あさが来た 81話 あさが大阪で友厚と再会

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年1月6日(水)放送
第14週 第81話 「新春、恋心のゆくえ」

『あさが来た』第14週 第81話 「新春、恋心のゆくえ」あらすじ

あさは正月の挨拶をしに寄合所に足を運び五代友厚と再会。その頃、友厚は大阪に商法会議所を設立したところでした。商法会議所の大阪での設立には新次郎が尽力していました。新次郎は大阪の商人たちに商法会議所の意義を説いてまわっていたのです。

一方、亀助は自分の本心をうめに打ち明けていました。ふゆが想いを寄せる新次郎に自分などがかなうはずがないと。そんな亀助をうめが精一杯励まします。普通の女は働き者の男が好きだ。亀助はまさにそんな男なのだと。

数日経てふゆの嫁入りがあと十日に迫った日。嫁入りする心の準備は整っているのかと、あさはふゆに尋ねました。ふゆは答えます。自分は父から生まれて来なければ良かったと言われながら育った。嫁にもらわれてやっと自分の居場所を見つけたと。

ふゆは口では嫁入りを喜んでいました。しかし、ふゆを新次郎の目掛けにしようと考えていたとよのが打ち明けたこと。想いを寄せている人がいるのでないかとあさが尋ねたことで、ふゆが秘め続けてきた恋心は激しく揺れ始めるのでした。

<<前回80話 | 次回82話>>

『あさが来た』第14週 第81話 「新春、恋心のゆくえ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

2016年最初の五代友厚の登場回です。

五代友厚は前年に大阪商法会議所を設立。設立には新次郎が大阪財界人の人脈に働きかけたことが多いに役立ったとの由。

新次郎の商法会議所設立への尽力は、サトシ=松造の騒動を経て新次郎が実業へのトラウマを克服し始めたことの証しなのかも知れません。

また商法会議所設立を機に、友厚の新次郎を見る目も変わってくるようです。ただの遊び人の阿呆ボンではないようだと。

さて、史実では1878年(明治11年)8月に大阪商法会議所が設立されています。

幕末に締結された欧米列強との不平等条約は商業面にも及び、欧米との対等な商取引を図るべく伊藤博文は商法会議所を構想。

伊藤博文は、渋沢栄一や五代友厚ら財界人に協力を要請し、1878年(明治11年)3月には東京、同年8月には大阪に商法会議所が設立。

東京商法会議所の初代会頭には渋沢栄一。大阪商法会議所の初代会頭には五代友厚がそれぞれ就任しました。

劇中で五代友厚が生前の正吉に説いていた「ビックリポンな河童」がこの商法会議所に該当するのかもしれません。

『あさが来た』第14週 第81話 「新春、恋心のゆくえ」
 朝ドラ観賞後の感想

新次郎さんのまさかの活躍

大阪商人のおじさんたちを大阪商法会議所に引きずり込む新次郎さんの言葉巧みな誘導の仕方がいかにも新次郎さんらしい。

「東京」を仮想敵に仕立て、その東京に儲けを持って行かれると商人のおじさんたちの危機感を煽り、商法会議所に反対できなくさせてしまう。

真正面から商法会議所の意義を解く五代さまには出来ない芸当かも知れません。

いかにも新次郎さんらしいやり口でまさかの活躍も全く不自然には見えず、それでいて五代さまを感嘆させるのに十分な成果も得る。

無駄もなくスキもない。五代さまがぼんくら亭主だと思い込んでいた新次郎さんを見直すきっかけとなる場面でした。

五代さまと新次郎さん

いつも正攻法の五代さまが、かなり際どい謎かけで新次郎さんを動揺させる。

まさかの爆弾発言で、あさちゃんに新次郎さんへの反撃の機会を与えるあたり、さすが紳士の国で学んできた方だけのことはあります。

しかも、直前に五代さまにはないしたたかさを見せつけた新次郎さんを焦らせることで、五代さまと新次郎さんが対等な関係になりつつあることを暗に表現。

そして今後の二人の男の関係に繋げて行く。

ここにも無駄もスキもありません。

うめさんと亀助さん

旦那様にするにはチャランポラン過ぎる。普通の女は働き者の男が好きだ。

正面切って亀助さんを励ますような無粋を避け、自分の好みを述べる形で亀助さんへの励ましの気持ちを伝えるうめさんが大人です。

さすがふゆちゃんが憧れることだけのことはある。

そんなうめさんのさりげない言葉に込められた励ましをしっかりと受け止めて御礼を言う亀助さんもまた大人。

ベタな場面になってしまいがちな落ち込む人を励ます会話を、遠回しな言葉とその言葉に込められた気持ちへの御礼でキレイにまとめる。

地味で静かな場面でしたが、これもまた無駄もなくスキもない。隅々まで計算され尽くしていながら、いかにも計算してます臭がまるでない。

本当によく出来た脚本だと今朝もまた心の底から思ったことでした。

<<前回80話 | 次回82話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

28 Responses to “あさが来た 81話 あさが大阪で友厚と再会”

  1. いなこ より:

