実家を追い出される君子 / とと姉ちゃん 第18話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年4月23日(土)放送
第3週 第18話「常子、はじめて祖母と対面す」

『とと姉ちゃん』第3週 第18話 「常子、はじめて祖母と対面す」あらすじと見どころ解説

常子を心から気に入った滝子は君子を自室に呼び寄せると提案しました。跡取りの清の嫁として常子をもらい、青柳商店を二人に任せたいと。この滝子の言葉に君子は激怒しました。自分ですべてを勝手に決めてしまう滝子の悪い癖は、昔から全く変わっていないと。

君子は続けます。三人の娘の誰か一人を嫁にとるつもりで自分たちを浜松から呼んだのではないか。しかしそうはさせない。娘たちには自分で選んだ人生を歩ませるつもりだと啖呵をきる君子に、怒り心頭の滝子が言い放ちました。この家から出て行けと。

君子と常子たち三姉妹は大きな荷物を抱えて青柳商店を去って行きました。行くあてもない小橋一家でしたが、君子の目にある求人の張り紙が飛び込んで来ました。青柳商店の裏手にある仕出し弁当の「森田屋」が住み込み女中を募集していたのです。

君子は女将のまつに懇願し、一家は「森田屋」に受け入れてもらうことになりました。一家があてがわれた部屋で荷を解く暇もなく、常子たちは早速仕事の手伝いを命じられます。厨房で小橋一家は「森田屋」の面々と初めて顔を合わせるのでした。

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midokoro
かつて君子が強く反発した滝子の暴走が始まります。

常子を大いに気に入った滝子は常子を養子の清に嫁入りさせ、青柳商店を二人に任せてしまうつもりでいたのです。

『とと姉ちゃん』第3週 第18話 「常子、はじめて祖母と対面す」
 事前発表あらすじのレビューと解説

東京篇の初週となる今週、東京での最初の住処となった君子の実家はわずか一週間ほどで追い出されてしまいました。

しかし、実家を追い出されたその直後、君子は新たな住処を見つけることが出来ました。

新たな住処とは青柳商店の裏手にあり、滝子とは犬猿の仲にある森田まつが大女将をつとめる仕出し屋「森田屋」です。

敵の敵は味方と言いますが、現状では君子の敵である滝子の敵が森田まつ。君子から見たら大いに味方になってもらえるはずのポジションです。

また「住み込み女中」のため、住処と同時に職まで得ることが出来、君子には願ってもない好条件です。

次週より小橋家は森田屋に腰を落ち着かせ、いよいよ東京篇の物語が本格的にスタートです。

『とと姉ちゃん』第3週 第18話 「常子、はじめて祖母と対面す」
 朝ドラ観賞後の感想

母親と対立する君子さんの描き方が新しい

竹蔵とととの結婚をめぐって母親と激しく対立し家を出た君子かかの姿が、今日まで想像出来ずにいました。

ちょっとばかり天然が入り、決して声を荒げるような性格ではなく控えめな性格の君子かかが、そもそも母親に反抗出来るものなのだろうかと。

滝子さんが登場して以来、その疑問はますます大きくなっていました。

気性の荒いはずの木場の職人を震え上がらせるほどに怒鳴りつける圧倒的な迫力を持つ滝子さんに、大人しい民子さんが自分の意見を強く主張することなど考えられない。

作劇上、一歩間違えれば君子さんという登場人物のキャラクター設定に大きな矛盾が生じ、キャラクターそのものが崩壊しかねない。

そんな心配は今回できれいさっぱりなくなりました。

自分の考えは堂々と述べるものの、決して強い口調で口ごたえするわけではない。涙を流しながらも泣き崩れたり泣き叫んだりすることもなく、滝子さんの部屋を辞する時も姿勢を正して襖の開け閉めをする礼儀作法を崩さない。

君子さんのキャラクターが損なわれることなく、悪い後味を残すこともなく、しかししっかりと母と娘が対立するバランスのとれた描き方が新鮮で秀逸です。

ステレオタイプとは程遠い母娘対立場面。その新しさに感動です。

鶴ちゃんの間のとり方が神レベル

重苦しい場面と、その重苦しさをコミカルな場面であっという間に骨抜きにしてしまうそのバランスの取り方も秀逸です。

常子ちゃんと清くんの縁談の提案で重苦しい空気に包まれる君子さんと滝子さん。そんなことになっているとは夢にも追わず、ままごとに興ずる常子ちゃんの呑気な姿。

あまりにギャップに冒頭から笑わせてもらいました。

そして、常子ちゃんの縁談をめぐってまたしても決別してしまった君子さんと滝子さん。

一時的とは言えその二人の仲直りを涙を流して喜んだ隈井さんが、目に涙を浮かべながら滝子さんに食い下がる。

せめて居場所くらい突き止めさせて欲しいと懇願する隈井さんの必死の姿が観る者の涙を誘ったその直後の「いやした!」。

元芸人ならではの絶妙過ぎる鶴ちゃんの間のとり方が神レベル。

おかげで重苦しい母娘決別に明るさが加わりました。

追記

美子ちゃんがいつも遊んでいたままごと道具を愛おしそうに眺める滝子さんの姿がつらすぎます。どれほど孫を可愛がっていたのか。

仲直りの日が待ち遠しいです。

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4 Responses to “実家を追い出される君子 / とと姉ちゃん 第18話”

  1. よるは去った より:

    見ていると話が重い方向に行くのかなと思いきやガクッと笑わせてくれる場面が結構ありますね。滝子お祖母さんと仲違いして家を追い出され頼った先がお祖母さんと犬猿の仲、しかも裏の家とはね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      重苦しさと笑いのバランスが絶妙ですね。
      しかも笑いの取り方が今回は特に秀逸でした。

  2. えびすこ より:

    まつ役の秋野さん。ずいぶん「お婆さん」に見えますね。
    昨年までうちの近所に住んでいた人(暮れに引っ越しをしました)と感じが似ているので懐かしいと思いました。

    ところで来年の春からの朝ドラなんですが、もしかすると熊本を取り上げるのではないかと思います。あまちゃんの時と同じ経緯で。今月初めの時点では「来年あたりそろそろ九州出身の女性が主人公になるかな」と考えていました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > もしかすると熊本

      久しく九州がないようなので考えられますね。九州は大阪局の「管轄」のようですが、大阪局が東京局「管轄」のはずの北海道を舞台とした『マッサン』のような例もあります。それよりも何よりもえびすこさんは『まれ』の舞台をほぼ当てたので説得力があります。

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