記:可愛いといえば、お母ちゃんを可愛いと表現した榮三郎くん。粋なこと言います。この一言、よのさん本人よりも、むしろ正吉さんへのこれ以上ないほどの褒め言葉ではないでしょうか。

正吉のいなくなった加野屋にもまた新しい朝がやってきました

正吉さんの死を嘆く涙の場面で終わりにせず、その次の日の「新しい朝」で一話を終わらせることで明日への希望を持たせてくれるところが爽やかで素敵です。

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30 Responses to “あさが来た 71話 正吉の最期/正吉の葬儀”

  1. koji より:

    それにしても本作の視聴率は本当に凄いですね。

    ほぼ20%超え、時には25%超えもあったりと、あまちゃんを破る勢いですね。

    また録画予約で観てる人も多数いると思うので実際の視聴率は50%を超えている可能性もありますね。

    石川県民としては前作の視聴率が思いのほか奮わなかったのが悔しく思いますが本作の出来映えを目の当たりにすると納得せざるを得ない状況。

    追記・『まれ』も北陸新幹線開業との相乗効果もあり地元の観光には多大な功績を残てくれたことには本当に感謝しています。もちろん演じられた役者の皆さんにも(^_^)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      前作も本年放送された全ドラマの中で見たら良好な成績でした。前作の若夫婦が再び共演した映画も興行収入で大御所の新作を超える勢いだそうですね。

  2. まゆ より:

    昨日も今日も大号泣の回でした(泣)
    最期の時は最愛の奥方よのさんと2人きりでという正吉さんの姿にこんな夫婦に私も旦那となりたいと心から思わされました。
    おめかけ騒ぎからよのさんとさんにあまり好意を抱けなくなっていたのですが、あさの乳の張りへの気遣い、正吉さんへの最期の髪すきで愛を示す姿でまたよのさんが大好きになりました!

    よのさんが正吉さんにまた会えるときには、きっと沢山の千代ちゃんとの思い出話や、立派になった新次郎さんの姿、滎三郎君のお嫁さんとの話、あさちゃんの猪突猛進話などを持って行かれるのでしょうね。
    こんな愛のある人生を私も送りたいものです。

    個人的に今日一番好きなシーンは泣き崩れるあさちゃんを抱きしめながら、歯を食いしばりながら父の思う新次郎さんの泣き姿です。
    たまきさん本当に自然な演技でした(泣)
    大河で坂本龍馬をやっていらした時もかっこいいけど、今回の新次郎さんの演技本当に大好きです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      正吉さんの身体に異変が生じているらしいことを察したあたりから、よのさんは心の準備をはじめていたんでしょうか。その頃からでしたね、よのさんがあさちゃんに気遣いはじめたのは。よのさんは変わりました。(と言うか本来の姿が現れてきたのかも知れません)

  3. 1013 より:

    堪えきれない涙とそれを見せまいと天井を見上げる表情、髪を梳く震える手、しぐさの一つ一つによのさんの愛が溢れていました。
    ただ旦那様に依存してた訳じゃない。旦那様を支えてきた嫁という自負と責任感、そして夫婦の絆があるんだ。
    そう感じた回でした。
    さて、もう一回観てもう一回号泣します(泣笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 自負と責任感

      正吉さんの髪を整えるよのさんの姿に感じたのは「自負と責任感」だったのか!と納得することが出来ました。「自負と責任感」がよのさんを神々しいほどに見せていたんですね。

  4. 啓子 より:

    朝から、涙してしまいました

    あんな素敵な老夫婦に
    私にはなれない事〔離婚寸前〕もさみしく
    涙を更に誘いました

    登場人物全てが、素敵なキャラで
    大好きです

    朝蔵さんの解説も大好きです

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      観た人の心の宝になるような美しい名場面でした。
      この宝を大切にしたいですね。

  5. 税務 より:

    いつもお疲れ様です。

    サトシの一件ですが、あれだけゴタゴタした割には、今日の冒頭で警察に行ったとのシーンがあるだけでちょっと物足りない様な気もいたしました

    まぁ昨日がサトシの1番の見せ場だったと思うので、新しい展開にするためにサラッと流したのかなとも思いました

    今後はサトシは出る予定はないのでしょうか

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      サトシの一件、同感です。
      炭鉱を買収して以来、ずっと登場し続けたキャラでしたからね。
      ただ、サトシは新次郎さんのトラウマ克服と正吉さんの最期を演出するための存在だったので、最後の回収を軽く済ませたのかも知れません。そんな気がしました。

      サトシの今後の出番。1月は出番がないことが確定です。残り二ヶ月。微妙ですね。

  6. ぺん より:

     正吉さんがとうとう逝ってしまいましたね。長年抱えていた気がかりも解決しみんなに色々と託していきながら、最期は夫婦二人きりで過ごし、これからのよのさんの幸せを願いながら旅立っていく…おしどり夫婦だった二人らしいお別れでした。よのさんが自分の櫛を取り震える手で正吉さんの髪を整える場面はあまりに切なかったです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      待望の初孫が生まれ、人生に積み残したことも回収し、息子の心の傷も癒える。
      そしてお伊勢参りには行けなかったほろ苦い後悔。
      一週間かけて描かれた最期、圧倒されました。

