ごちそうさん 131話 泰介出征

連続テレビ小説(朝ドラ)『ごちそうさん』
2014年3月7日(金)放送
第22週 第131話 「い草の味」

『ごちそうさん』第22週 第131回「い草の味」
 あらすじ、ネタバレ

出征前に、「柿の葉寿司」を食べたいという泰介のために、和枝は邪気を払うい草で縁起を担いだ「笹の葉寿司」をつくります。い草の由来を説明できないめ以子に代わって「屈原の故事(くつげんのこじ)ですね」と和枝に確認する泰介。

美味しそうに「笹の葉寿司」を頬張る泰介。その夜、母として何もしてやれなかったと詫びるめ以子に、泰介は這ってでも帰って来る、だから再びみんなでご飯を食べさせてほしいと、涙ながらに別れの言葉を述べました。

翌朝、出征する泰介の後ろ姿に深々と頭を下げて気丈に息子を送り出すめ以子。家に戻ると希子から手紙が届いていました。瓦礫の中から一枚だけ奇跡的に見つかったという家族写真に笑みが戻るめ以子。

懐かしさに心が和らいだのも束の間、め以子に活男の戦死を知らせる死亡告知書が届きました。希子に電話をして告知書の真偽を尋ねため以子は、その夜灯火の消えた暗い部屋でたった一人で食事をするのでした。

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『ごちそうさん』第22週 第131回 「い草の味」
 感想

甲子園大会が中止となり、またちょうどその頃、源太が戦地で病気になって戻って来たその姿を見たのも一因となったのか、どうせ死ぬんだからと投げやりな気持ちになった泰介をめ以子が一喝。

奇行でよく叱られたふ久ちゃんや、ふ久ちゃんの育児ストレスの巻き添えになって怒鳴られ大泣きしていた活男くんと違って、泰介は非の打ち所のない優等生一直線。それだけに、泰介がめ以子に一喝された場面は記憶に鮮明に残ってました。

あの時のめ以子の一喝が、泰介にとってはとても大切な母からの教えだったとは。出征前夜、め以子が泰介に「お母ちゃん、あんたに何かしてやれたんかいな」手のかからない子だったから、何もしてやれなかった、そんな気がしたんでしょうか。

逆に泰介にしてみれば、たった一度だけ母を煩わせてしまったことをずっと後悔していたのかも。その時の後ろめたい思い出を感謝にして、め以子の母としての後ろめたさをフォローしたのでしょうか。

そして最後に泰介が一言「あそこでみんなでごはん食べさせて」。「みんなで」と付け加えたところに泰介の母親思いの心がこもっていて泣かされました。

母がこれから一人で食事することになるのを案じた泰介が、孤独な中でもすがれる希望をもってもらおうと「みんなで」を付け加えたと考えるのは考え過ぎでしょうか。

この時の演出も心憎いものでした。涙を流す泰介を真正面から見せず、頬を伝う涙に反射する月明かり(?)だけで表現。男の涙を見せないようにするところがいいですね。

最後に、泰介曰く「屈原の故事(くつげんのこじ)ですね」浅学ながら僕もめ以子と同レベル(恥)だったので、調べてみました。

「昔、大陸に物書きがおってな、事情があって川に身投げした」

楚国王の側近にして詩人だった屈原は、王の乱行を諌めたところ流刑に。王を心から慕っていた屈原は絶望して川に身投げ。

「慕っていた人らが『これ食べえ』って、笹の葉でくるんだチマキを川に流した」

毎年、屈原の命日の5月5日になると、生前の屈原を慕っていた人たちが川にチマキを流して屈原の慰霊をしました。

「しばらくしてその人の幽霊が出て来てな、食べたいけどこれではばらけてもうて、わてのとこまで届きまへんねん」

屈原の幽霊が言うには、チマキは自分のところに届くまでの間に悪龍に盗まれてしまう。

「みんなで知恵を絞って、チマキをい草で巻いて、そしたら『食えたでえ』って」

屈原の幽霊は続けて、その悪龍が苦手とするい草で巻いてほしい。人々は屈原の幽霊の言う通りにしてチマキを川に流すと、今度は悪龍に盗まれることなくチマキは無事に屈原のもとに届きました。

最後に、屈原の幽霊が「食えたでえ」と言ったかは定かではありません。

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6 Responses to “ごちそうさん 131話 泰介出征”

  1. ※※祥子 より:

    大阪でのファンミーティングの様子をテレビで見ました。活ちゃんがいて、嬉しかった出征していくまで、よく涙のシーンが多かったですよね。母のめ以ちゃんに似て、大きい目から溢れる涙、印象的でした。

    • hublog より:

      コメントありがとうございました。
      かっちゃんは幼い頃も成長してからも本当に可愛い子でしたね。
      戦死を知ったときはショックで何も手がつかなくなったほです。

  2. 母ちゃん より:

    泰介くんは本当にイイコですよね。
    大阪の西門家にみんなが揃っていたころは、かわいいかっちゃんの方が前面に出てましたが、泰介くんはよく人を見ていて人のためにかげで動く子だなと思ってました。
    それが今週は泰介くんのよさがビシビシ伝わる週で、こちらのブログで結末を知っていても、今日は涙が止まりませんでした。

    • hublog より:

      コメントありがとうございました。
      おっしゃる通り泰介くんは目立たないで裏方で人を支えるタイプなんですね。だからこそ、今週のような苦しい時期に泰介くんに働きには救われます。

  3. あまゴチ より:

     いつも楽しく拝見しております。
     すみませんが、第22週・第132回のリンクがおかしいです。
    何度クリックしても第131回になってしまいます。
     
     それにしても活男の出発する場面と、かつて放送した『カーネーション』で、ヒロインのお父さんが出発する場面があまりにも共通しているのが気になります。 
     ~「いってらっしゃい。」と家族に見送られて、T字路を右に曲がって行く…。そしてその後の運命…。
     NHKドラマの法則でしょうか?偶然でしょうか?
    もし法則だとしたら、知らなかったのは私だけでしょうか?
     

    • hublog より:

      ご指摘ありがとうございました。早速、エラーの修正を済ませました。
      T字路・・・、このケースは実際に多いらしいので意図的な演出なのかも知れません。
      ただ『ごちそうさん』の関東大震災の被災地に出発する悠太郎も似たような演出だったので、ネット上では騒然となっていました。
      今後とも当ブログをよろしくお願い致します。

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