富江の妊娠、そして結婚 / とと姉ちゃん 第64話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年6月16日(木)放送
第11週 第64話「常子、失業する」

『とと姉ちゃん』第11週 第64話 「常子、失業する」あらすじと見どころ解説

富江の妊娠が発覚しました。相手は長谷川です。照代は二人のことを前の週にはじめて聞かされていました。一方で何も知らされていなかった宗吉は怒り心頭。しかし、宗吉と照代の時もそうだったというまつの一言で宗吉の怒りは収まりました。

照代は改めてまつに頼み込みました。生まれてくる子供のためにも高崎移転を受け入れてほしいと。一晩考え続けたまつは翌朝、ひ孫のためなら深川の地を離れることを受け入れると宣言し、宗吉もようやく二人の結婚を認めました。

鞠子は長谷川と富江の祝言をあげることを提案します。君子も手伝いを名乗り出ました。しかし厳しい食糧事情の中、祝言をあげることに難色を示す宗吉。そんな中、まつが檄を飛ばします。これが森田屋最後の大仕事だと。

そして迎えた祝言の日は快晴でした。とぼしい食料の中、まつは工夫に工夫を重ねて料理を豪華に演出。尾頭付きの仕上げは長谷川が行いました。美子が準備した花嫁衣装を富江が身にまとい、いよいよ富江と長谷川の祝言がはじまります。

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富江の妊娠が発覚します。相手はなんと長谷川です。

宗吉の反応はどんなことになるんでしょうか。怖さ半分、楽しみ半分。今週の最大のみどころとなりそうです。

『とと姉ちゃん』第11週 第64話 「常子、失業する」
 事前発表あらすじのレビューと解説

宗吉にとって富江は目の中に入れても痛くないほどの最愛の娘です。

森田屋の家業をこよなく愛し、森田屋の娘であることに誇りを持つ富江のことを君子から「自慢の娘」と言われた時の、宗吉の嬉しそうな表情が未だに忘れられません。

そんな富江が身ごもった。しかも相手は長谷川。宗吉が怒り心頭にならない理由はどこにもありません。

しかし、この出来事が宗吉の助け舟にもなるというストーリーテリングの巧みなこと!

森田屋の商売を続けるには群馬県高崎市に移転するしかな道はない。しかし、まつは東京を離れる気などさらさらない。

宗吉の移転の提案をまつは一蹴。しかし、そのまつの心変わりを促したのは宗吉が怒りまくっている富江の妊娠という皮肉。

賑やかだった森田屋の面々、間もなく劇中から退場です。

『とと姉ちゃん』第11週 第64話 「常子、失業する」
 朝ドラ観賞後の感想

宗吉大将と照代さんのまさかの過去

連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式サイトによれば、照代さんはどこかは不明ですが地方の寒村生まれ。上京して森田屋で働くことになり宗吉大将に見初められ結婚。

そのような設定があるものの劇中で宗吉大将と照代さんの馴れ初めが語られないことが実はずっと気になっていました。

それがこんな形で回収されるとは!

