花見に行く約束する栄輔 / べっぴんさん 第40話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年11月17日(木)放送
第7週 第40話「未来」

『べっぴんさん』第7週 第40話 あらすじと見どころ解説

さくらにせがまれ、栄輔はすみれの家で一泊することになりました。栄輔は自分が傘職人の家で生まれ育った身の上を話し、すみれもまた洋裁を教えてくれた母親・はなの思い出を栄輔に聞かせます。

翌朝、桜の花のツボミを見つけた栄輔はすみれとさくらに約束しました。桜の花が満開になったら、三人で一緒に桜の花を見に出かけようと。栄輔と過ごした時間はすみれの笑顔を取り戻しました。

しかし、その直後に起こった出来事がすみれを辛い現実に引き戻します。商店街の友人・時子の夫の戦死広報が届いたのです。時子の夫の葬列に並びながら、すみれは不安を募らせていました。紀夫は無事に帰って来れるのかと。

一方、栄輔は潔から厳しく注意を受けていました。すみれには夫がいる。すみれを好きになってはならないと。しかし栄輔は潔に反論しました。潔は番頭の根性が染みついているからゆりにも五十八にも何も言えない。自分は生きたいように生きるだけだと。

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栄輔の気遣いにより笑顔を取り戻したすみれ。娘のさくらは明るく優しい栄輔にすっかりなついてしまいました。

しかし、すみれは再び厳しい現実を思い出してしまいます。商店街の仲間・時子の夫が戦死したことがわかり、紀夫の最悪の事態への不安にすみれは押しつぶされそうになるのです。

『べっぴんさん』第7週 第40話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今週のサブタイトルは「傘のような男」ですが、この「男」とは栄輔を指します。

栄輔の生まれた家は傘工場を営んでいました。しかし、空襲により両親と妹が死亡。そんな栄輔の身の上が今回描かれます。

さて、傘とは雨から人を守る役割を持っていますが、栄輔はすみれの寂しさという「雨」からすみれを守ろうとするのです。

愛する人を雨から守る傘のような男になれ。

それは空襲で亡くなった父の教えでもありました。

また、今週は重要な小道具として「傘」が繰り返し描かれます。この小道具の演出についてはネタバレせずに見てのお楽しみにしたいと思います。

『べっぴんさん』第7週 第40話 観賞後の感想

「今年は一緒に見よな、桜の花が咲いたところ」

寝ぼけたさくらちゃんが栄輔くんのことをお父さんと呼び、家族をすべて失った栄輔くんは家族のぬくもりを思い出す。

お金はないけれどいつも笑いのたえない家庭だったと栄輔くんが家族のことを思い出し、栄輔くんが脱いだ洋服をたたんでいるその姿に、躾の行き届いた家庭だったことを察するすみれちゃん。

すみれちゃんとさくらちゃん、そして栄輔くんは家族ではありません。

しかし、それぞれが憧れる「家庭」で心が一つになったすみれちゃんとさくらちゃん、そして栄輔くん。

翌朝、ツボミが大きく膨らんだ桜を見上げながら言った栄輔くんが言いました。

「今年は一緒に見よな、桜の花が咲いたところ」

「一緒」という言葉が栄輔くんの口から自然について出て、その言葉をすみれちゃんも何の違和感も感じずに受け入れる。

すみれちゃんとさくらちゃん、そして栄輔くんの三人が一つの家族になった瞬間を見たような気がします。

しかし、一緒に見ようなと言った花は桜です。間もなく咲こうとしているその花は桜です。

桜と言えばさくらちゃん。そのさくらちゃんの名付けの親は紀夫くん。桜の花は紀夫くんにとって忘れがたい大切な花です。

紀夫くんがすみれちゃんへの恋心をはっきりと自覚したのは桜の花の下でのことでした。その桜の花のツボミも大きくなり花を開く直前です。この桜の花が開いた時・・・

桜の花を小道具として巧みに取り入れたストーリーテリングが一編の詩を読むようです。

番頭の息子:潔くんの遠慮

自分は番頭の息子で板東家に仕えている。だから遠慮しているのだ。栄輔くんに図星を刺され何も言い返せない潔くん。確かに遠慮しているなと今回気がつきました。

栄輔くんがすみれちゃんの家に泊まった夜、栄輔くんの帰りを待つ梅田のバラック内での面々の座る位置が気になりました。

小さなテーブルを囲むのは五十八さんとゆりちゃんのみです。

忠さんがそのテーブルから一歩引いたところに座っているのはよくわかります。執事ですから。しかし、潔くんは忠さんよりもさらに一歩引いたところに座っていることに今日気がつきました。

