あさが来た 94話 病魔に冒される五代友厚

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年1月21日(木)放送
第16週 第94話 「道を照らす人」

『あさが来た』第16週 第94話 「道を照らす人」あらすじ

五代のもとに足を運んだ新次郎は、五代が病魔に冒されていることを知りました。病気で衰弱しきった自分の姿をあさにだけは見せたくない。友厚の心中を察した新次郎は、あさには五代の病気ことを語らずにいました。

一方、あさは新次郎に改めて頭を下げて頼みました。新たに設立する加野炭鉱の社長を引き受けて欲しいと。榮三郎とよのも手をついて新次郎に懇願しました。ついに根負けした新次郎は、加野屋の働き手の喝采の中、社長就任を決断します。

新次郎が慣れない仕事を始める中、あさには気がかりなことがありました。五代の姿を最近目にしないこと。五代が病気だという噂が流れていること。あさの心配を気遣いつつも、新次郎は五代のことを口にしようとはしませんでした。

月日は流れ、翌年の夏。新次郎もすっかり仕事に慣れた頃、美和の店に足を運んだあさは、そこで思いがけないことを聞かされます。美和を訪ねて来た三坂が、五代は東京に旅立つこと。もう大阪には戻れないかも知れないことを告げるのでした。

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midokoro
新次郎さんがついに実業家への第一歩を踏み出す決意を固めます。

家業を敬遠し続けていた新次郎さんの心変わりの引き金となったのは娘・千代のするどい問いかけでした。

そして五代さまの言葉が新次郎さんにとどめを刺す。しかし、皮肉にもその五代さまの余命はわずかしか残されていません。

五代さまの言葉を受け、新次郎さんがどうのように実業家への一歩を踏み出す決意を固めるのか。そこが今回・今週の最大の見所の一つとなりそうです。

『あさが来た』第16週 第94話 「道を照らす人」
 事前発表あらすじのレビューと解説

かつては商売に対して深いトラウマを抱えていた新次郎が、ついにそのトラウマを克服し実業界に最初の一歩を踏み入れます。

榮三郎は銀行の開業を宣言すると同時に炭鉱を加野屋とは別会社にすると発表。新会社としてスタートすることになった加野炭鉱の初代社長に新次郎は就任します。

その一方で五代友厚に生じた異変のその後が描かれます。友厚は病魔に冒されていました。そして憔悴仕切った姿をあさにだけは見せたくありませんでした。

ところで史実では、五代友厚が死亡したのは1885年(明治18年)9月。49歳という、当時としても早すぎる死でした。

死因は糖尿病。病に蝕まれた身体は瘦せおとろえ視力も極度に低下する中、死の間際まで日本経済の発展に尽くしていたと伝えられています。

また五代友厚の葬儀は、四千人から五千人もの参列者が集まったと言われています。

『あさが来た』第16週 第94話 「道を照らす人」
 朝ドラ観賞後の感想

新ちゃんと友ちゃん

新ちゃんと友ちゃん。「カッコつけ」とお互いを茶化しながら敬意を表し、心置きない会話のようでいて話題が五代さまの病気に触れることをさりげなく避け続ける繊細な気遣い。

