ちりとてちん 23話 高座で『ふるさと』演奏

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ちりとてちん』
初回放送:2007年10月26日(金)放送
再々放送:2013年11月1日(金)放送
第4週 第23話 「小さな鯉のメロディ」

『ちりとてちん』第4週 第23回「小さな鯉のメロディ」あらすじ

草々が久しぶりの高座への復帰を果たす『辻占茶屋(つじうらぢゃや)』。喜代美はその下座(げざ)を務め三味線を弾くことになりました。この高座の成功に賭ける草々の決意は強く、下座の喜代美への期待も並々ならぬものがありました。

草々の期待に応えようと喜代美は三味線の稽古に張り切ります。しかし必死になって三味線の稽古に励むものの、喜代美の三味線の腕前は一向に上達しませんでした。高座の日が近づくにつれ、喜代美は焦りを募らせていました。

そんな喜代美の焦りを草若は察しました。草若は喜代美に優しく語りかけます。喜代美の三味線が上手か下手かは今の草々にとっては大きな問題ではない。過去の失敗を乗り越えたい一心の草々には下座がついているだけで十分に安心なはずだと。

そしてついに落語会当日を迎えました。喜代美は緊張するあまり頭の中は真っ白になってしまいました。下座として弾くはずだった『ゆかりの月』の最初の音を思い出すことが出来ない喜代美は、焦るあまり五木ひろしの『ふるさと』を弾き始めてしまうのでした。

『ちりとてちん』第4週 第23回「小さな鯉のメロディ」感想

草々の高座復帰の成功に誰よりも期待し誰よりも緊張しているのは、草々でも喜代美でもなく師匠の草若のようです。

高座にあがる当日を迎えた朝、草々の挨拶を受けた草若は草々の高座のことなど忘れていたと素っ気ない反応。しかし、その反応は高座を忘れた「フリ」、草々の高座になど関心がない「フリ」をしていることは誰の目にも明らかです。

忘れたフリ、関心がないフリでもしていなければ、草々の高座成功への期待と、期待から来る緊張が顔に出てしまったんでしょう。そんな草若の動揺する心のその奥にあるのは、愛弟子に対する深い愛情。地味に泣ける場面でした。

また、草若が喜代美に語った「不器用なもんはぎょうさん稽古する。ぎょうさん稽古したもんは誰よりもうまくなる」という言葉。当たり前な言葉ですが、心に沁みました。

そして、今の草々に必要なのは三味線の上手下手ではなく、下座がいてくれるということ。愛弟子の胸中をしっかりと察しつつ、三味線が上達しないことに焦りを募らせる喜代美の不安を和らげる、暖かさと鋭さのある深い洞察でした。

もとより落語家の仕事は人間の心の深いところまで観察することですが、そんな落語家の巨匠が鋭く見抜く傷ついた人への眼差しが深く優しい。百冊の自己啓発本よりも一本の『ちりとてちん』の方が人生の教科書として役立つような気がします。

もっとも一本の『ちりとてちん』は150話以上のエピソードから成り立っているのですが。

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