ちりとてちん 143話 慶びごとつづきの和田家

連続テレビ小説(朝ドラ)『ちりとてちん』
初回放送:2008年3月20日(木)放送
再々放送:2014年3月27日(木)放送
第25週 第143話 「大草若の小さな家」

『ちりとてちん』第25週 第143回
「大草若の小さな家」あらすじ

落語『辻占茶屋』草々が高座に上がる自信を失った落語、その草々と喜代美を結びつけるきっかけともなった落語を、小草々は家事をしながら熱心に稽古していました。小草々は高校時代に草々の『辻占茶屋』を聞いて以来のファンだと言います。

一方、小浜ではA子の塗箸修行が始まっていました。塗りから研ぎ出しまでのすべての工程を一人で手がけることに驚くA子。塗った者にしか奇麗な模様は出せないとA子に説く正典。糸子は正典を「何でも奇麗に光らす名人」と持ち上げました。

そんな折、糸子から「父の正典が塗箸で『内閣総理大臣賞』をもらった」という報せが入り、喜代美は父のお祝いに小浜まで駆けつけることになりました。実家に着くと賞状を誇らしく見せる正典。小梅は正太郎の仏前に朗報を歌で報告します。

小次郎と奈津子も駆けつけて来ました。二人はその場で結婚を宣言、塗箸イベントで歌を歌わずに終わった五木ひろしが200万円を返してくれたので、結婚できることになったのです。ついでに祝ってやると上機嫌な正典は二人を茶化しました。

慶びごとが相次ぎ、家族全員の心から笑顔が弾ける幸福に、糸子が感極まってうれし泣きしはじめました。正典がもらった賞状で、止まらない涙を拭おうとする糸子でした。


『ちりとてちん』第25週 第143回
「大草若の小さな家」感想

落語『辻占茶屋』を「師匠とおかみさんにとって特別」と語る小草々にとってもまた、『辻占茶屋』は草々との出会いのきっかけとなったようで、将来を占う話しで草々、若狭、そして小草々の三人が落語の大きな流れの一部になった不思議。

小浜。A子の塗箸修行で、分業による塗箸製作を見続けてきたであろうA子にとって、一人ですべての工程を手がけるというのは新鮮な驚きがあったのでしょう。正典が「塗ったもんしかわからない・・・」と説いた塗箸哲学、A子の心に響いたでしょうか。

小学校三年の遠足でA子が拾った「輝く石」。小学校の時のように光らなくなってしまったと語るA子、まだ自分が輝いていた頃の思い出にすがっているのでしょうか。今の自分は輝いていないとでも考えてるのでしょうか。

その話しを聞いて「切れかかった電球みたいに光ったり光らんかったり」と真剣に驚く糸子さんの反応には笑わせてもらいましたが、それに続くA子を励ます糸子さんの言葉は素敵でした。

「大丈夫や、卵の殻でも貝殻でも何でもきれい光らす名人のお父ちゃんがおるんやでえ、きっとまた輝くは」

この言葉が契機になったかどうかは定かではありませんが、この後、A子は例の石をハンマーで粉々に砕いてしまいました。輝いていた過去の自分の思い出にすがるのはやめ、今の自分を輝かそうとする決意でしょうか。

居酒屋・寝床の屋号の由来も明らかに。「しょうもない男に入れ子んでは捨てられ、安酒に溺れ身体を壊していた」咲さんを見るに見かねた熊五郎さん。いつしか咲さんを守りたい、そんな気持ちに。

「こいつの『寝床』になれる男になりたい、そう思ったら何でも出来た」雇われ料理人だった熊五郎さんが、意を決して独立を果たしたのは咲さんの『寝床』になりたいという一途な思い。その思いが屋号となり草若師匠復帰を実現した舞台に結実。

さて、正典さん、ついに若狭伝統塗箸で「内閣総理大臣賞」を受賞の快挙。時の内閣総理大臣名は「大泉孝次郎」となっていました。賞状に記された日付は「平成14年6月3日」リアル日本は小泉さんの頃ですね。

小次郎さんと奈津子さんもやっと結婚を宣言。五木ひろしが小浜市民会館のイベントでは歌を歌わずじまいだったことが気になっていたのですが、ギャラはしっかり返してくれていたんですね。さすがです。

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