竹蔵結核患う/常子の名 / とと姉ちゃん 第4話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年4月7日(木)放送
第1週 第4話「常子、父と約束する」

『とと姉ちゃん』第1週 第4話 「常子、父と約束する」あらすじと見どころ解説

年の瀬に竹蔵が結核を患いました。年が明け昭和6年(1931年)の正月。竹蔵は、正月というのに初詣にも行くことが出来ず自宅で弱った身体を休ませていました。そんな中、小橋家は家族揃って百人一首を楽しみます。

そして竹蔵は、百人一首の中の一首を取り上げると常子に説明しました。「ささいでごく普通の暮らしが、常に変わらずあってほしいものだ」という意味を持つ短歌に、常子の名前は由来しているのだと。

春が来るまでには身体を全快させ家族と花見に出かけたいと願う竹蔵でしたが、その後も容体は悪化の一途を辿ります。昭和6年(1931年)4月。その頃、竹蔵は子供たちへの結核の感染を案じ、家の中で隔離された生活をしていました。

竹蔵は家族に心配をかけないようにとつとめて明るく振舞っていたものの、食欲は減退し身体は衰弱しきっていました。楽しみにしていた花見を竹蔵が出来なくなることを残念に思う常子は、竹蔵に花見をさせてあげられないものかと考えをめぐらすのでした。

<<前回3話 | 次回5話>>

midokoro
ヒロイン・常子の名前の由来が竹蔵の口から語られ常子を感激させるその一方で、竹蔵は結核を患い父と娘の永遠の別れのフラグが立つ第4回。

父と娘の絆を描くことで、その後に描かれる別れの悲しさを際立たせます。

『とと姉ちゃん』第1週 第4話 「常子、父と約束する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子の名前の由来になった百人一首の和歌は以下のものと思われます。(3/31追記:以下の和歌で確定です)

① 世の中は
② 常にもがもな
③ 渚(なぎさ)漕ぐ
④ 海人(あま)の小舟(をぶね)の
⑤ 綱手(つなで)かなしも
  鎌倉右大臣(源頼朝の次男、1192~1219年)

① 世の中の様子が
② いつまでも永遠に変わらないでほしいものだ
③ 波打ち際で漕いでゆく
④ 漁師の小舟に
⑤ 綱がくくられている当たり前の情景が愛おしく感じる

漁師が波打ち際で漕ぐ小舟に綱がくくりつけられている。たったそれだけの平和で当たり前の情景がいつまで続いてほしい。

そんな気持ちが込められた和歌の意味を病床の父が語る。この和歌はこの先、再び登場するかも知れません。しっかり記憶にとどめておきたいところです。

『とと姉ちゃん』第1週 第4話 「常子、父と約束する」
 朝ドラ観賞後の感想

美子ちゃんが不憫

前回、自転車で颯爽と走り回っていた竹蔵ととが一転、病床に(涙)

常子ちゃんと鞠子ちゃんは状況を理解出来ているものの、幼い美子ちゃんにはととが病気だということがわからない。

美子ちゃんにしてみれば、理由もなくととに遊んでもらえないことに理不尽な思いをしているに違いない。大好きだったととの膝の上にも乗ることが出来ない。寂しさを募らせる美子ちゃんが不憫でなりません。

そんな美子ちゃんを見ていて思い出したことがあります。

どなたの話しか思い出せないのですが、ある著名な男性の実話です。

その方は幼少期から母親に愛情をたっぷりと注がれて育ちました。ところがその母親が感染性の病に倒れる(結核だったかも知れません)

最愛の母親は病気になって以来、鬼のような性格になった。母親恋しさにその男性が母親に近づこうとするものなら、鬼のような形相でわめき散らす。

その男性の心の中には母親=鬼という印象が植え付けられたまま母は逝去。

そしてその男性が成人後、病床の母は泣く泣く鬼を装っていたこと。それは愛する息子に自分の病気を感染させたくなかった必死の親心だったことが判明するという実話です。

話を『とと姉ちゃん』に戻します。

寂しさを募らせる美子ちゃんの心へのダメージは来週以降描かれるようですが、願わくば心のダメージが出来るだけ小さく済んでもらいたいものです。

というか、朝ドラで父=鬼なんていう壮絶な物語はあり得ないですよね(笑)

微妙に屈折した鞠子ちゃん

今回も次女の鞠子ちゃんから目が離せません。

成績はオール「甲」の秀才。「丙」があるお姉ちゃんとはえらい違いです。

しかし、「丙」があるお姉ちゃんの名前には物語があるのに、自分にはそれがない。物語がないばかりか一歩間違っていたら「餅子」になっていた。

逆に言うとお姉ちゃんと自分との間に感じている「差」を埋めようと必死になった結果、秀才になったのかも知れません。

そんな微妙に屈折した鞠子ちゃんの成長した姿がますます楽しみになってきました。

<<前回3話 | 次回5話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

13 Responses to “竹蔵結核患う/常子の名 / とと姉ちゃん 第4話”

  1. koji より:

    『あさが来た』の和歌山有田ミカンに続いて『とと姉ちゃん』でもミカンがお目見え。

    静岡県もミカンの産地で本作のミカンは「三ヶ日ミカン」ではないかと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      関東人の僕には三ヶ日ミカンのほうが馴染みがあります。ちなみに和歌山のミカンは、鴨居の大将がマッサンの実家にドッサリと送ってましたね。

      • koji より:

        たしかにたしかに、最初と一箱では動じなかった亀山家も次々と十箱も目の前に積まれて面食らっていたのを思い出しました(笑)。

  2. atsu より:

    引越しが済み、やっと朝ドラを楽しめるまでに回復(?)しました。途中見られなかった回はこのサイトで補わさせていただきました。どうもありがとうございました。
    とと姉ちゃんの初回を見て、長谷川町子の「サザエさんうちあけ話」がどうしても思い出されて仕方ありませんでした。調べてみたら長谷川町子と常子のモデル大橋鎭子は同じ1920年生れ、どちらも三姉妹。父親は子煩悩。町子の父も技術者でしたが家庭をそれは大切にし、大事なお得意様の相手を口実をつくって断り、家族を連れて外出したところ、そのお得意様とばったり出会ってしまったとか。ただ、その後が・・・。同じになってほしくないんですが。
    「サザエさんうちあけ話」も朝ドラ「マー姉ちゃん」になっています。当時私は昼間学校へ行っている時代だったので、ほとんど見られませんでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      お引っ越しお疲れ様でした。

      > 『マー姉ちゃん』

      「姉ちゃん」「三姉妹」、本作ともども朝ドラの記号満載ですね。

      また、朝ドラの記号ではありませんが『マー姉ちゃん』のヒロインの名は「マリコ」。本作はヒロインの妹が「マリコ」。意図的にこうしたんでしょうか。

      長谷川町子さんと言えば、昔、『サザエさん』の舞台となった街に住んでいたことがあります。その頃、三河屋さんの実在モデルがセブンイレブンになったのがショックでした。

  3. よるは去った より:

    竹蔵父さんはまるで一瞬、一瞬を大事に過ごしている。やはり今日はそんな風に見えました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今回は家族には告げないながらも、心の奥深くでは死期を悟り始めているのかも知れませんね。それ故に一瞬々々が切なく愛おしくてならないのかも知れません。

  4. ぴょん太君 より:

    マッサン以来いつも読ませていただいています。本編視聴と同じくらい楽しませていただいています。ありがとうございます。ところで 今回の常子ちゃん役の子は 梅ちゃん先生の子役の子とは?!常子ちゃんのお鼻から唇 特に口元のちょっとおちょぼに動くしぐさが 高畑充希さんそっくりで よくこんなぴったりな子を見つけてきたなあと感心していたんですが。ということは 高畑さんと堀北さんも・・・確かにお口がおちょぼに動くところが似ていると思いませんか???

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      長らく当ブログをご愛顧いただき感謝です。
      高畑充希さんと堀北真希さん、似てないようでどこか通じるところがあるような気もします。ネットの画像を並べてみてそう思いました。

  5. カッチ より:

    「かか」は子供相手に容赦なしでしたね。
    でも「とと」の目配せで気付き少し手を抜いてましたね。
    常子の名前のルーツがわかって良かったですね。
    僕は子供の頃父に聞いたのですが教えてもらえませんでした。
    ただ、自分が難しい名前だったのでやさしい名前にしたと言ってました。
    たしかに兄弟みんな画数の少ない字ばかりです。
    それから僕は子供の頃は「父ちゃん」「母ちゃん」でしたが
    大きくなって「とーやん」「かかさん」と呼んでました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      おにぎり作り過ぎ事件といい、かかは夢中になると暴走するタイプのようですね。今後の暴走ぶりが楽しみです。

      父母の呼び名の使い分け。『あさが来た』がキレイに整理されていたと思います。

  6. mizutamari より:

    いつも、丁寧なコメントありがとうございます。
    次女の、たいして意味のない名前が、一番可愛い名前というのは面白いですね。
    ちなみに私は、意味のある可愛くない名前がついています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      名前の由来といえば『梅ちゃん先生』のエピソードが好きでした。「梅子」という名前の由来が最終回に判明するというストーリーテリングが見事というしかありませんでした。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