ちとせ製作所が商品改良 / とと姉ちゃん 第136話

連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』
2016年9月8日(木)放送
第23週 第136話「常子、仕事と家庭の両立に悩む」

『とと姉ちゃん』第23週 第136話 「常子、仕事と家庭の両立に悩む」あらすじと見どころ解説

星野は自分が下したある決断のことを常子に打ち明けました。会社から名古屋への転勤の辞令が下されたこと。自ら希望していた転勤の撤回も検討したものの、子供たちのためにも自分はその辞令を受け容れることにしたことを。

星野は気に病んでいたのです。大樹が学校でヤケドの跡を気持ち悪いと言われ、そのことに苦しんでいることを全く気づかずにいたことを。驚く常子はしかし、星野の決断が大樹のことを思ってのことであることを知り、星野の決断を尊重しました。

そんな中、かつて自社のトースターを『あなたの暮し』に酷評されたちとせ製作所の田中が訪ねてきました。田中は常子たちに礼を述べに来たのです。『あなたの暮し』による酷評を機に田中はトースターの改良を重ね、品質の高い商品の開発に成功したというのです。

その数日後、星野一家が住み慣れた東京を去る日を迎えました。星野一家を見送るために駆けつけて来た常子は星野、そして大樹と青葉に別れを告げます。去って行く星野たちの後ろ姿を見送る常子は、はじめて涙を流すのでした。

<<前回135話 | 次回137話>>

midokoro
勤めている会社からの内示。長男・大樹の長ズボン。これらの影響からなのか、前回、星野はある決断を下しました。

その決断を、星野がはじめて常子に告げる場面の登場です。

『とと姉ちゃん』第23週 第136話 「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
 事前発表あらすじのレビューと解説

事前発表された情報だけが根拠なので確かなことは言えませんが、次回以降、最終週の直前の第25週まで物語の中に星野の名前は見当たらなくなります。

これはあくまでもブログ主の予想なのですが、星野が勤務している会社から受け取った内示は遠方への異動だったのかも知れません。

そして、星野はその異動を受け容れる覚悟を固める。

遠方への異動を受け容れるということは、すなわち再び常子と離れ離れになってしまうことを意味しています。

事前情報では常子と星野の大人の恋の物語の結末は徹底して伏せられていますが、二人は最終的に一緒にはなれない。

そんな結末が準備されているような気がしてなりません。

そして今回あたりに、涙の別れが描かれるのでしょうか。

[2016/08/26更新] 常子と星野のお別れが確定です(涙)