新次郎さんならではの話術でもあり、そんな新次郎さんの話術の巧みさを理解している五代さまの応じ方もまた粋です。

新ちゃん、友ちゃんの友情が描かれる場面は今回が最後となるのでしょうか。

新ちゃん、友ちゃんの友情をもっと観ていたかった。二人の友情が終わってしまって残念でなりません。

追記:「新ちゃん、友ちゃん」の呼び名は、酒の席での冗談かと思っていたらいつの間にか定番になってましたね。

「三人が力を合わせることをお父ちゃんが一番願っていた。私からもお願い」

新次郎さんのトドメを刺したのはよのさんのこの一言だった。

お母ちゃんにまで手をつかれて頼まれてしまったら断れない。ましてお父ちゃんの願いまで持ち出されたらぐうの音も出ない。

千代ちゃんの静かな静かな波状攻撃が新次郎さんの心の要塞を無力化し、あさちゃんが突撃をかけ、最後によのさんが陥落させる。

女三代の見事な連携プレーでした。

「みんなが明治の世を進んでゆくために引き受けましょ」

そして新次郎さんが根負けした直後の雁助さんの喜びっぷりが凄かった。

新次郎さんの家業へのトラウマのことを知っていたのは、亡き正吉さんと雁助さんだっただけに正吉さんの分まで喜んだのでしょうか。

雁助さんとうめさん

「いつかここを出て行かはる日まではお世話する」

うめさんの覚悟が切ない!加野屋が銀行になるその日まで加野屋を去ることはないという雁助さんの言葉を受けてうめさんはついに覚悟を固めた模様。雁助さんが去ることを。

そして雁助さんが去っても、自分はおあさ様に仕え続けるという覚悟も固めたのでしょう。

一方で雁助さんがうめさんの肩に手をまわしかけるものの、結局は肩に手をかけることを諦める。

この時の雁助さんの仕草が、うめさんの覚悟を察し、うめさんを連れて加野屋を出ることが叶わぬ夢だとさとった雁助さんの寂しさを言葉以上に表し涙を誘います。

心から愛した両替屋の番頭という職業を失い、掴みかけた幸福も手に入らない。

時代の大きな変化の日陰に入ってしまった雁助さんですが、物語の結末までには再び陽の当たる場所に戻ってきてほしいものです。

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18 Responses to “あさが来た 94話 病魔に冒される五代友厚”

  1. かーわん より:

    雁助さんの大声は、なんだか「新次郎さんの気が変わらないうちに、この話をこの瞬間に公式のものにしてしまいたい」というような高揚した気持ちが感じられました。長年近くで一家を支えてきた雁助さんならではの発言だと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新次郎さんの迷いを吹き飛ばすための大声。確かにそうかも知れません。新次郎さんに迷うスキを与えない。雁助さんならきっとやりますね。

  2. よるは去った より:

    五代「人の話を聞く力••••••あなた(新次郎)は自然と出来る力を持っている。」昔も現代も成功するのはこういう人ですよね。更に昔、漢王朝を立ち上げた劉邦も「聞き上手」な人だったらしいしね。」

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代さまの「人の話を聞く力」発言は新次郎さんの魅力を一言で言い表した深い言葉だったと思います。正吉さん譲りの性格かも知れません。

  3. るんるん より:

    朝蔵さんの感想やみなさんのコメント見てて思ったのですが。新ちゃん、友ちゃんは、他愛ない話をしましょう♪って合図だったのかも?直接核心に触れず、でも、大切なことを話してる、そんなシーンだったような気がします。

    五代さんが出なくなるのは寂しいですが、明日はどんな言葉を残してくれるのだろうと、期待します。今日の中国語は、ディーンさんだからの演出なのか?ロスを煽ってる気がして、ちょっと興ざめ気味でした(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新ちゃん・友ちゃんが他愛ない会話の合図というのは鋭い指摘ですね!確かに、いつも新ちゃん・友ちゃんでなく、状況に応じて使い分けていました。

  4. tonton より:

    11月から心配していた五代ロス
    ソファに横たわりながら新次郎と話すシーン。
    そして彼の三坂に支えられて通りを歩くシーンが凄く力強くエネルギッシュだったので
    ディーンさんや制作サイドには申し訳ないのですが、笑い転げてしまいました(土下座)。
    どうやら私の場合、ロスは杞憂に終わりそうです。

    明日は波留さんの演技が注目です(方向転換しました)。
    そして新次郎経由で五代から渡された書物は一体何なのか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 書物は一体何なのか?

