NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年4月19日(金)
再放送:2015年4月24日(金)
再々放送:2023年4月21日(金)
第3週 第17話 「おら、友だちができた!」
『あまちゃん』第3週 第17回
「おら、友だちができた!」あらすじ
ユイの夢を聞かされたアキは自分の耳を疑いました。ユイは東京に出てアイドルになることが夢だというのです。あまりに荒唐無稽な夢の話しに動揺を隠せないアキは、ユイの言葉が聞こえなかったフリを決め込むのでした。
その頃、ヒロシは観光協会に就職し、北三陸の観光案内のホームページ制作担当者として菅原の下で働くことになりました。兄が観光協会に就職したこともあってユイは「ミス北鉄コンテスト」への出場を断れなくなってしまいました。
ミスコンに出場するからにはグランプリを目指すというユイ。アイドルになりたいというユイの夢は本気だったことを知りアキは改めて動揺。海女として海に潜ることが謹慎中の上にウニ一つ穫れない自分のふがいなさに落ち込んでしまうのでした。
眠れないある日の夜、アキは家の中の探検を始めました。初めて上がる天野家の二階。アキはそこで隠し部屋を発見。その隠し部屋は春子が18歳まで使っていた部屋、1984年の夏で時間が止まったままの部屋でした。
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『あまちゃん』第3週 第17回
「おら、友だちができた!」感想
ユイちゃんが東京に出てアイドルになりたいという夢を持っていることを聞かされたアキちゃんが、そんなユイちゃんを馬鹿なのかと思ったり、聞こえなかったフリをしたりしながらの、驚きの反応表示。
しかし、観ている僕としてはそれ以上に驚いたのはアキちゃんの思いがけない一面。海に飛び込んで一瞬にして生まれ変われてしまうような短絡思考のアキちゃんが、ユイちゃんの夢を冷めた眼で評価してしまう現実主義者だったとは。
しかも聞こえなかったフリまでやってのけることが出来るキャラだったとは。もっとも、「聞こえなかったフリ」については状況がまずくなると必ず「寝たフリ」を決め込む祖母の行動パターンが覚醒遺伝したということも考えられるのですが。
一方の夏ばっぱと春子さんの親子関係。アキちゃんが夜になって家に帰るとお酒がまわっていい感じになった二人の談笑が外まで聞こえてきましたが、和解は近いということでしょうか。早く仲直りして下さい。
さて、春子さんが18歳の夏まで使っていたという部屋が登場。1984年(昭和59年)の夏で時間が止まる。その状況からして、きっと身辺整理をする暇もなく春子さんは慌てて家を出て行ったのでしょうか。
しかし、ぐっと来たのが夏ばっぱの娘への愛情。春子さんが家出したその時のまま部屋を手つかずにしておいたのは、いつ帰ってきてもいいようにしていたからなのか。家出の現実を20年以上にわたって受け入れられなかったからなのか。
春子さんの秘密を見てしまったという以上に、夏ばっぱの秘密を見てしまった。そんな感想を持った「春子18歳の部屋」でした。
追記:エリマキトカゲ、懐かしいもの見せてもらいました。
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制作スタッフがあえてそうした、というのは理解できるけれど、
普通に見れば、アキちゃんとユイちゃんのキャラと配役は逆ですよね。
橋本愛の方が東急からやって来た感が強く、能年の方が、田舎育ち
という雰囲気。来て早々、しっかり訛っているのも異様だけれど。
こういう、エセ方言、地元の人は寛容なんだろうかな。大阪だと
まずあり得ない話。おちょやんの杉崎花は凄い努力をして、何の違和感も
ないほどに大阪弁を身につけていたけれど。アキちゃんの場合は、
東京からやってきたばかり、ということで、エセ感をもっと出しても
いいんだけれど。
「春子の部屋」登場
・あれ? それまでに、誰も入っていない割に、チリ一つない!
・いずれ、夏ばっぱがまめに掃除をしてた
という説明があると思っていたが、なかった気がする。
・タイムカプセルのような部屋で、ワクワク!
バカなのか? 毎日あんな分厚いステーキばっか食べてるから、どうかしちゃったのかしら?
このナレーションと秋の呆然とする表情(こちらの方が余程バカっぽい)の組み合わせに大いに笑わされた。
この後結衣の夢は終に実現せず、お付き合いで東京へ戻った秋の方が一応成功を収める。皮肉な運命の序章として印象的な回だ。