ファッションショー当日 / べっぴんさん 第48話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年11月26日(土)放送
第8週 第48話「止まったままの時計」

『べっぴんさん』第8週 第48話 あらすじと見どころ解説

坂東営業部が主催するファッションショーの当日を迎えました。すみれはファッションショーでキアリスの宣伝をしようと思いつき、キアリスを紹介するショップカードを準備し来場者に配りました。

ファッションショーのステージには商店街の面々やすみれの同級生・悦子、坂東本家の節子と静子も加わり、ステージの最後にはすみれたちもモデルとして登場。ステージの終わりにはモデルをつとめた女性たちが来場者に向けて挨拶しました。

最後にすみれが挨拶しました。すみれはステージ上から紀夫に向けて、夢をかなえる姿と仲間たちを信じる尊さを娘に見せたいとスピーチします。そのすみれの言葉が紀夫の心を動かしました。それは紀夫がすみれの仕事とは何かを理解した瞬間でした。

紀夫がすみれを受け入れたことを察した栄輔は、潔にこれまでの礼を述べると潔の元を旅立ち、その日を境にして皆の前から姿を消してしまいます。一方、すみれと紀夫はようやく心を通いあわせることが出来るのでした。

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midokoro
復員後に別人のようになってしまっていた紀夫に、以前の面影が戻ってきます。坂東営業部の復活のお披露目のファッションショーも成功しました。

そんな中、一人寂しく物語から退場する人物がいます。

前週のサブタイトルにもなった「傘のような男」栄輔です。すみれと紀夫が再び心を通い合わせ姿を見た栄輔は、傘の役割が完全に終わってしまったことを悟るのでした。

『べっぴんさん』第8週 第48話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

五十八や潔の悲願だった坂東営業部が満を持して復活しました。

では、リアルの「坂東営業部」復活劇ではどのような物語が展開したのでしょうか。劇中名によって以下にまとめます。

戦時中に消滅していた「坂東営業部」を復活させようと「潔」が動き出したのは昭和22年(1947年)のことでした。

「潔」は「坂東営業部」を復活させるとただちに小売を行うための有信実業を設立し、大阪心斎橋に買い取ったビルの一階に同社が運営するレナウン・サービス・ステーションと田中千代デザイン・ルームを相次いで設立。

ほどなくして、有信実業は大阪の文学座で戦後初となるファッションショーを開催。素人モデルを起用したことでも話題となったこの時のファッションショーが、今回の『べっぴんさん』劇中で描かれたファッションショーのモチーフに当たるものと思われます。

