常子、早乙女に反論する / とと姉ちゃん 第52話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年6月2日(木)放送
第9週 第52話「常子、初任給をもらう」

『とと姉ちゃん』第9週 第52話 「常子、初任給をもらう」あらすじと見どころ解説

勤め先での悩みを打ち明ける常子に滝子は言いました。この世には男と女の二種類しかいない。その男と女が対立していてどうなる。両者がうまくやってゆくしかない。滝子の言葉に心から納得した常子はようやく迷いから覚めました。

翌日、常子は男性社員に頼まれた仕事を快く引き受け、そのことに異を唱える早乙女に猛然と反論しました。どんな些細な仕事であっても求められている以上は引き受けるべきだ。誠実な仕事を積み重ねてゆけば、いつか女性も男性から評価されるだろうと。

しかし、常子の抗議もむなしく課長の山岸は早乙女たちの肩を持ちました。早乙女たちの指示に従え。山岸がそう言い切った時、意外な助っ人が現れました。部長の佃が常子の仕事ぶりを高く評価したのです。佃の言葉で、常子の言い分は認められる格好となりました。

それから三週間が経過。常子の働きは早乙女たちから認められるようになりました。そして迎えた初の給料日。給料袋を携えた常子が真っ先に向かったのは滝子のもとでした。常子は借りた学費の一部を返済し、滝子から名実ともにとと姉ちゃんだと認められるのでした。

<<前回51話 | 次回53話>>

midokoro
常子ちゃんの悩みと迷いを一瞬にして晴らすのは滝子さん。

200年続く老舗の女将として、荒くれ男の働き手たちを統括する経営者として、磨きぬかれた滝子さんの言葉が常子ちゃんの悩む心を射抜きます。

『とと姉ちゃん』第9週 第52話 「常子、初任給をもらう」
 事前発表あらすじのレビューと解説

滝子さんの老舗女将の知恵に裏打ちされた言葉が常子ちゃんの悩みと迷いを一掃し、覚醒した常子ちゃんの言葉は先輩タイピストの反論を許さない。

ところで、各回単位の事前発表されたあらすじからはあるエピソードが抜けています。

常子ちゃんが男性社員から書類の清書を頼まれるものの先輩タイピストたちは常子ちゃんがタイプライターを使うことを拒否。

やむを得ず手書き清書で対応する常子ちゃん。

その手書き清書を認めようとしない先輩タイピストたちを部長が一喝。手書きも認めるとの決断を下す。

視聴者がやっと溜飲を下げることが出来るようなこの部長のエピソードが本編でも割愛されるのか、事前発表あらすじで省かれただけなのか。

この記事を投稿した時点では不明です。

しかし、こんなエピソードもあるということを付記しておきます。

『とと姉ちゃん』第9週 第52話 「常子、初任給をもらう」
 朝ドラ観賞後の感想

やわらかい心

前週の最後からはじまった早乙女さんのいけずがキレイに収まりました。

最後に早乙女さんを悪者にせず、早乙女さんの立場を立てながらも常子ちゃんが勝利をおさめる回収のしかたが秀逸でした。

早乙女さんの胸中を常子ちゃんが察します。

早乙女さんは男性から甘く見られないために男性からの仕事を引き受けることを拒否するのだろう。それに対する滝子さんの言葉がシンプルながらも核心を突いていました。そうやっていがみ合うから余計に関係こじれてしまうのだと。

前回の当ブログのページにこんなコメントを頂戴しました。

【早乙女さんに一番足りないのは、「やわらかい心」かもしれません】

「やわらかい心」とは、前作朝ドラ『あさが来た』の劇中で繰り返された名セリフの一つです。男性のように武器をもって臨めば相手も武器を持つ。女性特有の「やわらかい心」で臨めば相手もそれに応じる。そんな意味の言葉だったかと。

