竹蔵死去/常子とと宣言 / とと姉ちゃん 第6話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年4月9日(土)放送
第1週 第6話「常子、父と約束する」

『とと姉ちゃん』第1週 第6話 「常子、父と約束する」あらすじと見どころ解説

竹蔵の葬儀を終えた数日後。家族が笑顔を失う中で常子だけは明るさを失わず気丈に振舞っていました。普段どおりに家事を黙々とこなしつつ、竹蔵の勤務先に足を運んでは生前の竹蔵の私物を常子は整理します。

しかし、そんな常子の姿を鞠子は理解出来ずにいました。葬儀の日以来、涙ひとつ見せない常子は冷たい。それでは竹蔵が気の毒だ。鞠子は常子をなじります。そんな鞠子に常子は言いました。悲しんでいてばかりでは暮らしてゆけないと。

しかし、常子も決して悲しくないわけではありませんでした。竹蔵との約束を守るために強くなろうとしていたのです。竹蔵のことを思い出し初めて涙を流す常子は、家族の前で宣言しました。自分は今日から家族を守るとと「父(とと)」になると。

それから四年後の昭和10年(1935年)4月。常子と鞠子は女学校の学生に。鞠子は尋常小学校の生徒になっていました。すでに日常の暮らしを取り戻していた小橋家でしたが、間もなく一家は大きな転機を迎えようとしているのでした。

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竹蔵が死去します。

死の間際、竹蔵が常子に遺した言葉によってここに「とと姉ちゃん」が誕生します。

『とと姉ちゃん』第1週 第6話 「常子、父と約束する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

早くも悲しい別れの場面が登場です。ヒロインの父・竹蔵が亡くなるのです。

しかしこの悲しい別れはまた、ヒロイン・常子が本作タイトル「とと姉ちゃん」になる瞬間でもありました。

これから最終回に至るまでのヒロインの活躍を支えるのは、他でもない今回描かれる父とのあまりにも悲しい別れです。

成長後のヒロインを演じる高畑充希さんが号泣したと語る今回は全編を通して最も重要な場面の一つになるはずです。

物語後半では繰り返し回想されることもあるかもしれません。

将来への重要なフラグも仕込まれていることも考えられます。丁寧にじっくりとこの回を観てしっかりと記憶にとどめておきたいと思います。

『とと姉ちゃん』第1週 第6話 「常子、父と約束する」
 朝ドラ観賞後の感想

ととの死と女学校、史実比較

竹蔵ととが亡くなり、家族が悲嘆に暮れる中を気丈に振る舞い涙を見せない常子ちゃん。小学五年生の女の子がここまで出来るのか。あまりにも出来過ぎた話しだとツッコミを入れるネットユーザーも少なくないようです。

しかし、これと同様の記述がヒロイン実在モデルの自伝にもあり、史実をもとにしたエピソードのようです。

自伝によれば、父の死を医師から告げられた時、大橋氏は泣かなかったと記しています。泣かずにいたその理由は劇中でも描かれた通りです。

母と二人の妹を幸せにするという父の約束を守るために泣くのをこらえたとの由。

ただし、劇中では常子が一人の時に「ととの代わりになってほしい」と常子は竹蔵ととから家族を託されていました。

しかし自伝の記述では、家族が揃ったところで、長女として母を支え二人の妹の面倒を見てほしいと亡くなる直前の父から言われたようです。

また、その言葉を守るべく大橋氏は小学五年生にして父の葬儀の喪主をつとめています。

尚、劇中でととが亡くなるのは静岡県浜松。

一方、リアルで大橋氏のご父君が亡くなるのは東京の病院。現在の新大久保駅の近く。ただし当時の大橋家の住まいは大井。現在のJRで片道約20分です。

【追記】竹蔵ととが亡くなったのは昭和6年(1931年)4月。一方、リアルの大橋氏が父を亡くしたのは昭和5年(1930年)10月。

その翌々年の昭和7年(1932年)2月、大橋氏は日本女子大付属の女学校を受験し筆記試験と面接試験に合格するものの最後の抽選に漏れて不合格となっています。

最終的に大橋氏が入学したのは東京府立第六高等女学校、現在の東京都立三田高校(東京都港区三田)。

大橋氏は同校を昭和12年(1937年)3月に卒業していますので、今回劇中で描かれた昭和10年(1935年)4月、大橋氏は東京府立第六高等女学校に在学中ということになります。

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14 Responses to “竹蔵死去/常子とと宣言 / とと姉ちゃん 第6話”

  1. カッチ より:

    遅くなりましたが、コメントします。
    社長が常子に「えらいね~」と言いますが、そんなの偉くもなんともありません。
    あんな小さい子が泣かないのがおかしいのです。
    なぜ、泣かないのか不思議に思うべきです。
    鞠子の気持ちはわかります。
    僕も3人兄弟で姉と兄がいます。
    母が倒れた時、入院や毎日見舞いに行ったのは僕だけです。
    姉は時々来てくれましたが、兄はとうとう母が亡くなるまで来ませんでした。その時、こいつは本当に冷たいやつだと思いました。
    葬儀で最期の挨拶も兄はせず僕がしました。
    その時我慢できずに泣いてしまいました。
    だから、泣いて当然なんです。
    常子はずっと我慢していたんだと思います。
    だから、君子の胸で泣いて本当に良かった。
    でないとおかしくなってしまいます。
    泣いてその後がんばればいいのです。
    結局、父も亡くなりその時は喪主は僕がやりました。
    家や土地も僕が継ぎ自治会も出ています。
    そんなもんです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      お酒の力を借りなければ家計援助打ち切りを言い出せない心優しい社長さんのこと、常子ちゃんの気持ちを汲んだ上で、あの場ではあんなふうにしか言えなかったのかも知れません。でも、常子ちゃん、泣けてよかったです。

  2. まいもん より:

    朝蔵さん、お久し振りです。
    まれ以来のコメントとなります。
    一週目にして目が離せなくなってしまった【とと姉ちゃん】。
    このブログと共に半年間楽しみたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。お久しぶりです!
      明日からいよいよ成長したヒロインによる物語の本格始動ですね。
      これから半年間、こちらこそよろしくお願い致します。

  3. 1013 より:

    とと様も愛する家族を守りきれない悔しさや無念さがあったと思います。
    だからこそ常子ちゃんに家族を託したのだという事も理解しています。
    ですがとと様、あなたの愛する娘は「イノシシ並の暴走キャラ」なんですよ。
    いつも通りに明るく振舞う常子ちゃんに心を痛めたのは私だけではないと思います(たとえば社長さんとか)。
    夢枕で謝罪してほしいものです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > イノシシ並の暴走キャラ

      思いっきり笑わせてもらいました、この表現。
      とと様、とんだスイッチを入れてしまいましたね(笑)

  4. よるは去った より:

    前回、竹蔵父さんの臨終をナレーションだけですませたのはドラマが重くなるのをギリギリ抑えんがための制作者の配慮でしょうか?常子ちゃんが前半涙一つ見せずに振る舞う姿は家族を守ろうとする父親の想いが乗り移ったようにも思えましたが、鞠子ちゃんから「つん姉ちゃんは冷たい。」と非難され、1人家を飛び出し追ってきた君子母さんにとりすがって泣き出すあたりは共感を覚えました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 1人家を飛び出し(中略)泣き出す

      この場面で、常子ちゃんがどれほど無理をしていかが痛いほどに伝わってきました。史実がもとになったエピソードなのでリアルの大橋氏も小学生にしてこんな思いをされていたんですね。

  5. ぺん より:

     笑いにあふれた暖かい家族の光景が一転、ととが亡くなって寂しくなってしまいました。その中で気丈に振る舞う常子ちゃんの姿が痛々しかったのですが、鞠子ちゃんに「つん姉ちゃんは冷たいよ!!」と責められた時も懸命に我慢してたけど、蜜柑を見てととの事を思い出した途端に一気に堪えてた感情と涙が溢れ出して、追いかけてきたかかの腕の中で泣きじゃくる姿を見て思わず「常子ちゃん泣くことができてよかった」と思いました。(鞠子ちゃんも悲しさのあまりに口に出してしまったので…彼女も言った後で困った顔してましたね。)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 泣くことができてよかった

      あのタイミングで泣けなかったらさぞかし苦しかったでしょうね。そして、頭の良い鞠子ちゃんのこと、お姉ちゃんがどんな思いをしていたかも良くわかったはず。

  6. えびすこ より:

    1週目で主人公の親が亡くなるのは最近では珍しいですね。いつ以来でしょう?ゲゲゲの女房以降だと初めてかな?
    「とと姉ちゃん」宣言をした常子。「とと姉ちゃん」のフレーズが実際に出るとは想定していませんでした。
    1週目を見たところ、現時点では叔父・鉄郎とは一緒に住んではいないようですね。ただ、夕食を一緒に食べる場面がありました。
    ところで最近は「朝ドラでは金曜日に誰かが死ぬ」と言う傾向があるようです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「とと姉ちゃん」のフレーズが実際に出る

      次週の予告映像の中でも「とと姉」というセリフがあったので、ニックネームがそのままタイトル化されたのかも知れないですね。『マッサン』の時のように。

  7. tonton より:

    あらすじだけ読んでいると父親が亡くなってから本格的に
    ドラマが始まる展開なのは、西島氏も寺島しのぶの夫役で出てた
    「純情きらり」以来ですね。三浦友和の出番は2週間でした。

    高畑嬢は何とか西島氏と一緒の場面を作ってくれないかと
    直訴したけどダメで、一緒の場面はプレス取材と第1週の
    メディア向け公開イベントだけで残念です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      父親の遺した言葉がヒロインの一生に影響を与えドラマのタイトルにもなるくらいなので、父親を演じる役者さんはインパクトのある方でないと説得力がなくなります。とは言え、わずか一週間の出番のキャラに西島氏を起用するなんて贅沢ですね。

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