潔くんの座る位置。これが番頭の息子の遠慮をよく表していました。あの配置だと、潔くんは使用人以外の何者でもない。

栄輔くんが潔くんに言いました。遠慮があるからゆりちゃんに本当のことを言わないと。

潔くんも図星を刺されるまで気がつかなったゆりちゃんへの遠慮。この遠慮が、ゆりちゃんには遠慮と理解できない。

自分に本心を言わない。心を開かない。自分を信じてくれない。ゆりちゃんにそんな誤解を抱かせてしまったのかも知れません。

潔くんとゆりちゃんの心のすれ違いが、栄輔くんの爆弾発言で見えてきました。

潔くんの鋭い指摘により潔くんは自分の中に染みついた遠慮を克服することが出来るのか。ゆりちゃんとの心のすれ違いが解決されるのか。

坂東野上夫婦のこれからの展開が気になり始めました。

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10 Responses to “花見に行く約束する栄輔 / べっぴんさん 第40話”

  1. たこやき より:

    栄輔さんが、誰の目にも「ほの字」だけどすみれちゃん親娘にはとても控え目に支えているので、好感が持てました。すみれちゃんだけでなく、さくらちゃんも本当に大切に思う気持ちが演技の中から伝わりますね。だから喜代さんも多目に見たのかな~?
    サブタイトルが「傘のような男」のままだったら、栄輔さんが辛すぎです。

    栄輔さんにも、靴磨きの男の子、花売りの女の子にも明るい未来が訪れますように。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 喜代さん

      お風呂沸かしたりして喜代さんもすっかり栄輔くんをお気に入りの様子。最悪の事態の場合あわよくばお嬢様と栄輔くんを・・・なんて思ってるのかも知れませんね。

  2. ぷち より:

    初めてコメントさせていただきます

    >板東夫婦のこれから

    これが潔くんとゆりちゃん夫妻のことならば、
    ゆりちゃんは潔くんのところに嫁入りをしたので、「野上夫婦」になるのではないでしょうか。

    でも、ゆりちゃんや五十八お父様に遠慮がちになっていたり、番頭の息子として板東営業部復活に向けて動いている現状では「板東夫婦」に見えてしまいますね。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 野上夫婦

      そうでした。ゆりちゃんはお嫁に行ってたんですよね。潔くんがマスオさんに限りなく近い状態なのですっかり忘れていました。

      早速、訂正させていただきました。今後とも当ブログをよろしくお願い致します。

  3. よるは去った より:

    栄輔「ただの『傘職人』や・・・・・。栄輔君は全く架空の人物でしょうか?だとしたら先述の栄輔君の両親の仕事は兄貴分の潔君のモデルが立ち上げたレ〇ウン(でしたっけ?)のマークから連想を練ってのことかしら?なんて勝手に考えてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > レ〇ウンのマーク

      レ〇ウングループのアー〇ルドパー〇ーが傘でしたね。何故「傘」なのか納得のご高察です。

  4. もんすけ より:

    無音。

    すみれちゃんが、知人・時子さんの戦死したご主人を弔う列にすれ違う瞬間。
    不安と悲しみで胸いっぱいのすみれちゃんを、じっと見守る喜代さんの視線。
    今回は主人公が言葉数多く話さない設定の役柄からなのでしょうか。顔の表情や目線すらそぎ落とした【間】、台詞もBGMもないシーンが心に刺さります。
    また、普通のドラマでなら止まった時計を画面に映すようなシーンには、ご主人が戦死した知人を時計屋の「時子」さんとして配置する辺り。むむっ!と唸ってしまいます。
    (台詞なしシーン。視聴者はとてもとても楽しめますが、役者さんたちは演技力を試されるようでプレッシャーなのではないかと…。)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 台詞もBGMもないシーン

      映画用カメラを多用したフォーカスの甘い映像。遠景ショットなどなど。映像のつくりかたも含めて本作の演出はこれまでの朝ドラと一線を画するものがありますね。

  5. えびすこ より:

    「花見の約束」と言う事は今は昭和21年か22年の3月中旬でしょうか。娘・さくらは今のところ実父の顔を知らずにいますね。1日も早い復員を願います。
    この10何年は関東地域で言えば3月下旬に開花・満開、と言う年もあるので「4月の花見」が少なくなりました。

    昨日の19年大河ドラマ決定の事ですが、私も最初目を疑いました。
    何回かNHKのdニュースの項目を確認した後に投稿しました。
    もし、朝ドラであっても「なぜ2019年の番組をもう決めるのか?」と思いました。再来年の西郷どんの主役が決まってまだ日が浅いですから。
    スポーツ選手が時期別でも主人公になるようなので、いよいよ平成生まれの俳優が大河ドラマの主役になる可能性が高まりますね。もしかすると作者である官藤さんが新聞記者の役などでカメオ出演するのかも。
    朝ドラでも「プロ・アマ通じてスポーツ選手が主人公」と言う作品はないのでは?
    それと「3年後の大河ドラマが決まる」のも異例ですね。19年の大河ドラマは異例づくめの作品になりそうです。そうなると2020年の大河ドラマは18年夏ごろまで発表を待ちそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 2019年の番組をもう決めるのか?

      やっぱりそうでしたか。やけに早いなとは思ってました。描く時代の期間も大河としても極めて長く、戦前、戦中、戦後を描くのでセットもその分だけ多く必要となり、時代を超えた群像劇というスタイルなので登場する人物もたくさんいる。

      撮影に通常よりも時間をかけるのかも知れませんね。

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