あさが来た 104話 藍之助が加野銀行に入行

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月2日(火)放送
第18週 第104話 「ようこそ!銀行へ」

『あさが来た』第18週 第104話 「ようこそ!銀行へ」あらすじと見どころ解説

ある日、白岡家に思いがけない客が訪ねて来ました。惣兵衛とはつの長男・藍之助がたった一人で大阪にやって来たのです。藍之助は新次郎とあさに言いました。ようやく両親が加野銀行で働くことを許してくれた。今日から自分を働かせて欲しいと。

新次郎とあさは、藍之助が嘘を言っていること。本当は家出同然に出て来たことを察しつつも藍之助を社員見習いとして加野銀行で雇うことに決めました。幕末からの加野屋の歩みを聞かされた藍之助は、喜び勇んで仕事に励みました。

そんな中、千代が通う高等小学校の担任教師からあさに呼び出しがかかります。小学校に呼び出されたあさは担任教師に尋ねられました。千代が高等小学校を卒業した後の進路をどうするつもりでいるのかと。

帰宅後、新次郎はあさに改めて尋ねました。将来、千代にはどんな道を歩んで欲しいと考えているのかと。仕事に奔走する日々の中、千代の将来を真剣に考えていなかったあさは、新次郎からの問いかけに困惑してしまうのでした。

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藍之助の登場です。しかし、その様子はどこか不自然。あさと新次郎は、藍之助が家出して来たことを見抜きます。

あさと千代の親子の確執にはつと藍之助の対立が加わり、仲良し姉妹の母親としての苦悩が対比されながら描かれ始めます。

『あさが来た』第18週 第104話 「ようこそ!銀行へ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

『あさが来た』前半。あさとはつが嫁いだばかりの頃、姉妹のどちかが浮くとどちらかが沈み、一方が沈むと一方が浮く。

嫁入り後の姉妹の人生の浮き沈みを対比しながら描くストーリーテリングがとても鮮やかだったことが強く印象に残っています。

大人になったあさとはつの姉妹は、今度はそれぞれの心の中に浮き沈みの両方を常に抱え、そんな浮き沈みに思い悩む姿を再び対比しながら描く。

そして姉妹のそれぞれの子供たちの悩みも対比する。

そんな苦悩の対比の対象外になっている新次郎と惣兵衛の対比は、一体どう描かれるのでしょうか。

『あさが来た』第18週 第104話 「ようこそ!銀行へ」
 朝ドラ観賞後の感想

藍之助くんの今後の展開

かつて山王寺屋一家が和歌山に向けて旅立つ直前、はつちゃんに連れられて加野屋に一泊した藍之助くんが見せた商才の芽。

藍之助くんの将来への暗示とも言えるあの場面が回収される段となりました。

思えば藍之助くんが生まれたのは奇遇にも加野屋でした。その後、よのさんが藍之助くんを加野屋で預かりたいとアプローチをかけ、新次郎さんは藍之助くんからお父ちゃんと呼ばれることがあの頃の何よりの心の癒しになっていました。

そして上述の藍之助くん加野屋一泊パチパチはん場面を経て、成長して大阪にやって来た藍之助くんは加野屋の店の様子に心を奪われる。

藍之助くんと加野屋ファミリーの縁のフラグが実はこれでもかというくらいに張り巡らされていたことに今さらながら驚きました。

ちょっとネタバレとなってしまいますが、藍之助くんは今週後半にはおっかないお母ちゃんになったはつちゃんに連れ戻されるようです。

藍之助くんが意外にも素直に連れ戻されるのは、直接的にはよのさんの説得によるもののようですが、今回、月曜日のへいさんが言った「銀行家として大切なのは嘘をつかんこと」という言葉の影響も決して小さくないのかも知れません。

あんなに堂々と嘘が言えるものかとあさちゃんを呆れさせた藍之助くんですが、嘘は禁物というへいさんの言葉に動揺を隠しきれない素直さがかいらしい。

白蛇はんとはつちゃんの了解のもと、藍之助くんが再び加野銀行にやって来る日を楽しみに待ちたいと思います。(菊さんが藍之助くんの加野銀行勤務を認めていることだけは嘘偽りがないみたいです)

