店に戻る決意固める良子 / べっぴんさん 第35話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年11月11日(金)放送
第6週 第35話「笑顔をもう一度」

『べっぴんさん』第6週 第35話 あらすじと見どころ解説

ある日、すみれは街角で良子の夫・勝二と遭遇。良子と勝二の間がどこかギクシャクしていることを察していたすみれは勝二に告げました。良子が生活苦から腕時計を時計屋に売りに出していることを。そして、その腕時計を良子のために買い戻すことを提案しました。

良子が腕時計を手放していたことを初めて知り心を痛めた勝二は、時計屋に足を運ぶと腕時計を買い戻しました。勝二は良子に腕時計を贈りつつ、良子への気遣いに足りないところがあった非を詫びます。

その翌日、良子は久しぶりにベビーショップあさやに足を運びました。良子が店にやって来た時、ショーウィンドウに飾られたワンピースを身に着けて満面の笑みを浮かべる美幸と、美幸の祖父に良子は出会いました。

自分が作ったワンピースを着て喜ぶ美幸の笑顔を見て、良子は再びすみれたちと働こうと決意し、すみれたちも良子を喜んで迎えました。その日の夜、見知らぬ男がすみれの家にやって来ました。その男は紀夫の名前を知っていました。

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読みやすさを重視したため、あらすじからは省きましたが良子と勝二が再び心を通い合わせるきっかけの小道具として今回は腕時計が上手に使われています。

覚えておいででしょうか。すみれの結婚式で、良子が夫から贈られた腕時計を自慢げにすみれと君枝に見せびらかしていたことを。

あの時の腕時計が今回、回収されるのです。

『べっぴんさん』第6週 第35話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今回は劇中のエピソードと比較すべき史実がないので、良子と勝二の仲を取り持つ小道具・腕時計についてまとめてみます。

上にも記したように、結婚して間もなく勝二は最愛の妻・良子に腕時計を贈りました。

しかしほどなくして勝二は出征。

終戦直後、勝二の帰りを待つ良子は当時の預金封鎖などのあおりを受け、日銭を得るために泣く泣く思い出の詰まった腕時計を売りに出しました。

しかし腕時計を売った事実を良子は勝二に告げずにいました。

一方、その事実を知っていたすみれから腕時計のことを聞かされた勝二は、いつか必ずお金は払うからと懇願しその腕時計を時計屋から取り返します。

腕時計を取り戻すことが出来た勝二は、その腕時計を再び良子に贈ることで、勝二と良子の夫婦仲は修復される。

このようなエピソードが展開します。

『べっぴんさん』第6週 第35話 観賞後の感想

「年上過ぎて何をどうしたら良いのかわからない」

表現は適切でないかも知れませんが、勝二さんの良子ちゃんを突き放したような夫婦らしからぬよそよそしい態度の理由が今回やっとわかりました。

「年上過ぎて何をどうしたら良いのかわからない」

見るからに不器用そうな勝二さんのこと。勝二さんには自分の気持ちを妻に上手に伝えることなど出来なかったようです。

ただでさえ不器用な勝二さんは、妻との間にある大きな年齢差をどうやって埋めたら良いものなのかまったくわからなかったと初めて重たい口を開きました。

そして、勝二さんが心の中で抱いていた良子ちゃんへの気持ちも。

「良子みたいな人が嫁に来てくれて嬉しい」
「一緒に時を刻んで欲しい」

恐らくこんな言葉を口にするのは勝二さんにとってはこれが初めてのことかと。結婚直後も口が裂けても言えなかったかも知れません。

ただし、口に出せないだけで気持ちはしっかりと持っていたはずです。

その気持ちを腕時計に託して伝えたのでしょう。一緒に時を刻んで欲しいと。

しかし、戦争とその後の混乱が勝二さんから心の余裕を奪いました。復員後、良子ちゃんから出征先の様子を尋ねられた勝二さんが答えを拒む場面がありましたが、思い出したくもないような経験を積んだのでしょう。

そしてようやく家庭に戻ったものの、今度は仕事がまったく見つからない。

妻の年齢がもう少し近ければ、仕事を得ることが出来ないストレスを妻にぶつけることが出来たのかも知れません。

しかし、自分よりはるかに年下の妻にそんなことはやってはいけないという遠慮がある。

でも、その遠慮は「一緒に時を刻んで欲しい」という勝二さんの願いを、勝二さん自らが否定するものでした。

いつも思いつめた表情を浮かべている勝二さんの苦悩を良子ちゃんは察し、良子ちゃんはその苦悩を夫婦として共有したかった。一緒に時を刻みたかった。

そんな夫婦の気持ちのすれ違いを、「一緒に時を刻んで欲しい」という願いを込めた腕時計という小道具を巧みに取り入れて表現していたと思います。

腕時計が売りに出され良子ちゃんの手元から離れることで、良子ちゃんと勝二さんは一緒に時を刻むことを忘れていました。

その腕時計をようやく取り戻し、再び一緒に時を刻み始めた良子ちゃんと勝二さん。

そしてそのきっかけを作ったのはすみれちゃんでした。

君枝ちゃんも良子ちゃんも夫が戻り、夫婦の絆も盤石なものとなる。次はすみれちゃんの番かな?というところで、紀夫さんの名前を知る謎の復員兵の登場です。

入学式

劇中で終戦、すなわち昭和20年8月15日を迎えたのが第2週の最後でした。

その後はずっと秋から冬にかけての寒い季節によって困難な時代を強調した演出がされていましたが、今回やっと春の到来を感じさせるキーワードが登場。

入学式です。

入学式と言えば桜。桜といえばさくらちゃん。そしてさくらちゃんと言えばその名を命名した紀夫さん。

美幸ちゃんの「入学式」は物語の新展開のフラグでしょうか。

しかし、桜が花を咲かせ季節が明るくその前に、桜が散る切ない場面が用意されているみたです。

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4 Responses to “店に戻る決意固める良子 / べっぴんさん 第35話”

  1. よるは去った より:

    勝二「もういっぺん・・・・・一緒に時を刻んでくれ・・・・・。」 結局この人も一人で背負込んで潰されそうになっていたんですね。夫婦の絆を取り戻した二人にエールを送りたい気分で視てました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 潰されそう

      深酒で朝帰りするほどですから相当ストレスを抱え込んでいたのかも知れませんね。

  2. 通りすがりん より:

    良子は久しぶりにキアリスに足を運びました

    とありますが、この時点ではまだキアリスではないのでは?

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