ちりとてちん 144話 常打ち小屋を作りたい!

連続テレビ小説(朝ドラ)『ちりとてちん』
初回放送:2008年3月21日(金)放送
再々放送:2014年3月28日(金)放送
第25週 第144話 「大草若の小さな家」

『ちりとてちん』第25週 第144回
「大草若の小さな家」あらすじ

塗箸工房で、喜代美が落語のテープを聞いているとA子がやって来ました。小学校の遠足で拾った「あの石」を砕いて塗箸に塗込み奇麗な模様になるよう頑張ると話すA子は、子供の頃に工房で落語を聞いて笑ったことが喜代美の模様になっていると告げました。

そのA子の言葉にヒントを得た喜代美はお礼を言うなり駆け出しました。大阪の徒然亭の家に着くと喜代美は、一門を前にして常打ち小屋を自分達の手で作りたいと宣言。悩む人、落ち込む人を元気づける場所を大阪に作りたいと力説するのでした。

徒然亭一門は全員正装をして天狗芸能の鞍馬会長のもとを訪問。草原が、毎日お客さんを元気付け新人も育てられる小屋であり、天狗芸能を脅かす小屋ではないと理解を求めるも「やれるものならやってみたらいい」と突き放されてしまいます。

徒然亭一門は全員の貯金を出し合ったものの必要な金額には遠く及びません。そこへ常打ち小屋の話しを聞きつけた小次郎が登場、五木ひろしに返してもらった200万円と、小浜の人たちからの寄付を喜代美に贈ってくれるのでした。


『ちりとてちん』第25週 第144回
「大草若の小さな家」感想

喜代美、塗箸工房で正太郎おじいちゃんの写真を脇に置いて、ひとりで思い出の落語テープを聞いているところにA子ちゃんがやって来ました。何故こんなところで落語?と問うA子ちゃんに、喜代美「大好きなおじいちゃんと一緒に、幸せな時間やった」

作りかけの塗箸を喜代美に見せるA子ちゃんが言いました。その箸には「あの石」を砕いて塗込んだこと、奇麗な模様になって出てくるように一生懸命やってみることを。「喜代美に負けないように、B子はもう奇麗な模様が見えてるやな」

「あの石」を砕いたのは、輝いていた思い出にすがる自分に決別するサインかとばかり思っていましたが、そうではないんですね。輝いていた時、輝きを失った時、そのすべてを塗込んで、奇麗な模様にするためだったんですね。

「子供の頃、工房に来て落語聞いて笑ったことがB子の模様になっている」このA子ちゃんの言葉に何かひらめいた喜代美、「ありがとうA子」と言うなりいきなり走り出し、次の場面は大阪・徒然亭。

「やっぱり私らで常打ち小屋つくりたい」

喜代美は一門全員を前にして自分の熱い想いを語り始めました。落語と出会った頃、毎日毎日落語を聞いていた、学校でやなことがあっても落ち込んでも笑うことができた、そして、それこそが落語家の仕事であると。

そして、草若師匠の声みたいに、悩んだり落ち込んだりする人を私も元気づけたい、そういう場所を大阪につくりたい。落語家が仕事を得るための小屋でなく、ぎょうさんの人にぎょうさん笑ってぎょうさん泣いてもらうための小屋をつくりたい。

「ぎょうさんの人を笑わせることができて、はじめて私もぎょうさん笑えるんだと思うんです」

さて、一門は全員が正装して天狗芸能の鞍馬会長を訪問。一門を代表して草原が鞍馬会長に小屋をつくることの理解を求めました。「毎日客さんを笑わし元気づけることが常打ち小屋の目的。天狗座の客を奪ったり天狗芸能を脅かす小屋ではない」と。

「出来ると思ってんのか、草若が死ぬまでようつくらんかった常打ち小屋、出来ると思ってんのか」と相手にしようとしない鞍馬に草々が食い下がります「師匠が叶えられなかった夢だからこそ、私らが叶えなあかんのです」

師匠が出来なかったから出来ないだろうではなく、師匠が出来なかったからこそ自分たちがやり遂げなければならない。そんな草々の決意にしびれました。

決意はタダで出来ますが、建設にはとんでもないお金が必要。一門、貯金通帳を出し合うも必要な額には手が届きません。頭金貯めるだけでも2〜3年かかると頭を抱える一門のところへ小次郎さん登場。

五木ひろしから返してもらった200万円を常打ち小屋に使ってくれ差し出した時の一言が男を上げましたね。「いい加減、おっちゃんを男にしてけえよ」小浜の人たち、徒然亭の隣人のみなさんの暖かさが心に沁みる144話エンディングでした。

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