星野武蔵と再会する常子 / とと姉ちゃん 第117話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年8月17日(水)放送
第20週 第117話「常子、商品試験を始める」

『とと姉ちゃん』第20週 第117話 「常子、商品試験を始める」あらすじと見どころ解説

常子は商品試験に取り組みつつ、キッチンの取材も引き続き行っていました。そんな中、常子は取材先で大樹と青葉の兄妹と再会します。常子になついた青葉と大樹は、自分たちの家も取材してほしいと常子を招き入れました。

その兄妹の父親の存在が常子を驚かせました。二人の父親は戦前に常子と別れた星野武蔵だったのです。その頃の星野は妻の加奈子に先立たれ、大樹と青葉を男手ひとつで育てていました。その夜、常子は星野と再会したことを君子に打ち明けます。

一方、民間の検査機関に託していた石けんの成分分析の結果が出ました。数種類の石けんを分析した結果、最も評価の低い石けんは業界最大手のメーカー・麗風堂が製造した製品でした。意外な結果に編集部の面々は沸き立ちます。

しかし、商品試験を託した検査機関から思いがけない横ヤリが入ります。社名を伏せて試験結果を誌面に掲載するか、それとも検査結果そのものを取り下げるか。麗風堂との付き合いを守りたい一心の検査機関が、常子たちに選択を迫るのでした。

<<前回116話 | 次回118話>>

midokoro
戦前に涙の別れをして以来、その消息すら語られることのなかった星野が再び登場します。

常子が商品テストを発案するきっかけともなり、常子に強い印象を残した少女は実は星野の娘だったのです。

『とと姉ちゃん』第20週 第117話 「」
 事前発表あらすじのレビューと解説

常子と星野の別れの場面。あの時の切なさをいまだに忘れることが出来ません。

願わくば、常子と星野を再会させてあげてほしい。そう願う方は少なくなかったのではないでしょうか。

少なくとも僕は二人の再会を願っていました。

常子と星野が別れたのは昭和15年。今は昭和30年なので15年ぶりの再会です。

ところで常子と星野が再会するきっかけとなった星野の二人の子供、大樹と青葉。

さすが植物をこよなく愛する星野の子供だけあって、兄妹の名前が揃って植物に由来しているところが凝ってます。

『とと姉ちゃん』第20週 第117話 「常子、商品試験を始める」
 朝ドラ観賞後の感想

待ちに待った日がやって来ました!星野くんの再登場です。二人の視線が合ったその瞬間、涙腺が決壊しました。

再会

常子ちゃんと星野くんがお互いの姿を認識したその瞬間に二人の時間が止まる。

その時、二人は一体何を思い出していたのか。甘味処で過ごした楽しい時間か。それとも橋の下から星野くんの旅立ちを見送った切ない別れの場面なのか。

ちなみに僕の脳裏には、お寺の境内での初めての出会いから、一緒に過ごした日々を経て、最後の別れまで、すべての場面が早送りで流れました。「走馬灯」状態です。

あの切ない別れから、思えば星野くんが回想で登場したのは1回か2回。常子ちゃんの口から星野くんの名が出たのも記憶にあるようなないような。

そこまで徹底して星野くんの痕跡を劇中から消し去っていたのは今回の再会場面の衝撃の大きさを際立たせるための演出なのでしょうか。

常子ちゃんが帰宅してから君子かかに告げました。星野くんの再会したこと、星野くんは結婚し二人の子宝に恵まれていること。

しかし、奥さんに先立たれたことだけは口にしない。もしそれを口にしたら自分の中の何かが崩れてしまうのを怖れるかのように。

君子かかの優しい気遣いにも心に沁みます。

星野くんとの再会を聞かされて、君子かかは思い出していたはずです。

常子ちゃんの星野くんが仲良く肩を並べながら和文タイプの練習をしている姿を。星野くんからの求婚を断り号泣した常子ちゃんの姿を。

そして、常子ちゃんと星野くんの再会を素直に喜んであげたい。でも、常子ちゃんの寂しさを帯びた表情を察した君子かかは過去に触れないように気遣う。

切ない思い出はもちろんのこと、楽しかった思い出にすら決して触れようとしない君子かかが素敵です。

あなたの暮し vs メーカー

広告を載せると広告主は決まって編集に口を出してくる。

それまでの経験からそのことを想定していた花山さんも、メーカーとのしがらみで検査機関が編集に口出ししてくるのは想定外だったに違いありません。

あの花山さんすら知らなかった業界の闇。

『あなたの暮し』創刊当時、新企画はいずれも順調なスタートを切っていましたが、今回の新企画はのっけから高いハードルが立ちはだかる。

裏を返せば『あなたの暮し』が持っている世の中への影響力がそれだけ大きくなったということなのでしょうか。

各製品のメーカーと、メーカーが脅威に感じるほどの力を持った『あなたの暮し』が火花を散らす物語が、星野くんエピソードと同時スタート。

先週の鞠ちゃん週はゆったりした時間の流れが心地よかったですが、今週以降は激流のような展開になりそうです。

<<前回116話 | 次回118話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

21 Responses to “星野武蔵と再会する常子 / とと姉ちゃん 第117話”

  1. エイスケの後輩 より:

    メーカー勤務の自分としては、これからの展開は色々と思うところがあるなと感じながら見ています。

    調査機関からストップがかかったことについては、あちらも民間ですので、商売のためにはやむを得なかったと理解します。
    最初の打ち合わせ不足が招いた、双方のミスですね。
    世の中そんなに甘くないことは、これまでも十分に知らされて来たでしょうに、ちょっと甘かったですね、常子ちゃんと花山さん。

    現在ですが、大手分析機関の日本食品センターなどでは、中立な分析が行われています。
    その情報をどう使うかは使い手次第です。
    その他にも化粧品分野では、戦後企業が集まって協会を作り、世界の流れにも合わせて自主基準を設定しているため、人体に有害な物質は滅多に入ることはありません。
    もし有って明るみに出たら、戦後と違い情報が一気に拡散して企業はやられてしまいますので。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 日本食品センターなどでは中立な分析

      いつぞや台湾に行った時、食事したレストラン内に日本食品センターの分析結果が額に入れて飾ってありました。しかも何軒も。そのレストランの食材の分析を依頼したようです。海外からも信頼を得らえる機関が出来た背景には、「あなたの暮し出版」が遭遇したトラブルへの反省もあったのでしょう。

  2. koji より:

    朝蔵さん、お久しぶりです(笑)。

    無事退院しました。入院中、毎朝BSで「てるてる家族」と「とと姉ちゃん」を続けて見ていたのですが、画像のテイストというかニュアンス違いましたね。

    てるてる家族は被写体も背景もくっきりしていましたが、とと姉ちゃんは背景をぼかしているのが多いのがわかりました。
    やはり、とと姉ちゃんは映画カメラをふんだんに使用しているのかな?。

    さらに、とと姉ちゃんの「闇市」のシーンは出演者の数がとてつもなく多くてビックリしました。

    あれほどの出演者を集結させるのは困難を極めると思いました。

    やはり、闇市のシーンはCGだったのかな?

    霞掛かった映像でしたしね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      koiさん、退院おめでとうございます!
      8月退院と聞いていましたので、今月に入ってからまだかまだかと待ちわびていました。また一緒に楽しみましょう。

      > 闇市のシーンはCG

      列車は間違いなくCGかと思います。群衆までCGとは思い至りませんでした。

      以下、余談です。

      列車のCGで思い出すのが昭和20年代前半に製作されたとある日本映画。富士山を背景に汽車が走るだけの何の変哲もない場面が本多猪四郎さんの手による模型。何故?と思ったら、「何の変哲もない鉄道」が戦争で失われて実写出来なかったのだそうです。

      • koji より:

        汽車と言えば本作で常子ちゃんが星野くんを見送る鉄橋のシーンは架線があったと思うので電車だったと思います。

        間違ってたらゴメンナサイ

        陸蒸気の始動から60年くらい経っていたのかな?。

        それにしても常子ちゃんが大樹くんと青葉ちゃんの継母なってくれないかと

        つくづく思います(笑)。

  3. ア※ラッキー より:

    とうとう、常子ちゃん星野さんと再開しましたね。はからずも、私泣きそうになりました。今度こそ一緒になってほしいと脳裏に浮かんだのかもしれませんね。
    しかし、青葉ちゃんの目もとと大樹くんのメガネ姿星野さんにそっくり。仏壇にある亡き奥様の写真、みたところ常子ちゃんとの類似点見つけようとしましたが・・・無理でした(笑)明日その奥様のなれそめで、たぶん、生前の姿が拝見できるでしょうから、確認しますね(笑)あ~いやだ小姑みたいだぞ私って(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 常子ちゃんとの類似点見つけようとしました

      同じことしました(笑)類似点ないのは常子ちゃんを忘れるため?と考えるのはうがち過ぎでしょうか。

  4. ひろ より:

    互いに15年ぶりの再会・・・確かに子供達の引き合いだった。
    一つ気になったのは、表札確認・・・普通確認しませんか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 普通確認しませんか?