『とと姉ちゃん』第23週 第136話 「常子、仕事と家庭の両立に悩む」
 朝ドラ観賞後の感想

「キレイな月」の終わり

戦前編で、常子ちゃんと星野くんの結婚の機会を断腸の思いで断ち切ったのは常子ちゃんでした。

まだ妹たちの面倒を見ないわかにはゆかないと常子ちゃんは言い、そんな家族思いの常子ちゃんだから自分は好きになったのだと星野くんはこたえました。

そして、今回。

再びめぐって来た二人の結婚の機会を断ち切ったのは今度は星野くんでした。

家族の絆とは自然に出来上がるものではなくつくりあげるものだ。家族の絆をつくりあげるためにも名古屋への転勤は必要だ。

そして今度は常子ちゃんが返します。そんな家族思いの星野くんだからこそ好きになったのだと。

戦前編の劇中で常子ちゃんにフラれた格好の星野くんでしたが、最上級のほめ言葉で常子ちゃんをたたえることで二人の幕切れを切なくも美しく飾ってくれました。

その星野くんの言葉に恩返しをするかのように常子ちゃんが星野くんを讃える。まるで和歌の返歌みたいです。

戦前編から今回につらなる常子ちゃんと星野くんの恋の物語。「キレイな月」を巧みにとりいれ、恋を詠った和歌のようなストーリーが終わってしまいました。

「小橋常子という女性と出会えたことを僕はずっと誇りに思い続けます」

常子ちゃんを誇りに思い続けている晩年の星野くんと再会できますように。

君子かかの表情に泣かされまた

今まで以上にお仕事がんばります。本当な深く落ち込んでいる気持ちをかくし切れないながらも強がる常子ちゃん。

その常子ちゃんの心の痛みを自分のことのように感じつつも、ムダな言葉は口には出さずただひたすらに常子ちゃんを見守ることに徹する君子かかの表情に泣かされました。

「つらい選択だったと思うけど納得して選んだと私は思う」

悲しむ最愛の娘を昔のように抱きしめてあげたい親心。でも、すでに大人の娘にそれをやってはいけないという気持ち。

ふたつの気持ちの間で君子かかは揺れていたようにも見えました。

三姉妹が大人になり、最近すっかり出番の少なくなった君子かかでしたが、その存在感は今なお健在でした。

青葉ちゃんのことは忘れない

星野一家に別れを告げる場面で常子ちゃんは言いました。

「青葉ちゃんのことは忘れない」

青葉ちゃんを演じた白鳥玉季ちゃん。最初から最後まで名演でした。『とと姉ちゃん』の子役はどの子もみんな眼を見張るようなお芝居を見せてくれましたが、とりわけ青葉ちゃんは素晴らしかった。

いつの日かヒロインの幼少期役として、そしてヒロインとして登場しますように。

僕も青葉ちゃんのことは忘れません。

<<前回135話 | 次回137話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。

icon_mareicon_mareicon_mareicon_mareicon_massanicon_hanakoicon_umechicon_umechicon_umechicon_itokoicon_umechicom

関連記事

24 Responses to “ちとせ製作所が商品改良 / とと姉ちゃん 第136話”

  1. 日赤太郎 より:

    朝蔵さん、おはようございます。
    私は医療関係のみにコメントしようと思っていましたが、今回はあまりにも常子さんが不憫でコメントしてしまいました。
    私は星野さんが男としてどうかと本当に腹が立っています。
    所詮ドラマだよという方もいらっしゃるかもしれませんが、大阪の研究室に行く時も帝大卒業であれば、いくらでも東京で研究が出来たと思います。
    私は学生時代に好意を持っていた方が輸血を専門としたいと聞いて、他にやりたい領域がありましたが迷わず輸血を専門としました。やってみると、単なる補充療法だと思っていた輸血が治療に多大な力を発揮するのがわかりました。
    常子さんがカカに別れは本当に悲しいと初めて本音で涙を流した時は星野さんの行動に無性に腹立ったのを覚えていますが、今回の大将のお店での常子さんの目に涙がみるみる溜まっていく有り様、お弁当を届けての最後の別れの後の涙は星野さんのお別れの理由が軽過ぎて理解不能です。だいたい、梅ちゃん先生の時もド-ナツの話しをしていて梅ちゃんから意思表示をしたにも関わらず、破談になったのも、相手の男性の優柔不断さが原因ですが朝ドラはどうなっているのか理解不能です。
    女性の為の雑誌を作りたいとの事で出版社を立ち上げた常子さん、史実とは違う、家庭との両立を成し遂げる社長さんを描いて欲しかったです。
    また、高畑さんの演技力は凄いと思います。ごちそうさんから注目していましたが大女優さんになっていくのでしょうね。目力が違います。
    カカの体に関してのコメントまでお別れかもしれませがよろしくお願いします。
    仕事の都合上、朝ドラの他はなかなか見れませが、どうなってしまったのと心配していたアンの吉高さんが本格的にドラマに復帰と知りました。良かったですね。高畑さんも吉高さんも大女優さんになって下さいね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      男性視線から見た星野くん問題。興味深く拝見しました。歩むべき道の選択をせまられるという星野くんと同様のご経験を積まれているだけに説得力あるご意見でした。朝ドラはヒロインを際立たせるために男性を少しゆるめに描いているのかも知れない。コメントを拝読しながらそんなことを考えてみました。

