すみれの協力を拒む明美 / べっぴんさん 第19話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年10月24日(月)放送
第4週 第19話「四葉のクローバー」

『べっぴんさん』第4週 第19話 あらすじと見どころ解説

西洋式のオシメの作り方を教えてほしい。すみれの願いを明美は一蹴しました。明美は幼い頃に坂東家で女中から泥棒呼ばわりされたことに深く傷つき、それ以来すみれに対して複雑な感情を抱き続けていたのです。

西洋式のオシメをつくる生地を手に入れられるわけがない。すみれの考えは甘すぎるとも明美はすみれに言いました。明美から再び甘さを指摘され落ち込みながらも、すみれは西洋式のオシメのための生地を探しに梅田の闇市に足を運びました。

闇市で会った潔と栄輔はすみれが探している生地の調達に協力すると約束します。一方で、ゆりの心の中はおだやかではありません。すみれの行動力をほめる潔を見て、ゆりはすみれに追い抜かされたと思っていたのです。

そんな中、時計屋の時子が身につけている腕時計にすみれの目が止まります。その腕時計は女学校時代の同級生・良子が身につけていたものでした。良子が腕時計を時子の店に売っていたのです。それがきっかけとなりすみれは良子との再会を果たすのでした。

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明美が感情を爆発させ、すみれへの本心を打ち明けます。

坂東家の女中を解雇され、苦労に苦労を重ねた母に楽をさせてあげることが明美の望みでした。しかし、いざその段になって明美の最愛の母は亡くなってしまっていたのです。

『べっぴんさん』第4週 第19話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

明美のようなベビーナースがファミリアに関わっていたのは事実ですが、すみれに複雑な感情を抱く明美のキャラクター設定は、オリジナルストーリーです。

リアルの坂野惇子さんが出会った史実上のベビーナースの名は大ヶ瀬久子さん。

大ヶ瀬久子さんは1900年(明治33年)生まれで、1918年(大正7年)生まれの坂野惇子さんよりも18歳年長。坂野惇子さんが長女を出産した頃、大ヶ瀬久子さんはキャリアを積んだ外国人専門の一流のベビーナースとして活躍していました。

当時の大ヶ瀬久子さん報酬は、一流企業に勤務している坂野惇子さんの夫・通夫さんの給料よりも高額だったと言われています。

戦後、ファミリアの経営が軌道に乗った1961年(昭和36年)、大ヶ瀬久子さんは坂野惇子さんの招きでファミリアに入社。ファミリアではベビーコンサルタントとして育児相談員を社内で育成。

1972年(昭和47年)には著書『1歳までの育児』を出版しています。

『べっぴんさん』第4週 第19話 観賞後の感想

すみれちゃんに吹く追い風、ゆりちゃんに吹く逆風

すみれちゃん本人はまだまだ暗中模索を繰り返している状態ですが、すみれちゃんの気づかないところで追い風が吹き始めて来た。

その一方で、姉のゆりちゃんにもわずかに逆風が吹き始める。そんな予感のする回でした。

すみれちゃんの追い風にすみれちゃん本人よりも先に気づいた人物がいます。

ゆりちゃんです。

何をやってもうまくゆかず道を見いだせないすみれちゃんですが、そんなすみれちゃんの姿を見てゆりちゃんは自分が追い抜かされたと焦りを覚える。

すみれちゃんは思ったようにコトが運ばないながらも前に進む努力だけはしている。

一方、ゆりちゃんは何かの壁にぶつかっているわけではありませんが、壁がないのは動き出していないからとも言えます。

すみれちゃんは動き始めているのに自分の動きは止まったまま。

この焦りが、妹に追い抜かされたという思いを生じさせているのでしょうか。

ところで前週、喜代さんがゆりちゃんに鋭く指摘しました。子供の顔を見たがるのは心が疲れている何よりの証拠だと。

「心が疲れている」「妹に追い抜かされた」

ゆりちゃんの心のゆらぎが気になります。

そして、ゆりちゃんに吹く微妙な逆風がすみれちゃんに吹く追い風を際立たせ、すみれちゃんに吹く追い風がゆりちゃんに吹く逆風を際立たせる。

姉妹の間に生じ始めた微妙な温度差が気になります。

四つ葉のクローバー

前週は子供用品店開業への小さな一歩が描かれました。その一歩を受けて、今週は子供用品店をともに開業する仲間たちの物語となるのでしょうか。

明美ちゃんが初めて本心を吐露しました。

坂東家の女中さんの一人から泥棒と呼ばれたあの日から十年以上もの長きにわたって胸の中に募らせていたに違いない怒りと悲しみ。

しかし、それほどまでに長い間、言えなかったことを言えたのは明美ちゃんとすみれちゃんの間に立ちはだかる見えない壁が少しだけ低くなったとも言えるかと思います。

すみれちゃんと明美ちゃんの将来の盟友関係が動き出した瞬間でした。

ただし、二人の間に信頼が生まれるまでにはまだまだたくさんいろいろなことがあるような気がします。

そして、もう一人の創業仲間の良子ちゃんとの再会。明日は君枝ちゃんとの再会も描かれるかと思います。

本作のシンボル(?)の四つ葉のクローバーが、まだ心は一つにならないかも知れないけれど今週中には揃いそうです。

喜代さんの言葉

知らないうちに明美ちゃんのこと傷つけていたと嘆くすみれちゃんに言った喜代さんの言葉が今日も深い。

「その逆もある。気づかないうちに喜ばせていることもある」

知らないうちに明美ちゃんを傷つけていたというすみれちゃんのマイナス3くらいの感情に喜代さんの言葉がプラス2くらいに作用し、すみれちゃんの心の中はマイナス1くらいまでには改善してくれたことかと。

前週でゆりちゃんに言った言葉といい、喜代さんの言葉が心に沁みる。喜代さん名言集があったら人気が出るかもです。

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4 Responses to “すみれの協力を拒む明美 / べっぴんさん 第19話”

  1. あかり より:

    良子ちゃんとすみれちゃんの再会シーン、「あさが来た」のはつとあさの再会シーンを思い出しました。「とと姉ちゃん」の常子と綾の再会シーンとも。
    でも、前2作と違い、長屋またはバラックにいる良子ちゃんも素直に再会を喜んでいるみたいで、ホッとしました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 前2作と違い

      そう言えばそっくりな場面がありましたね。しかも前作は時代まで同じ。でも、おっしゃる通り暮らしぶりを恥じないところが救いでした。

  2. よるは去った より:

    ドラマ予告で見たけど今日の闇市のシーンは暑い最中に撮影されてるんですな。俳優、スタッフの皆様御苦労様です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 暑い最中に撮影

      30度超えの猛暑の日だったようですね。にも関わらず寒そうに見えるのは演技の力というものでしょうか。故・黒澤明監督が冬の寒さを芝居で強調するためにわざわざ真夏に冬の場面を撮ったという話を思い出しました。

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