  7. もんすけ より:

    正吉さんの御髪に櫛梳るよのさん。
    歌舞伎の舞台などでも見られる、愛しい人への情愛を示すしぐさは、
    お芝居に足繁く通っていたよのさんならではの最高級の表現でしたね。
    ダメです、朝も昼も涙腺が…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 愛しい人への情愛を示すしぐさ

      歌舞伎の表現なんですか!勉強になりました。
      よのさんのあの仕草に泣かされました。

  8. 弥生 より:

    昨日と今日の近藤正臣さんの演技には脱帽です。特に、昨日の正吉さんは、出色でした。まだ若かった時の近藤さんは、友人の友人だったので、なんとなく覚えていますが、本当にいい味を出される俳優さんになられたのですね。感無量です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      昨日、今日。そして孫にぞっこんの姿。近藤正臣さんの名演をたっぷり堪能出来る一週間でした。

      > 友人の友人

      そんな身近な存在だったんですか!素敵ですね。

  9. うみがめ より:

    安定しない通貨、西南戦争等と明治維新から10年ほどたっても世の中が不安定だったのですね。そんな中お店はつぶれず、家族に見守られて最後を迎えた正吉さんは幸せです。最後まで髷を切らなかったのは江戸の時代を良き時代として、その時代の人として人生を全うしたかったのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      維新前夜も困難は多かったはずですが、やはり古き良き時代。若き日を過ごした時代は正吉さんにとっての心の宝だったのでしょう。その宝のシンボルが髷だったような気がします。

  10. tonton より:

    頑なに髷を守っていた正吉さんの死で完全に時代が明治に変わった事を感じた回でした。

    遂に退場ラッシュがスタートしましたね(涙)
    今回は正吉の死よりもよのさんの号泣に泣かされ、あさいちゲストの北村一輝まで泣いてたなんて驚きでした。

    風吹ジュンさんは1月期の民放に出るので退場が噂されてましたけど、
    正吉さんから長寿を願うセリフがあったので、東京編の撮影期間を利用するのかもですね

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 退場ラッシュ

      このラッシュ、来月も続きそうですね。
      大物二人が退場します。

  11. koji より:

    あさと栄三郎の確執が意外にも、ひとまずは、あっさり回収されたのにはビックリポンだした(笑)。

    近藤正臣さんの最期の演技。

    『ごちそうさん』のときは翌朝の「朝御飯の献立」を楽しみに

    本作では「お伊勢さま」に「家族への願い事」を

    どちらも素晴らしい最期だした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      足でピアノの近藤正臣さんから、大往生号泣場面の近藤正臣さんへ。
      『ごちそうさん』『あさが来た』、ともに美しい最期でしたね。

  12. VEGA より:

    近藤正臣さん。「ごちそうさん」で最後の晩、めい子のスープをおいしそうに飲み、朝ご飯をたのしみに亡くなったシーンも忘れられませんが、
    今回も初めての女の親族千代の成長をたのしみに思い、子供たちの成長ぶりに安心し、よのさんに抱かれての最期。今回もわすれることができないシーンになりそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      正吉さんの最期の場面は、孫の誕生に欣喜雀躍する姿にはじまり、人生の中で残してしまった後悔の回収。そしてのこされた家族への感謝。人生の縮図のような最期の一週間でした。

  13. atsu より:

    「カーネーション」「ごちそうさん」「あさが来た」で、おしゃれで明るく、実は様々な経験から鋭い目と思いやりをもち、柔らかな笑顔と声の素敵な男性を演じられた近藤正臣さん。若いころは「柔道一直線」で有名になったそうですが、私にとってはずっと大河ドラマ「国盗り物語」の明智光秀、「黄金の日々」の石田光成でした。どちらも優等生タイプの智将・能吏(家族や友人には情愛深いのですが)で、この2つの役を別の人が演じるとなじめないほどの近藤さんの名演でした。ただ、光秀も光成も40,50で非業の死を遂げてしまうので、後年こんな素晴らしい熟年男性の姿が見られるとは思っていませんでした。「(千代が)大阪一のべっぴんになってもちと困る」ユーモアが最高でした。涙、涙。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      僕は近藤正臣さんの仕事は残念ながらそれほど沢山見ていないのですが、『あさが来た』の正吉さんは近藤正臣さん全仕事の中で、というより日本の役者さん方の仕事の中でも高いクオリティを誇るものだったと思います。近藤正臣さん独自の即興が芝居に厚みと繊細さを増しただただ圧倒されっぱなしでした。本当にいいものを見せてもらいました。

  14. よるは去った より:

    正吉「神さん••••••よのさんが上手いこと生きていけるよう頼んまっせ••••••。」正吉さん••••近藤さん、ご苦労様でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      美しい最期でした。
      正吉ロスが怖いです。

  15. さや より:

    正吉さん、亡くなってしまうのですね(。´Д⊂) 雁助さん、無念でしょうね……。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      正吉さんファンの僕も正吉さんの死は無念です(涙)

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