あまちゃん

潮騒のメモリー歌う春子 / あまちゃん 42話

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年5月18日(土)
再放送:2015年5月23日(土)
再々放送:2023年5月20日(土)
第7週 第42話 「おらのママに歴史あり」

『あまちゃん』第7週 第42回
「おらのママに歴史あり」あらすじ

陸(おか)の暮らしに馴染めない忠兵衛は、再び海に戻ることを決意、家族に遠洋漁業の航海に発つことを宣言しました。別れのつらさをこらえ強がる夏に、遠洋漁業は今年で最後にすると忠兵衛は頭を下げす。

その日の夜、急きょ、忠兵衛の送別会をスナック梨明日で開くことになりました。忠兵衛は北三陸の町の人たちに別れを告げました。アキからはミサンガをプレゼントされ、必ずアキのもとに帰って来ると忠兵衛は愛孫に約束します。

送別会が宴もたけなわの頃、送別会に集まった人々を驚かせる事態になりました。ついに春子がカラオケのマイクを持ち、歌を歌い始めたのです。長きに渡る封印を解いて春子が歌いはじめたその唄の名は『潮騒のメモリー』。

忠兵衛と夏は、春子が家出する前の幸福で穏やかな日々を思い出しながら、春子の心のこもった歌声に耳を傾けました。そしてアキも、いつもの春子とはまるで別人に見える母の澄んだ歌声に、身も心も委ねるのでした。

<<前回41話 | 次回43話>>
あまちゃん|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

『あまちゃん』第7週 第42回
「おらのママに歴史あり」感想

『潮騒のメモリー』がついに初登場しました。今週は「ミズタク」も初登場し『あまちゃん』の重要なアイテムが揃ってきました。そろそろ『あまちゃん』の物語が佳境に突入しそうな予感が実に心地よい第7週です。

「ミズタク」の初登場の地味さを極めた演出には度肝を抜かれましたが、『潮騒のメモリー』の初登場のしかたは、極めてスタンダードなドラマチックな演出。週の最後を飾るのにふさわしい盛り上がり方が眼にも耳にも楽しい。

ところで『あまちゃん』のヒロインはアキちゃんのはずです。しかし、これまでのところ春子さんのほうが主人公レベルの物語上の葛藤をたくさん抱えているせいか、ともすれば春子さんが主人公に見えてしまうこともしばしば。

しかし、今週に入り『あまちゃん』アイテムの数々も次々と登場し始め、裏主人公・春子さんの封印された過去も明らかに。そろそろアキちゃんがヒロインらしく物語の真ん中に入ってくるのでしょうか。

誰が主人公が良くわからなくなるこのアンバランスさに、黒澤明監督の初期の傑作『酔いどれ天使』という映画を思い出しました。同作は、もともとは志村喬演じる酔いどれ医師が主人公のはずが、助演男優として出演した駆け出しの頃の三船敏郎の存在感がすご過ぎてどっちが主人公がわからなくなってしまったことで知られる作品です。

そんなバランスが崩れた作品は大好物なので、アキちゃん・春子さんのダブル・ヒロイン状態は大歓迎です。

<<前回41話 | 次回43話>>
あまちゃん|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. ふみりん より:

    キョンキョン(春子)の
    「潮騒のメモリー」
    聴きながら、涙です。
    この曲がヒットした時、
    友達と一緒に車で北陸を旅しました。北陸自動車道のサービスエリアでこの曲が流れていて、感動したことが、
    昨日のことのようです。
    何回見ても「あまちゃん」は
    いいです。

  2. 丹善人 より:

    先にイントロだけ流れていた「潮騒のメモリー」、満を持しての初披露。
    「過去に大ヒットした曲、という設定で作って欲しい」というクドカンからの
    無茶ぶりに見事に応えた大友さんは実にえらい。
    春子はどうして吹っ切れたのだろう。そしてこの場にミズタクもいるという現実。

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    Aマイナーのアルペジオって後々に出演する鈴鹿さんの中の人が歌った「セーラー服と機関銃」なんだよね、なんかスゲー😲

  4. 志村貴之 より:

    春子さんが歌う「潮騒のメモリー」だ!
    あれ、「潮騒のメロディー」だっけ?
    あれ、三島由紀夫「潮騒」なのか?
    と、なってします私でした。

コメントを残す