    五代さまの英語流暢すぎて聞き取れませんね(・_・;)
    全部は分からないのですが
    good for nothing(役に立たない) without wifeと言っていたような?
    妻がいないと役にたたないぼんくら亭主ってことでしょうか(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      I thought he could do nothing for his wife.

      ということです。mistyさんに教えて頂きました。

  2. 新次郎さまファン より:

    mistyさま

    ありがとうございました。
    わたしの聞き取りwifeしかあっていませんでした(汗)。

  3. もか吉 より:

    新次郎さまが商法会議所の意義を説く際に、「このままでは東京に追いつかれへん」「後々儲けることができる」と話したのは、現在の大阪人気質にも通じるところを突いているなぁ…と感心しながら見てました。
    そして、陰ながらあさちゃんをサポートしているところも。
    その後の新次郎さまとあさちゃんのやきもちのやりとりもとっても微笑ましくて、本当に仲の良い夫婦だと上手に描いているなぁと思いました。
    そして、五代様のいけずっぷりも(笑)
    その「やきもち」場面からのうめの「焼餅」のシーン繋がりが絶妙で、このような細かな脚本の心配りに心を持って行かれてます!!
    今年もあさが来たの発進は絶好調です☆
    今年も毎日楽しみで仕方ありません!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      年が明けてあさちゃんと新次郎さんの絶妙な夫婦漫才に磨きがかかってきた気がします。ヤキモチの応酬は最高でした。

      > 「焼餅」のシーン繋がりが絶妙

      餅を焼きながら交わされる会話が夫婦に関することというのも粋でしたね。

  4. Lara  より:

    おっしょさんと五代さまは、一体どんな関係になってるんですかね?両者とも大人だし、そういうことになってるんでしょうかね?五代様芸者衆にはもててると、前大阪の旦那たち言ってましたからね。明治の男の甲斐性ということでしょうか?まあ、さらっとって関係でしょうかね。

    それと、誰かのコメントにありました五代様の英語ですが。はっきり言ってぼそぼそと聞きとりにくいです。まあ、独り言として言っているから余計にそうなのかも知れませんが。在米20年の私にも何言っているのかわからない時があります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > おっしょさんと五代さまは、一体どんな関係

      当時の価値観で描けば現代人の多くが受け入れ難くなり、現代の価値観で描けばリアルでないと叩かれる。そんなジレンマの中、ぼかしているのでしょうか。

      > 在米20年の私にも何言っているのかわからない

      在米累計2か月の僕にわからなくて当然と安心しました(笑)

  5. 我が輩 より:

    朝蔵さん、何時も拝見しています。
    あさが来たを、ただただ面白いなあと見ているのですが、ブログを拝見して、なるほど!と思う事が多いですし、何よりもどの作品に対しても見方が優しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当ブログをお読み下さる多くの方々の優しい眼差しがこのブログを育ててくれたと思っています。

  6. 我が輩 より:

    朝蔵さん、何時も楽しく読ませていただいております。
    あさが来たをただただ面白いなあと見ていますが、なるほど!と感じさせていただく事が多いです。
    朝蔵さんのブログは昔から拝見しているのですが、何時も作品に対しての見方が優しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当ブログをお楽しみ頂けて光栄です。
      今後ともご愛顧よろしくお願い致します。

  7. ミナナ より:

    朝蔵さん、今年もこのサイトを楽しく拝見させていただきますね◎

    ふゆちゃん、かわいらしさと凛とした感じが大物ですね。数年後は主役で会えるかな〜

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

      > 数年後は主役で会えるかな〜

      あり得そうな気がします。
      現代劇で再会できたらと密かに願ってます。

  8. 新次郎さまファン より:

    今日の五代さま、なかなか(あはは)な感じでした。

    英語のセリフ、「ぼんくら亭主だと思っていたのに」と字幕が出ていましたが、実際のに英語で何と言っていたのでしょうか。 without wifeがなんちゃらと言っていたように思うのですが、聞き取れず残念でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      本日の五代さま、本当にいつになく悪ノリしてましたね。
      今後も大いにやってほしいものです(笑)

    • misty より:

      あけましておめでとうございます

      素晴らしき「ぼんくら亭主」ですね

      I thought he could do nothing for his wife.
      直訳:私は彼が彼の妻のために何もしないと考えていました

      と聞こえました(笑)

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
        英語文字起こしありがとうございました!