      そこはやっぱり常子ちゃんですから(笑)

  5. もんすけ より:

    すべてが懐かしさに変わるまでにはいかない、十数年という空白の時間。
    涙をこらえプロポーズを断ったお相手の可愛らしい子供たちを目の当たりにした上、「妻」の存在が集約しているキッチンを取材するなんて…。
    お相手の無事を嬉しく思い、仕事や家族のことも充実しているとはいえ、「女性」としての部分に痛みをまったく覚えないはずもなく。かかと二人、静かに食卓で語る時間があったこと、かかの優しげな眼差しが救いでした。

    「おとうさん、抱っこ…」
    若葉ちゃんの声に、母を亡くした子供の淋しさがちょっぴり感じられ。
    (若葉ちゃんを抱っこする星野さん。風貌からか、なんだか「となりのトトロ」のお父さんとメイちゃんを思い出しちゃいました。)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「妻」の存在が集約しているキッチンを取材

      言われてみて初めて気が付きました。二人の再会は常子ちゃんにとってはずいぶん皮肉な設定の中での再会ですね。

      > 「となりのトトロ」のお父さんとメイちゃん

      確かに似てますね!時代も似通っているのでよけいに似て見えます。

  6. ともとも より:

    星野さんお久しぶりー!待ってましたっ!!\(^o^)/
    常子さんの言うとおり、少し痩せたようですけど、お元気そうで何よりです。
    奥さんを亡くされているということで、この取材を機に、またお付き合いが再開するのでしょうか?
    とりあえず取材記事の載った見本誌は「手渡し」が決まりですもんね♪

    星野さんとの再会を報告した時の、かかの微妙な表情が・・・
    お別れ当時の常子さんの悲しみを知っているからこその、何とも言えない複雑な笑みと見えました。

    カフェーの梢姐さんこと康代さん&綾さん、読者モニター第1号ですね。
    「このところ『あなたの暮し』は新鮮味がなくなってきた」とは、かなり手厳しい!創刊号からの付き合いだからこその愛情ある指摘です。

    広告を取らないからメーカーに迎合しなくて大丈夫だと思っていたら、調査を依頼したところがメーカーの御用機関だったとはとんだ伏兵でした。
    それもこれも、「あなたの暮し」が孤高の独立調査機関として立つための伏線ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > お付き合いが再開

      来週、再来週も星野くんとのエピソードが続くみたいです。これからしばらくは大変なことになりそうです。

      > メーカーの御用機関

      検査機関A、検査機関Bで掲載出来ないのかなって、ふと思いました(笑)

  7. 実穂 より:

    ついに星野さんと常子の再会が実現しましたね。
    今後の展開が楽しみです。

    商品テストの場面ですが、検査機関が一化粧品会社と懇意にしているということがそもそも検査機関としてどうなのと内心突っ込みを入れてしまいましたが、今後良質な製品を読者に知らせていく常子たちにとってテストは大きな試練になりそうですね。

    小橋家の食卓が、かかと常子だけになっていたのが寂しかったです。よっちゃんの分もと思ってコロッケを沢山挙げた映像も
    こころなしか寂しさを増していました。
    美子も年頃で彼が日中森田屋さんで働いているでしょうから、
    仕事後の夜がお互い合う時間なのでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 小橋家の食卓が、かかと常子だけ

      小橋家の食卓がはいつも賑やかだっただけに、二人だけになって急に寂しくなりました。食卓からよっちゃんまでいなくなるのは想定外でしたね。

  8. カッチ より:

    とうとう常子が星野と再会しましたね。
    奥さんに先立たれたと聞いた時、複雑な表情をしていましたね。
    仏壇の奥さんの写真をじっと見ていましたね。
    でも、今は仕事に熱中しているようですね。
    君子に再会を話した時、奥さんが亡くなっていることを隠しましたね。
    きっと君子に交際を勧められると思ったのでしょうか。
    これからが楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ついに恋バナ第二章はじまりましたね!
      これから数週間は見逃すわけには行きません。

  9. よるは去った より:

    君子「美子が帰ってくると思って作りすぎちゃって。」食卓の上の飯と味噌汁そしてキャベツの千切りを添えたフライのおかず。これだけでも日本の復興を感じさせてくれます。戦時中は一家ですいとん、終戦直後もうどんだけ。食卓の上の物だけで時の流れを思わせてくれるのが良いですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 食卓の上の物

      戦前も、食卓が小橋一家の浮き沈みを巧みに表現してましたね。青柳商店では豪華な天ぷらの夕食。その直後は、森田の家族よりも一品足りない質素な食卓。

  10. うつ より:

    えらい検査機関って弱腰なんだな?
    日本の検査機関って今はどうなんだろ?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 今はどうなんだろ?

      こんなしがらみとは無縁であって欲しいものですね。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