あさが来た 82話 ふゆの恋心を知る新次郎

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年1月7日(木)放送
第14週 第82話 「新春、恋心のゆくえ」

『あさが来た』第14週 第82話 「新春、恋心のゆくえ」あらすじ

ふゆの嫁入りが三日後に迫り、亀助は意を決して新次郎に告げました。ふゆが新次郎に想いを寄せていることを。そして自分の想いを押し殺して嫁入りするふゆに、娘時代の良い思い出を作ってあげてほしいと亀助は新次郎に懇願しました。

亀助の頼みを聞いた新次郎早速、ふゆを連れてどこかへ出かけて行きました。一方、新次郎の行動を不審に思ったあさも動き始めます。あさが新次郎の偵察のために足を運んだ先は、新次郎の三味線の師匠・美和の店「晴花亭」でした。

その頃、新次郎に街中まで連れ出されたふゆは、初めて過ごす新次郎との時間を心から楽しんでいました。そして自分の気持ちを抑えきれなくなったふゆは、ついに自分の想いを新次郎に告白。しかしそんなふゆを新次郎は諭します。自分を傷つけるなと。

新次郎は加野屋に戻るや亀助を街中の茶屋まで走らせました。亀助が慌てて足を運んだ先には泣いているふゆがいました。新次郎に告白したことを後悔するふゆに、亀助は優しく声をかけるのでした。気持ち伝えられて良かった、よく勇気を出したと。

<<前回81話 | 次回83話>>

『あさが来た』第14週 第82話 「新春、恋心のゆくえ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

ふゆの嫁入りの日が三日後に迫ってきました。自分の失恋の痛手よりも、恋するふゆの幸福を切に願う亀助がまさかの行動に出ます。

ふゆが新次郎に想いを寄せ続けてきたことを亀助は新次郎に告げ、嫁入りするふゆの独身最後の思い出づくりのためのデートをしてあげて欲しいと懇願。

一方、亀助のふゆへの恋を心から応援している新次郎は、亀助の頼みを聞いて何かを思いついたようですが、詳細は本記事エントリーの時点では不明です。

恐らくは亀助のために一計を案じた新次郎は、亀助の頼みを快諾しふゆをデートに連れ出します。

この顛末をあさが承知しているのか否かも不明ですが、新次郎の外出を不審に思ったあさは新次郎の「行きそうなところ」に検討をつけ足を運びます。

あさが考える新次郎の「行きそうなところ」とはもちろん、美和のところです。

『あさが来た』第14週 第82話 「新春、恋心のゆくえ」
 朝ドラ観賞後の感想

亀助さんとふゆちゃん

ふゆちゃんの幸福だけを一途に思う亀助さんの優しさが心に沁みる回でした。僕は純粋という言葉が好きではないので極力使わないようにしているのですが、亀助さんの一途な恋心を適切に表現するには純粋という言葉しか見つかりません。

そして亀助さんの「純粋」が力強いことこの上ない。あの新次郎さんが珍しく気圧されてしまう。窮鼠猫を噛む・・・とまでは言いませんが、それに近い逆転劇でした。

「気持ち伝えられて良かったな。よく勇気を出した」

ふゆちゃんが自分の気持ちを伝えたということは、つまり自分の失恋を意味する。にもかかわらずそんなことは微塵も感じさせず、ただひたすらにふゆちゃんのささやかな幸せを優しく受け止める。

新次郎さんに負けないくらいの亀助さんの器の大きさを感じた瞬間でした。

ふゆちゃんもまた、亀助さんの大きさに気づいたのでしょうか。涙を流しながら亀助さんの袖を掴むふゆちゃんに仕草の切なさ愛らしさ。

恋バナにこれほどドキドキするのは○十年ぶりでしょうか。

追伸:雪の降る中、紅色の襟巻きを大事に抱えた亀助さんが、寒さに震えながら涙するふゆちゃんの姿を見つけた瞬間の映像がまぶたの裏に焼きついて離れません。

ふゆちゃんのお父ちゃんがクセのあるキャラである理由

ふゆちゃんのお父ちゃんを何故あれほどまでにクセのあるキャラにしたのか、その理由が今回わかったような気がします。

ふゆちゃんが新次郎さんに恋心を抱いたのは、決して新次郎さんがイケメンだったからではなく、女性への思いやり皆無の自分のお父ちゃんへの反動からだった。

自分のお父ちゃんから受けた心の傷の癒しを求めていたのかなと思います。

そして、それがふゆちゃんの恋心の動機であるならば、新次郎さんとは異なりお世辞にもイケメンとは呼べない亀助さんと一緒になっても納得の展開でしょう。

むしろお父ちゃんのトラウマを抱えているふゆちゃんにとっては、夜遊びが絶えなかかった新次郎さんよりも、一途で純粋な亀助さんこそがトラウマの癒しになるかも知れません。

ふゆちゃんのお父ちゃんは『あさが来た』始まって以来の苦手なキャラでしたが、それ故にふゆちゃんの新次郎さんへの恋心にも深く納得できました。

<<前回81話 | 次回83話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

26 Responses to “あさが来た 82話 ふゆの恋心を知る新次郎”

  1. さーや より:

