あさが来た 103話 あさは一躍有名人になる

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月1日(月)放送
第18週 第103話 「ようこそ!銀行へ」

『あさが来た』第18週 第103話 「ようこそ!銀行へ」あらすじと見どころ解説

1891年(明治24年)開業の日から三年を経た加野銀行は順調に発展を遂げ、大阪の名門企業の一つに数えられていました。そんな中、あさは稀有な女性実業家として新聞や雑誌で繰り返し紹介され、すっかり有名人になっていました。

同じ頃、新次郎が社長に就任した阪神紡績も着実に成長し、あさも新次郎も仕事の面では順風満帆でした。しかし一方で、その頃のあさは大きな悩みを抱えていました。千代が成長するほどに母親への反発を強めていたのです。

千代はことあるごとにあさへの憎まれ口を言い始め、新次郎やよのが止めに入っても口を閉ざす気配はありません。そんな千代にも商売に関心を持たせたい。そう願うあさは千代を銀行の従業員と一緒に花木寮で勉強させようとするものの、千代はそれを拒絶。

千代の将来の希望は商いをすることではありませんでした。千代は、よのやさち、そしてはつのような優しい女性になることが望みだったのです。そんなある日、新次郎が思いがけない客を連れて家に帰って来るのでした。

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あさにも新次郎にも時代の追い風が吹いていましたが、公私にわたって順調というわけではありませんでした。

仕事が好調で忙しくなるほどに、千代があさに対して反発を強めていたのです。

幼少期より母親が不在がちで寂しさを募らせていた千代の心の傷が年月を経て大きくなってしまったところから第18週がスタートです。

『あさが来た』第18週 第103話 「ようこそ!銀行へ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

千代ちゃん役を演じる子役が鈴木梨央ちゃんにバトンタッチされた頃から暗示されてはじめていたあさちゃんと千代ちゃんの母娘の確執が本格的に表面化します。

母娘の対立が深刻になればなるほど、何故かあさちゃんの仕事はより忙しくなる、そんな多忙な日々が母娘の心の溝をより一層深くする皮肉。

そして心の溝が広がり、娘の気持ちが見えぬまま娘に良かれと思って言ったことやったことがさらに心の溝を広げる結果につながる悪循環。

深刻な母娘の確執は、少なくとも2月放送分では収拾されそうもありません。

確執が解けて物語の結末を迎えることを切に切に希望します。

『あさが来た』第18週 第103話 「ようこそ!銀行へ」
 朝ドラ観賞後の感想

明るい母娘喧嘩

あさちゃんと千代ちゃんの母娘喧嘩が明るい!

現代劇の喧嘩場面のようにわざわざ汚い言葉を選んだりしないこと。激しい感情のぶつけ合い寸前のところで母も娘も自分の言葉をセーブしていること。

千代ちゃんの言葉が時に過ぎてしまうのを、よのさんがしっかりと止めに入ること。(その時だけは)千代ちゃんは祖母に従う素直さを見せること。

そして何より、母娘それぞれの口から出てくる言葉に、周りの面々がお笑いを観る観客のように笑いで反応していること。

それらの要素がうまいこと作用して、とかく陰湿になりがちな母娘の口喧嘩の場面がも明るくて楽しめるつくりになっている。

これなら安心して観ていられそうです。(僕は朝ドラ鉄板の父と息子の確執は大好物ですが
母娘の確執は苦手なのです)

追記:明るい母娘喧嘩に対して、雁助さんだったらどんなツッコミを入れたんだろうと考えてしまうのは僕だけでしょうか。

人の心の機敏を捉えるのが巧みな新次郎

「母親のあんたが娘と同じ土俵に立ってどうする」

その母娘喧嘩を止めに入り、喧嘩の後にあさちゃんをたしなめる新次郎さんの言葉は、さすが人の心の機敏を捉えるのが巧みな新次郎さんだけのことはあります。

もしこの時に母娘喧嘩をするなと言ったら、あさちゃんの全否定になりかねない。

喧嘩をするなでなく、母親として喧嘩の仕方を考えよ。喧嘩をすることを認めた上で、喧嘩の仕方にだけ注意を与える。

説得力ある話法です。

社長業においても、心の機敏に通じた新次郎さんならではの説得術や交渉術がいかんなく発揮されていることを想像させてくれる、母娘喧嘩の仲裁場面でした。

追記1:テケツ

あさちゃんが収集している「テケツ」とは鉄道の切符のこと。「ticket(チケット)」のネイティブ発音が「テケツ」と聞こえたことが言葉の由来だとか。

平成の始めまで、チケット売り場をテケツ売り場と表記している映画館が世田谷区三軒茶屋にあったことを思い出しました。

追記2:かいらしい知り合い

新次郎さんが連れて来た「かいらしい知り合い」は藍之助くん?山王寺屋の「お家騒動」の始まりです。

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20 Responses to “あさが来た 103話 あさは一躍有名人になる”

  1. サンダーバード999 より:

    私が今日一番印象に残ったのは、あさとうめが会話しているシーンでした。
    「そんなに大きくなり続けなければならないのか?」との問に見せたあさの顔は、かつて「カツオやサンマ」に例えられた頃の余裕のあるものではなく、大きな責任を負い、それでも走り続けねばならないあさの性が感じられた良い表情だと思いました。
    この追い詰められた表情が今後の展開に関わってくるのでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      明治は内外ともの食うか食われるかの時代だったので、そんな緊迫感もあったのかも知れませんね。あさちゃんの焦りにも似た言葉の裏には。