      書物と言えば動物図鑑みたいな書物に載っていたピングインは見せずじまいになってしまうのでしょうか。これがずっと気になっています。

  5. あつくま より:

    2回目の書き込みです(が前回の名前を忘れました。これだったかな?)
    新次郎さんが社長を引き受けたのは五代さんの言葉もあるんでしょうね。あさを中からも(外からも)支える。これ、社長になって表にでる仕事をするということに当てはまる気がします。
    でも昨日の倒れはった時には五代さんと呼んでいたので友ちゃん新ちゃんはわざと?呼んでいるような。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代さまが新ちゃんに言った「外からも支えろ」は、おっしゃる通りあさちゃんを仕事面でも支えろということだったと思います。うがった解釈になりますが、「外からも支えろ」は支え方が足りないと言われたようなもの。新ちゃんの心はこれで動いたかもです。

  6. たける より:

    新次郎様、五代様。二人の友情が素晴らしくて切なく。
    「弱った姿を見せたくない」亡き先代も同じこと言ってはったなぁ。あの時、真実を隠して明るく振る舞ったのはあさちゃん。今回は新次郎様。お互いがお互いを思っての行動だな、と。

    「新次郎様が働くゆーてはりますで!」
    店の皆の驚きと雁助さんの声(笑)最高でした。

    明日で五代様が・・・明日のあさイチ泣きながらプレミアムトーク見ます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 雁助さんの声

      この声には驚きました。新次郎さんのまさかの承諾に驚いた加野屋の面々以上に驚いてしまいました(笑)

  7. うみがめ より:

    五代さまがあさちゃんだけでなく、新次郎さんも育ててしまった!こんな意外な展開は想像できませんでした。
    五代さまは新次郎さんといる時が一番自然でいられるみたいですね。五代さまにとってあさちゃんは心の支えなのに対し、新次郎さんは心の癒しだったのでしょう。私も新ちゃん友ちゃんをもっと見ていたかったです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 心の癒し

      素晴らしい表現ですね!大久保卿にも見せたことがないようなくつろいだ表情をいつも新ちゃんに見せていた友ちゃん。癒されていたのでしょう。

  8. atsu より:

    「あささんを頼みます」五代があさのことを夫である新次郎に頼むのも本来ならおかしいのですが、自分があさに対して担ってきた役割も今後は新次郎に任せたいということですね。あさが事情を知らずに五代を「どんどん先に行って、自分は後ろの方をついていくだけ」と評した時の新次郎の複雑な表情。こういう背景があって、三人に頭下げられたら、社長就任も断るに断れませんね。
    ごめんなさい!!注目と言っていながら、五代の部下の名前を間違えていました。三坂でした!!黙々と働く、愛想なしに見えるこういう人物が、思い余ってあさを訪ねてくる。「あささんだけには会いたくない」が、「だれよりもあささんに会いたい」の裏返しだとわかっていたから、じっとしていられなくなったんでしょうね。
    うめの「(雁助が)出て行くまでは」手当するというのも、自分は出て行かないと暗に答えているということでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今回の三坂さんはいつになく素敵でしたね。自分が心から仕えるボスの余命がわずかなのを知りながらも感情を表に出さず、ボスの本心を察してボスのために粛々と自分がなすべきことをこなす。美和さんの店にやってきた三坂さんの姿に心を鷲掴みされました。

      > 自分は出て行かないと暗に答えている

      きっとそうなのだと思います。雁助さんの、うめさんの肩に回そうとした手を引っ込めた手はうめさんを諦めたことの表現かなと思いました。

  9. つまぴょん より:

    新次郎さん、あさちゃんだけでなく、榮三郎くん、よのさんにまで頭下げられては、引き受けざるを得ないですね。

    これでお千代ちゃんに「お父ちゃんも仕事してますで~」って言えますね。

    それにしても雁助さんとうめさんが見ててもどかしい!!
    けど奥ゆかしい。

    二人とも今までそういうことを捨てて主にお仕えしてきたから、
    自分たちが当事者になった時、
    「どうしよう・・・」となってしまうのと、
    うめさんが主のもとに残るという義務と、
    自分の感情のまま雁助について行くかを悩んでいるときに、
    自分の感情を押しつけたら(肩を抱いたら)、
    うめが冷静に判断できないと思って、
    うめの方を抱こうとしてた手を引っ込めたんでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 二人とも今までそういうことを捨てて主にお仕えしてきた

      確かにそうですね。二人とも自分の個人的な幸福を求める機会はこれまでの人生の中で皆無に近かったのでしょう。それ故の戸惑い。鋭い観察眼です!勉強になりました。

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