  9. るんるん より:

    新次郎の説得がどんなものかと思ったら、なかなかの知恵者でしたね。ツカミはお父ちゃんの五代さんへの評価、「東京に負けちゃう」で旦那衆のプライドに火をつけて、「儲かるらしい」でがっちりハートを鷲づかみ(笑)飄々とした語り口が、もっと詳しく聞いてみたいと思わせるんでしょうね。

    いつもどおり、あさの焼きもちを余裕でかわそうとした新次郎に、五代さんの反撃はききましたね(笑)楽しそうに新次郎に反撃するあさと、そんな3人を「かいらしいこと」って表情で見てる美和さんもよかったですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ツカミはお父ちゃんの五代さんへの評価

      ツカミを自分のレビューに含めるのを失念していました。
      このツカミに山屋与平さんが激しく反応していましたが、大阪財界に大きな影響力を持っていそうな山屋与平さんの心を鷲掴みにしたのはさすが新次郎さんだったと思います。

  10. よるは去った より:

    大阪商工会議所の立役者が新次郎君とはあさちゃんでなくてもびっくりポンでしょうな。実際の広岡新五郎氏も稽古事の仲間の助力で現在の「ユニチカ」を立ち上げたといいますからね。「芸は身を助ける」とはこの人のためにある言ですかな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 芸は身を助ける

      明治のこの時期、実業家の間では茶の湯が流行していたらしいので、趣味が生きてくるかもしれません。

  11. もんすけ より:

    >無駄もスキもありません
    大きな事件の合間にも計算された運び。
    見る側も油断できませんね(汗

    今でこそ義務教育を受け、自分で職業を選ぶことができますが、
    一人ひとりの個性もへったくれもなく、
    まだまだ親の言いつけでの奉公や結婚が決まる時代。
    亀助さんも(そういうもんや)とじっと耐えていたのでしょう。
    そして、女であるふゆちゃんはもっともっと…。
    市井の人々の心にも「個」を大事にする気風、【しびれ芸者】到来の予感。
    女子学校設立の種が蒔かれたのを、
    ほっこりとした恋はな展開の中に感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ふゆちゃんの苦悩の中に女子大設立の種を見る。
      暖かな眼差しを感じる洞察だと思います。
      親に決められた結婚で幸福な結果を得たあさちゃんですが、
      自分の意思とは無関係な結婚を強いられることへの反発心を
      ふゆちゃんの一件で思い出すかも知れないですね。

    • ミナナ より:

      コメント失礼いたします。亀助とふゆちゃんの話がメインの今週。箸休めかと思っていましたが、当時の女性の生き方を

      • ミナナ より:

        途中で切れてごめんなさい(汗)
        当時の市井の女性の生き方を、ふゆちゃんで表現していたんですね!もんすけさん、朝蔵さん、理解が深まりました。ありがとうございます!

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          僕も亀助さんとふゆちゃんの恋バナ週は箸休めか、年明けのウォーミングアップだと思っていました。その後のあさちゃんの女子教育の原点の一つになるなどと想像すら出来ませんでした。

  12. atsu より:

    うめが「新次郎のどこがいいかわからない」というのが一番インパクトがありました。魅力的だが働かない、確かに雁助とは対照的ですね。五代も英語で結構ブラックなことを言うので見ている方としては「びっくりぽん」なのですが、新次郎の評価が高くなってきているようです。あの京都の今井家の豪華振袖(ディスプレイだったのでしょうか)の前での五代vs.新次郎、火花が散っていましたが、だんだん同志的になっていくのでしょうか。今後うめも新次郎を見直していく様がみられるのか楽しみです。
    五代とあさが東京でのことをかなり思わせぶりにほのめかすので、あれはあの場でのこと、ということに完全に了解がついたのですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代さまと新次郎さんは、これから先で同士のような関係になるようですが、この二人の男の同士関係に期待しています。
      五代さまと大久保卿のような直球の同士関係ではなく、お互いに腹の探り合いをしながらの変化球の同士関係。こういう関係は大好物です。

      > 五代とあさ(中略)完全に了解がついた

      際どいブラックな笑いを上手に使って、実に巧みに了解をつけたと思います(笑)

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