『べっぴんさん』第8週 第48話 観賞後の感想

止まったままの時計が動き始める

前回の最後に描かれた紀夫くんの喜びの絶叫。

やっぱりあれは、止まったままの時計を再び動かそうと人の目のつかないところで懸命にもがいていた紀夫くんの、トンネルを抜けた喜びの爆発でした。

紀夫くんがお手玉の練習にあれほど熱中していたのは、さくらちゃんを喜ばすためでした。娘になついてもらうためでした。

しかし、さくらちゃんが自分になつかないからと言って娘を責めるわけには行かない。改めるべきは自分自身以外の何者でもない。

これまでさくらちゃんが紀夫くんになつかなかったのは、世の中の変化を拒み自分の殻の中に閉じこもっていた自分が原因だと紀夫くんは気づいたのでしょうか。

すみれちゃんとの関係も同じように考えていたのかも知れません。

すれみちゃんたちが働くことを理解出来ない。妻たちが働くことを笑って見ている昭一くんや勝二さんが自分には理解出来ない。

しかし、そもそも彼らが理解出来ない自分がズレているのではないかと。

お手玉の練習。そしてお手玉の習得は、紀夫くんと周りの人々との関わりの変化を象徴したエピソードだったのだと思います。

さて、戦時中もすみれちゃんが大切に守り続けていた紀夫くん愛用の懐中時計。

針の動きが止まったままだったその懐中時計のゼンマイを紀夫くんがやっと巻い、時計の針が動き出す。

すみれちゃんと紀夫くんの心の中の戦後が終わった。そんな物語の一区切りを感じさせてくれる回でした。

他の面々の止まったままの時計も動き始める

時計が動き始めたのは他の面々も同様でした。

夫を戦争で失い悲嘆に暮れていた時子さんが完全に前を向くことが出来ました。悦子さまのスピーチは集まった全員に前を向けと鼓舞するかのようでした。

坂東本家のおっかない二人の女性のドレス姿も新鮮です。

登場場面はいつも近江の昔ながらの屋敷の中ばかりのお二人さんが、これまでの環境を飛び出しドレスに身を包む。

この新鮮さ、ファッションショーのステージに上がった誰よりも際立っていたかと。

君枝ちゃん、良子ちゃん、明美ちゃんの美しさと華やかさに目が釘つけ。みんな別人のようでした。

そして次週予告で、引っ込み思案のすみれちゃんが何かに正面切って異を唱えるカットが登場。すみれちゃんの中で何かが大きく変わり始めました。

物語は新たなフェーズに突入でしょうか。

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14 Responses to “ファッションショー当日 / べっぴんさん 第48話”

  1. サエモン より:

    紀夫さんのお手玉は
    栄輔さんの時はみてねと言ったのに
    すみれちゃんときよさんが
    今回はちゃんと紀夫さんの
    お手玉見せてたのが

    出番のない期間
    紀夫さん役の永山さんは
    さくらちゃん役の子を
    可愛がり自然となつかせたのかも
    まぁ…初めて会うシーンは
    初めてな感じでしたが

    逆に栄輔さんの方は
    なつきすぎないよう普段は距離をとってたのか
    なんか話の中では好かれてるのに
    さくらちゃん役の子は
    なれてはいるが


    一緒にいるの長いすみれちゃんや
    きよさんにはなついてますね

    紀夫さんのお母さんなんか
    知らない人だからか
    嫌がってるしね(笑)

    レイコさんと悦子さま(笑)

    ファッションショーちゃんとできてましたね
    盆踊りなくなった(笑)

    時子さんもよかったね

    静子さん 節子さん
    紅葉さんの母みたいな
    ハデなドレスなら
    なお笑えたが(笑)
    まぁ…なつかし映像でしかみたことない方ですが

    すみれちゃんの演説よかった
    たち位置的に君ちゃんより
    眼鏡の人目立ちましたが
    どうせなら時子さんか
    悦子さまをあの位置に

    そしてキアリスをみる
    大島さんを演じる伊武さん
    来週からいよいよ
    あの話ですか

    個人的にはあの人もいつ
    出るか気になる

    ゆりちゃんあなたも
    サマードレス着たかったのか
    やっぱ女性だね

    栄輔さんが潔の兄貴に別れと
    再会約束して

    役どころのためか
    賛否両論な損な役だから
    来年にはすみれちゃんか
    さくらちゃん
    はたまたけんたろう君たちか

    誰かを本当に心から無償で
    助けてくれないかな

    すみれちゃんたちにはあえて会わず
    どこかで日本ではない可能性もあるが
    成長したさくらちゃんを助けて
    今の話やすみれちゃんの昔話や
    キアリス誕生までの話したり
    雨が降りあの傘をさして
    昔居た傘をさしたお父さん
    栄輔兄ちゃん
    とおなじ傘をもってた

    栄輔さんは昔居た
    栄輔兄ちゃんと知り
    私にとってあなたは
    みんなの心がどしゃ降りの時に現れて晴れて虹が出たら虹と共に消える
    まるでこの傘のような
    雨の日だけの
    もう1人のお父さんですみたいにいって



    その傘が今や有名傘ブランドか
    伝統工芸の傘職人の店とかならないかな(笑)

    妄想や空想が強すぎたな(笑)

    すみれちゃんと紀夫さんも気持ち通じてよかった

    さくらちゃんの目を隠すきよさんには(笑)

    そして紀夫さんもやっと時計を心と共に動かす

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 成長したさくらちゃんを助けて

      栄輔くん、さらに大きい人物となって再登場して欲しいものです。窮地に立ったすみれちゃんを救う場面を描くことで、今回描かれた栄輔くんの切なさも回収されますね。

  2. よるは去った より:

    今日の回はいろんな意味で永久保存版にしたいですな。ファッションショーの場面は、シルヴィ・ヴァルタンの「♪レ〇ウ~ンレ〇ウン娘が・・・・・。」の歌が聴こえてきそうな。→年齢は多分とっくにバレてるからいいや。伊武雅刀さんの登場の仕方は渋かった。栄輔君の去っていく場面も何か清々しいものがありました。「翔ぶ鳥は後を濁さず」って感がありました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > レ〇ウ~ンレ〇ウン娘が

      同じことを思い出していました(笑)


      > 永久保存版

      物語前半の大きな転機でもあり、とても重要な回であったと思います。そしてその重要さにふさわしい場面の連続でした。

  3. 笑子 より:

    紀夫くんが復員してきた時、すみれとのハグシーンがなかったので、なんとなく物足りなく感じていましたが、本当の意味で紀夫くんが帰ってきた時のお楽しみだったんですね。
    やっと笑顔の紀夫くんが帰ってきてくれて安心しました。

    帰ってきたと言えば・・・
    戦後キャバレーの前ですみれと再会した悦子様を見てから、悦子様復活の日を楽しみに待っていましたが、予想以上に感動的な再会シーンにウルウルきてしまいました。
    少し前の話ですみません(^^;;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 本当の意味で紀夫くんが帰ってきた時

      言われてはじめて気が付きました!これが再開後、初のハグだったと。確かに、再開直後にハグがあったら今回のインパクトはだいぶ小さくなっていたと思います。


      > 悦子様

      悦子さま、卑屈にならず堂々としていましたね。プライドを失わず、さりとて強がっているわけでもない。悦子さま、立派です。

  4. anne より:

    ショーが終わった後で1人ドレスを当てて歩くゆりちゃんが可愛かったです(*^^*)
    ホントはゆりちゃんもショーに参加したかったのかなぁ?と、ストーリーと関係ないこと考えちゃいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > ゆりちゃんが可愛かった

      モデルとしてステージに立った面々の嬉しそうな顔を見ていたら、ゆりちゃんもショーに参加したかったと思い始めたんでしょうね。ゆりちゃんのその姿がまた、ステージに立ったすみれちゃんたちがどれほど満足したかをよく表していました。

  5. ア※ラッキー より:

    う~栄輔くんカムバック・・・です(´;ω;`)ウゥゥなんか、これからは、一匹狼で頑張るんですか?<坂東営業部>や<キアリス>の商売敵にならないでね(泣)できれば、明美さんと一緒になってもらうか、「あさが来た」の五代さまのように、ときおりすみれちゃんを守って欲しかった。

    そういえば、ファッションショーに流していたレコードの曲って、有名なタンゴの曲だと思うのですが、間違えていたら、ちょっと恥かしいので、書きません。そうそう、ゆりちゃんも参加したかったのね(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > 栄輔くんカムバック

      同感です。『あさが来た』の五代さまのような登場はもうなくなりましたが、せめて『とと姉ちゃん』の鉄郎叔父さんみたいに人から心から信頼される人物となって戻って来て欲しいものです。

  6. S.O.X. より:

    心に熱いものを秘めている男、紀夫くんの話は置いておいて、、、

    紅葉さんです。なかなかいい味出してますね。
    疎開のときの話で、いじめ役に徹するわけでもなく、単なるイヤミな役であれで終わり?と思っていたのですが、まだまだ出番はあるようですね。今後も小ネタ的にちょくちょく出ていただいて画面を賑わせていただきたいものです。

    もひとつ、最後にきよさんが「見ちゃダメ」と目を塞いだときのさくらちゃんのリアクション、あれは演技でしょうか?素でしょうか?かわいい(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > さくらちゃんのリアクション

      きっと素だと思います。大人たちに見せる笑顔も演技でなく素なので本当に癒されます。

  7. とん より:

    >しかしステージの終わりに挨拶に立ったすみれの言葉が紀夫の心を動かします。

    みんなに向けたメッセージのように見せて、特定の一人に伝えるシーンって難しいですよね。
    観客の1人になりきって聞いてたらすごく違和感を感じました。
    内情を知ってるからかもしれませんが、だったら一対一で直接言おうよ、と。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうござます。

      > みんなに向けたメッセージ

      あの時代だからこそ出来たメッセージかも知れませんね。誰もがほぼほぼ同じ苦労をし同じ思いを持っていた時代だったので、特定の人物に言っても他の人も共感出来るという。

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