    美和さん…おめかけ騒動で退場?と思いきや、ここで まさかの友達宣言!今回の朝ドラは脇役を使い捨てにせず、丁寧に扱っていると思います。恋バナも勿論良かったのですが、女性陣が名前で呼び合うシーンが妙に照れ臭くてニヤニヤしてしまいました(笑) 長~く友情が続いてほしいものです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      美和さんの開いたお店は、朝ドラ定番のキャラたちの溜まり場として活用してもらいたいなと密かに願っています。僕は朝ドラの溜まり場の場面が大好きなんです。

  2. ベーコン より:

    良かったです。亀助さんファンの私は、思わず、よし!とつぶやいてしまいました。次は雁助さんとうめさんですね。こちらも幸せになってほしいです。
    新次郎さんも素敵過ぎて、あさちゃんがうらやましいと言うふゆちゃんに同感です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今回の亀助さんは本当に素敵でした。
      僕も亀助さんが大好きなので、
      心の中で応援しまくってしまいました。

  3. るんるん より:

    ふゆちゃんに対する新次郎と亀助の思いが素敵な回でしたね。新次郎が「ふゆ」と大きな声を出したのはびっくりしましたが、その後の優しい言葉、亀助に迎えに行かせる為に買ったであろうマフラー、亀助の「お兄ちゃん」らしい温かい言葉。二人の魅力がいっぱいでしたね。

    オープニングのあさと新次郎のやり取りも楽しかったです。たぶん新次郎は「女難の相」でやきもち焼いて構ってほしかったんでしょうが、ときめいたことがないでがっかりして、自分はあると捨て台詞で外出(笑)かわいらしい夫婦ですよね(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 新次郎は「女難の相」でやきもち焼いて構ってほしかった

      なるほど!そうだったのか!と、深くうなずいてしまう洞察ですね!
      夜の放送で、この視点からもう一度観てみようと思います。
      今から楽しみです。

  4. koji より:

    ええタイミングで雪が降り出し

    しかもホンマに

    ええタイミングに向けて少しずつ雪の降る量を増やす演出が

    この上なく素晴らしかったと思いました(^_^)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『ごちそうさん』で悠太郎が満州に旅立った日も
      今回みたいな雪が降ってましたね。
      涙ながらに悠太郎を見送るめ以子の姿を思い出しながら
      観ていました。

  5. かすみ草 より:

    初めてコメントいたします。
    いつも、朝蔵さんのあらすじ、皆さんのコメントを楽しく読ませていただいています。
    その深い読みに「朝が来た」を再び見ることも多々あります。

    毎回、脚本もさることながら、役者さんが唸るほど上手いですね。
    その中でも明治の関西の豪商育ちのせいか、よのさんやあさちゃんの鈍感力に彩られたまったりした品の良さが好きです。

    今回、明治のフォーチュンクッキーとも言えるおみくじに「あれま」と反応。
    いいな💕

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントを頂戴しましてありがとうございます。

      > 豪商育ちの(中略)鈍感力

      あさちゃんとよのさんの最強レベルの鈍感力。
      いい味出してるなと、いつも心から楽しんでいましたが
      豪商育ちに由来するというのは深く納得の洞察です!
      あのお二人の味わい深い天然キャラの源泉がやっと見えました(笑)

      今後とも鋭い視点の提供をよろしくお願いします!
      ありがとうございました。

  6. よるは去った より:

    ふゆちゃんが泣いている場面で「おやおやいったい何があったのかしら?」と思ったら、「新次郎君の女性に対する『心遣い』は近代的だなあ。」と思いましたね。あのお父ちゃんのもとで育ったふゆちゃんに「『私なんか』なんて言い方したらあかん。」と優しく叱ってくれる男はいなかったんじゃないかな。そして亀助君のように優しく「雪除け」の布を着せてくれる人も。清原果耶ちゃんはやはり将来が楽しみな女優さんですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新次郎さんと亀助さん。二人の男は大人でした。
      そんな大人の男たちに堂々と大人の演技で応えた清原果耶ちゃん。
      本当に将来が楽しみです。

  7. tonton より:

    第9~12週までは視聴者に「このままで本当に後半大丈夫?」と
    思わせていた脚本ですが第14週のオンエアも4回終わってみて、
    大森さんのモティベーションが戻ったみたいなので安心でした。
    後は、大隈夫妻と千代の婿役の3人をゴージャスなキャストにしてくれる事を祈るだけです。

    今日の回は、新次郎が五代とは違う形で頭の切れる人だなと思いました。
    思いやりを持ちながらもハッキリとやさしく「No!」と線引きをして、
    その後はすぐに亀助にバトンタッチ。
    これが五代氏だったら修羅場になってるだろうな~と。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、山王寺屋倒産前後のあのヒリヒリ感が戻って来た!
      そんな気がする今週です。

  8. オカンT より:

    今日一番印象的なシーンは、ふゆちゃんが亀助さんの袖をつかんだ時に新次郎さんがかけた羽織がするりと落ちた瞬間です。
    あれが偶然なのか演出なのかわかりませんが、あの瞬間にふゆちゃんの恋心も一緒に落ちて行ったのを象徴するように見えました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 羽織がするりと落ちた瞬間

      思わず膝を打ちました。確かに狙った演出ではないかと思います。
      今回をもう一回観たときに、ますます深く楽しめそうです。

      • オカンT より:

        今日、他の某サイトで見かけたのですが、肩から羽織が落ちるというのは「想いが消える」、たもとをにぎるのは「思慕」という、歌舞伎の表現だそうですよ。
        なのでこれは間違いなく演出なんでしょうね。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          歌舞伎が由来ですか!そういう方面の知識があると深く楽しめますね。私は残念ながら知識皆無です(汗)

  9. もんすけ より:

    朝蔵さんのご返信のコメント、ドキドキしながら拝見。
    光栄のうえ、恐縮です。

    ふと、20年程前の朝ドラ『あぐり』のシーンを思い出しました。(歳ばれますね(汗 )
    主人公・あぐりの許嫁・エイスケの弟に淡い恋心をもった女中は、
    「奉公人の分際でなんとするか!」と、すぐさま遠くへ嫁に出されます。
    「同じ人間なのに。人は平等ではないのか…」と嘆き、涙する主人公。

    少し時代遡っている『あさがきた』では、、
    ふゆちゃんのお父ちゃんのほうが、いわゆる「フツーの人」。
    一使用人を「人」として大事にする加野屋の人々の温かな人間味は、
    かなり特異的なものなのではないでしょうか。
    それは、加野屋・正吉さんや今井家の影響色濃いのでしょう。
    今、あさちゃんを取り巻く環境の中で
    ふゆちゃんのお父ちゃんが暴れれば暴れるほど、
    亀助さんや新次郎さんの人を想う気持ちが深ければ深いほど、
    あさちゃんの心も育まれていく…。
    あぁ、またまたじんわりとヤラレそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      加野屋の家族やお店の人々は、当時としても異例ですが現代でもあり得ないほど人を大事にする心優しき人々だと思います。学ぶことの多い加野屋の面々です。

  10. うみがめ より:

    「殿方に身を焦がす思いをしたことがない」あさちゃん、新次郎さんにそんなこと言うなんて!あさちゃんの男性に対する鈍感力は、五代様だけに発揮されるんじゃないんですね。
    あさちゃんに女友達がいないのが気になっていました。時代的にあさちゃんと考えの合う女性はなかなかいないので、このまま最後までかな、と思っていたのですが、まさかのお三味線のお師匠様でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あさちゃんに女友達がいないのが気になっていました

      同じことを気にしていました。ヒロインと関わり続ける同性キャラはお姉ちゃんだけでしたからね。本日、はじめて美和さんと二人きりになり、バランス良く違和感もなく、ビックリポンでした。

  11. Lara  より:

    あそこで、ふゆの肩に手をかけたり、まわしたりしないところが亀助さんのいいとこなんですよね。(まあ、時代的に外で男女がいちゃつくことはなかったでしょうが)。

    それにしても、よのさん。おか~さん、いけませんよ。まったく。言わんでいいことをふゆに言うから、ふゆの「おめかけ志望宣言」まででたじゃないですか。おめかけさんになってたとしても、新次郎には愛してもらえなくて、むなしくなるだけだったでしょうね。(史実は違うようですが)。新次郎さんああみえて、器用でなさそう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      よのさん、久しぶりの天然キャラ炸裂でした。本当は孫の顔を見たかっただけなのに、ふゆをそれだけ買っていたと目掛け腹案を正当化するあたりもいかにもよのさんらしい。

      いつものよのさんが戻って来た!そう感じる瞬間でした(笑)

  12. atsu より:

    「勇気だしましたなあ」亀助の一言が胸に響きました。責めるでもない、慰めるでもない。もう別れが迫っていると思ったふゆのやぶれかぶれの告白と後悔を心底思いやっての褒め言葉でした。気を引こう、よく思われようと全く思っていないときにこういう言葉が出るんですね。新次郎の言葉や行動もいつもながらいいのですが、今回は亀助の勝ち、というか無欲の勝利。
    美和は頭の回転のいい人ですから、五代とあさの会話を聞いて、ほぼ事情は理解していたと思います。五代のいうファーストペンギンがあさだということも。当時の普通の女性の枠からははみ出している者同士、分かり合える部分もありそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      顔は優しさを保ちながらも厳しい言葉でふゆちゃんを諭す新次郎さん。ただひたすらに、ふゆちゃんの幸福だけを念ずる亀助さん。そして、ふゆちゃんを亀助さんに託し二人を運命に委ねる新次郎さん。お父ちゃんはちょっと残念な男性ですが、加野屋では大人の男たちに恵まれふゆちゃんは幸福です。

      あさちゃんと美和さんの会話。このような「女性の友情」を描く場面は、とかくわざとらしくなりがちですが、そんな臭みが全くない。役者さんの力か、脚本の力か。感心しながら見ていました。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