君枝の希望取り戻す昭一 / べっぴんさん 第33話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年11月9日(水)放送
第6週 第33話「笑顔をもう一度」

『べっぴんさん』第6週 第33話 あらすじと見どころ解説

すみれと明美は入院している君枝のもとに足を運びました。容態が悪化している君枝を見て明美は昭一に言いました。病人が元気になるには希望が必要だ。今の君枝には病気が治った後の希望が何よりも必要なのだと。

そんな中、麻田がすみれに指摘しました。ベビーショップあさやで買い物してくれる客は決まった顔ぶればかりだ。客が少ないのは問題だ。だから、もっと店の名を世間に知らせるべきだ。そう麻田に言われたすみれは、相談をしに五十八のもとに足を運びました。

五十八はすみれに言いました。自分たちだけが出来る売り文句を三つ挙げよと。二つしか売り文句を挙げることが出来ないすみれでしたが、麻田の一言に着想を得たすみれは三つ目を見つけます。それは「ベビー相談室」の開設でした。

一方、君枝にとってベビーショップあさやが希望であることを昭一は理解しました。昭一は君枝が働くことを再び認め、明美の進言で一日四時間だけ働くことになりました。同じ頃、良子は夫の勝二との気持ちのすれ違いを気に病んでいるのでした。

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midokoro
過労で倒れすみれたちと働くことが禁じられてしまった君枝でしたが、妻想いの昭一は君枝にとっての働くことの価値を理解し、再び働くことが許されます。

一方、今風の言葉で表現すると「独自の売り」を三つ見つけるよう五十八から言われたすみれが、なかなか見いだせなかった三つ目をようやく発見します。

その三つ目はこの先で最大の「独自の売り」になるようです。

『べっぴんさん』第6週 第33話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

看護婦の経験を持つ明美のアドバイスによって、一日に四時間だけ働くことになった君枝。この一日四時間という条件は史実にもとずいた数字です。

君枝の実在モデルの夫は、病弱な妻が働くことに異を唱えていたものの、義理の父親が賛成したことで反対しきれなくなりました。

そこで夫が出した条件、それが働くのは週に3日まで。しかも一日に働ける時間の上限は四時間までというものでした。

さて、君枝の実在モデルの女性は、この条件を守った働き方をしても度々体調を損ね寝込んでばかりいたそうです。

しかし、働きがいが彼女の身体を丈夫にしてゆきました。

いつしか彼女は、週に三日、一日に四時間までという条件を超えても寝込むことが少なくなっていったと伝えられています。

『べっぴんさん』第6週 第33話 観賞後の感想

前回【第32話】感想追記のお知らせ

昨日の朝の【第32話】放送を諸事情から落ち着いて観ることが出来なかったため、夜のBS放送の鑑賞後に感想を追記しました。

「人を元気にするのは希望」

すみれちゃんの意向に耳を傾けようともせず君枝ちゃんを店から追い返した明美ちゃんが、前回の描写ではまずはすみれちゃんの気持ちを確認するようになる。

そして今回。明美ちゃんはすみれちゃんに率先して君枝ちゃんのために動く。

君枝ちゃんのことを良く知ろうともせず「お嬢さま」という理由だけで嫌っていた君枝ちゃんを、夢もあれば悩みもある一人の女性として受け入れ、その君枝ちゃんを心から応援するようになる。

君枝ちゃんに対する態度の変化が今回も心地よい明美ちゃんでした。

麻田さんが手に入れたバナナを見て、君枝ちゃんの見舞いに「行くで!」と即断即決したのはすみれちゃんではなく明美ちゃんでした。

君枝ちゃんが入院している病院で、容態が悪化した君枝ちゃんに一番必要なことが希望であると理解したのも明美ちゃん。

君枝ちゃんに必要なことを告げれば昭一くんの気持ちを動かすことが出来ると踏んだのも明美ちゃん。

そして、ベビーショップあさやへの復帰が認められた君枝ちゃんのためを思い、働く時間の上限を決め、看護婦の経験を生かして君枝ちゃんを見ていると言い切る明美ちゃん。

君枝ちゃんの幸福を真剣に願う明美ちゃんの姿がまぶし過ぎるほどでした。

明美ちゃんがここまで君枝ちゃんのことで真剣になったこの姿を、君枝ちゃんはどのように感じたのか。後々に回収されるのでしょうか。

「やっぱり君枝にはここが必要な場所」

君枝ちゃんにとっての幸福とは何か。容態が悪化の一途をたどる今の君枝ちゃんにとって一番必要なこととは何か。

明美ちゃんは真剣に考え続けていました。

そんな明美ちゃんの言葉に真摯に耳を傾ける昭一さんもまた、君枝ちゃんを元気にするのは何なのかということに対して真剣でした。

「私が元気になれる場所に連れてって来れるって、ここやった!」

ベビーショップあさやに連れて行くことを君枝ちゃんには内緒にしていたんでしょうか。そんな昭一くんの心づかいが男前!