  2. エイスケの後輩 より:

    好きな人と一緒になりたいけど、仕事もやめるわけにはいかない。
    現代では良くあるケースだけに、ドラマと割りきって見られなかった視聴者もいるかもしれませんね。
    (私の周りでも聞きます)

    ちとせの社長さん、いい笑顔でしたね。
    別れのシーンがある回だっただけに、救いのある展開でほっとしました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ドラマと割りきって見られなかった視聴者

      たしかに妙にリアルな設定が別れの切なさを増幅させていました。この別れが他人事とは思えない人、多いでしょうね。

  3. Alison より:

    朝蔵さん、お久しぶりです。

    同じ人と二度も別れることになるなんて、悲しすぎます。
    戦前の別れのとき、「大阪に嫁ぐ」という選択をしても、
    家族を支えることはできるのではないか、とか
    小橋家全員で大阪に転居できないかな、とか思っていました。

    結婚したいと思える相手には、そう出会えるわけではないし、
    星野さんも常子も、お互いが必要だと思ったので…。
    二人の今後が、幸せであるよう祈りたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。お久しぶりです!

      > 同じ人と二度も別れる

      同じ人。しかも常子ちゃんも星野くんも、もしかすると人生の中で一番恋した相手かも知れません。そんな人と二度も別れる。本当にこれは悲しすぎですね。

  4. いも姉ちゃん より:

    あんなに盛り上げておいて、あっという間に別れたって感じですね。別れるにしてももっと時間をかけてその過程を描くべきではと思うのですが。
    再会してからの過程を振り返ると、もっと「別れなくない」と思いその方法を模索するはずですし、またあるはず。
    戦前の別れのシーンと比べるとなにか腑に落ちないものがある。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あっという間に別れたって感じ

      別れの場面、戦前編と比べて本当に静かな描き方でしたね。何か狙いがあるんでしょうか。今回の別れの回収があることを期待しています。

  5. jaja より:

    こんばんは。
    朝蔵さんのねたばれは見てしまいましたが…
    それでも、予想通り号泣でした。
    常子の理解してる姿がたまらない…
    正直、
    「星野さんの再登場がなくてもよかったんじゃないの?」
    という思いと、
    「ぜひ最終週、2人の思いが叶いますように!」
    とごちゃごちゃです(>_<)

    最終週に期待したいです‼︎

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 2人の思いが叶いますように!

      同感です。最終週に幸せな回収場面を切に願っています。

  6. えびすこ より:

    どうやら今週をもって星野家との交流もおしまいになりそうですね。
    語りが登場人物の年齢に触れないのでわかりにくいですが、最初に会ってから20年くらい経っていますね。
    坂口健太郎くんは今年1番ブレイクした若手俳優では?


    再来年の大河ドラマの制作発表がありました。
    ただ、今日の時点では主役は未定とのこと。
    真田丸の時と同じですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 主役は未定

      9月3日に一部メディアで報道された「内定」。この段階では主役決定でなく主役候補ということなんでしょうか。

      • えびすこ より:

        今日の別のスポーツ紙では堤さんは辞退したのでは、とあります。
        先日も言及したんですが、いま50代と言う年齢がネックになったのかと思います。先日の内定報道を受けて恐らく、「大河ドラマの主役をするには年を取っているので…」などの理由で辞退したのかも?
        ただ、主人公ではない人物なら出演は可能かと。
        大河ドラマの主役に内定と報道されてたが主役は辞退したとなれば異例ですね。
        脚本担当が花子とアンの中園ミホさんと聞き、堤さんではないのなら鈴木亮平さんがいいのではと考えました。映画「俺物語」での鈴木さんの短髪巨漢姿が目に浮かびました。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。

          > 堤さんは辞退したのでは

          ネットのニュースで交渉が難航中。主役の俳優は白紙に戻ったという記事を読みました。どこに落ち着くのか気になるところですね。

  7. よるは去った より:

    田中「なんだかんだあったけど感謝しているよ。」 すべての製造業者がこうだといいんですけどね

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      赤羽根社長にもいつかこんなセリフを口にしてほしいです。

  8. koji より:

    星野くんと常子ちゃんのシェイクハンドが少しずつ、ほどけてゆくシーンが印象的でした。

    そして大樹くんと青葉ちゃんが着ていたチェックの衣装。

    おしゃれおばちゃまと動物園に行くときに着る予定でしたね。。。

    本当にこれで今生の別れになってしまうのか。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > おしゃれおばちゃまと動物園に行くときに着る予定

      そこまで気が付きませんでした。幻の動物園行きが切なすぎます。

  9. ともとも より:

    切ないお別れでしたが、美しく爽やかでもありました。
    お互いの人生を、考え方を尊重し合う理想的な二人。
    だからこそのお別れです。いつかまた出逢えたなら、
    止まった時間がそのまま動き出すこともあるかもしれません。

    あと、デートの時いつもドレッシーだった常子さんが
    お別れの時だけ、ズボン姿だったのが印象的でした。
    女性の幸せを置いといて、仕事にまい進する覚悟かなと。

    ちとせ製作所の田中社長!やったね!素晴らしい!
    改良新発売で、しかも飛ぶように売れているとは!
    ここまで持ち直すのはとても大変だったでしょう。
    一旦落ちた評判を、どう上手く上げたのかしら?
    意外と商品試験ビフォーアフターみたいな作戦かも。
    ダメだったここを→こう改良しました!とかね。

    商品試験はユーザーの商品選びの役に立つだけでなく、
    メーカーの意識と技術の向上も目指していたと思います。
    アカバネに限らずどこの会社も、酷評を恨んだりするより、
    ちとせ製作所さんを見習って欲しいものです。
    「いろいろあったけど、感謝してる」と言われたことは
    編集部のみんなは、何より嬉しかったと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 仕事にまい進する覚悟

      なるほど鋭い読みです!星野くんとの別れはすなわち「女の幸せ」との別れ。その覚悟を服装で示したというわけですね。

      > 田中社長!やったね!素晴らしい!

      照れながらも素直に感謝の言葉を口に出す田中社長に職人さんのプライドを見ました。

  10. ミナナ より:

    常子と星野さんの恋が大好きだった私には悲しくも美しい回でした。お互い自分しかできない役割を持っている。相手の人生に沿うのだけでなく、相手の人生を尊重して道を分かつのもひとつの愛の成就で、幸せな恋愛だと思いました。切ないけど…。
    (朝蔵さんまたまたお久しぶりです。ずっと楽しみにしています)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。お久しぶりです!

      > ひとつの愛の成就

      あまりにも切ない別れでしたが、常子ちゃんと星野くんらしい終わり方かなとも思います。晩年の二人に救いが準備されていますように。

  11. もんすけ より:

    「家族を大切に思う星野さんだったから好きになった。」
    さる若き日、大阪に向かう星野さんが常子ちゃんに伝えた言葉に呼応するような言葉が痛々しい(激情に身を任せられる年頃だったら、「マッサン」のエリーのようにすべてを振り切ってついて行く(行かれる)のに…)。
    また、すでに「子供=家族」や「あなたの暮し=仕事」と、生涯通して守っていく物を持っていることは幸せでもあり、人生の再チャレンジをするための制限となるものでもあり。市井の人たちと同じ、等身大の悩み持つ姿が切なくも美しく。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大阪に向かう星野さんが常子ちゃんに伝えた言葉に呼応

      本当にこの言葉が切なかったです。かつて星野くんは自分の決断を尊重してくれた。だから今回は星野くんの決断を受け入れなければならない。そんな切ない覚悟に朝から泣かされました。空も泣いているのか外は大雨です。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