  2. さーや より:

    千代ちゃん、負けん気が強いところが母親そっくりですね~☆ 明治生まれの彼女が現代っ子に見える不思議な感覚を覚えました(笑) あと、明治大正浪漫に弱い私は、千代ちゃんのお部屋がかなりのツボ!かの中原淳一氏が描いた挿し絵に出てきそう…また楽しみが増えました♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 明治大正浪漫

      千代ちゃんが女学校に入学すると、明治大正浪漫の世界がさらに濃厚に描かれることになるかも知れませんね。

  3. まゆ より:

    あらすじを見た時は周りは千代ちゃんのあさへの憎まれ口を止めないのかとか、綺麗な着物が着れるのは誰のおかげだと思うのかとやきもきしていました。
    でも今日の放送を見て、よのさんは母親への憎まれ口はあかん、新次郎さんは綺麗な着物を着れるのはあさが店を立て直してくれたらだと、ちゃんと話していてくれたことにほっとしました。

    でもこの年頃は正論を言われれば言われるほど心では「ふんっ」とそっぽを向いてしまうものですよね。
    思春期の難しさをどう修復させていくのか、これからが楽しみです。

    今日のようなやり取りが続くなら安心して見られるなと思えました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      よのさん、孫を溺愛しながらも言うべきことはしっかり言ってくれるところがさすがです。よのさんのおかげで安心して見てられますね。

  4. 新次郎さまファン より:

    新次郎さまが、羽織をするりと脱いで正座している姿が色っぽく感じられたのはわたしだけでしょうか(あは)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      そこまで気がつきませんでした!もう一回、見直してみます。
      いいことを教えてもらいました。ありがとうございました。

  5. うみがめ より:

    千代ちゃんの反抗期シーン、正吉さん、雁助さん、五代さまのように実際に維新を生き抜いた男性が話をすれば、千代ちゃんも少しは理解しようと思ったかもしれないですね(新次郎さんは仕事から逃げていたので、説得力が無いんでしょう…)。
    大阪経済の発展をナレーターで説明している時、五代さまが長生きしていれば借金は残らなかったかも、などと今回はたらればで退場された方々を偲びながら見てしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今の千代ちゃんの周りには説得力を持った男性がいないという指摘、とっても鋭いです!まだオンブされていた頃の千代ちゃんは、いつも五代さまに目が釘付けだったので五代さまの説明だったら維新に興味を示したかもしれませんね。

  6. misty より:

    テケツ(チケット)
    明治の人の方がネイティブですね

    ほんとに恵まれたお嬢さん、千代ちゃん
    いづれは跡取り男性と結婚してくれるでしょう

    ただ、お母ちゃんの背中は見てほしいな
    世間にもまれたらわかるかな

    本人は古き女性の生き方
    あさちゃんは新しい女性の生き方
    対比が描かれるのですね
    よしあしなど現代人にも考えさせてくれるのですね

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      江戸時代生まれの母が新しい時代の生き方。
      明治の生まれの娘が古い時代の生き方。
      新旧、逆なのが面白いところですね。

  7. VEGA より:

    あさと千代の価値観のちがいが言い争いの一因になっているように思います。よのさんや新次郎さんが間に入ってかえってややこしくなりはしないか心配です。こんなとき祖父の正吉さんがいたらどんな言葉をあさや千代にかけていたか・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      わずかな間でしたが正吉さんは千代ちゃんを溺愛していました。正吉さんがもっと長生きしていればきっとおじいちゃん子になっていたはずです。正吉さんの言うことだったら千代ちゃんは何でも素直に聞き入れたでしょうね。

  8. tonton より:

    五代、雁助を始めとしたメンバーチェンジの影響が
    ボディーブローのように効いてきたと感じられるような回でした。

    ある曜日に誰かが欠席しても他の誰かがいる、という状態じゃない回でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      明日あたりから出てくる山王寺屋一家のエピソードがどこまで引っ張ってくれるのか。山王寺屋さんの責任、重大ですね。

  9. えびすこ より:

    千代は明治生まれですね。八重の桜に出た徳富兄弟と世代が近いので幕末の混迷を知らない世代ですが、明治の前半に生まれた人の価値観・発想は平成生まれの人と近いと最近思います。
    もっと言えば江戸時代の初頭に生まれた人も戦国の動乱を知らないので、千代の様な感覚を持っていたのかと思いますね。
    奇しくも風吹ジュンさんは両番組で「孫が明治生まれである」人を演じていますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      動乱に巻き込まれていなければ当事者意識を持てない。
      国や時代を超え、世代間に横たわるテーマかも知れません。

  10. よるは去った より:

    千代「維新なんて知らんさかい。徳川様ってどなただす?」ちょっと以前、石原慎太郎先生が東京都知事だった時に、電車の中で二人の大学生が「昔、日本とアメリカは戦争したんだってな?」「どっちが勝ったんだ?」と言っている会話を聞いて「つくづく情けない。」と思ったというエピソードを思い出してしまいました。何時の時代も千代ちゃんとかあの大学生たちのような子はいるのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 何時の時代も

      えびすこさんがそのあたりについてコメントをお寄せ下さいました。

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