紀夫倒れる/支店の提案 / べっぴんさん 第60話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年12月10日(土)放送
第10週 第60話「商いの聖地へ」

『べっぴんさん』第10週 第60話 あらすじと見どころ解説

品薄状態が続くキアリスの様子を見に来た大島の励ましの言葉に背中を押され、すみれたちは商品の増産を決意。一方、キアリス大急店にやって来る客を品切れによって落胆させたくない一心から、時子たちは夜を徹しての商品づくりを喜んで引き受けました。

そして迎えた大急百貨店でのキアリス営業最終日。キアリスの商品の完売し、売上の額は目標の三倍にもなりました。その夜、はじめは懐疑的だった男会の面々もそれぞれの妻たちの健闘を心からたたえます。

一方、キアリスの四人の中でひとり独身の明美はすみれたちに遠慮し一足先に帰宅。その明美の後を追って来た武が明美に告げました。自分が一人前になったら明美を幸せにしたい。暖かい家庭をつくりたいと。

数日後、坂東営業部による洋裁教室の説明会が開催。しかし、説明を担当する紀夫は聴衆を前にして緊張のあまり倒れてしまいます。同じ頃、キアリスにやって来た大島の提案にすみれたちは驚かされました。大急百貨店に支店を出してみないかと大島は言うのです。

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midokoro
読みやすさを損なわいために上のあらすじから省略したのですが、明美に恋バナのフラグが立ち始めます。

ついに明美に想いを寄せる男性キャラが登場です。

その男性は武。武に対して明美はあくまでもの「お姉さん」として振る舞いますが、それでもなお武の想いは一途です。

『べっぴんさん』第10週 第60話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

キアリス大急店での期間限定出店は大成功に終わり、当初予想の三倍にのぼる売り上げ高を記録する。出来過ぎた話に聞こえるかも知れませんが、史実では劇中で描かれる以上に商品が良く売れたようでs。

史実のベビーショップ・モトヤが開店したのは1948年(昭和23年)。1947年から1949年にかけての第一次ベビーブームが追い風となりました。

特に第一次ベビーブーム三年目の1949年は戦後で最多出生数を記録。昨年2015年の出生数が100万8,000人だったのに対して、1949年の出生数は269万6,000人。

しかも前作『とと姉ちゃん』後編で描かれたように、この時代は粗悪品が世の中にあふれかえっていました。

そんな粗悪品すらもが飛ぶように売れる中で、品質を徹底追及する商品が登場したら売れないわけがありません。

『べっぴんさん』第10週 第60話 観賞後の感想

第二のヒロイン?明美ちゃん

明美ちゃん、パチパチはん(ソロバン)まで出来るのか!

良子ちゃんの息子の龍一くんがキアリスの店内で大暴れした時もただひとりだけ龍一くんを厳しく注意する。

大急百貨店の担当者・小山氏の理不尽な物言いに対してもキッパリと反論出来る。

そして今回描かれた大急百貨店の最終日。

営業がすべて終わっても「最後のひと仕事や!」と、仕事はまだ終わっていないことを告げてリーダーシップを発揮したのは明美ちゃんでした。

そして、恐らくお嬢様育ちゆえに数字にうとい(※注1)元手芸倶楽部の三人に代わってパチパチはん(ソロバン)を弾く。

前週からその存在感が際立ち始めた明美ちゃんが今週はさらに存在感を強くアピールして来ました。まるで四人のリーダーであるかのように。

しかし、大急百貨店での営業のすべてが終了し元手芸倶楽部の三人が「男の聖地」で盃を交わす夫たちと会ってから状況は一転、居場所を再び失う明美ちゃん。

すれみちゃんたち元手芸倶楽部の三人には声もかけず、たった一人家路に向かう明美ちゃんの後ろ姿が切なかった。

職場での自分の居場所は日に日に確固たるものになって来たその反面、職場を一歩離れると自分の居場所がない悲哀が胸に刺さりました。

そんな明美ちゃんにも職場以外の居場所が出来そうなフラグがついに立ちました。

武くんがついに告白しました。

「わしが一人前になるまで待っちょって下さい。一人前になって明美さんを幸せにしたい」

その武くんの告白に対する明美ちゃんの答えは意外なほどに素っ気ないものでした。

「たけちゃんありがとう、おやすみ、じゃあ明日な」

武くんはちょっとばかり傷ついてしまったかも知れません。「じゃあ明日な」なんて軽くあしらわれてしまったから。

でも、明美ちゃんとしてもあれだけ言うのが精一杯だったのでしょう。

今はまだ武くんはしょんぼりしているものと思いますが、彼が「一人前」になった時、この時の明美ちゃんの気持ちも理解出来るようになるのではないでしょうか。

逆に言えば、今回の明美ちゃんの気持ち。武くんの告白は嬉しいけれど、その武くんの気持ちを受け入れる準備が整っていない明美ちゃんの今の気持ち。

その気持ちを理解出来た時が武くんが「一人前」になった時なのかも知れません。

武くんとの恋バナのはじまりで、明美ちゃんの存在感はさらに増すことに。ほとんど第二のヒロインと言っても差し支えないレベルです。

注1:リアルのファミリア創業者は様々なお稽古事を経験しているものの、パチパチはん(ソロバン)だけは全く身につけていなかったそうです。お嬢様にパチパチはん(ソロバン)を習わせるのははしたない。当時、そんな考え方があったようです。

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4 Responses to “紀夫倒れる/支店の提案 / べっぴんさん 第60話”

  1. よるは去った より:

    武くんの告は明美ちゃん内心悪い気はしてないんでしょうけど。私が思うにここで引き下がる青年じゃないような気がしなくもないですね武くんは。話変わってあの時の貴婦人はやはりでしたね。夫妻の話を聞いていると大島社長もあの奥方の助力があって大きくなったのかなって気がします。それにしても紀夫君・・・・・・。他人の倍真剣に考えれていればこそ、あの場で倒れる羽目になったのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 奥方の助力

      内助の功を発揮されるタイプの方ですね。『あさが来た』の大隈夫人を思い出します。

  2. むかしのべっぴんさん より:

    毎日楽しみに見ております。丁度、私の年齢に重なり、懐かしさも一入です。
     ところで、自宅のシーンですみれや明美が来ている浴衣、(あるいは寝巻き用の着物の柄)に、異議があります。
     当時の着物、ドラマの中の彼女たちの着ている着物には、違和感があります。こんな総模様のハイカラな柄行のものは皆無でした。もっと粗い大きな花や立縞や格子柄をあしらったものはよく、見ましたし、細かい柄と言っても、秋草のススキや萩をあしらったものが主流で、すみれや明美の着ている様なものは、見たことがありません。紀夫の着ている浴衣も、当時はあんな柄は見たことがありません。あれはずっとあとで出てきた柄で、現在も似たものが流通しています。
     男性は薩摩絣の白っぽいものが主流でした。着衣の考証が行き届いていないので、気持ちがとどまってしまってドラマに集中できない時もあります。
     すみれを含む4人の女性たちの会話の声が小さくて、聞こえにくい時もあります。唯一明美さんの声がはっきりしています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 着衣の考証

      洋服の流行り廃りは早いですが、和服の柄にも時代によってこれほどの変化が生じてくるのかと大変勉強になりました。

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