常子の卒業後の進路決定 / とと姉ちゃん 第45話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年5月25日(水)放送
第8週 第45話「常子、職業婦人になる」

『とと姉ちゃん』第8週 第45話 「常子、職業婦人になる」あらすじと見どころ解説

常子は女学校卒業後にタイピストの職を得るために、担任の東堂からの厳しい指導を受けながら2273文字もある邦文盤面を暗記する特訓に励み始めました。その頃、鞠子も大学進学を目指すことが決まり受験勉強を開始します。

同じ頃、常子の親友・綾は結婚相手が決まりました。しかし綾は不安でした。本人の意思とは関係なく親が決めた医大生との結婚。顔も見たことがない相手に自分の人生のすべてを委ねてしまうことに戸惑っていたのです。

一方、星野も自分の進路について悩んでいました。星野は、実家で両親と暮らす弟が最近出征したばかりでした。自分は大学院で研究を続けるのを諦め、就職して老いた両親を支えるべきではないか。星野は自分の卒業後の進路を決めかねていました。

常子のタイピストの練習は続いていましたが、思うようにタイプの腕前は上達しませんでした。不安になる常子を星野が応援します。月日は流れ昭和11年12月。ついに常子は就職試験の日を迎えるのでした。

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midokoro
常子が女学校を卒業する日が刻一刻と近づいてきます。

家族を養うべく高給を得られる職業として当時花形の仕事だった邦文タイピストを目指し常子の猛特訓の日々が始まります。

『とと姉ちゃん』第8週 第45話 「常子、職業婦人になる」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子が邦文タイピストの特訓を積むのと同じ頃、常子の親友で同級生の綾は結婚することが決まりました。

それまで同じ場所で同じ時間を過ごしてきた親友どうしですが、大人になることで別々の道を歩むことになります。

そんな甘酸っぱい青春の日の終わりのはじまりは星野も一緒でした。

星野の弟が出征し、星野自身も帝国大学卒業後の進路をどうすべきか悩み始めます。

ところで星野の弟が出征したこの年は昭和11年(1936年)。翌年の7月、日本は日中戦争に突入します。

話変わって、劇中に出てくる「邦文タイプライター(和文タイプライター)」は1915年に発明され、最も一般的な仕様の製品は2400文字から成り立つのだそうです。

『とと姉ちゃん』第8週 第45話 「常子、職業婦人になる」
 朝ドラ観賞後の感想

『とと姉ちゃん』がはじまって間もなく2ヶ月が経過。全26週のうち8週まで進み、ヒロインとヒロインの同年代キャラたちが大人の階段をのぼりはじめました。

綾ちゃん

綾ちゃんは結婚。お相手は親が決めた医大生。それ以外の詳細を本人は知らない。

綾ちゃんがそのことを常子ちゃんに告げなかったのは、綾ちゃんが言うとおり常子ちゃんから尋ねられなかったからというのは半分は本当のことでしょう。綾ちゃんの性格から考えても十分考えられます。

しかしそれを口に出すことで不安が増幅することを恐れていたのかも知れません。

または、常子ちゃんに不安を悟られるのを避けたかったのかな。綾ちゃんはプライドが高いので。

いずれにせよ、結婚が決まったことで常子ちゃんに対して綾ちゃんが一挙に大人に見えてきました。

ただしちょっとネタバレになりますが、戦後、綾ちゃんは離婚して常子ちゃんと合流。

女学校時代、常子ちゃんと綾ちゃんは「親友」の設定ながらもさほど深い人間関係を表すような描写はありませんでした。

綾ちゃんステージ2では、常子ちゃんともっとディープに関わることになるのでしょうか。綾ちゃん推しな僕だけに後半の展開が今から気になってます。

星野くん

実家で両親と暮らしていた弟が出征。

だから、大学院進学はやめて就職し、弟の代わりに両親を支えるべきなのか。大学卒業後の進路をどうするかで星野くんが迷います。

星野くん自身の将来への迷いや悩みの描写にからめて、さりげなく弟の出征=長引く日中戦争とその後に続く困難な時代を静かにさりげなく暗示する、これみよがし感の一切ない時代のフラグが秀逸です。

弟の出征を告げる星野くんに「おめでとうございます」と、力まず悲壮感もなくごく自然体で返す常子ちゃんの口ぶりもリアル。

後年の米英との戦争末期ほどには、日中開戦直前のこの頃はまだ出征に悲壮感がなかったのでしょう。

またしてもちょっとネタバレですが、6月中放送回では常子ちゃんの関係者が出征する場面が描かれることになっています。

その時の出征は「必ず行きて帰ってくる」という宣言が必要となるほどに悲壮感ただようものになっています。

今回の星野弟の出征との描写の対比がそれぞれ時代の空気をよくあらわしていました。

話題を星野くんに戻します。

あすなろの木の物語を引用しながら常子ちゃんを励ます星野くんの優しさが心に沁みます。タイプの練習をする常子ちゃんの隣に座って、訓練の手伝いをする星野くん。二人並ぶ姿がとても絵になっていました。

常子ちゃん

そして常子ちゃんがいよいよ就職試験。明日か明後日には職業婦人になった常子ちゃんを観ることが出来るのでしょうか。

この日をずっと楽しみにしてきました。

美子ちゃん

再びおばあちゃん子になった美子ちゃんの、大好きなおばあちゃんと過ごす幸せそうな時間に泣けてきました。

この仲の良い祖母と孫のこの先の展開を知ってしまったので(涙)

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6 Responses to “常子の卒業後の進路決定 / とと姉ちゃん 第45話”

  1. たこやき より:

    綾さん役の女優さんは、大阪の北野高校出身の、正真正銘の秀才ですね。清楚な佇まいがよく似合う女性ですね。
    このドラマが終わったら他の役も観てみたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      綾さんは「本物の秀才」なんですね!みるからに聡明な顔立ちの理由がこれでよくわかりました。情報のご提供ありがとうございました。

  2. キヨコ より:

    年季の入った筆箱。いつもお古ばっかり、でも、かかが繕ってくれるの。
    そんな美子ちゃんに、滝子さんが可愛らしい花飾りの紐をつけてくれました。
    「これで、美子だけの筆箱になったね」

    てっきり新しい物でも用意するのかと思ったら、こんな優しさがあったんですね。

    古くても、傷んでいても、愛情を注ぐ事でそれはまた、新しい命をもらって還ってくる・・・
    「あなたの暮し」の原点を見せてもらったような気がしました。

    ところで、葉っぱの学生さんの下宿のおかみさんは、「梅ちゃん先生」の鶴ちゃんの奥さまですよね?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「あなたの暮し」の原点

      食べる物に深いこだわりがあったり、美子ちゃんに将来を予感させるエピソードがたくさんありますね。

      > 鶴ちゃんの奥さま

      梅ちゃんの義理のお母さんでしたね!どこかで見覚えがあると思いながらも思い出せずにいました。

  3. よるは去った より:

    星野「弟が兵隊に・・・・・。」いよいよドラマはそんな時代に入ってきてしまったんですね。それとは別に就職や進学のための勉学に勤しむ姉二人を陰で支え、滝子おばあさまからそのセンスを評価された美子ちゃんはどんな娘に成長していくのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      不穏な時代のフラグと美子ちゃんの将来のフラグ、美子ちゃんと滝子さんの絆が描かれましたが、これらが来月放送回には回収されます。回収される頃を思うと・・・これ以上はやめておきます。

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