富江ちゃんの妊娠発覚。よりによって相手は長谷川くん。宗吉大将が怒らない理由はどこにもありません。それどころか、怒りが収まる理由も見つからない。

事前情報では、まつさんが「ひ孫のために高崎移転を受け入れる!」と宣言したことで、やむなく宗吉大将も娘の結婚を不承不承に了解か。

そんな無理な展開を予想していました。

だから、宗吉大将と照代さんも実は、今で言う出来ちゃった婚というまさかの過去をここで出して宗吉大将の怒りを収める、みごとな回収に脱帽です。

この過去を突っ込まれ、あの宗吉大将がそれまでの騒ぎが嘘みたいにあっという間に大人しくなってしまうところなどいかにも宗吉大将らしくて、笑わせてもらいました。

過去を突っ込まれ、宗吉大将が大人しくなるその一方で照代さんはあくまでも冷静さを保ち続ける。

これもまた照代さんらしい。

前回までの重苦しい空気が一掃される明るく賑やかな回となりました。

【史実】高崎の空襲

まつさんがついに「上州のからっ風=高崎移転」を受け入れました。

移転の理由は、前回劇中でも語られた通り照代さんのお兄さんが高崎の地で洋食屋を経営。軍需産業に湧く高崎は好景気で人手が足りないからその店を手伝うということでした。

しかし、軍需産業の盛んな地ということが引っかかり調べてみました。

すると・・・

高崎は大規模な米軍による空襲を受けています。

高崎が初めて空襲を受けたのは終戦一ヶ月前にあたる昭和20年(1945)7月10日早朝。

さらに同年8月5日の夜。続いて終戦の日の前日8月14日の深夜から終戦の日当日の早朝にかけて空襲が行われ甚大な被害が出ています。

特に8月14日から15日にかけての空襲の際には、8月15日正午の終戦を告げる玉音放送が流れるその一方で、空襲で焼かれた家屋の火がくすぶり続けていたと伝えられています。

そんな史実があるので森田屋の面々が心配です。

ちなみに、森田屋の面々が仮に高崎に移転していなかったとしても、深川の地も昭和20年3月10日の東京大空襲で壊滅状態になっています。

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12 Responses to “富江の妊娠、そして結婚 / とと姉ちゃん 第64話”

  1. まーちゃん より:

    富江ちゃんの花嫁姿、きれいでしたね。その花嫁姿を見る常子の胸中はいかばかりだったでしょう。

    星野君の求婚を断って心に隙間ができているはず、その隙間を妹たちの花嫁姿を見届けるという使命感で埋めていた事でしょう。でも今目の前に自分と同世代で母親に祝福を受けながら花嫁になる(しかも赤ちゃんまでお腹にいる^^)富江ちゃん...

    切ないシーンに思えました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      常子ちゃんの寂しい心に寄り添うような優しさに満ちたコメントが心に沁みました。ただでさえ失業して失意の中にいる常子ちゃん、胸中複雑だったかと思います。

  2. たこやき より:

    こんにちは。
    常子ちゃんの失業、戦争からの不景気という、つらいお話の中に、笑いのスパイスを振りかける、見事な展開ですね。こういう展開があると、安心して観られます。

    ところでうちの2歳児は、ここ数日の乱闘や森田屋の騒動のシーンが怖かったようで、顔をひきつらせて泣いていました。子供を寝かしつけたあと、夜中にじっくりと観ていました。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ビアホールの乱闘や森田屋の家族喧嘩、たしかに小さなお子さんには刺激が強すぎるかも知れませんね。この先、物騒な場面がないことを祈るばかりです。

  3. よるは去った より:

    あのおっかない宗吉大将の怒りはどう鎮めるべきかという想いで見ていたら、まつ「おまえだってそうだったじゃないか!」が鶴の一声になるとわはね(笑)森田屋の一家に幸あれ!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      過去をまつさんに暴かれた時の宗吉大将の気まずそうな顔が忘れられません(笑)

  4. 1013 より:

    まつさんが一晩かかって考えていたのは多分高崎に行くか否かじゃないですよね。
    「高崎移転を認める上手い言い訳」だと思います。
    そして・・・照代さんの目が笑ってた(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ご高察の通りかも知れません。上州のからっ風に吹かれるのは嫌だとあそこまでごねてしまったら、まつさんとしても振り上げた拳を下ろすタイミングを見出すのに必死だったはず。そんな気がします。

  5. エイスケの後輩 より:

    軍需景気にわく…という所からピンと来て、空襲について調べるなんて、さすがですね。

    朝ドラですので、ここは何とか命だけは助かり、照代さんのお兄さんが後に浅草や銀座にお店を出し直し、森田屋の面々も戻ってくる…なんて明るい未来が待っていたらと願わずにはいられません。
    (「洋食屋」という設定から、そういう伏線なのでは?と勘ぐってしまいました。)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 照代さんのお兄さんが後に浅草や銀座に

      素敵な展開予想ですね!高度成長の明るい時代の中で森田屋の面々と再会出来たらこれほど嬉しいことはありません。

  6. ぶん より:

    まつにとって富江が孫ですから
    「生まれてくる曽孫のためなら」ですかね?

    長谷川の野郎、富江さんを幸せにしないと許さないから・・なんて

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ご指摘頂いた通りですね。早速、訂正させて頂きました。

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