栄輔に懐き始めるさくら / べっぴんさん 第39話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年11月16日(水)放送
第7週 第39話「未来」

『べっぴんさん』第7週 第39話 あらすじと見どころ解説

ベビーショップあさやの移転を五十八に報告したすみれは子供服づくりの準備をはじめるものの大きな問題を抱えていました。オシャレな子供服をつくるための生地を手に入れることが出来なかったのです。

しかし、程なくしてその問題は解決しました。かつてテーブルクロスをすみれたちに注文したランディ夫人にすみれたちは懇願。ランディ夫人は進駐軍専用の店でしか買えない上等な生地をすみれたちのために手に入れてくれることになったのです。

一方、闇市の元締め・根本が集会を開きました。集会に集められた闇市の店主たちは根本の言葉に驚かされました。今後、場所代は取らないこと。闇市を女性も安心して買い物できる場所にすると根本が宣言したのです。

そんなある日、栄輔がすみれの家を訪問。栄輔にすっかりなついてしまったさくらは、栄輔に帰らないでくれとせがみました。さくらを想う喜代が栄輔に頼みます。今晩、泊まってはもらえないかと。栄輔は喜代の頼みをこころよく引き受けるのでした。

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midokoro
帰らぬ夫を待ちながら寂しさを募らせていたすみれに笑顔が戻ります。どうやらすみれに想いを寄せているらしい栄輔がすみれとさくらを気遣います。

すみれは笑顔を取り戻しますが、少し先で描かれるこの笑顔の回収エピソードはとても切ないものになるかも知れません。

『べっぴんさん』第7週 第39話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

ベビーショップあさやを開業したすみれたちが、物資不足の中で商品をつくるための生地などの材料調達に苦労する場面が描かれます。

劇中では潔や栄輔がどこかで調達した生地や毛糸などをすみれに譲ったり、今回のように米軍将校の家族に頼るエピソードが登場しますが、リアルでの材料調達方法はドラマとはやや異なります。

すみれの実在モデル・坂野惇子さんは戦前、神戸にあった英国雑貨を取り扱うレーン・クロフォードという店で、ヨーロッパブランドの生地や高級毛糸を買い集めていました。

戦時中、軽井沢の別荘に疎開した坂野惇子さんは、これらのコレクションを別荘に運び込んでいました。そのため空襲を免れることが出来たのです。

戦後、別荘に保管されていた坂野惇子さんの大量のコレクションを材料にして商品が作られたとのことです。

尚、劇中同様、潔の実在モデル・尾上清さんも豊かな人脈を駆使して進駐軍の物資を入手して坂野惇子さんに提供していました。

『べっぴんさん』第7週 第39話 観賞後の感想

今週のサブタイトルは「未来」ですが、明るい「未来」を予感させる変化がいくつも描かれた回となりました。

ゆりちゃんの変化

生前のはなさんの優しさのその奥にあった強さを初めて知ったゆりちゃんが自分の中で足りなかったことに気づいた「ゆりちゃん覚醒」の瞬間が描かれたのが前回でした。

自分に足りなかったこと、言い換えれば努力目標が新たに出来たことがゆりちゃんに明るさを取り戻させたのでしょうか。

すみれちゃんが店の移転を五十八さんに報告する場面。

前回までならこんな状況でのゆりちゃんは、すみれちゃんに先を越されるプレッシャーから暗い表情を浮かべていたものです。

そして五十八さんの喜ぶ顔を横から悔しそうに眺めているだけでした。

しかし、今回のゆりちゃんはこれまでのゆりちゃんではありませんでした。すみれちゃんの子供服販売のプランに嬉しそうに食らいついて来るゆりちゃんの久しぶりの明るい表情が何より嬉しい。

