すみれが店を辞める決意 / べっぴんさん 第66話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2016年12月17日(土)放送
第11週 第66話「やるべきこと」

『べっぴんさん』第11週 第66話 あらすじと見どころ解説

三日間は安静するよう医師から指示され久しぶりに休暇をとったすみれは、さくらが大きくなり靴が小さくなってしまっていることに初めて気がつきました。娘の成長に無頓着であったことにすみれはショックを受けます。

一方、ゆりは近江の坂東本家へ足を運びました。節子から夫婦とは運命をともにするものだと説かれたゆりはようやく自分の妊娠を潔に告げることが出来ました。その節子の言葉をゆりから聞かされたすみれは、ある決意を固めます。

三日間仕事を休んだすみれが復帰しました。復帰したその日、すみれは神戸の店、キアリス大急支店、そして君枝の家の作業場を見てまわりそれぞれの持ち場の面々の相談を聞いて回ります。夕方になり、すみれは神戸の店に戻ってきました。

神戸の店にキアリスの面々が揃っているのを確認したすみれは大事な話があると皆に告げました。キアリスを辞めさせてほしい。仕事に夢中になるあまり自分は暖かい家庭をつくることを忘れていたと、すみれは自分の気持ちを訴えるのでした。

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midokoro
すみれがまさかの宣言です。

紀夫が抱えている苦悩に対して何もしてあげることが出来なかった。

さくらの靴のサイズが合わなくなったことを保育園の先生から知らされ、娘の成長に初めて気づく母親としての不甲斐なさ。

そんな気持ちがすみれにまさかの決断を迫ったのでしょうか。

『べっぴんさん』第11週 第66話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

すみれが店の仕事を辞めると宣言する今回の騒動は史実にはない創作エピソードであると思われます。

ここ数作品で鉄板と言っていい朝ドラヒロインの仕事と子育て・家庭の両立の苦悩。

前作の『とと姉ちゃん』ではヒロインが生涯独身を貫き通したのでこの問題はなし。その前の『あさが来た』では、子育てよりも仕事寄りの選択。さらにその前の『まれ』のヒロインは仕事よりも子育て寄りの選択をしました。

さて、本作『べっぴんさん』はいくら脚色しているとはいえ、実在モデルの人物がいます。そしてその人物は生涯一つの仕事をブレることなく貫き通した女性です。

そのような女性がモデルの本作ヒロイン・すみれ。

結果として子育てよりも仕事寄りの選択を下すものと思われますが、落としどころをどのように描くのか。

次週以降の展開が気になるところです。

『べっぴんさん』第11週 第66話 観賞後の感想

一蓮托生の野上家はいつ?

近江の節子さんが言った「一蓮托生」とは、仲間として行動や運命をともにするという意味の言葉ですが、この言葉を聞いて最近のゆりちゃんの浮かない顔の理由が少しだけわかったような気がしました。

ゆりちゃんと潔くんは仕事の上での同志。職場ではまさに一蓮托生の関係でした。

そして、潔くんがゆりちゃんを惚れた理由もまた仕事にありました。仕事が出来るゆりちゃんに潔くんは惚れた。他にも理由はあるかも知れませんが、少なくともゆりちゃんの眼にはそう映り、ゆりちゃんにとってもそれは誇りでした・・・ある時までは。

ある時とはゆりちゃんの妊娠がわかった時。と言うか、お腹の中に新しい生命が宿ったことでゆりちゃんに心境の変化が起こった時と言うべきでしょうか。

ゆりちゃんと潔くんは夫婦です。言うまでもなく家族です。しかし、ゆりちゃんと潔くんに家族はいるけれど家庭はなかったに等しい。

すみれちゃんにせよ、君枝ちゃんにせよ、良子ちゃんにせよ、それぞれの家族が揃う家庭の描写がしっかりあるにも関わらず、ゆりちゃんと潔くんにはそれがない。

梅田の闇市時代は、職住接近と言えば聞こえがいいですが職場で寝泊まりしていたようなもの。ゆりちゃんと潔くんの二人に家庭のスペースはありませんでした。

そして坂東営業部が復活して以降も、ゆりちゃんと潔くんの二人の場面は常に職場。坂東営業部の事務所か大急百貨店。どう言うわけか家庭のスペースでの描写が皆無です。

家族はいるけれど家庭はない。そんな暮らしの不安定さに、妊娠によって心境の変化が訪れたゆりちゃんは気づいてしまったのかも知れません。

そして残念ながら潔くんはまだそのことに気づいてはいません。

今回、ゆりちゃんの妊娠を潔くんは涙ながらに喜んでくれました。この潔くんの涙がゆりちゃんの憂いを消し去ったかのようにも見えますが、それは錯覚です。

ゆりちゃんの浮かない気持ちはまだ解決されていないかと思います。

そのゆりちゃんの気持ちを、すみれちゃんの「辞めさせてください」宣言が代弁していたような気がします。

すみれちゃんと紀夫くんの二人は、これまでしっかりと家庭が描かれてきました。そして家庭を大切にする姿も描かれてきました。

にも関わらず、すみれちゃんも家庭をないがしろにした不安定な暮らしに限界を感じてしまったようです。

かろうじて家庭があっても限界が来る。

まして、家族がいるだけで家庭がないゆりちゃんにとって今の状況がどれほど不安定で安らぎのない環境なのか想像すら出来ません。

ちょっとネタバレになりますが、ゆりちゃんと潔くんの気持ちのすれ違いはまだしばらくの間は継続するようです。

そのすれ違いの回収されるのがいつのことになるのかはまだ不明ですが、ゆりちゃんと潔くんの気持ちのすれ違いが解決される時は出産後のことになるのでしょうか。

そして、その時はじめて二人の住む家が披露されるのかも知れません。

仕事ばかりでなく家族として一蓮托生の野上家を早く見たいものです。

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2 Responses to “すみれが店を辞める決意 / べっぴんさん 第66話”

  1. うこちえす より:

    自分たちが作りたいものを笑顔で買ってくれる人がいる。
    そこに雇用が生まれ、生きがい、やりがいを持った職場ができあがる。
    すみれさんの作ったビジネスモデルでは全ての人が幸せになる。
    不幸になる人が一人も生まれない筈だったのに・・・。
    自分の家族を幸せにできない辛さ。
    経理面とか、かなりズサンな所もありますが (自覚してないだけ?)、完璧主義すぎるんですよね。
    紀夫さんは「他人に厳しく自分に甘い」ところがあるし、この夫婦、大丈夫?って思ってしまいます。
    今後も
    事業→順調に拡大
    私生活→トラブル多し
    の路線で進むのでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 私生活→トラブル多し

      リアルでは絵に描いたように信頼し合う夫婦だったようです。劇中でもそうなってほしいですね。

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