喜びに顔を輝かせる君枝ちゃんの様子を見て昭一くんは言いました。

「やっぱり君枝にはここが必要な場所なんやな。楽しく生きるために」

この昭一くんの言葉から、昭一くんが君枝ちゃんのことをどれほど大切にしているのかがヒリヒリするほどに伝わってきます。

これだけ周りの人に大切に思われ君枝ちゃんは幸福です。

笑顔を忘れたゆりちゃん

再び希望を見出した君枝ちゃんが笑顔と元気を取り戻すその一方で、笑顔がすっかり失われたゆりちゃんと良子ちゃんが心配です。

とりわけ、五十八お父様がすみれちゃんに宿題を出した時のゆりちゃんの表情が切ない。

優等生だっただけに、人から何も求められず評価もされないのはゆりちゃんにとってこの上ない苦痛かと思います。
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10 Responses to “君枝の希望取り戻す昭一 / べっぴんさん 第33話”

  1. 1013 より:

    昨日の放送で、明美ちゃんが倒れた君枝ちゃんに「君枝さん」じゃなく「きみちゃん」と呼びかけているのを見て、ああ、この2人はもう大丈夫だなと思いました。
    そして今日、2人の間に絆が出来た瞬間を見た気がします。
    そして昭一くんに嫁はんの事は任しとき!と言わんばかりの明美ちゃんが男前過ぎて惚れ惚れしました(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 「きみちゃん」と呼びかけ

      しかもその時の口調は看護婦さんが患者さんに呼びかける口調でなく、大事な身内に呼びかける口調でした。グッとくる瞬間でしたね。

  2. koji より:

    ふ、と思ったのですが「おしめ」と「おむつ」の違いってなんなのでしょうね。

    ちなみに僕の幼少の頃は「おしめ」でしたね。

    そして家の前には川があったので周辺住民は、おしめを洗濯する前に乳幼児の排泄物を川に流してから洗濯してました。

    今は条例で禁止されています。

    で、やはり布が「おしめ」で紙が「おむつ」なのかな?。

    それとも昔は「おしめ」で今は「おむつ」なのでしょうか?。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 「おしめ」と「おむつ」の違い

      「おむつ」の由来は赤ちゃんの産着を意味する古語の「襁褓(むつき)」で、「おしめ」の由来は「湿っている」にある。そんな説があります。「おむつ」の方が言葉の歴史が古いみたいです。

  3. きゅうぽん より:

    君枝ちゃんのご主人がもし、明美ちゃんたちの行動や言動に動かされなかったら…ずっと君枝ちゃんの中では大事な事がくすぶって辛かったと思います。いくら彼の愛情があっても…義母さんの小言も気を遣っているようできついですよね。

    べっぴんさんでようやく、朝ドラで「おしめ」という言い方を使ってくれました。ずっと、ごちそうさんや、あさが来たとかでも「おむつ」だったので、地域性もよるとは思いますが、昔はいや今の60代の方達が子育てしていたころまでは、布が普通でしたし、母もおしめと言っていましたし、おむつというとやっぱり「紙」の方だったり、外国のもののような気がして、ずっと違和感を感じていました。女の子を「おしめさま〜」っていう事もあるので、やっぱり今回はしっくりきてホッとしてTVを見られます(^_^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > いくら彼の愛情があっても

      今回の明美ちゃんの働きは大きかったですね。君枝ちゃんが戦後に希望を失ったこと。その希望をベビーショップあさやに見出していたことなど、昭一さんは気づいてはいませんでしたからね。君枝ちゃんに真剣に向き合った明美ちゃん、GJでした。

  4. もんすけ より:

    「一つは母親目線、もう一つは品質には自信がある」
    五十八お父様からの質問に出した二つの答えは、いずれもお母さんであり、洋裁・手芸などの特技を生かした、すみれちゃん自身の立場からの発想。そこに明美ちゃんの存在ありきのベビー相談室をもって売り文句が揃う…。本当の意味で、明美ちゃんが仲間になった瞬間だったように感じ、明美ちゃんの晴れやかな笑顔を夢想してしまいました。
    「芸は身を助く」ではないですが、君枝ちゃんも自身の趣味や特技が周りの深い愛情を受け、自分の人生を切り拓いていくのですね。
    ゆりちゃんも…、良子ちゃんも…、手中に宝珠を握っているはずなのに。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 明美ちゃんが仲間になった瞬間

      明美ちゃんの存在が三つ目の売り文句に繋がり、その三つ目の売り文句は最大の売り文句になる。そう考えると明美ちゃんの存在はかなり大きいですね。今回は記念すべき回だったのかも知れません。

  5. よるは去った より:

    明美「人を元気にするのは希望です。」 後の場面で君枝ちゃんの枕元で手をつけられることなく時間だけ経たに違いないバナナがそれを物語っていたような。 麻田「お客さんが少ない言うことは問題や思いますよ。」 五十八「売り文句や・・・・・・3つめは?」すみれ「・・・・・。」五十八「宿題や。」 これは一緒に考えてしまいましたね。麻田「まるでベビー相談室ですね。」すみれ「それよ!」 場面全体に光が射したようにに思えました。良子「ええお仕事紹介してもらえそう?」 勝二「そないなこと、お前が考えんでもええ言うとるやろ。」 今週の残った宿題ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 時間だけ経たに違いないバナナ

      そこまで気がつきませんでした!バナナでは人は元気に出来ない。昭一くんが君枝ちゃんにとって大切なものが何であるのかを理解したのはバナナがきっかけだったのかも知れませんね。

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