常子の騒動/家訓を破る / とと姉ちゃん 第1話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年4月4日(月)放送
第1週 第1話「常子、父と約束する」

『とと姉ちゃん』第1週 第1話 「常子、父と約束する」あらすじと見どころ解説

昭和33年(1958年)。ある三姉妹によって創刊された雑誌が人気を集めていました。女性のための雑誌を目指して『あなたの暮らし』を創刊したのは小橋常子。そして二人の妹、鞠子と美子。このお話しはその三姉妹の活躍を描く物語です。

昭和5年(1930年)静岡県遠州地方。綿織物の産地として栄えた浜松の地で、ヒロインの小橋常子は、父・竹蔵と母・君子を両親に持つ三姉妹の長女として育ちました。綿織物を製造する遠州浜松染物工の営業部長を務める父・竹蔵は変わり者として知られていました。

その人柄は常子が起こした騒動で遺憾なく発揮されます。ある日、常子は「綺麗なものを書く」という綴り方の宿題をするため町の景色を一望できる7メートルもの高さのある物干し台に登り、騒ぎを起こしました。

常子は、駆けつけて来た父・竹蔵に叱られることを覚悟するものの、意外にも竹蔵は常子のとった行動を褒めたたえます。家族に優しい竹蔵でしたが、ある日のこと竹蔵は仕事の都合で小橋家の家訓を初めて破ってしまい三姉妹を深く落胆させてしまうのでした。

<<『とと姉ちゃん』トップページ | 次回2話>>

midokoro
物語はヒロイン・常子の少女時代から始まります。

ヒロインの常子の少女時代を演じるのは、なんと『梅ちゃん先生』のヒロイン・梅子の少女時代を絶妙な持ち味で演じた内田未来ちゃんです。

『とと姉ちゃん』第1週 第1話 「常子、父と約束する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

ヒロイン・常子のお転婆娘ぶり。そんな常子を叱るどころからありのままの娘をおおらかに受け入れる父。

この父(とと)の遺志を継いだ長女(姉ちゃん)で『とと姉ちゃん』。この物語のタイトルの由来が第1回から描かれる父と娘の関係にあります。

ヒロインの人生に大きな影響を与えるはずの父と娘のかけがえのない日々が描かれる第1週はもしかすると全編を通じてのフラグが埋め込まれているかも知れません。

1回1回を丁寧に見て行こうと思います。

▼内田未来(小橋常子の少女時代)
・『梅ちゃん先生』(2012年)ヒロイン・下村梅子の幼少期
・『かぐや姫の物語』(2013年)かぐや姫の幼少期

▼西島秀俊(ヒロインの父・竹蔵)
・『純情きらり』(2006年)杉冬吾役
・『女が眠る時』(2016年)清水健二役

『とと姉ちゃん』第1週 第1話 「常子、父と約束する」
 朝ドラ観賞後の感想

『あさが来た』の思い出に酔う暇もなく『とと姉ちゃん』がはじまりました。

主題歌とオープニング

宇多田ヒカルさんへの造詣は深くない、というか浅いと言った切ったほうがいいくらいの僕がこんなことを言っては熱心なファンの方に叱られるかも知れませんが、過去の歌声と較べて主題歌の宇多田ヒカルさんの歌声に大人の潤いと優しさを感じました。

春から夏にかけての明るい季節に放送される朝ドラの主題歌としてこれから毎朝心地よく聴くことが出来そうなのが嬉しい。しかし、放送が終わる初秋には夏の終わりの切なさを演出してくれそうで、今から最終回を迎える頃が心配です。

オープニング映像も主題歌と一緒に明るい朝、明るい季節を盛り上げてくれて秀逸。そして『あさが来た』同様にシンプルなハンドメイド・テイストが癒やされます。

『とと姉ちゃん』初回から馴染めました

昭和33年。高度経済成長時代を僕は経験していませんが、話に何度も聞かされたその時代の明るさが伝わって来るトップシークエンスで一瞬に心わしづかみです。

原稿を電話で断られたと報告する部下に、直談判しろと檄を飛ばすととボス。

リアルでもヒロイン実在モデルの大橋氏は、文豪や皇族の原稿をとるために、時には押しの一手で、時には粘りに粘ったということですが、そんなヒロインの人と成りを一瞬で見せてしまう演出も切れ味が鋭く今後のテンポの良い展開を期待させてくれます。