追記1:当ブログでは、藍之助くんと千代ちゃんの恋バナを予想したこともありましたが、残念ながらそれはなさそうです。

追記2:史実では、目掛けが生んだ子に加島屋グループの要職を担わせていますが、その子のポジションに藍之助くんが入るのかも知れません。

加野銀行が繁盛する理由

あさちゃんが雑誌などに寄稿することで銀行の広告宣伝費が浮く。パブリシティの威力を知り抜いた月曜日のへいさんの目の付け所がさすがです。

一方で、藍之助くんに問われる形を借りて初めて明らかにされるへいさんが加野銀行を選んだ理由。そしてその理由を通して語られる加野銀行が繁盛する原点が維新直後の銀目廃止の騒動にあるという事実。

加野銀行、ひいてはあさちゃんの快進撃が決して偶然の産物でないことが良くわかる、これまでにない深い回想でした。(そしてその回想場面の中で、チョンマゲ時代の雁助さんと再会出来たのには感激しました)

藍之助くんの質問に端を発した一連の場面でへいさんの人と成りを説明し、加野銀行の今日までの歩みをまとめ、そして起点となった藍之助くんの心に嘘はいけないと楔を打ち込む。

今日もまた巧みな話術がさえわっていました。
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16 Responses to “あさが来た 104話 藍之助が加野銀行に入行”

  1. tonton より:

    銀目廃止の時に我を忘れて噛みついていた後藤屋の奥さんが
    時代の変化に上手く乗って、すっかり羽振りが良くなったので
    雰囲気が全く変わってましたよね。
    気が付くまでに時間がかかるのも無理はないです。

    後半に入ってすっかり街の雰囲気も明治になったのと同時に
    格差社会もしっかり描いています。

    その日暮らし?状態だった後藤屋の奥さんだけではなく、
    変わり者と指を指されていたあさが、羨望の的になったり。
    回想シーンが流れた週は神週、神回でしたね。
    懐かしくなりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 回想シーンが流れた週は神週、神回

      はい、時代の移り変わりの激しさの描写は神週、神回でした。

  2. もんすけ より:

    「自分の道を決める権利がある」
    きっと和歌山ですでに、はつかあちゃん達と何度もぶつかっていたのでしょうね。

    また、千代ちゃんは、はからずもその才能があったのか。
    はたまた雁助さんの「働く姿をよくみておくように」との言葉から
    あさちゃんに負けじと頑張ったのかはわかりませんが、
    成績がよいのを隠しているところに青春の惑いが透けてみえ、
    親への跳ね返りっぷりが、かいらしく感じられました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      千代ちゃんの成績の良さは両親が両親だけにそれもアリかなとは思いましたが、パチパチはんが得意というのは意外でした。そして、それをひた隠しにするあたり、

      > 青春の惑い

      自分も母親と一緒なのかという気持ち半分、親に負けたくない気持ち半分。
      迷ってますね。

  3. ミナナ より:

    千代ちゃん、藍之助のほのかな恋バナ予想してましたが、この脚本の巧みさ甘く見てました(苦笑)

    世が世ならすぐにでも頭取候補の立場でありながら嘘をついてまで丁稚…それも生き生きと…藍之助のいじらしさに菊さんの立場になって泣いてしまいそうです…。へぇさんに教えを乞う時のみんなの温かい空気もじんとしました。藍之助くんがへぇさんとじっくりお向かいでお話できるようにお弁当の位置を変えてあげた先輩たちの温かさの演出も巧みでした。

    もう本当にいちいち細やかなので朝の家事と朝食はすませておくか後回しです(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      藍之助くんが月曜日のへいさんに教えを請う場面。おっしゃる通り、一人一人の細やかな気遣いが繊細で感動しました。先生と持ち上げられながらも常に腰が低いへいさんの謙虚さも素敵でした。へいさんが大好きになった瞬間でした。

  4. ハンス より:

    いつも、楽しく拝見させていただいています。大人のドラマの味わい方を知ってらっしゃる方のコメントが多く、より広く深く、感動を増幅させていただいており、心より感謝申し上げます。
    今日の展開で「アッ」と思ったのは、あさと談笑している仕立て屋のおかみさんです。確か、銀目廃止の時、加野屋に押し掛けた人たちの一人、赤ちゃんを背中に背負い、あさに窮状を訴えたおかみさんではなかったでしょうか。勘違いだったら、すいません。
    この朝ドラ、あまちゃん以来、久しぶりにハマッていますが、見るきっかけは、女優の波瑠さんでした。一昨年、NHKの「おそろし」というドラマで初めて彼女の存在を知り、とても日本髪、時代劇の似合う女優さんだなと感心し、その記憶から、このドラマを見始めましたが、今では、このドラマに、彼女の演技に、完全に魅了されています。これからが、本当に楽しみな女優さんです。
    それにしても、今日の回想、とても昔むかしのことのようですが、本当は、つい3か月ほど前のことなんですね。ドラマの登場人物たちと共に「同じ時」を過ごす不思議さ、面白さ、切なさを感じずにはいられません。これから、最後の瞬間まで、見逃さず、同じ「時代〔とき〕」を共有していきたいと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントを頂戴致しまして、ありがとうございます。
      あさちゃんと談笑していた後藤屋の奥様、お察しの通り銀目廃止騒動の窮地を救われたあの女性かと思います。

      > ドラマの登場人物たちと共に「同じ時」を過ごす不思議さ

      同じ感慨を持ちました!いつの間にか江戸時代が遠い昔に感じられ、徳川さまってどなたさまと言ってのける千代ちゃんに、登場人物たちと同様の違和感を禁じ得ない。

      よく出来たドラマこその感覚かと思います。

  5. misty より:

    後藤屋さん、大口の顧客としてあさが応対してましたが
    後藤屋さんの奥さんて 銀目廃止のときにあさに噛み付いてた
    赤ちゃん抱っこしてた若奥さん?
    だとしたら助かった恩義で得意客になったんですね
    油断も隙もないすごい脚本ですね
    ちょっと気になることがあったら忘れないようにしときます(笑)

    千代ちゃん、意外に勉強できるのですね
    しゃべり方、性格もあさそっくりと思いました
    方向は違うけど
    母娘は生涯の理解者になれるし、跡継ぎ(の妻?)なので
    見守りたいと思います

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      後藤屋の奥様、やっぱりあの時の女性ですよね。
      気になりましたが確信が持てませんでした。

      本当に真剣に見ていないと大事なところを
      見逃してしまう緻密な脚本だと思います。

  6. えびすこ より:

    藍之助役の森下くんはこの番組がドラマデビューだそうです。
    今後の活躍に期待が持てそうです。ひょっとすると真田丸での真田大介役(真田信繁の長男)抜擢も。
    あさが来たは年明け後も好調を維持しています。
    「五代さまブーム」も依然続いていますね。

    ところで千代の生年は実際の広岡浅子の娘の生年と同じですか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代さま死してブームはますます熱を帯びてきましたね。
      五代さま主演の忍者映画まで逆輸入されるとか。

      千代ちゃんの実在モデル・亀子さんの生年は1876年(明治9年)。
      そして千代ちゃん誕生の翌年に加野炭鉱の落盤事故が発生。
      それが1877年(明治10年)のことだったので生年は同じようです。

  7. よるは去った より:

    その昔、苦境を助けた小規模の商店が今や大口の取引先となって。ドラマの中で何遍となく「倍になって返ってきますさかい。」という台詞を聞いてますがこの事も一つですね。山崎平十郎「嘘はつかん事です。」藍之助君にはどれだけ胸に突き刺さっているのでしょう?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「倍になって返ってきますさかい。」
      そういえば言ってましたね!良い意味での「倍返し」でした。

  8. atsu より:

    あさに、「(取材などの)依頼はできるだけ受けてほしい。宣伝費の節約になるから」と言ったというへぇさんの言葉に吹き出しました。細かい字を書いて紙の無駄を省き、言葉も必要のない時は「へぇ」で済ませ、雁助に「けち」と言われたへぇさんです。ただ、経営者が新聞・雑誌に取り上げられることは、自分たちで広告を出して宣伝するより、効果的かもしれません。特に女商人というのは現在より希少価値だったでしょうから。そのあたりのセンスもへぇさんは光っていますね。(いつも長いコメントを少しでも字数を減らしたくて登場人物は名字か名前で敬称略にしていますが、平十郎ほど名前を呼ばれないキャラはさすがにへぇさんにします。あまりに感じがでないので)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      あさちゃんという名物経営者の存在が宣伝の節約になるというへいさんの発想。始末屋ならではの発想でもありましたね!へいさんが極め付けの始末屋だということを失念していました。思い出せて頂きありがとうございます。へいさんの言葉が二倍楽しめました。

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