仕事と育児に励むすみれ / べっぴんさん 第63話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年12月14日(水)放送
第11週 第63話「やるべきこと」

『べっぴんさん』第11週 第63話 あらすじと見どころ解説

昭和23年(1948年)10月。キアリス大急支店開店を一ヶ月後にひかえ、すみれたちは商品づくりや店舗のレイアウトなどの開店準備に奔走。大急百貨店の小山が出す売上予測はすみれの想像をはるかに超える量です。

一方、紀夫は再び大急百貨店で開かれる洋裁教室の司会に挑んでいました。苦手なことを克服しようと歯を食いしばって仕事に取り組む紀夫。緊張しながらも大勢の聴衆の前に立つ紀夫の姿にすみれは胸を痛めました。

そんな中、腰痛を悪化させた喜代が入院してしまいました。喜代が入院したことで、これまで喜代に任せていた家事や育児のすべてがすみれの肩にのしかかってきます。すみれはさくらを保育所に預けることにしたものの、すみれの多忙な日々が始まります。

朝の出勤前にさくらの弁当を準備し、さくらを保育所に送り届ける。その足で百貨店に出向くと小山と開店準備の打ち合わせ。夕方にはさくらを保育所まで迎えに行き、夕食の準備をした後に自宅で深夜まで仕事を続けるのでした。

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五十八の言葉に励まされ、不得手なことに立ち向かい自分を変えようとする紀夫の姿が描かれますが、その姿に胸を痛めるすみれ。

戦地から帰って来て以来、痛々しい姿をさらし続ける紀夫。

心の空に雲が一つもないような、すみれと紀夫夫妻の姿を年内には見ることが出来るのでしょうか。

『べっぴんさん』第11週 第63話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

キアリスが大急百貨店から出店オファーを受けた頃のこと。大急百貨店の様子を見学したすみれは、百貨店店員の商品の扱いが粗雑にことに落胆して出店を一旦は拒絶。

挙げ句の果てに百貨店側からの破格の条件を台無しにして、わざわざリスクも高く人件費もかかる出店方式を選んだことがありました。

この時のキアリスのエピソードは、リアルでは阪急ファミリアグループというブランド名での出店が決まった直後に生じた騒動がもとになっています。

当初、ファミリアは阪急百貨店に商品だけ卸すはずでした。

しかし、百貨店店員による商品の粗末な扱いを見た坂野惇子さんは、商品のすべてを百貨店に託してしまうことを不安に思い始めました。

そこで、商品の取り扱いへのこだわりを守り抜くため、商品を卸すだけというファミリアにとっては有利な条件を捨て去ってしまうのでした。

『べっぴんさん』第11週 第63話 観賞後の感想

「生まれてはじめて喜代がそばにいない生活」

喜代さんが持病の腰痛を悪化させ入院した直後の、はなさんにナレーション「生まれてはじめて喜代がそばにいない生活」を聞いて思い出したことがあります。

それは『あさが来た』のあさちゃんと梅さんの関係です。

あさちゃんの身のまわりの世話だけでなく、あさちゃんの心の支えとして親のように時に優しく時に厳しく接していたのが梅さんでした。

本作『べっぴんさん』の喜代さんは、同じ女中でありながらも梅さんほどにクローズアップして描かれないので見過ごされがちですが、すみれちゃんと喜代さんの関係はあさちゃんと梅さんの関係に近いものがあるのかも知れない。

そこに気がつかせてくれたはなさんのナレーションでした。

梅さんは、あさちゃんが幼い頃から晩年に至るまでいなくてはならない存在として描かれていました。

一方で喜代さんは、すみれちゃんにとっていなくてはならない存在として描かれていたかと言えば決してそうではない。

しかし、入院によっていなくなることで初めてわかる喜代さんの存在の有り難さ。

「生まれてはじめて喜代がそばにいない生活」

このはなさんのナレーションの言葉にすみれちゃんの喪失感と、喜代さんの存在の大きさがたっぷりと表現されているような気がします。

これまでの喜代さんの登場場面を思い出してみると、実は細やかな心遣いと豊かな人生経験の中で熟成された知恵の数々が他の登場人物たちをひそかに助けていました。

闇市時代のゆりちゃんの心の疲れを誰よりも早く察知したのも喜代さんなら、龍一くんの育児に悩む良子・勝二夫妻を救ったのも他ならぬ喜代さんでした。

そして紀夫くんの心労に気づいたのも喜代さんだけでした。

さくらちゃんが良い子に育ちつつあるのも喜代さんの力。さくらちゃんは成長後は重要なキャラになるはずですが、それも喜代さんの知恵と力があったからこそ。

蛇足ながら、戦前の坂東家の中でちょっと頼りなげな執事の忠さんをさりげなく支えていたのも喜代さんだったはずです。

劇中ではこれまでのところ描写されていないがらも、見えないところですみれちゃんを支え続けてきた大きな存在なのだろう。

そこに気がつかせてくれた喜代さんの入院騒動。そしてはなさんのナレーションでした。

紀夫くんの将来

最近『べっぴんさん』のモチーフとなった史実を見直す中で紀夫くんの将来のことを考えてみました。

紀夫くんの物語の中での人生がもし史実に限りなく近い形で進展してゆくのなら、紀夫くんはこの先でとても大きい仕事を引き受けることになるはずです。

しかし、紀夫くんの将来に考えらえる立派になった姿と現状で描かれている受難続きで残念な紀夫くんの姿とのギャップはあまりにも大きい。

でもギャップが大きいからこそ、そのギャップを埋めるために受難によって鍛え上げられているとも考えられます。

紀夫くんが直面する困難の数々は、実は将来の成功のフラグかも知れません。

今回描かれた洋裁教室で、緊張のあまり一度は倒れかかりながらもかろうじて踏ん張った紀夫くん。完全に倒れた時と比べて大きな進歩があったかと。

紀夫くんのブレイクスルーの瞬間がすぐそこまで来ているような気がしてなりません。

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4 Responses to “仕事と育児に励むすみれ / べっぴんさん 第63話”

  1. 流離人 より:

    龍ちゃん、保育所に戻れてよかった。
    シスター自己都合でそんなのあり?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > シスター自己都合でそんなのあり?

      シスターは喜代さんに弟子入りした方がいいかも知れませんね。

  2. よるは去った より:

    ゆり「気分が悪くて・・・・。」ひょっとして新しい未来がゆりちゃんに・・・・ってことかな? 明美ちゃんは武くんの「お姉さん」のままで通すのかな?紀夫君の「コツコツと・・・・。」が報われる日が早く来ますようにという想いで見てました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 新しい未来がゆりちゃんに

      かも知れません。ただし未来の前にひと騒動あるみたいです。

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