NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年4月24日(水)
再放送:2015年4月29日(水)
再々放送:2023年4月26日(水)
第4週 第21話 「おら、ウニが穫りてぇ!」
『あまちゃん』第4週 第21回
「おら、ウニが穫りてぇ!」あらすじ
ヒロシが観光協会のホームページに載せたアキの動画を見たファンたちが袖が浜に押し寄せ、アキは大勢のファンの注目を集めました。しかし、海女として、いまだにウニを穫ることができませんでした。
その頃、観光協会ではユイとアキの動画の閲覧数が増え続ける一方で、大吉がチャンスとピンチが同時に来たと、今の状況を危惧していました。人気急上昇中の「観光海女」は間もなくウニ漁のシーズンが終わってしまうからです。
大勢の観光客を目の前にしながらもウニを穫れないアキ。アキにハナを持たせたい一心の先輩海女たちは一計を案じ、アキの網にウニを忍ばせたり、海中でアキにウニを手渡すなどしてアキがウニを穫ったことにしました。
アキが「穫った」ウニに大喜びする観光客を見て複雑な心境のアキ。そんなアキに夏は、観光海女はサービス業。お客を喜ばせて一人前、自分のためだけに潜っていては一人前の海女にはなれないと諭すのでした。
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『あまちゃん』第4週 第21回
「おら、ウニが穫りてぇ!」感想
「観光海女は接客業、サービス業」と、夏がアキに諭しましたが、本物の海女さんたちの収入を調べてみました。
海女さんが海に潜る一日当たりの平均時間は約2時間。年間で100日ほど潜るのだそうです。一日当たりの売上は平均で5万円、年間100日潜るので年収ベースでざっと500万円といったところでしょうか。
海女さんはその多くが個人事業主のようなので、給料をもらっているサラリーマンと異なり、費用が収入から控除できるので、同じ年収500万円でもサラリーマンやOLよりも税引き後の手取り収入は多いかもしれません。
ただし、危険と隣り合わせであることや、天候リスク、捕獲量の増減など不安定な要素もたくさんあるようです。
一方で、『あまちゃん』の劇中で、ウニを1個500円で販売しても漁協が200円、観光協会が200円を取り、海女の取り分は100円だけと紹介されるそうですが、これはちょっとあり得ないかも。
または、漁協と観光協会から日当が入るのかな?
夏ばっぱが製造販売しているウニ丼も、夏ばっぱの個人事業なのか漁協または観光協会の事業なのか、食材代金や光熱費の負担は?社内販売のライセンスは?等々、どうでもいいことが気になってしまいました。
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いっぱいネタを仕込んでますね。
まさか、この落ち武者論争が重要なテーマになっているなんて、
このとき、誰も気がつかない。
アイドルはサービス業。実に危険。
存在しているだけで、たとえ歌が下手でも、演技がまずくても、
存在しているだけでアイドルだった人もけっこういました、います。
まあ、使われ続けて、演技が上達した元アイドルも何人もいますし、
歌の方も・・・・・まあ、それはそれなりに。
それに比べて、海女は潜ってこそ、ウニが捕れてこそのサービス業。
ウニが捕れない海女の存在理由は。
ということまで、後々のテーマにつながっているのでしょうか。
ウニが、アキちゃんの網に勝手に入っていた。
そんなバカな。
あまちゃんの面白さはテンポのいいストーリー展開にあると言っていいが、そういうドラマでは、細部の印象が比較的弱くなるのも否めない。ところがこの作品は、個々のシーンが鮮烈なインパクトを放ち、後々まで記憶に残る。やはり傑作である。
今回について言えば、春子が鮮やかな黄色のロングスカートの中に扇風機を入れてボワッと膨らませながら、暑ぃ~と団扇をバタバタさせるところがなんとも言えない。百年の恋も冷めるようなシーンを国民的アイドルKyon²に演じさせるなんてアイデアはあまりにも画期的だ。この後登場する薬師丸さんは、もっと徹底的に壊されるけど・・w
終盤までちらほら浮上する「落ち武者 or 影武者論争」の始まりは、この回だったんですね。