NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年5月10日(金)
再放送:2015年5月15日(金)
再々放送:2023年5月12日(金)
第6週 第35話 「おらのじっちゃん大暴れ」
『あまちゃん』第6週 第35回
「おらのじっちゃん大暴れ」あらすじ
観光協会で地元テレビ局の情報番組出演の打ち合わせが行われました。大吉たちは勿論のこと、アキとユイ、そしてユイの両親も二人のテレビ出演に前向きな姿勢を示す中で、春子だけは頑としてアキの出演に反対していました。
春子はアイドルを目指すユイのことを案じていたのですが、意外にもユイは春子の心配をよそにしっかりした考えを持っていました。ついに折れた春子は、来年の3月までと期限つきで二人のテレビ出演を許すことにしました。
数日後、アキとユイや北三陸の人々が登場する地元テレビ局の情報番組が放送されました。緊張しながらも取材に応える北三陸の人々。スタジオ生出演のアキとユイ、ユイはプロ並みの語り口で北三陸を宣伝し地元の人を喜ばせました。
次の週末、大勢の観光客が、今度は北鉄ではなく車やバスで大挙して北三陸に押し寄せて来ました。その日も北三陸は大盛況。観光客の対応に疲れ切ったアキが帰宅すると、家には父の正宗がやって来ていました。
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『あまちゃん』第6週 第35回
「おらのじっちゃん大暴れ」感想
今週、何故か続く春子さんの空回り。父の忠兵衛さんにはまるで歯が立たず振り回されたのを皮切りに、今回もテレビ出演反対をユイちゃんをダシにして二人のテレビ出演中止の正当化を試みようとするもあえなく失敗。仕切り屋の春子さん、得意の仕切りで失敗続き。
ユイちゃんは春子さんが案じている以上に、というか案じる必要がないくらいしっかりした「アイドル観」やプロ意識をすでに自分の中に持っているようです。ユイちゃんに自分のかつての姿を投影し勝手に心配している春子さんですが、自分のかつての姿をユイちゃんに見ていることがそもそも思い過ごしかも知れません。
大人と子供の関係を「したたかな大人」と「騙されやすい子供」というよくありがちな対立した図式で思い描く春子さん。しかし、ユイちゃんは「大人をも利用してしまえる子供」。精神年齢は大人レベルのユイちゃんです。
大人のリアリズムを既に知り尽くし、子供対大人というこの年齢によくありがちな対立構図を自分の中につくらないユイのしたたかさが素晴らしい。
若き日の春子さんと今のユイちゃん。似た者どうしに見せながらも実は全然違う成熟度を手際よく演出。今のユイちゃんと、その昔、家出をした時点での春子さんではユイちゃんのほうが大人。現時点でも、ある意味でユイちゃんのほうが大人かも知れません。
春子さんの空回りと迷走が続きます。
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TV番組のMC、知ってる顔だと思ったら福田萌本人でした。
そういえば出ていたんだ。最近TVでは見かけないから忘れていた。
ユイちゃん、やっと北三陸乗務員の衣裳。唐突ですね。
今回見せつける大人のエゴ。まだまだ序の口。最大の犠牲者が
春子だと言うことを誰も知らない。後になって、あのとき春子が
しつこくしつこく、こだわっていた理由がわかるという。
それこそ落ち武者でしたから。
周りの方が、
ふだんどおりにできない!
ぎこちない!
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僕もこうなりそう。