根本さんの宣言に反応するゆりちゃんの姿を見て、ゆりちゃんは女子大生の頃の輝きを取り戻したと感じるのは僕だけでしょうか。

ゆりちゃん、暗く長いトンネルからようやく抜け出すことが出来たと考えて間違いなさそうです。

ところでゆりちゃんが、ゆりちゃんらしい明るい表情を浮かべる度に、そのゆりちゃんを神妙な顔で見守る潔くんは一体何を思ったのか。

ゆりちゃんが変わりました。そしてゆりちゃんの変化によって、潔くんとの関係にもこれから変化が生じて来るのでしょうか。

根本さんの変化

闇市の元締めなどというきわめてダーティーな悪役を昭和のヒーローに演じさせてしまった理由がよくわかりました。

時代の変化を鋭く察知し、それまでの既得権益をいさぎよく手放す男を演じることなど、ダーティーなだけの役者さんでは無理があります。

一方で爽やかな平成のヒーローには、悪のスパイスがピリリと効いた重厚な正義を表現するのは難しい。

昭和のヒーローが悪役になって登場した時は心底驚かされたものです。しかもその悪役が板についていることと言ったら・・・

しかしそんな中でも見え隠れしていた往年の正義のヒーローの精悍な面構え。

善と悪の振れ幅が大きい役回りを違和感なく見せてもらえて大満足です。

栄輔くんまわりの状況の変化

ついに忠さんまでもが気がついてしまいました。栄輔くんがすみれちゃんに対して「ほの字」であることを。

そして忠さんのその指摘に潔くんも納得したのでしょう。

潔くんが突如、ベビーショップあさやに顔を出したのは栄輔くんの様子を探りに来たということなのでしょう。

ところで気になるのが喜代さんです。

忠さん同様かそれ以上に人の気持ちへの洞察に長けた喜代さんが、栄輔くんの「ほの字」に気がつかないわけがありません。

まして、忠さん以上に栄輔くんの様子を観察する機会にも恵まれている喜代さんです。

その喜代さんが栄輔くんにまさかの宿泊の懇願。

忠さんは大切なお嬢様に変な虫が寄って来たことを案じていましたが、大切なお嬢様に忠誠を尽くす喜代さんは変な虫が心配にはならないのでしょうか。

それとも、紀夫くんを諦め1日も早くすみれちゃんとさくらちゃんに幸福になってほしい。栄輔くんと一緒になって幸福をつかんでほしい。

そんな気持ちを喜代さんは持っているのでしょうか。

栄輔くんの周辺が何やら騒がしくなって来ました。そして、すみれちゃんの家に一泊することになった栄輔くんの胸の内もずいぶん騒がしいのではないかと思います。

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8 Responses to “栄輔に懐き始めるさくら / べっぴんさん 第39話”

  1. mizutamari より:

    いつも、楽しく訪問しています。
    良子ちゃんの子、やんちゃで可愛いですねぇ。
    おんぶされながら、耳とか触ったりして(笑)
    癒されています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 耳とか触ったり

      僕もそこを面白く思ってました。おんぶされてる時、ほぼ必ず良子ちゃんの耳をつかんでいるあの姿がかいらしくてかいらしくて(笑)

  2. まかろん より:

    朝蔵さんこんばんは。
    「あさが来た」から久しぶりの投稿です。
    マッサン同様なぜか後期になるとみたくなるんですよね。

    それはさておき、
    私の主観かもしれませんが、、
    さくらちゃんをやってる子役の子。
    悪く言うのではないですが、リアクションが低いんですよね~。

    今回栄輔に帰らないでって話ですが、
    すみれがもうさよならしようね?って聞いたら、
    かすかに「うん」ってうなずいてるのに「いや」って音声が・・・。
    さくらちゃんの顔も映してなくて後姿。
    もう一度尋ねてもかすかに首を縦に動かしてるのに「いや」。

    さくらちゃん、いやって言えなかったから音撮りしたのかな?
    って怪しく感じる映像でした。。。


    引き続き当ブログ楽しみにしてますので
    また後期よろしくお願いします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。お久しぶりです!

      > 子役

      このくらい小さな子役に芝居をつけるのは難しいというかほとんど不可能かも知れませんね。まだ自分のやっていることも、大人が求めていることも十分には理解できないでしょうから。「いや」はアフレコかなと僕も思いました。

  3. えびすこ より:

    栄輔さんと明美さんが結婚するのかなと思っていますがどうなるかな?でもべっぴんさんは11月になってからあまり劇中月日が経過しないですね。

    気の早い話ですが2019年のNHK大河ドラマがオリンピックを題材にする作品となりました。確認のために「朝ドラ」ではありません。「大河ドラマ」です。うそではありません。

    第一報を聞いた時に感じましたが、「主人公をどうするのか?」という問題があります。今の所誰とは言っていません。
    ドラマや映画で主人公がいない作品と言う物はないので、誰かを主人公にしておかないと物語が成り立ちません。誰か1人か複数か。はたまたどちらかの方針になっても実在した・する誰かか架空の人物となるのか?今の時点では全く展望ができません。
    おそらく大河ドラマ史上初の脚色のある作品になるのでは。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 誰か1人か複数か

      脚本が宮藤官九郎さんなので意表をついて主要キャラが並列する群像劇かも知れませんね。いずれにせよこれは楽しみです。

  4. よるは去った より:

    根本「時代は変わるんや・・・・いや変えていかなあかんのや。」玉井「これで終わりや思うなよ。」 戦後の闇市が商店街と化していくにあたって、おそらくは東京、大阪でもこれに近いやり取りはあったでしょうね。闇市の路傍の靴磨き(?)の少年が「みんな来い。」の掛け声に対するリアクションにも根本氏のセリフ「時代は変わるんや」の予兆のようなものを感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 闇市が商店街と化していく

      前作『とと姉ちゃん』の水田くんが、それまで働いていた闇市を一日も早く辞めようと決意したのも時代の変化の兆しを感じたことが決して小さくなかったのかも知れません。

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