早乙女さんは武器こそ持ってはいませんが、男性から見下されぬよう頑ななまでに仕事を拒否するその戦闘的な姿勢そのものが武器以外の何物でもありません。

武器で向かえば相手も武器を持つ。

そして滝子さんが言う「いがみ合い」とは言い換えれば武器の向け合いです。

言っていることに筋は通っている早乙女さんなので、悪者のまま終わらなかったのが救いですが、願わくば早乙女さんには「やわらかい心」を持ったところで劇中からの退場を飾ってほしいものです。

追記:すべてを丸く収めてくれた佃部長、いい味出してます。

名実ともにとと姉ちゃん

名実ともにとと姉ちゃんとなった常子ちゃんの成長が嬉しくて感極まり言葉にならない、というより言葉にはなっているものの言葉を正しく発音出来なくなってしまう隈じいが今日も可愛い。

隈じいが心の底から心服している滝子さん。その「ご令嬢」として昔から大事に思っている君子さん。そんな、隈じいにとって大切な二人の孫にして娘の常子ちゃん。

その常子ちゃんにもたっぷりと愛情を注ぐ隈じいの優しさに涙腺を攻撃されました。

しかし、あやういところを滝子さんが救ってくれました。言葉が言葉にならず何を言っているのかさっぱりわからない隈じいに滝子さんが一言。

「耳がなれて聞き取れる自分がうらめしい」

この一言で笑わせてくれつつ、滝子さんと隈じいの絆の太さまで表現していて見事な隈じい号泣の回収でした。

<<前回51話 | 次回53話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

8 Responses to “常子、早乙女に反論する / とと姉ちゃん 第52話”

  1. ひろ より:

    常子は誠意を持って対応した。
    しかし、残念ながら男性社員が常子に対して、「ありがとう」の一言を言わない・・・その当時は当たり前の感覚であったのであろうと感じた。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      妻の家事に夫が「ありがとう」と言わないのと同じ感覚だったんでしょうね。

  2. もんすけ より:

    早乙女さんのお弁当を褒める常子ちゃんの言葉に、
    一緒にお弁当を広げる先輩女子たちが、
    (ほんとよね~)(素敵、素敵)とでもいっているように頷いているシーン。
    なんとなく打ち解けたような雰囲気でいいですね。

    あれだけきっぱりと早乙女さんに意見をし、
    上司から仕事を褒められたりしたら、
    その後、感情的な尾を引き、関係もぎこちなくなりそうなのに、
    丁寧にしっかりと仕事をし、明るく朗らかな雰囲気を醸し出す常子ちゃんに
    職場が変わっていくような、明るい感じ。
    今週の前半がシビアだっただけに、ようやくホッとしました。
    また、初給料を手に満面笑顔の常子ちゃんを、
    後ろにいる先輩の表情が(微笑ましい)と思っているように見えたのは私だけでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      三週間経過して、常子ちゃんがさりげなく受け入れられている様子に心癒やされましたね。浄書室のお姉さんたち、みなさん強烈なので今日までつらかったです。

  3. つよるは去った より:

    佃部長と滝子おばあさま。この両者の仕事に対しての考えの根底に流れているものは同じなんですかね?佃部長の一言で「何の為に仕事をするか。」ということをタイピスト室の面々も改めて考え直させられたかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      組織の中に入って足の引っ張り合いがはじまると、往々にして商売の本質が忘れ去られてしまいますからね。佃部長と滝子さんが常子ちゃんに大事なことを思い出させてくれたかと思います。

  4. カッチ より:

    しかしあの男性社員には頭にきますね。
    頼むときは「頼むよ~」と言っておきながら常子が書類を持ってきた時はありがとうの一言もない。
    早乙女がああなるのもわかります。
    それにしても山岸の朝令暮改ぶりにはまいりますね。
    部長が助けてくれて良かった。
    ひょっとして斉藤さんがからんでいるんじゃないでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      佃部長、昭和テイストが濃厚でいい味出してましたね!

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