そして昭和5年。『あさが来た』最終回の十数年後です。時代は近いですが、物語の舞台はセレブ家庭から一転、庶民の家庭へ。

セレブ家庭の洗練された所作にも見とれましたが、慎ましい暮らしをする庶民のお行儀の良い立ち居振る舞いもまた、すべてにおいてガサツな現代人の僕には新鮮です。

ととは一週間でいなくなってしまうのが残念ですが、『となりのトトロ』のサツキとメイのお父さんと雰囲気が似ているなと思いました。

かかは、天然キャラぶりをチラリと見せてくれましたが、これからその天然キャラを全開させてたっぷり笑わせてほしいものです。

子役の三人の女の子も可愛い。

常子を演じる内田未来ちゃんは『梅ちゃん先生』のチビ梅子が忘れられません。いつも信郎くんに泣かされる泣き虫ながらも、いつも信郎くんにくっついてまわり、ここぞという時にアッカンベーを決めてくれるのが大好きでした。

そして三女の美子ちゃん。

昭和の写真集から抜け出してきたのかと錯覚を起こすほどの昭和テイストの愛らしい顔にビックリです。

『とと姉ちゃん』、初回から馴染めました。また楽しい半年を過ごすことが出来そうです。

<<『とと姉ちゃん』トップページ | 次回2話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

19 Responses to “常子の騒動/家訓を破る / とと姉ちゃん 第1話”

  1. とも より:

    初めまして!
    「あさが来た」で、先の展開が気になって気になって…このサイトにお世話になっていました。
    「とと姉ちゃん」もよろしくお願いします。

    初めてのコメントがご指摘で申し訳ないのですが…
    あさが来たの最終回はまだ明治でしたので、今回の舞台の昭和5年までは大正時代が丸々入りますよね。
    この大正の15年間も、日本がここまで変わるには短い時間だなーとは思いますが…

    と言いつつ、私はまだ、とと姉ちゃんは見られていません。BSの「夜とと」を楽しみに、こちらで予習させていただきます♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントとご指摘ありがとうございます。
      大正を完全にすっ飛ばしていました。早速、訂正させて頂きました。
      今後もこんなことが度々あろうかと思いますが、これから半年間よろしくお願い致します。

  2. のんのん より:

    気持ちを新たに、こちらでもよろしくお願いします。


    昭和の世界観と宇多田ヒカルちゃんの今までよりも落ち着いた歌い方に新しさを感じました。
    高畑充希ちゃん演じる常子さん、着ていた水玉ワンピースが似合って可愛かった!
    花子とアンの醍醐さんのようなファッションを魅せてくれるのでしょうか!?
    チビ常ちゃんの着物の内側と襟も赤。江戸明治セレブの華やかさと違い、庶民だから地味ながらも、ファッション力入れてるなぁ、と早速楽しみです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新作でもこちらこそよろしくお願いします。

      > 今までよりも落ち着いた歌い方

      大人の声になった!そんな気がしました。そしてちょっとお母上を思い出しました。

      > ファッション力入れてるなぁ

      衣装は、故・黒澤明監督の娘で名うての映画の仕事を数多くしてきた方なので、かなり力を入れるのではないかと僕も期待してます。昭和30年代のファッションは明るいですからね。

      • のんのん より:

        流石朝蔵さま。

        あさが来たも母と着物あわせや帯結びを楽しんでました。
        今回も楽しみです

  3. ぺん より:

    明るく、ほのぼのとした物語といった感じでいいです。末っ子の美子ちゃんの可愛さに癒されます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今朝からはじまった『とと姉ちゃん』柔らかな空気感が心地よいですね。楽しい朝をこの先の半年も満喫出来そうです。

  4. 1013 より:

    朝蔵さん、今回もお世話になります。
    いきなりですがとと様がおミカン揉んでましたが、うちの青果部チーフ(私スーパー勤めなんです)に訊いたところ、揉むと酸味が和らぐそうです。
    ただし落とすと皮の苦味が果肉に移って苦くなるそうです。
    不思議なものですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      竹蔵さんのあの行動、本当のことなんですね!初めて知りました。是非、僕も試してみます。酸っぱいみかんが苦手なのでこれは朗報です。

  5. よるは去った より:

    今は花見(桜)の季節ですが、今日の最後の場面であの姉妹がはしゃいでいた「紅葉狩」という言葉は私自身どちらかというと馴染みの薄かった言葉です。歌舞伎芝居(新歌舞伎十八番の内 紅葉狩)や落語(粟田口 国府台の紅葉狩)などを通じて知った言葉で、最初は紅葉を採集して標本でも作成するのかしらとすら思いました(汗)。周囲にそういうスポットがなかったせいもあるかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『あさが来た』で自分の祝言の日を忘れた新次郎さんが出掛けた目的が「紅葉狩り」だったと記憶しています。池のほとりで新次郎さんが三味線を弾いていた場面です。

  6. koji より:

    けさも「あさが来た」が始まるような気がして。。。

    これまで、それほどのロスはなかったのですがホンモノのロスに陥ったことを実感しました。

    どうしたもんじゃろのぉ~(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      僕も朝に『365日の紙飛行機』が流れるのが当たり前になっていたので、それがない朝がなんだか不思議でした。

  7. エイスケの後輩 より:

    「あさが来た」の後を引き継ぎ、いよいよ始まりましたね。
    オープニングの曲もやさしく爽やかで良かったです。

    冒頭、三姉妹が駆け出して行くシーンについて、「あさが来た」のラストで主人公と旦那さんが歩いて欲しかったとの意見がありましたが、正にあさが築いた道を後進が駆け抜けていく様に感じ、なんだか2つの物語が繋がっている様にも感じました。

    また、お父さんが颯爽と自転車で駆けていく所も、ふらふら走っていたあさの後を継いでいる様に感じました。

    買収や合併といったアグレッシブなビジネス要素も強かった「あさが来た」と比べると、落ち着いた印象がありますが、楽しみに見て行きたいと思います。

    余談ですが、私は主人公役の女優さんに似ていると言われ、以前出演されていた朝ドラ放映時にも職場の沢山の方に指摘されたのですが、この半年間は育休のため、そういった事は無さそうで残念です(笑)

    これから半年間もよろしくお願いしますm(__)m

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      竹蔵さんの自転車姿、僕もあさちゃんのヨロヨロ自転車がかぶりました。前作では未知の乗り物だった自転車がすでに庶民の足に。移り変わりの激しい時代だったんですね。

      > 主人公役の女優さんに似ている

      『ごちそうさん』の希子ちゃん以来、高畑充希さんのファンなのでそれは気になります!

  8. カッチ より:

    とと姉ちゃん見ました。
    なんか今まで着物ばかり見てたので新鮮でした。
    あさみたいにおてんばみたいですね。
    でも恐くて降りられなくなるところは違いますが。
    西島秀俊さん、やさしい父親ですね。
    そして木村多江さん相変わらずおっとりしてますね。
    それからなかなかおもしろい家訓でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      昭和初期はもちろん現代とは異なりますが、幕末や明治よりは現代に近いせいか不思議な懐かしさを感じました。描く家族がセレブでなく庶民なのも、庶民の僕には安心感を与えてくれる要素です(笑)

  9. つまぴょん より:

    第1回目をBSで見ました。

    朝から、美しい言葉が飛び交うこのドラマ。
    ほっとしますね。
    そして自分も常にこのように美しい言葉を使わねば…と。

    今の日本が失ったものが初回からたくさん見られ、
    今後がますます楽しみになりました。

    常子ちゃん役、どこかで見たことあるなと思ったら、
    梅ちゃん先生の子供時代の子でしたか!
    びっくりぽんです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 今の日本が失ったもの

      ととの帰宅を三人の娘が玄関で正座を迎えるところなど、まさに失ったものの一つかも知れません。『とと姉ちゃん』は大切なことを思い出させてくれそうです。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